ブックタイトル令和3年度版「美術」内容解説資料

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令和3年度版「美術」内容解説資料

10 11生徒の意欲を引き出す「メインタイトル」活動や目的を示す「サブタイトル」多彩な作品を掲載し,テキストを充実させることによって,内容がつかみやすく多様な授業展開を考えられる紙面構成にしました。先生にとっては授業がしやすく,生徒にとっても学びが見えるように配慮しました。授業で使いやすい紙面構成を見つけたら内や通学路などでラで記録したりスましょう。兄弟のように並んだ木の実の写真と,川の水面をとらえたスケッチ。生徒作品 スロスロ所では庭師の方が手作者の  言葉参照P.62「遠セーヌ川に面した[油ゆ彩さい・キャンヴァスジュール・シェレ美術ピエール・ボナール窓越ごしの明るい風景印象的に表現されて,その特とく徴ちょうをとらえて表すことに関心を持ち,意欲的などをもと,形や色彩,構図などの工夫を考え,構りする。などに着目し,そこから生じるイメージをとらえ,絵て表す。題材と関連した学習内容につながる「参照マーク」多数の生徒作品と情景写真表現や鑑賞の参考例となる生徒作品を多く取り上げました。また,活動のイメージが湧く情景写真も多く掲載し,生徒の主体性を育めるようにしました。生徒作品焼しょう却きゃく所じょ[ アクリル・紙/54×38cm]使い古されて風化した感じや,形も面白いと思いました。背景は明るく焼却所は暗いという見た時の印象を表現しました。作者の  言葉作者の表したいことと,構図や色の使い方に着目してみよう。「出られた!長かった!」みぞの中から葉っぱが外に向かって生ききと生えていて,その力強さや美しさを表現したいと思いました。作者の  言葉生徒作品 新しい世界へ[アクリル・紙/38×54cm]雨 [紙し本ほん着ちゃく色しょく/108.7×86.5cm] 1953 東京国立近代美術館蔵 福ふく田だ平へい八はち郎ろう[ 大分県・1892~1974]屋や根ね瓦がわらに落ちては消えていく雨あま粒つぶを生き物の足あし跡あとのように感じた作者の視点が,色彩の重なりから伝わってくる。 あなたは,通学路や家などの見慣れた情景の中で,なぜか気になる心ひかれるような場所や,ものに出会ったことはないでしょうか。何気ないものでも,形や色彩,全体の様子などに着目すると何かに見えてきたり,もののつぶやきが聞こえてくるようなイメージが生まれたりします。 あなたの視点で見つけた情景を,表現方法を工夫して表してみましょう。気になるところを見つけたら気になるところを校内や通学路などで見つけた時は,カメラで記録したりスケッチしたりしてみましょう。兄弟のように並んだ木の実の写真と,川の水面をとらえたスケッチ。いつもポツンとそこにあり,きれいな水を出し,光に当たって独特のさびしさと美しさを持つ,この蛇口にひかれました。作者の  言葉生徒作品[アクリル・紙/35.5×35cm]蛇じゃ口ぐち生徒作品 スロープの先[ アクリル・紙/38×54cm]スロープの先は,いつも待ち合わせをする場所で好きな時間を過ごせる所です。手前の木は庭師の方が手入れをしていて温かみを感じる形です。作者の  言葉参照P.62「遠近感を表す」セーヌ川に面した開いた窓,ヴェルノンにて[油ゆ彩さい・キャンヴァス/74×113cm] 1911ころ ジュール・シェレ美術館ニース蔵[フランス]ピエール・ボナール[フランス・1867~1947]窓越ご しの明るい風景と室内の暗さが,色や構図で印象的に表現されている。絵や彫刻などなぜか気になる情景あなたなりの視点で描えがく表現鑑賞[学びの目標]気になる場所を見つけ,その特とく徴ちょうをとらえて表すことに関心を持ち,意欲的に取り組む。身近な場所のイメージなどをもとに,形や色彩,構図などの工夫を考え,構想を練ったり鑑かん賞しょうしたりする。形や色しき彩さい,全体の様子などに着目し,そこから生じるイメージをとらえ,絵の具の使い方を工夫して表す。16 172021_1_P16-17_E13_見本.indd 全ページ2020/02/20 12:23生徒作品焼しょう却きゃく所じょ[ アクリル・紙/54×38cm]使い古されて風化した感じや,形も面白いと思いました。背景は明るく焼却所は暗いという見た時の印象を表現しました。作者の  言葉作者の表したいことと,構図や色の使い方に着目してみよう。「出られた!長かった!」みぞの中から葉っぱが外に向かって生き生きと生えていて,その力強さや美しさを表現したいと思いました。作者の  言葉生徒作品 新しい世界へ[アクリル・紙/38×54cm]雨 [紙し本ほん着ちゃく色しょく/108.7×86.5cm] 1953 東京国立近代美術館蔵 福ふく田だ平へい八はち郎ろう[ 大分県・1892~1974]屋や根ね瓦がわらに落ちては消えていく雨あま粒つぶを生き物の足あし跡あとのように感じた作者の視点が,色彩の重なりから伝わってくる。 あなたは,通学路や家などの見慣れた情景の中で,なぜか気になる心ひかれるような場所や,ものに出会ったことはないでしょうか。何気ないものでも,形や色彩,全体の様子などに着目すると何かに見えてきたり,もののつぶやきが聞こえてくるようなイメージが生まれたりします。 あなたの視点で見つけた情景を,表現方法を工夫して表してみましょう。気になるところを見つけたら気になるところを校内や通学路などで見つけた時は,カメラで記録したりスケッチしたりしてみましょう。兄弟のように並んだ木の実の写真と,川の水面をとらえたスケッチ。いつもポツンとそこにあり,きれいな水を出し,光に当たって独特のさびしさと美しさを持つ,この蛇口にひかれました。作者の  言葉生徒作品[アクリル・紙/35.5×35cm]蛇じゃ口ぐち生徒作品 スロープの先[ アクリル・紙/38×54cm]スロープの先は,いつも待ち合わせをする場所で好きな時間を過ごせる所です。手前の木は庭師の方が手入れをしていて温かみを感じる形です。作者の  言葉参照P.62「遠近感を表す」セーヌ川に面した開いた窓,ヴェルノンにて[油ゆ彩さい・キャンヴァス/74×113cm] 1911ころ ジュール・シェレ美術館ニース蔵[フランス]ピエール・ボナール[フランス・1867~1947]窓越ご しの明るい風景と室内の暗さが,色や構図で印象的に表現されている。絵や彫刻などなぜか気になる情景あなたなりの視点で描えがく表現鑑賞[学びの目標]気になる場所を見つけ,その特とく徴ちょうをとらえて表すことに関心を持ち,意欲的に取り組む。身近な場所のイメージなどをもとに,形や色彩,構図などの工夫を考え,構想を練ったり鑑かん賞しょうしたりする。形や色しき彩さい,全体の様子などに着目し,そこから生じるイメージをとらえ,絵の具の使い方を工夫して表す。16 172021_1_P16-17_E13_見本.indd 全ページ2020/02/20 12:23作者の表したいことと,構図や色の使い方に着目してみよう。「出られた!長かった!」みぞの中から葉っぱが外に向かって生き生きと生えていて,その力強さや美しさを表現したいと思いました。作者の  言葉生徒作品 新しい世界へ[アクリル・紙/38×54cm]いつもポツンとそこにあり,きれいな水を出し,光に当たって独特のさびしさと美しさを持つ,この蛇口にひかれました。作者の  言葉16 2021_1_P16-17_E13_見本.indd 全ページ学びを深める手助けになる「作者の言葉」表現と鑑賞が一体的に学習できるよう,配慮しました新学習指導要領では指導計画の作成に当たって,発想や構想に関する資質・能力と鑑賞に関する資質・能力とを,総合的に働かせて学習を深めるようにすることが示されました。学びの目標などの文章の工夫や,マークをインデックスに配置することで,表現活動にも鑑賞が含まれていることが分かり,相互の関連を図った授業展開ができるように配慮しました。表現と鑑賞が相互に関連していることを表わすマークをインデックスに配置しています。短時間題材を掲載しています1 ~ 2時間程度で実践できる短時間題材を掲載し,生徒の実態や年間指導計画に合わせた多彩な授業を行えるように配慮しました。2・3下p.12-13「空想は現実を超えて」特色1 授業を考え抜いた教科書知識及び技能の習得と鑑賞の視点を広げる「作品解説」多様で多感な生徒の発想や構想に関する資質・能力や,鑑賞に関する資質・能力の育成をサポートできるように作品解説を充実させました。図版を指した具体的な問いかけで,造形的な見方を身に付けるためのヒントを提示しています。造形的な視点と,学びの目標の「知識及び技能」には双方に〔共通事項〕の内容が含まれます。関連付けて学習することで,より深い学びにつながるように配慮しました。〔共通事項〕への気付きを促す「造形的な視点」10 11授業の導入で使える問いかけ型の「主文」全ての題材ページに,育成すべき資質・能力の「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」の三つの柱に基づいた学びの目標を生徒向けの言葉で設定いたしました。学習途中や,振り返り,まとめ活動の評価の観点としてもご活用いただけます。三つの柱に基づく「学びの目標」振り返り・評価について学びの目標に照らし合わせながら活動を振り返ることで,学んだことや身に付いた力を確認することができます。評価については,学びの目標のほか,指導書に掲載される評価の観点を,ご活用いただけます。?「三つの柱との対応」は12ページをご覧ください