ブックタイトル社会科NAVI Vol.18
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社会科NAVI Vol.18
ようこそ!歴史史料の世界へvol.19 古代エジプトでは,長い歴史のなかで使用時期は異なるものの,ヒエログリフ(聖刻文字),ヒエラティック(神官文字),デモティック(民衆文字),コプティック(コプト文字)の4 種類の文字が使われていた。そのうちの一つヒエログリフは象形文字の代表であり,ギリシャ語で「聖なる彫られたもの」という意味である。ヒエログリフは,古代エジプトに統一王朝が成立する前の紀元前3300年頃にはその原形が認められ,また紀元後4 世紀までは使われていたことが確認されている。つまり,世界最古の文字と言われる楔形文字の成立とほぼ同時期には誕生しており,且つ楔形文字よりはるかに長く使われていたということである。 ヒエログリフについて注意しなければならない古代エジプトの象形文字●古代オリエント博物館研究員 田澤 恵子ヒエログリフとは?ことは,一つ一つの文字が単に象かたどられたものを意味しているだけではない,ということである。古代エジプトのヒエログリフは表意文字であると同時に表音文字でもあった。そのおかげでヒエログリフの解読が成功したとも言える。ヒエログリフは,一つ一つの文字が音(子音)を持ち,その音の組み合わせで意味を形成する文字体系でもあったのである。▲ エジプトのカルナク神殿の壁に刻まれたヒエログリフ(著者撮影)?12 社会科NAVI 2018 v ol.18