ブックタイトル社会科NAVI Vol.17
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社会科NAVI Vol.17
●単元計画に教科書の目次を活用する 日本文教出版の歴史的分野の第4 編「近世の日本」の「中世から近世へ」の単元は,となっています。ここからわかることは6 時間の授業計画であること。そして,世界史における大航海時代の中で,我が国が近世社会を迎えるということです。その時,世界と日本を結ぶキーワードは銀の生産です。当時の貿易には銀が使われていました。教科書P.103の「?銀の採掘に働かされるインディオ」の挿絵は,その一端を示したものです。1526 年に博多の豪商・神かみ谷や寿じゅ禎ていが石見銀山の開発を始めると,我が国の銀の生産は最盛期を迎え,近世のはじめにかけて,世界で流通する銀の3 分の1 を生産したといいます。当時,我が国は「銀鉱山王国」と認識されていました(1568年にポルトガル人の作成した地図に表記)。このこと●本文の見出しから本時の課題を探る 本単元の「4. 全国統一と近世社会の基礎づくり」のねらいを「学習課題」と本文の見出しから探ります。課題は「全国統一を果たした豊臣秀吉は,どのようにして人々を支配していったのだろう。」であり,これに対する答えとして,見出しの三つを繋いで答えを導き出します。 「豊臣秀吉の全国統一」により,全国的に「太閤検地」と「刀狩」を実施し,荘園制を否定し,検地帳に記載された百姓が年貢を負担する社会になった(近世社会の到来)。●教科書を発展的に生かす 「全国統一と近世社会の基礎づくり」に迫るために,織豊政権の成立を意識して,全国統一は,信長と秀吉によって成し遂げられたことに留意します。そこで,教科書の「?織田信長・豊臣秀吉の勢力の広がり」の歴史地図を活用して,信長と秀吉の統一事業を一体的に捉えることができれば,30 年かかった統一事業の全体像がはっきりします。授業のねらいを明確にすることができれば,教科書の再構成が可能になります。「対話と協同」の授業に教科書を生かす●大阪教育大学・大阪成蹊大学・武庫川女子大学非常勤講師 丹松 美代志中学校編1. イスラム教の世界とキリスト教の世界 2. つながれてゆく世界 3. ヨーロッパ人の来航と信長 4. 全国統一と近世社会の基盤づくり 5. 秀吉の海外政策 6. 安土桃山時代の文化が,やがてポルトガル人による鉄砲の伝来やイエズス会によるキリスト教の布教につながります。▲ 日本文教出版発行『中学社会歴史的分野』( P.108?109)社会科NAVI 2017 v ol.17 9