ブックタイトル社会科navi Vol.7 教科書特集号

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概要

社会科navi Vol.7 教科書特集号

5め方などのポイントを箇条書きでわかりやすく示し観察・調査の技能,ています。資料活用力を高めるために二つ目が,「読み取る」のコーナーです。ここでは,?「学び方・調べ方コーナー」などを活用した授業?さし絵や写真,主題図,グラフなどの資料を読み取るポイントを具体的に示しています。三つ目が,「表現する」のコーナーです。ここでは,? 5年上P.50~51社会科では,子どもが自分の体と頭を使って問題を追究・解決していく学習を大切にしています。その過程で観察・調査の技能や資料活用力を高めることが期待できるからです。観察や見学・調査の予想,追究段階における発見カードやノートへのまとめ方,話し合いの仕方,地図や新聞などを用いた効果的な表現の仕方などについて,ポイントとなる解説やさまざまなアイディアを具体事な食料であるという見方・考え方から,米がそのそのためには,子どもが自力で問題を追究・解決的に掲載しています。その一例が,次に示す「二つ思考力・判断力・表現力など4生産地(稲作の盛んな地域)において,人や組織によっする学習を保障するとともに,教師の適切な指導・のグラフの読み取り方」(3・4年下「命とくらしをを育てるためにて作られた“社会の作成物”であるという見方・考支援を工夫することが大切です。支える水」)です。?「わたしの問題」を「みんなの問題」に高める授業?前述のように,『小学社会』では,小単元導入で,学習対象と自分の生活との関わりに気づかせ,その中で一人ひとりの子どもに驚きや素朴な問いが生まれてくるように学習活動を展開していきます。え方にステップアップするための,「みんなの(わたしたちの)問題」をつかませていくのです。授業プラン◆「YさんとKさんが自分の家で食べているお米の袋をもってきてくれました。この袋を見比べて,気づいたことは何ですか。」と問い,どちらも何そうした考えに立ち,『小学社会』では,「学び方・調べ方コーナー」を随所に設け,子どもの自力学習を支援するさまざまなな手立てを講じています。以下が,3・4年上「学び方・調べ方コーナー」の一覧です。ここでは,市の人口と市全体の給水量の変化のグラフを関連づけて読み取る際のポイントを,「たしかめる」「見つける」「考える」の三つのステップで,具体的に解説しています。授業の実際においては,資料と「学び方・調べ方コーナー」の拡大コピーを黒板に並べて掲示し,学級のみんなで資料を読み取る活動のヒントとして活用する方法,自力で問題を例えば,小単元「米作りのさかんな地域」の導入県でとれた米かその産地が表示してあること,米追究する際のヒントとして活用する方法など,学級26に名前がつけられていることなどに気づかせる。27では,「1人1日あたりのおもな食料の消費量の変化」の実態や学習の進め方に応じて,教師がその活用の◆「Tさんは,折り込みのちらしをもってきてくれのグラフから日本人が今も米をたくさん食べている仕方を工夫することが大切です。ました。それを見ると,どんなことがわかりますことや古くからさまざまな形で米を食べていることか。」と問い,いろいろな都道府県でとれた米がから,米とわたしたちの生活との深い関わりについ販売されていること,産地や品種によって販売価て気づいていきます。格に違いが見られることなどに気づかせる。さらに,そうした学習で個々の子どもが抱いた「自◆「みんなの家で食べている米や近所の店で売って分が毎日食べている米は,いったいどこでつくられているのだろう。」「わたしの県では,どれくらいの米をつくっているのかな。」「米づくり日本一の県はどこだろう。」などの特に気になる「?」(はてな=疑問)を「わたしの問題」と名づけ,大切にしていきます。なぜなら,個々の子どもたちが抱いた疑問がその後の追究の原動力となるからです。ここでその具体例を挙げてみます。上のページは,「わたしの学習」をとらえた子どもが,第1のステッいる米の産地や種類はいろいろあるみたいだね。どこでたくさん作られているのかな。」と問い,教科書の資料の読み取り(または地図帳を活用した白地図作業)をとおして,北海道や東北地方でたくさん作られていることを発見させる。◆「でもね・・・」と言って,教科書の学習資料を黒板に提示し,「おや!何か変?と思うことをノートにメモしよう。」と投げかけ,その発表を板書で整理し,「あたたかいところで育つ稲が,日本で?3・4年上もくじプとして問題追究に取り組むページです。ここでは,次に示すような学習活動をとおして,国民の食生活を支える米の主な産地やそこで稲作に従事する人々の工夫や努力に目が向くように学習をはなぜ寒いところでたくさんつくられているのだろう。」「(寒いところにある地域の一つである)山形県の庄内平野では,なぜ,米作りがさかんなのだろう。」という「みんなで話し合いたいこと(みこれを見れば一目瞭然ですが,各学年の「学び方・調べ方コーナー」では,大きく三つのコーナーを設けています。んなの問題)」をつかませる。展開していきます。つまり,日々当たり前のように一つ目が,「見る・調べる」のコーナーです。ここ?3・4年下P.42食べている米が,実は国民の食生活を支えている大では,観察や見学・調査の仕方,作業的な学習の進