ブックタイトル社会科NAVI Vol.17
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社会科NAVI Vol.17
このようなまちの変化が市民の意識を徐々に変え,様々な活動につながっていく。写真集「CAPPE(カッペ)」は,油津を舞台に寂れたまち並みを美しく,そしてオシャレに見せようと撮影された写真集である。 また,アーケード下で始まったダンス教室に参加していたメンバーが集まり,商店街をPR する 昨今は,日南市が行ってきた雇用創出事業の動きが本格化。東京に本社を構えるIT 企業のサテライトオフィスが,商店街の空き店舗を活用し誕生した。現在では8社で50名を超える新規採用を生み,若い世代の働く場が商店街に生まれてきている。ランチタイムに食事をしたりパンを買いに行っ 「商店街再生」。油津での約4年間の事業を通して見えてきたもの,それは商店街のためだけではない。まちそのものが生まれ変わることを目的とすること,まちそのものの未来を描くために商店街が変化していくという視点が重要なのだ。 空き店舗を解消し,20 店舗を誘致するというゴールイメージをもってスタートした油津商店街は,若者がチャレンジする場として生まれ変わった。自分たちが生まれ育ったまちを応援する気持ちを生み,そして広げていく,すると少しずつまちが変わってくる。引き続き,社会の変化に対応しつつ,発展・持続させていくこと,これからの油津商店街の課題である。いや,全国にある商店街も例外ではないのではなかろうか。これからも油津商店街の成長,そして変化に注目していただきたい。 55 年間続くプロ野球広島カープのキャンプは,商店街への集客のチャンスだ。油津ならではのお宝グッズを展示した「油津カープ館」や赤色の舗装が球場へと続く「カープ一本道」などは,全国から訪れる50,000 人を超えるファンの皆様を商店街へ誘導するようにできている。水深が深い港という立地条件を生かして,海外クルーズ船の来港も大きなチャンスをもたらしている。港に降りた外国人が自然と商店街に足が向くような導線を考えた。それによって,日南特産の買い物,食事を楽しんでいただいている。市民が活動する商店街雇用創出の場へ見えてきたものプロ野球・広島カープとのコラボ? アーケードでのイベント▲ カープ一本道▲ IT企業のサテライトオフィスアイドルグループが誕生。オリジナルの歌とダンスでイベントに引っ張りだこだ。 そして,復活した商店街の夜市で出店やお化け屋敷などを実践しているのは,地元の中・高生だ。大人顔負けの売上げをあげるほどの人気企画となって今年で4年目を迎える。 これらのように,単なる商店街再生事業の枠を超えて,市民の意識に様々な反応が生まれていることは非常に価値があることである。たりする姿をみると,消費人口の拡大が実感できる。● 問い合わせ先株式会社油津応援団〒887-0014 宮崎県日南市岩崎3-7-32TEL :0987-55-7377FAX: 0987-55-7378E-mail: info@aburatsu-o.com社会科NAVI 2017 v ol.17 17