ブックタイトル社会科navi Vol.7 教科書特集号

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概要

社会科navi Vol.7 教科書特集号

6確かな理解と知識の確実な定着をはかるために?「キーワード」コーナー・さくいんなどを活用した授業?そこで,『小学社会』では,各小単元の授業展開に即して,小単元レベルでの基礎・基本及びそれらを支える基礎的・基本的な知識・技能を,次の約束を設けて具体的に記述しています。●小単元の知識・理解に関する基礎・基本を「わ今,各教科の指導に当たっては,基礎的・基本的たしの見方・考え方」として明記する。な知識・技能の確実な習得が重要視されています。●その基礎・基本を獲得する上で大切な言葉(社それらが学力の重要な構成要素であるという趣旨の会科用語)を「キーワード」コーナーとして,規定が学校教育法に盛り込まれたからです。本文に太字で示し,その解説を側注にイラスト,? 5年上P.68~69ところで,社会科では,基礎的・基本的な知識・写真などの図版なども交え,わかりやすい文章技能をどのようにとらえたらよいのでしょうか。で明記する。方・学び方)をふり返り,そうした学習を通して「自社会形成・参画の基礎を社会科における基礎的・基本的な知識・技能とは,●その基礎・基本を獲得する上で必要不可欠な技7分の身は自分で守ることが大切だ。」など,学習の学習指導要領に示す基礎・基本,すなわち,各学年能を,前述の「学び方・調べ方コーナー」で具育てるために成果として,いま,どんな考えをもっているのかの目標及び内容を支える知識・技能ととらえることが妥当です。この各教科の基礎・基本を支える基礎的・基本的な知識・技能については,次の二つの類型で体的に示す。?「ふりかえってみよう」を活用した授業?現行学習指導要領の総則編では,各教科の指導にをノートにまとめる。2学び取ったことを「表現物に書き表す」活動・第5学年「水産業のさかんな地域」では,教科書とらえることもできます。一つ目が,「社会においてキーワードじょうせいびおいて,学び取ったことを子ども一人ひとりが自らの「ふり返りの手順」を参考にして,これまでのほ場整備自立的に生きる基盤として,実社会において不可欠ふり返る活動を工夫する旨の規定を,新たに盛り込学習で学び取ったことを活用し,これからの水産いろいろな形をした小さな田を広であり常に活用できるようになっていることが望まい田につくりかえたり,用水路やはんでいます。このふり返りの学習をとおして,次の業で大切なことは何かを考え,自分の主張を新聞28しい知識・技能」,二つ目が,「義務教育及びそれ以い水路などを整えたりすること。ような指導の効果を期待しているのです。(号外)にまとめる。降の様々な専門分野の学習を深め,高度化していくほ場整備前3自分の考えを「ふりかえりシートにまとめる」活動29上で,共通の基盤として習得しておくことが望ましい知識・技能」です。それでは,社会科における基礎的・基本的な知識・ほ場整備後●子どもが学んだことをふり返って自ら整理・確認することで,“学習内容の確実な定着”を図る。・第6学年「明治の新しい国づくり」では,ここでの学習でまとめた幕末の人物の関係図の中から,明治の新しい国づくりに大きな役割をはたしたと思技能をどのように抽出したらよいのでしょうか。? 5年上P.58●“学習した内容をふり返って復習するという学う人物を選び,その人物を選んだ理由を「ふりか「キーワード」実は,これまでその作業は各学校や教員が行ってき習の習慣”を確立する。コーナーえりシート」に文章でまとめる。ました。学習指導要領に示された目標及び内容は,(ほ場整備)●学びの手応えを自ら実感し,“主体的に学ぶ態4自分の考えを『言葉で表し,聞き合う』活動極めて大綱的であり,それぞれの教科の基礎・基本度や学習意欲の向上”を図る。・第5学年「米作りのさかんな地域」では,これまをとらえる際の,いわばストライクゾーンであった●学び取ったことを活用し,“思考力・判断力・なお,各学年の「キーワード」コーナーについてでの学習をふり返り,「これからの米作りで大切な表現力などを育てる”。からです。それらを支える教材レベル・授業レベルは教科書の巻末に,その一覧を「さくいん」としてことは何か」について,自分の考えを言葉で表すでの具体的な指導事項を決め出す作業は,各学校及び教員に委ねられてきたのです。その現状を踏まえ,この度改訂された社会科の学習指導要領では,例えば,四方位や八方位(ある地点とある地点の位置関係をとらえる上で欠かすことのできない知識や用語),地図記号(住宅地や商店街,田や畑,公共施設などの土地利用の様子をとらえる上で欠かすことのできない知識)など必要最小限の知識や用語を学習指導要領解説社会編の中に示しています。けれども,それらはあくまで典型例であり,そのすべてが明記されているわけではありません。掲載しています。実際の授業においては,側注の「キーワード」コーナーの拡大コピーを黒板に貼って注意を喚起したり,「キーワード」コーナーを使った文章で,学習のまとめを行ったりするなどの活用の仕方が考えられます。また,それぞれの単元の学習を大きくふり返る場面で,巻末の「さくいん」の「キーワード」コーナーをラインマーカーでチェックするといった方法も一つの工夫です。これらを参考にして,さまざまな活用の仕方を考え,独自の活用法を見出してほしいと願っています。これを受け,『小学社会』では,各小単元の最後の時間に,「ふりかえってみよう」の学習を位置づけ,社会科の教科の特質を踏まえた,次のような活動を提案しています。1「学習の成果や調べ方・学び方」をふりかえる活動・第4学年「ふせごう,交通事故や事件」では,まず,ここでの学習成果の一つである「自分たちの安全マップ」を活用し,自分たちが注意すべきことを発表し合う言語活動を行う。次に,そんなすごい安全マップをつくるまでの学習の足跡(問い→調べとともに,友だちの意見も聞き,その考えのよさを受け入れる。(上のページを参照)これら「ふりかえってみよう」の学習に共通しているのは,単元の学習で学び取ったことを活用した言語活動です。その活動を通して,「わたしの学び」を「わたしたちの学び」へと高め,その後の学習や実社会・実生活に生きて働く力,これからの社会を切り拓く原動力となる「社会を見る目(芽)」を育て,公共社会の形成に参画する資質や能力の基礎を養うことをめざしているのです。