ブックタイトル社会科NAVI Vol.16
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社会科NAVI Vol.16
減災館には,建物全体を振動させられる装置を備えており,実験棟としての役割がある一方で,高精度の免振装置も備えています。そのため,大災害が発生した際には,名古屋大学の災害対策本部となる役割も担っています。 全国各地の自治体や企業は,大災害が発生した場合に備えて,それぞれ災害対応計画を立てています。や津波が発生するメカニズムや共振のしくみなどについて,手で模型に触れながら学習することができます。 館内には,愛知県名古屋市にある清州城遺跡の剥ぎ取り地盤が展示されています。この地盤には,16 世紀前半のものと見られる陶器の破片を含んだ 名古屋大学減災連携研究センターは,産・官・学・民が連携して防災・減災への活動を行うために,研究活動や人材育成などを行っています。減災館はその活動拠点です。 しかし,例えばある企業は大災害が発生した際に,3 日後には電力供給が回復する仮定で工場を再稼働させる計画を立てていますが,その一方で,電力会社は3 日での完全復旧は難しいと考えているなど,それぞれの独自の計画は上手く噛み合っているとは言えません。 また,すべての企業が自社の迅速な復旧を目指したとして,労働力をはじめとする限りある資源の配分は,果たして上手くいくのでしょうか。真に最適な災害対応計画を立てるには,自治体や企業などの多様な機関がお互いの災害対応計画を共有し,調整し合う必要があるでしょう。 減災館は,防災教育や防災意識の啓蒙のために,1 階~ 2 階の一部を展示スペースとして一般公開しています。2017 年2 月には,累計来館者数が4 万人を超えました。 展示スペースでは,見るだけではない,体感しながらの学習が可能です。振動台「BiCURI」では,規模の大きな地震で発生する揺れを体感することができます。学習教材「ぶるる」シリーズでは,地震▲ 学習教材「ぶるる」シリーズ?減災館外観(写真:読売新聞/アフロ)減災館(名古屋大学減災連携研究センター)●日本文教出版株式会社編集部減災館とは減災“連携”研究の必要性清州城遺跡の剥ぎ取り展示スペース26 社会科NAVI 2017 v ol.16