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概要

社会科NAVI Vol.15

しごと図鑑奈地震良・国津立波・博火物山の館の学監視芸・員予の測仕をする事仕事●気象庁地震火山部地震計や津波観測施設,火山周辺に設置した機器などから送られてくるデータを24時間体制で監視し,様々な防災情報を発表している。Q地震火山部とはどういったところなのですか。A地震火山部では,複数人で構成される班を5班つくり,それぞれ交替しながら24時間365日休むことなく,地震・津波,火山の監視を行っています。Qでは,地震と津波の監視について具体的に教えてください。Aまず地震の監視についてですが,日本各地の地震計のデータを常に収集しています。規模の大きな地震が発生すると,自動的に緊急地震速報が発表されます。その後,機械が震度やマグニチュード,地震の発生した場所を特定するので,それらを私たちが確認し,修正を行い,情報を発信しています。また,地震発生後ただちに解析を行い,津波が発生する恐れがある場合,津波警報等を発表します。これは機械で行うのではなく,班長が決定を下します。Q気象庁で働くにはどうすればいいですか。A 1人事院が実施する国家公務員試験に合格し,気象庁が実施する採用面接を受けて,採用されること。2気象大学校学生採用試験に合格し,気象大学校へ入学した後,一般大学と同様4年間の教育終了後,気象庁に配属されること。の2通りの▲体に感じない地震も含め,24時間体制で監視している方法があります。Q子どものころから気象に興味があったのですか。A台風の後に,父親と用水路の様子を見に行っていましたね▲地震発生時,解析を行う様子(写真提供:気象庁)(危ないのでマネをしてはいけません)。「これぐらいの頃からの備えとして家具などの耐震雨で,こんなに水量が増えるのか」固定を行っておくことや,地震が起と思っていました。気象に興味をもこっても家の中に安全な場所を作っつきっかけになったのかもしれませておくことが大切です。強い揺れにん。襲われたときは,丈夫な机の下に身最近は,「お天気フェア」などをを隠すなど,まず自分の身を守って開催し,小・中学生に気象庁へ見学ください。「海岸や河口の近くで揺に来てもらえるよう,取り組んでいれを感じたら津波の危険性がありまます。将来,それがきっかけで気象すので,すぐに安全な場所に逃げる」庁に入ってくる人がいたら嬉しいでということが大切です。津波警報がすね。発表される前であってもまず避難Qお仕事をしていて大変だとし,安全な場所に避難してから情報感じることはありますか。を確認してほしいというのが,情報A地震・津波・火山噴火ともにいを発信する私たちの願いです。火山つ起きるか分かりません。普段からは,何の前ぶれもなく噴火する可能緊急時に備えて準備や訓練は行って性もあります。登山する前に火山活いますが,起こらなければ分からな動の情報を収集し,登山時には常にいところもあるので,難しいです火口付近の様子に気をつけて,もしね。また,24時間監視しているため,も異常な現象を発見したときには,生活が不規則になるのも大変なとこすぐに安全な場所まで避難するか下ろだと思います。山してください。Qでは,お仕事をしていての喜びは何ですか。A私たちが出した防災情報を見たり聞いたりして,その地域住民の方が避難をし,被害がなかったときはほっとしますね。Q災害による被害を減らすため,私たちがするべきことは何でしょうか。A地震は突然に襲ってきます。日Q今後の目標はありますか。A私たちの仕事は「できて当たり前」という認識でいます。当たり前をきちんとすること,そして正しい情報を1秒でも早く発信するということを,これからも常に心がけていきたいです。18社会科NAVI 2017 vol.15