ブックタイトル社会科NAVI Vol.14
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社会科NAVI Vol.14
▲マチブースと羊▲毎日のように食べる豆料理▲マンディみ,アメリカや湾岸諸国からレストランが進出してきています。このことについては,次号でご紹介します。デーツデーツは庭に植えられていたり,並木にも使われていたりしてクウェートで一番よく見かける「木」ですが,ほとんど水やりや手入れの必要なく美味しい実の収穫を迎えられる,砂漠という環境に強い貴重な植物です。デーツの実は結構高い所になりますし,実が大きくなり始めた頃の袋掛けや収穫の時期には,デーツ職人(外国人労働者)を雇うことが多いようです。スーパーマーケットにも8月末から9月には,黄色いフレッシュデーツが並びます。また,おすそ分けでフレッシュデーツの贈り物がいくつか届きました。自分の庭のデーツをプレゼントし合うのもこの季節の習慣のようです。フレッシュデーツは黄色,みずみずしくりんごのような食感です。茶色になってくると甘みが増して柔らかくなります。デーツは干して食べるのが一般的ですが,色の変化にともなって味が変わっていくのを楽しむのもこの時期ならではです。イスラムの国の人はとにかくデーツが大好きで,ラマダンの食事にも欠かせません。絶食の後,▲デーツ初めて口にするのはデーツと紅茶なのです。私の英語の先生(クウェート人)はアメリカ滞在中にラマダンを迎えましたが,クウェートからお気に入りのデーツを持って行きました。干したままのデーツ,つぶしてペースト状にしたデーツがとても安くて普通に食べられていますが,種を取って色々なナッツやごまペースト,ドライアプリコットやイチジクをはさんだお洒落なデーツもあります。日本ではまだなかなか見かけないのが残念です。▲デーツの袋掛け▲スーパーマーケットで売られるデーツ●辻原恵里子(つじはらえりこ)大阪府出身。夫の辻原俊博氏が2012年から2015年まで特命全権大使として在クウェート日本大使館に勤務することとなり,クウェートに滞在して大使夫人として様々な外交業務をこなす。帰国後はクウェートでの経験を生かして講演活動などを行っている。社会科NAVI 2016 vol.14 15