ブックタイトル令和3年度版「中学道徳 あすを生きる」内容解説資料

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概要

令和3年度版「中学道徳 あすを生きる」内容解説資料

*道路標識がある場合や,高こう齢れい者・小さな子どもが運転している場合,また安全のためやむを得ない場合は,例外的に歩道を徐じょ行こうで通ることができます。71 プラットホーム プラットホーム 70毎日を安全に過ごすために 私たちは,日常生活の中でつねに危険を意識することは少ないかもしれません。しかし,事故や事件,犯罪は全国で毎日のように起こっています。 近年,中学生や高校生が,携けい帯たい電話を操作しながら自転車に乗っていて相手にケガを負わせたり,死亡させたりする事故が起きています。自転車を安全に利用するためには,どんなことが大切か考えてみましょう。 私たちが安全に暮らすためには,さまざまな人々が関わる社会で,お互たがいに配はい慮りょし,協力し合うことが求められます。まず自分たちにできることは何か,日常の中でどのようにすれば,みんなが安心,安全に暮らすことができるのか,もう一度考えてみましょう。安全に生きるまとめ 私たちが住む地域では,安全・防犯のためにさまざまな取り組みが行われています。地域社会で暮らしていくために,中学生にも必要な安全・防犯について,どんなことが大切か考えてみましょう。 実際に行動する方法として,こんな例が考えられます。防犯パトロール地域安全・防犯マップの作成防犯ポスター,看板の設置 地域を巡じゅん回かいしながら,危ない場所はないか,不ふ審しん者はいないかなどをチェックします。かならず複数名で,信しん頼らいできる大人に同行してもらいましょう。 通学路や近所で気になる場所を地図に書き出してみましょう。 危険な場所や多くの人が目にする場所に,防犯を呼びかけるポスターや看板を設置します。設置するときはかならず許可をもらいましょう。ここは危険「川・池」。人通りが少ない。夜暗い。ここに子ども交番がある。 110番がある。不ふ審しんな人がいた。よく路上駐ちゅう車しゃしている車がある。交通量が多い。プラットホーム自転車安全利用五則地域安全・防犯啓けい発はつのために自転車の乗り方を考えよう? 自転車は,車道が原則,歩道は例外 道路交通法では自転車は軽車両の一種。歩道と車道の区別があるところでは車道を通行するのが原則です。*? 歩道は歩行者優先で,車道寄りを徐じょ行こう 歩道ではすぐに停止できる速度で,歩行者がいる場合は,その通行を妨さまたげないよう停止しなければなりません。? 車道は左側を通行 自転車は,道路の左ひだり端はしに寄って通行しなければなりません。? 子どもはヘルメットを着用 保護者は13 歳さい未満の子どもにヘルメットを着用させるよう努めなければなりません。絵・貴たか木ぎまいこ地域の安全・防犯について考えよう? 安全ルールを守る 自転車に乗るときは,ルールを守って,安全な運転を心がけましょう。● 飲酒運転の禁止● 二人乗りの禁止● 並へい進しんの禁止● 夜間はライトを点灯● 交差点での信号遵じゅん守しゅ● 交差点での一時停止,安全確かく認にん070-071 交通安全_190225.indd 70-71 2020/02/28 10:38:0957 よりよい社会と私たち よりよい社会と私たち 56よりよい社会と    私たちあなたは、いま生活している社会にどんな思いをもっていますか。社会は、あなたを含ふくめたみんなで力を合わせてつくっていくものです。社会の中で、私たちがよりよく生きていけるように、そして誰だれもが生活しやすい社会をけるように、身近な社会に目を向けて、みんなで考え、議論してみましょう。きまりを守る社会にふれあい直売所58ページ働くことの尊さを考える役に立つことができるかな172ページよりよい社会を実現するためにあったほうがいい?62ページ自分の理想に向かって緑のじゅうたん176ページ安全への心構えをつくる疾しっ走そ う、自転車ライダー66ページプラットホーム 毎日を安全に過ごすために70ページふるさとへの思いを言葉にして「肝ちむぐくる心」のバスガイド182ページ93210331134社会への参画将来の生き方056-057 社会扉1年生_190301.indd 56-57 2020/02/28 10:32:2157 よりよい社会と私たち よりよい社会と私たち 56よりよい社会と    私たちあなたは、いま生活している社会にどんな思いをもっていますか。社会は、あなたを含ふくめたみんなで力を合わせてつくっていくものです。社会の中で、私たちがよりよく生きていけるように、そして誰だれもが生活しやすい社会をつくっていけるように、身近な社会に目を向けて、みんなで考え、議論してみましょう。きまりを守る社会にふれあい直売所58ページ働くことの尊さを考える役に立つことができるかな172ページよりよい社会を実現するためにあったほうがいい?62ページ自分の理想に向かって緑のじゅうたん176ページ安全への心構えをつくる疾しっ走そ う、自転車ライダー66ページプラットホーム 毎日を安全に過ごすために70ページふるさとへの思いを言葉にして「肝ちむぐくる心」のバスガイド182ページ93210331134社会への参画将来の生き方056-057 社会扉1年生_190301.indd 56-57 2020/02/28 10:32:21新ユニット「よりよい社会と私たち」新学習指導要領の根幹となる「社会に開かれた教育課程」を実現させ、生徒たちが主体的によりよい社会を創造していけるように、新ユニット「よりよい社会と私たち」を設定しました。各学年、1つめのユニットの最初には、扉ページを設けています。社会と生徒自身の生き方との関わりについて考えるきっかけを投げかけるとともに、1年間の学習の見通しをもてるようにしています。ユニットは、「社会への参画」に関わるものと、「将来の生き方」に関わるものの2種類に分かれます。障がい者理解や高齢者福祉などに関わる教材も含まれ、よりよい社会と生き方についてより多面的・多角的に考えられるよう工夫しています。教材をとおして学んだことに関わって、さらに考えや視野を広げられるコラムを用意しました。日常生活や将来に生かせる多彩な内容を扱っています。「よりよい社会と私たち」1年p.561年 p.70「 毎日を安全に過ごすために」「将来の生き方」に関わるユニット進路,キャリア教育など「社会への参画」に関わるユニット共生社会,主権者教育などユニットの扉2種類のユニット多彩なコラム123p.16詳しくは本書SDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも関わるユニットです。社会への一歩を支える基本構成新コラム詳しくは本書 p.2614よりよい社会を創造する特色3改訂ポイント目をつぶるまとめ175 プラットホーム プラットホーム 174 近い将来,皆みなさんが社会のにない手になるときに向けて,社会のあるべき姿は何か,その社会の中で人はどう生きるべきなのか,ということをつねに考えていくことが大切です。さまざまな考え方をもとに,自分で問題を見つけ,人と語り合い,納なっ得とくできる答えを探しながら,よりよく生きていける持続可能な社会をみんなでつくっていきましょう。よりよい社会について考えてみよう皆みなさんが生活する社会は,先人たちやそこに生きる人々の努力や創意工く夫ふうによってつくられているものです。社会の中にあるさまざまな問題の解決方法を検討することをとおして,よりよい社会について考えてみましょう。 このとき,少しずつ行き渡わたるワクチンを,どんな人から優先して接種すればよいでしょうか。下のA~ G を優先する順に並べ,理由も含ふくめて考えてみましょう。 皆みなさんの考え方と同じところ,違ちがうところはありましたか。ワクチンの配分のように,社会には決まった答えのない問題が数多くあります。そうした問題を解決していくには,たとえば,社会全体の幸福を重視する考え方や,個人が果たすべき義務を重視する考え方など,さまざまな考え方を知り,活用することが必要になります。 新型インフルエンザのワクチンをどう配分するかは,さまざまな国で実際に議論されています。日本では,「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」が定められ,次のように考えられています。・「医い療りょうの提供の業務」または「国民生活及および国民経済の安定に寄き与よする業務」を行うなど,特定の条件に当てはまる人は,一いっ般ぱんの住民より優先してワクチンの接種を始める。・一いっ般ぱんの住民については,次の4 つに分類し,実際に流行したウイルスの種類や何に重点を置くかで接種順位を決定する。 ・医学的ハイリスク者(呼吸器や心臓などに慢まん性せい的な病気がある人や妊にん婦ぷなど) ・小しょう児に(15 歳さい未満) ・成人・若じゃく年ねん者 ・高こう齢れい者(65 歳さい以上)ワクチンをどう配分する? ―日本の場合―A 小しょう児に (15 歳さい未満)B 呼吸器や心臓などに慢まん性せい的な病気がある人C 妊にん婦ぷD 高こう齢れい者(65 歳さい以上)E B,C,D 以外の成人・若じゃく年ねん者F 医者や看護師G ワクチン製造会社の従業員こんなときどうする? ―ワクチンの配分―*新たに人から人へ感かん染せんするようになったインフルエンザウイルスによる感かん染せん症しょうのこと。 新たに出現したものであるため,ほとんどの人が免めん疫えきをもっていない。重じゅう症しょう化,死亡を可能な限り抑おさえることに重点を置く考え方我わが国の将来を守ることに重点を置く考え方左の2 つどちらにも重点を置く考え方成人・若じゃく年ねん者に重じゅう症しょう者が多い場合?医学的ハイリスク者?成人・若じゃく年ねん者?小しょう児に?高こう齢れい者?小しょう児に?医学的ハイリスク者?成人・若じゃく年ねん者?高こう齢れい者?医学的ハイリスク者?小しょう児に?成人・若じゃく年ねん者?高こう齢れい者高こう齢れい者に重じゅう症しょう者が多い場合?医学的ハイリスク者?高こう齢れい者?小しょう児に?成人・若じゃく年ねん者?小しょう児に?医学的ハイリスク者?高こう齢れい者?成人・若じゃく年ねん者?医学的ハイリスク者?小しょう児に?高こう齢れい者?成人・若じゃく年ねん者小しょう児に に重じゅう症しょう者が多い場合?医学的ハイリスク者?小しょう児に?高こう齢れい者?成人・若じゃく年ねん者「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」(平へい成せい29年9月12日一部変へん更こう)内閣官かん房ぼうウェブサイトによる最も優先度が高い最も優先度が低いよりよい社会と私たちプラットホーム(想定例) ある国で,新型インフルエンザ*が発生しました。その国の政府は,重じゅう症しょう化や感かん染せん拡大を止めるために,ただちにワクチンを製造し,人々に接種してほしいと考えています。 しかし,すぐには量産できず,製造する体制が整うまでに約6 か月かかるとします。また,ワクチンを接種したあと,免めん疫えきを獲かく得とくするまでに約2 週間かかるとします。絵・貴たか木ぎまいこ(  )(  )(  ) (  )(  )(  )(  )3_174-175 よりよい社会について考えてみよう_190307.indd 174-175 2020/02/28 10:37:023年 p.174「 よりよい社会について考えてみよう」ユニット「よりよい社会と私たち」は,『中学道徳 あすを生きる』がこれまでも大切にしてきた内容を再編成し,新教材も加えてバージョンアップさせたものです。3年生のユニットの最後には,高等学校の新設科目「公共」への接続を意識したコラムを新たに設けました。新学習指導要領の根幹となる理念「社会に開かれた教育課程」で求められているのは,学校と社会が連携を図りながら,これからの持続可能な社会を創る子どもたちを育んでいくことです。ユニット「よりよい社会と私たち」は,この理念が基盤となって構成されています。「新しい学習指導要領の考え方―中央教育審議会における議論から改訂そして実施へ―」文部科学省による新ユニット「よりよい社会と私たち」新教材これまでも扱ってきた教材再編成社会に開かれた教育課程これまでも,これからも<社会に開かれた教育課程>③教育課程の実施に当たって,地域の人的・物的資源を活用したり,放課後や土曜日等を活用した社会教育との連携を図ったりし,学校教育を学校内に閉じずに,その目指すところを社会と共有・連携しながら実現させること。①社会や世界の状況を幅広く視野に入れ,よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を持ち,教育課程を介してその目標を社会と共有していくこと。②これからの社会を創り出していく子供たちが,社会や世界に向き合い関わり合い,自分の人生を切り拓いていくために求められる資質・能力とは何かを,教育課程において明確化し育んでいくこと。人権教育消費者教育高齢者福祉障がい者理解さまざまなテーマなど法教育15 特色1特 色2特 色3特 色4