ブックタイトル社会科navi Vol.7 教科書特集号
- ページ
- 24/42
このページは 社会科navi Vol.7 教科書特集号 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 社会科navi Vol.7 教科書特集号 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
社会科navi Vol.7 教科書特集号
1問題解決的な学習の一層の充実をめざして授業づくりのための教科書活用のヒント『小学社会』代表監修者安野功のキャラクター「あおい・はると・ゆい・ゆうき」社会科に期待されている新しい使命?「この教科書のしくみ」を活用した授業?今,社会科に新たな期待が寄せられています。それは公共性の育成です。教育基本法・学校教育法の改正及び,それを受けて改訂された社会科の学習指導要領では,“公共的な事柄に自ら参加していく資質や能力の育成”を強く求められているのです。ところで,小学校の社会科学習において公共性をどのように育てていけばよいのでしょうか。小学校学習指導要領解説社会編にそのヒントが述べられています。それを要約すると,次のようになります。の拡大コピーを黒板に貼ります。そして,この4人社会科の学習指導においては,各学年の目標に示?「この教科書のしくみ」が共に学ぶ仲間であることを伝え,「あおいさんたちされている理解,態度,能力に関する目標を統一的?「問いの旅」を活用した授業?は,どんなまちでくらしているのかな。」と問いかけ,教科書のもくじページを開くよう指示します。さらに身につけるようにする。その際,問題解決的な学習を一層充実させ,社会的な見方や考え方の成長をその具体的な授業プランは,次のとおりです。授業プラン真新しい教科書。それを手にした子どもの目は,キラキラ輝いています。これから始まる新しい学年に,「あおいさんたちは,どんな学習をしているのかな。」と問いかけ,もくじを手がかりに自由に推理さ促し,それを通してよりよい社会の形成に参画する資質や能力の基礎を育てていく。◆前述した「第3学年社会科学習のはじめの一歩~22の社会科学習に大きな期待を寄せているからです。せます。写真ともくじをヒントに,新しい学年で何『問いの旅』に船出しよう~」の後半に,上の教23新版『小学社会』では,本来“子どもは,知的好を学ぶのだろうという期待感を高めていくのです。ここでは,知識・理解,観察・資料活用の技能や科書の記述を活用し,一人ひとりが自分の「?」(はてな=疑問)を見つけた後の学習,すなわち,奇心に満ちあふれる有能な学び手である”という子次に,「問いの旅」のページに掲載された下の写真思考力・判断力・表現力などの諸能力,態度を一体「わたしの問題」から「わたしの見方・考え方」ども観に立ち,教科書の編集を進めてきました。とイラストの拡大コピーを黒板に貼ります。のものとしてとらえ,それらがバランスよく総合的までの学習が,わたしの問題の追究・解決の一つ子どもの自発的な問いを社会科学習の出発点とし,に身につくようにする総合社会科を堅持し,社会的の目のサイクルであることを説明します。一人ひとりの問題意識を大切にしながら,自分の頭な見方や考え方の成長を促す問題解決的な学習の一◆次に,そこまでの問題追究の過程や結果から生ま出会うと体で考え,表現しながら自らの学びをつくり出し層の充実に努めること,それを通して社会形成・参わかる調べるれてくる「新しい疑問」を出し合い,「みんなでていく。その過程で,共に学ぶ仲間と豊かに関わり画の基礎を育てることなど,これからの社会科学習話し合いたいこと」を見つけ出し,それについて合いながら,互いの学びを深め合っていく。そうし考えよう,話し合おうた“子ども一人ひとりに寄り添う”問題解決学習こぎもんをもつよそう予想を立てるの在るべき姿を明示しているのです。一方,『小学社会』は,前述のとおり,問題解決的の「わたしの問題」(自分が特に気になる「?」)を見つけ,その問題の追究・解決を通して1段階そが,子どものもつ潜在的な力を引き出し,伸ばすな学習の一層の充実により社会的な見方や考え方のアップした「わたしの見方・考え方」をもつまでもんだい問題をつかむことにつながると確信しているからです。成長を促し,それを通して社会の形成・参画の基礎の学習が二つ目のサイクルであること,それを三?「問いの旅」ところで,『小学社会』が求めている子どもが主役を育てるという新しい方向で教科書記述の見直しをつ目のサイクルまで行うことを伝えます。の社会科学習を実現していくには,まず,子どもが問題解決的な学習の具体的なイメージをもつようにすることが大切です。そこで,お奨めしたいのが,教科書の「もくじ」と「問いの旅」を活用した「第3学年社会科学習はじめの一歩~『問いの旅』に船出しよう~」の授業です。例えば,第3学年では,まず,「わたしのまち・みんなのまち」と板書し,『小学社会』に登場する4人そして,「あおいさんたちは,何をしているのかな。」と問い,まちの人にいろいろな質問をし,自分たちで疑問を解き明かしていることを伝えます。さらに,そうした学習を行うには,まず,「一人ひとりが自分の『?』(はてな=疑問)を見つける」ことが何より大切であること,疑問から新しい疑問へのサイクルの連続こそが社会科の学習であることに気づかせていくのです。行いました。新時代の社会科に期待される新たな使命に応えられるよう,さまざまな角度から改善を加えてきたのです。今回の改訂で生まれ変わった『小学社会』の新しい姿をコンパクトに紙面化したものが,「この教科書のしくみ」です。それでは,「この教科書のしくみ」のページを使って,どのような授業を構想し,展開していけばよいのでしょうか。◆最後に,「わたしの問題」の追究・解決の3回のサイクルを大きくふりかえり,自分の見方・考え方がどのように変わったのか,それはどんな学習によるものか,学びの成果をこれからの自分の学習や生活にどのように生かしていったらよいかなど,自分の学びの成果や成長の足跡を確認することが学習のゴールであることを伝えます。2