ブックタイトル令和3年度版「美術」内容解説資料

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令和3年度版「美術」内容解説資料

56 57教科書検討の観点からみた特色1. 教育基本法及び学校教育法との関連教科書検討の観点内容の特色主な関連ページ教育基本法第二条【第一号】幅広い知識と教養を身に付け,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道徳心を培うとともに,健やかな身体を養うこと。表現や鑑賞の全活動において,美しいものや優れたものに触れ,豊かな情操と道徳心を養うことのできる題材が掲載されている。また,生徒作品・作家作品や,発想や構想の手助けとなる活動的な情景写真を取り入れ,健やかな身体を養うことにも配慮されている。全教材を通して表現活動をする上で基礎・基本となる,技法や安全指導,美術や美術館への関心を高める資料,作家のあらゆる作品や,さまざまなアートイベントを紹介する鑑賞資料を通して,幅広い知識や教養,個々の能力を伸ばし自主自立の精神を養うこと,伝統と文化を尊重することなどの態度を養うことができるように配慮されている。各巻の「学びを支える資料」(1p.58-75/2・3上p.50-65/2・3下p.48-57)【第二号】個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主及び自律の精神を養うとともに,職業及び生活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養うこと。一人一人の個性を尊重し,その能力を伸ばし,創造性を培うことができるような巻頭オリエンテーションを設定。美術1巻頭オリエンテーションでは,スタジオジブリ「となりのトトロ」の図版と,松任谷由実さん(シンガーソングライター)の言葉を掲載し,美術との出会いの大切さを共有するページが設けられている。美術2・3上では,ゴッホやモネの原寸大図版と岡本太郎さん(芸術家)の言葉,美術2・3下ではサグラダ・ファミリアの図版と井浦新さん(俳優)の言葉がそれぞれ掲載されていて,成長に応じた美術の学びを共有できるページが設定されている。各巻の巻頭オリエンテーション(1,2・3上,2・3下p.2-5)中学校3年間の美術の学びの取り組みを,生徒自身が見通しを持って捉えられるように配慮し,自ら進んで意欲的に学習に取り組めるように工夫されている。1p.6-7「中学校美術の世界へようこそ」「この教科書で学ぶみなさんへ・目次」では,教科書で学ぶ生徒へ向けたメッセージを掲げ,美術で何を学ぶのかが伝えられている。また,授業や学習のしやすさを考えた紙面の説明が,目次一覧とともに掲載されている。各巻の「この教科書で学ぶみなさんへ・目次」(1,2・3上p.8-9/2・3下p.6-7)2年生からの美術の学びを,より実感的に深めていくため「あなたの美を見つけて」が設定されている。個々の個性を尊重し,自ら進んで意欲的に学習に取り組むことができるように工夫されている。2・3上p.6-7「あなたの美を見つけて」ノーベル賞受賞者の大村智さんをはじめ,料理家や研究者など,美術に直接携わる仕事ではない方を紹介し,美術の学びがこれからの人生や生活に大きく関わってくる力になることが分かりやすく示されている。2・3下p.58-59「社会に生きる美術の力」卒業を控えた3年生に向けたメッセージが掲載されている。3年間の美術の学びで得た,幅広い知識や教養,培った豊かな情操を改めて意識させて,これからの生活にも役立てられるように配慮されている。2・3下p.60-61「あなたへ 明日への巣立ち」つくることを職業としている人の活動を紹介するページが設けられ,造形や美術と職業との関連が示されている。また,題材ページや特設ページにおいて,工芸品や,家庭で生徒の作品を飾っている様子,生活の中で出会う造形などが掲載され,造形や美術が生活と関連していることが示されている。【職業との関連】(1p.58-59/2・3上p.32-33/2・3下p.46‐47/p.58-59)【生活との関連】(1p.40-41/p.42-43/p.46-47/p.50-51/p.52-53/p.70-72/p.73/2・3上p.32-33/p.34-35/p.38-39/p.42-43/p.44-45/p.52-53/2・3下p.36-37/p.40-41/p.42-43)【第三号】正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に基づき,主体的に社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこと。協力して行うことで,満足感や達成感を得られるような題材が設定されている。全教材を通して互いの作品や活動について話し合い,それぞれの違いやよさを認め合う様子が多く掲載されている。全教材を通して主体的に社会に参画する態度を養うために,掲載作品や題材設定が配慮されている。1p.74-75「美術館へ行こう」2・3上p.38-39「ひと目で伝えるための工夫」2・3上p.40-41「その一枚が人を動かす」2・3上p.44-45「暮らしやすさのデザイン」2・3上p.46-47「デザインで人生を豊かに」2・3下p.32-33「どこまで修復すべきか」2・3下p.44-45「人が生きる社会と未来」【第四号】生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと。自然や環境を意識した題材を設定し,自然や環境の大切さ,生命への尊重について深く考えられるように工夫されている。1p.20-21「材料に命を吹き込む」1p.50-51「暮らしの中の木の工芸」1p.54-55「自然の美しさから生まれた」2・3上p.14-15「動き出しそうな動物たち」2・3上p.34-35「季節を楽しむ心」2・3上p.48-49「憩いを生み出す場所」2・3下p.36-37「私の色 みんなの色」【第五号】伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。日本の伝統文化に関わる題材や,伝統工芸,美術作品などが掲載され,実際に表現したり鑑賞したりすることで,そのよさを深く理解できるように工夫されている。また,地域に関わる作品をつくる事例などを掲載し,地域文化や郷土のことを考えながら活動することができるように工夫されている。【題材】(1p.22-23/p.28-29/p.32-37/p.44-45/p.46-47/p.52-53/p.56-57/2・3上p.20-21/p.24-29/p.30-31/p.32-33/p.34-35/2・3下p.30-31/p.32-33/p.36-37)【学びを支える資料】(1p.65/2・3上p.52-53/p.58-59/p.60-61/p.65/2・3下p.48-49/p.54)諸外国の生徒作品や作家の作品,建築物などを取り上げ,それぞれの国による表現方法や風土の違い,共通点を理解し学ぶ中で,国際理解の大切さや平和の発展に寄与する態度が身に付くように工夫されている。【諸外国の生徒の作品】(1p.18/2・3下p.10/p.13)【諸外国の作家の作品など】全教材を通して【国際理解や平和の発展に関する事例】(1p.56-57/2・3上p.30-31/2・3下p.24-29)学校教育法との関連学校教育法に示された教育の目的及び目標に則し,題材の設定,作品や写真の選択,文章表現などについて十分配慮されている。全教材を通して特に,学校教育法第三十条第二項に示された「基礎的な知識及び技能を習得させるとともに,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力を育み,主体的に学習に取り組む態度を養うこと」について,資質・能力の三つの柱に基づく「学びの目標」を全題材に設定するなど重視されている。全教材を通して教科書検討の観点内容の特色主な関連ページ教科書検討の観点内容の特色主な関連ページ社会に開かれた教育課程との関連各巻の「この教科書で学ぶみなさんへ・目次」では,美術科で育む資質・能力について,生徒のみならず,保護者や教科書を見る全ての人たちと共有できる工夫がされている。また,オリエンテーションにおいて,アーティストやデザイナー,著名人を取り上げることで,美術が社会や生活の中で生かされていることが示されている。各巻の「この教科書で学ぶみなさんへ・目次」(1,2・3上p.8-9/2・3下p.6-7)各巻の巻頭オリエンテーション(1,2・3上,2・3下p.2-5)2・3下p.58-59「社会に生きる美術の力」社会問題や,地域文化などを取り上げており,美術の学習が社会とつながっていることが示されている。【社会との関わりを示す事例】(1p.74-75/2・3上p.38-39/p.40-41/p.44-45/p.46-47/2・3下p.32-33/p.44-45)家庭に作品を持ち帰って使ったり,地域の施設などの展示を通して,学校での学びを地域の方に伝えたりする事例や,地域の方と協働して活動する事例が多数掲載され,美術科における社会との連携が例示されている。【家庭で作品などを使う事例】(1p.40-41/p.46-47/p.52-53/2・3上p.34-35/2・3下p.36-37/p.42-43)【地域と関わる活動の事例】(1p.44-45/2・3上p.36-37/2・3下p.14-15/p.40-41/p.50-51)教育の目標との関連全ての題材において,表現と鑑賞が一体的に学習できるような配慮がされている。題材は,学習指導要領を基に「表現」及び「鑑賞」領域のもと「絵や彫刻など」「デザインや工芸など」「鑑賞」の3つの分野に分けて示されている。表現の題材においても,鑑賞活動が一体化されており,「中心となる考え方」が示されている。全教材を通して全ての題材において,学習指導要領で示された目標に基づき「学びの目標」を設定し,資質・能力の三つの柱の育成が実現できるように工夫されている。全教材を通して「生活や社会の中の美術や美術文化と豊かに関わる資質・能力」を育成するために,ページレイアウトを工夫したり,特設ページや資料ページを設けたりして,学習を支えている。全教材を通して2. 学習指導要領との関連資料 教科書検討の観点からみた特色