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概要

図工のみかた 08号

「見方・考え方」を働かせながら、思いや考えを基に創造思いから表現が生まれる(p.02) 思いに寄り添う(p.07)MIKATA NO MIKATA今号の図工のみかた、竹井先生の物事への深い思い入れを教えてもらいました。CD33431日文教育資料[図画工作]平成30年(2018年)11月30日発行表紙 『ひもひもワールド』( 3年生) 図工のみかた 08号広い場所で、ひもをつないで思い付いたことを試す造形遊びの題材。「こことここをつなごう」「ここにはこの色がいい」、次々と試しながら、形や色で意味をつくりだす。思いを基に「つくり、つくりかえ、つくる」ことで、子どもたちは創造力を育んでいる。平成27年(2015年)度版 小学校図画工作科教科書3・4上 p.34-35図工の先生のそのまわり日文教育資料[ 図画工作]08 2018.11号子どもの姿から図工を考える「深い学び」ってなんだ?クリエイティブディレクター:池田晶紀(ゆかい)アートディレクター:畑ユリエ表紙写真:池ノ谷侑花(ゆかい)フォトグラファー:池田晶紀、川瀬一絵(ゆかい)イラストレーション:やまねりょうこ(ゆかい) 竹井 史(同志社女子大学教授)INTER V IE W本資料は、一般社団法人教科書協会「教科書発行者行動規範」に則り、配布を許可されているものです。今号のキーワードは「深い学び」。その鍵となるのが「見方・考え方」です。そもそも子どもたちは「見方・考え方」を備え、生活の中で形や色に意味を見いだしています。図工の時間では、この「見方・考え方」を引き出し、思いを基に創造できるようにすることで、子どもの学びは深まっていきます。そのような「深い学び」を繰り返し、子どもたちは社会においても「見方・考え方」を自在に働かせ、新しい価値を創造し続けていくのではないでしょうか。思いに寄り添い支援すること、それが「深い学び」の実現につながるのです。※造形的な見方・考え方 感性や想像力を働かせ、対象や事象を、形や色などの造形的な視点で捉え、自分のイメージをもちながら意味や価値をつくりだすこと。(小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編・図画工作編より)対話的な学び学習指導要領 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善からピカソは、きれいに魚、食べてるんや!だからピカソは、きれいに魚、食べてるんや!だつくしくないとあかんし、道具っていうのは。うつくしくないとあかんし、道具っていうのは。う属とすぐに仲良くなれる感じがする。金属とすぐに仲良くなれる感じがする。金ーヒーを自分で淹れてほしいなって、若い人に。こーヒーを自分で淹れてほしいなって、若い人に。こきなものいっぱいすきなものいっぱいすーっと、続けてるのよ、凧づくり。ずーっと、続けてるのよ、凧づくり。ずい刃物って、ものを分けるって感じ。いい刃物って、ものを分けるって感じ。い先生が道具を選ぶときにまず大事なのはフォルム。フォルムが美しい道具は、使ったときの感触もよく、機能性が高いものが多いと思っている。豆の挽き方、お湯の温度、点滴の方法とかを自分で調整して、豆のよさを引き出したり、自分の好みの味を探す。それは、モノとの対話の中で、自分に合うモノをつくりだすことにつながると先生は考える。インタビュー中に先生が好きと言ったもの:真鍮製のカメラで地金が出てきたもの、道具売り場、測ること、ハサミ、職人、究極のもの、ヘビーデューティでエレガントなもの、調整すること。小学2年生のときに本気で「凧に乗って空を飛びたい」と思い、大凧を自分でつくるも大失敗。自分のアホさ加減に大笑いする。今でも懲りずに凧づくりに励む。子どもにも大笑いできるほどの失敗をして、それをバネに次に進むという経験をしてほしいというのが信条。いいハサミは、切るときにどんな素材かが手に伝わってくるし、いい爪切りは、切るときの感じがパチンではなく、「サクッ」らしい。ダグラス・ダンカンが撮ったピカソ。魚の食べ方の美しさに、ピカソの生命に対する思いが表れていると先生は解釈。命と向き合う大切さという原点に戻るため、いつでも見られるように研究室に飾っている。「ステンレス鋼は優秀な鋼材だけど拒絶される感じ。銀はやわらかく手触りがやさしい。真鍮は、えも言われぬステキな色。硬くて丈夫」。先生のコーヒーミルは真鍮製。図工のみかたのみかた学習指導要領「主体的・対話的で深い学びってなんだ?◯」1主体的な学び深い学び習得・活用・探求という学びの過程の中で、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりすることに向かう「深い学び」が実現できているかという視点。