ブックタイトル社会科NAVI Vol.20
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社会科NAVI Vol.20
小学校編●國學院大學教授 安野 功問題解決的な学習って何だろう? 問題解決的な学習を通して,「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」など三つの資質・能力を一体的に育てること。 それが新学習指導要領によるこれからの社会科の授業づくりに強く求められています。それはなぜでしょうか。 社会科の教科目標,各学年の目標及び内容において,「学習の問題を追究・解決する活動」を通して,三つの資質・能力を育成するという,これからの社会科の授業づくりの方向性が明示されているからです。 そこで今回は,これからの社会科授業づくりの鍵となる「問題解決的な学習」に焦点を当て,授業改善のポイントを探っていきたいと思います。 最初に明らかにしておきたいことは,「問題解決的な学習って何だろう?」という基本的な問いに対する答えとその根拠です。 そのことについて,小学校学習指導要領(平成29年告示)解説社会編の次の記述を押さえる必要があります。 このように,今,求められている問題解決的な学習の目指すべきゴールは,「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」など三つの資質・能力を一体的に育むための主体的・対話的で深い学びです。 また,主体的・対話的で深い学びへと子どもを導くポイントとして,次の3点を挙げています。①子ども自らが社会的事象から学習問題を見いだす。② 問題解決の見通しをもっ て他者と協働的に追究する。③ 追究結果をふりかえって まとめたり,新たな問いを 見いだしたりする。 これらを踏まえ,社会科のこれらの授業づくりにおいては,前述した目指すべきゴールを押さえたうえで,①~③それぞれについて具体的な手立てを設け,問題解決的な学習の充実に努めることが大切です。 その詳細については,次号で紹介します。“三つの資質・能力を一体的に育む主体的・対話的で深い学び”へと子どもを導く「問題解決的な学習」を目指そう!授業力アップをめざす先生のための 問題解決的な学習とは,単元などにおける学習問題を設定し,その問題の解決に向けて諸資料や調査活動などで調べ,社会的事象の特色や相互の関連,意味を考えたり,社会への関わり方を選択・判断したりして表現し,社会生活について理解したり,社会への関心を高めたりする学習などを指している。 問題解決的な学習過程の充実を図る際には,主体的・対話的で深い学びを実現するよう,児童が社会的事象から学習問題を見いだし,問題解決の見通しをもって他者と協働的に追究し,追究結果を振り返ってまとめたり,新たな問いを見いだしたりする学習過程などを工夫することが考えられる。?『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説社会編』P.2010 社会科NAVI 2018 v ol.20