ブックタイトル令和3年度版「中学道徳 あすを生きる」内容解説資料

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令和3年度版「中学道徳 あすを生きる」内容解説資料

80 8125iPS細胞で難病を治したい●主題名/内容項目/ねらい●●●●●●●●●●●●●●●?●主題名:夢の実現?●内容項目:A-(5)真理の探究,創造?●ねらい:よりよく生きるために,真実を大切にし,真理を探究して新しいものを生み出そうとする実践意欲を育てる。●主題設定の理由●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●?●指導内容について:うそや偽りのない本当の姿である「真実」や,すべての人が認める普遍的な法則や事実,正しい在り方である「真理」を,純粋な眼差しをもつ中学生の時期に触れさせ,追求しようとする意欲を育てることは極めて重要な課題である。さらに,新しいものを想像していくことは,よりよく生きたいと願う自分自身の未来を切り開くだけでなく,よりよい社会をつくる原動力にもなることを感じさせたい。?●生徒の実態について:中学3年生は,自分の進路について考えるという節目を迎え,自分の将来の夢や理想も高くなってくる時期である。また,誰もが本来もっている知的好奇心も,この時期の生徒はより旺盛に働くものである。しかし,挫折を経験することも増え,それによって努力することを諦めてしまう場合も出てくる。そのような生徒に,強い気持ちで夢を諦めずに挑戦し続けている山中伸弥さんの姿勢を学ばせたい。生徒用/pp.140 - 14325iPS細胞で難病を治したい?●教材について:2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した主人公・山中伸弥さんの実話である。iPS細胞は自分自身の細胞を初期化することで,体内のさまざまな部分の細胞に変化させることが可能となる画期的な発明である。しかし,そこに至るまでには紆余曲折があり,それは山中さんがもとは臨床医であったことからも推察される。新しいものを生み出していくには計り知れない困難が伴う。そこに立ち向かっていく原動力(モチベーション)を,ノーベル賞の受賞が決まったときの山中さんのコメントからじっくり考えさせたい。●評価のポイント●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●?●ねらいについて:よりよく生きたいという願いや,新しいものを創造していくことへの意欲を示す発言や記述が見られたか。?●指導方法について:幾度も挫折を乗り越えながら研究を進めている山中さんの原動力となるものを話し合い,自分自身のこととして考えさせることができたか。●他教科等との関連,家庭・地域との連携等●●●●●コラム:「私の生き方」,「新しいものを生み出した先人たち」で,身近な生活用品からも,新しいものを創造する意欲をもった先人の生きる姿勢を学ばせる/教科:理科/総合的な学習の時間人間を読む|教材分析(教材の構造から)教材の流れ主人公の心の動き人間を読む|教材分析(教材の流れから)発問発問の意図山中伸弥さんは,「新経連サミット2015」で自身の半生とiPS細胞作製までの経緯について語った。その中で,「Vision andWork Hard」の秘話を明かしている。アメリカ留学中,当時の研究所長から「伸弥,君のビジョンは何だ?」と聞かれ,「いい論文を書きたい,いい職に就きたい。」と答えると,「それはビジョンではない,短期的な目標だ。」と言われたという。そこで山中さんは「今治せない脊髄損傷のような患者さんをなんとか研究することによって治したい。」という思いこそが自分が研究者になった理由,ビジョンなのだと思い出し,以後忘れないように自分に言い聞かせていると語った。https://logmi.jp/50989授業をする際は,iPS細胞を使用した臨床試験などの最新情報を紹介し,生徒の興味関心を高めたい。参考情報学習活動(発問,予想される生徒の反応)指導上の留意点(発問の意図)導入5分1ヒトiPS細胞について知る。発問○iPS細胞について,知っていることを出し合おう。画像●映像●全体○iPS細胞のもつ価値の大きさを生徒に少しでも伝えておくことで,教材への関心を高めるように工夫する。展開40分2教材「iPS細胞で難病を治したい」を読み,考える。音声発問1二度の大きな挫折を経験し,山中さんはどんな気持ちだっただろう。全体・もう研究はやめて医者に戻ってやり直そう。・もう一度,別の新しい勉強をやり直そう。発問2 iPS細胞の作製に成功したのは,何がきっかけだったのだろう。全体・二度の大きな挫折を乗り越えたこと。・しっかり目標をもって努力したこと。・iPS細胞でまだ患者さんの病気を治せていないという思い。・成功=完成ではないという信念。・さらに新しい発見をして,もっとよいものを作りたいという思い。発問●新しいことを生み出すとき,どんなことを大切にすればよいだろう。ノート●個人●全体・自分が誰かの力になりたいという思い。・明確な目標,ビジョンをもつこと。○山中さんの現在の活躍には,二度の挫折が大きく影響しているため,この挫折で何を感じたのかをまず考えさせる。○成功の裏に二度の挫折があり,それらを乗り越える力として,山中さんの明確な目標と努力があることを押さえる。○ノーベル賞の受賞という世界的な賞を手にしてもなお,研究を続ける山中さんのモチベーションの根幹となるものをじっくりと考えさせる。「iPS細胞の作製を『成功』とするなら,『完成』となるものは何だろうか。」と問うことで,山中さんが中学生の頃から継続してもっている,よりよいものを目指し,真理を探究したいという思いとリンクさせる。○価値に迫る発問である。ノーベル賞の受賞が決定したときの山中さんのコメントからも考えさせたい。終末5分3教師の説話を聞く。○コラム「私の生き方」や「新しいものを生み出した先人たち」を紹介し,それぞれの発明や発見を支える思いについて触れる。★発問3夢の実現に向けて走り続けている山中さんの原動力になっているものはなんだろう。ノート班考えてみよう自分に+1問い返し導入?ヒトiPS細胞の写真画像,参考動画「iPS細胞の作り方とその利用例」映像展開?朗読音声音声終末?コラム「私の生き方」「新しいものを生み出した先人たち」出典:作・編集委員会研究員の高橋さんが主人公・山中伸弥さんの部屋に飛び込んでくる。ようやくiPS細胞を作ることに成功した。もともと整形外科医を目指していたが,現代医療の限界を感じ,大学院に再入学。手術がうまくいかない,手術しても治せない患者さんを目の前に挫折を味わう。アメリカと日本の研究環境の差や,成果が出ないことを思い悩む。もう研究をやめようかと考えるほどの挫折を味わう。新たな場所で,「ビジョン&ワークハード」を胸に研究を続け,iPS細胞を作製。自分の研究には意味があるんだと思えた。ノーベル賞を受賞し,さらに次の夢の実現に向けて走り続ける。難病で苦しむ患者さんや家族にとっての一日の意味を心して研究し続ける。夢の実現iPS細胞で難病を治したい○iPS細胞について知っていること・万能細胞。・ノーベル賞。○二度の挫折を経験して・研究はやめて医者に戻ろう。・また新たな勉強を始めよう。○作製に成功したきっかけは・二度の挫折を乗り越えたこと。・目標をもって努力したこと。★夢の実現に走り続けている山中さんの原動力・まだ患者さんを治せていない。・成功=完成ではない。・新しい発見でもっとよいものを。○新しいことを生み出すときに大切なこと・誰かの力になりたいという思い。・明確な目標、ビジョンをもつこと。約7分板書例山中さんがもつ新しいことへと挑戦する勇気や決断力を,自分自身と比較させる。iPS細胞の作製に成功したのは,何がきっかけだったのだろう。夢の実現に向けて走り続けている山中さんの原動力になっているものはなんだろう。一度目の挫折を乗り越えた後のさらなる挫折という困難の大きさを考えさせる。目標をもって努力することが,成功をつかむために大切であることに気づかせる。研究を続ける山中さんを支える信念について考えさせる。自分なら,このような状況に置かれたときに,何を感じ,どのようにするだろう。二度目の大きな挫折を経験し,山中さんはどんな気持ちだっただろう。成功=完成ではない主人公・山中さんの原動力真理の探究,創造整形外科医としての自分の将来に挫折日本の研究環境の厳しさや成果が出ないことに挫折さらなる挑戦,夢の実現へ一人でも多くの患者さんを救いたいVision andWork HardiPS細胞でノーベル賞を受賞挫折挑戦参考動画「iPS細胞の作り方とその利用例」教科書QRコンテンツ解説3年_新p080-081.inddすべてのページ2020/02/18 10:31:0881S細胞で難病を治したい実話である。iPS細ことで,体内のさまとが可能となる画期至るまでには紆余曲は臨床医であったこは計り知れない困難原動力(モチベー決まったときの山中させたい。●●●●●●●●●●●●●たいという願いや,の意欲を示す発言やを乗り越えながら研となるものを話し合せることができたか。域との連携等●●●●のを生み出した先も,新しいものを創姿勢を学ばせる/教発問の意図研究所長から「伸弥,君のビジョンは何だ?」と聞かれ,「いい論文を書きたい,いい職に就きたい。」と答えると,「それはビジョンではない,短期的な目標だ。」と言われたという。そこで山中さんは「今治せない脊髄損傷のような患者さんをなんとか研究することによって治したい。」という思いこそが自分が研究者になった理由,ビジョンなのだと思い出し,以後忘れないように自分に言い聞かせていると語った。https://logmi.jp/50989授業をする際は,iPS細胞を使用した臨床試験などの最新情報を紹介し,生徒の興味関心を高めたい。学習活動(発問,予想される生徒の反応)指導上の留意点(発問の意図)導入5分1ヒトiPS細胞について知る。発問○iPS細胞について,知っていることを出し合おう。画像●映像●全体○iPS細胞のもつ価値の大きさを生徒に少しでも伝えておくことで,教材への関心を高めるように工夫する。展開40分2教材「iPS細胞で難病を治したい」を読み,考える。音声発問1二度の大きな挫折を経験し,山中さんはどんな気持ちだっただろう。全体・もう研究はやめて医者に戻ってやり直そう。・もう一度,別の新しい勉強をやり直そう。発問2 iPS細胞の作製に成功したのは,何がきっかけだったのだろう。全体・二度の大きな挫折を乗り越えたこと。・しっかり目標をもって努力したこと。・iPS細胞でまだ患者さんの病気を治せていないという思い。・成功=完成ではないという信念。・さらに新しい発見をして,もっとよいものを作りたいという思い。発問●新しいことを生み出すとき,どんなことを大切にすればよいだろう。ノート●個人●全体・自分が誰かの力になりたいという思い。・明確な目標,ビジョンをもつこと。○山中さんの現在の活躍には,二度の挫折が大きく影響しているため,この挫折で何を感じたのかをまず考えさせる。○成功の裏に二度の挫折があり,それらを乗り越える力として,山中さんの明確な目標と努力があることを押さえる。○ノーベル賞の受賞という世界的な賞を手にしてもなお,研究を続ける山中さんのモチベーションの根幹となるものをじっくりと考えさせる。「iPS細胞の作製を『成功』とするなら,『完成』となるものは何だろうか。」と問うことで,山中さんが中学生の頃から継続してもっている,よりよいものを目指し,真理を探究したいという思いとリンクさせる。○価値に迫る発問である。ノーベル賞の受賞が決定したときの山中さんのコメントからも考えさせたい。終末5分3教師の説話を聞く。○コラム「私の生き方」や「新しいものを生み出した先人たち」を紹介し,それぞれの発明や発見を支える思いについて触れる。★発問3夢の実現に向けて走り続けている山中さんの原動力になっているものはなんだろう。ノート班考えてみよう自分に+1問い返し導入?ヒトiPS細胞の写真画像,参考動画「iPS細胞の作り方とその利用例」映像展開?朗読音声音声終末?コラム「私の生き方」「新しいものを生み出した先人たち」出典:作・編集委員会夢の実現iPS細胞で難病を治したい○iPS細胞について知っていること・万能細胞。・ノーベル賞。○二度の挫折を経験して・研究はやめて医者に戻ろう。・また新たな勉強を始めよう。○作製に成功したきっかけは・二度の挫折を乗り越えたこと。・目標をもって努力したこと。★夢の実現に走り続けている山中さんの原動力・まだ患者さんを治せていない。・成功=完成ではない。・新しい発見でもっとよいものを。○新しいことを生み出すときに大切なこと・誰かの力になりたいという思い。・明確な目標、ビジョンをもつこと。約7分板書例んがもつ新しいこと戦する勇気や決断力分自身と比較させる。の挫折を乗り越えたらなる挫折という困きさを考えさせる。もって努力すること功をつかむために大ることに気づかせる。続ける山中さんを支念について考えさせ成功=完成ではない主人公・山中さんの原動力真理の探究,創造としての自分の将来に挫折境の厳しさや成果が出ないことに挫折さらなる挑戦,夢の実現へVision andWork HardiPS細胞でノーベル賞を受賞挫折挑戦参考動画「iPS細胞の作り方とその利用例」教科書QRコンテンツひと目で授業全体が見通せるように、1教材あたり見開き2ページを基本構成にしています。現場の先生方の授業実践をもとにした学習指導案で、深まりのある授業をサポートします。解説編「あっ」といわせる授業ができる授業準備や教材研究に役立つよう、各教材の学習指導案や道徳教育のQ&Aなどを掲載。(各学年1冊、A4判)授業中に使いやすいよう情報を精選し、教材の縮刷を中心に発問などを掲載。(各学年1冊、A4判)学習指導過程教科書QRコンテンツ全国各地の授業実践を参考に,生徒がより深く考えられるよう発問や留意点などを改良しています。授業の導入などで役立つコンテンツへQRコードから直接アクセスできます。※編集中のため、内容や構成は予告なく変更になる場合があります。全35教材分、プロによる朗読音声を収録。(各学年1セット、音楽CD)紙の教科書の誌面をベースに、動画や画像などを多数収録。(各学年1部、DV D-RO M)授業準備や計画作成に役立つデータを豊富に収録。(各学年1部、CD-RO M)解説編指導者用デジタル教材指導者用デジタルデータ集朱書編指導者用朗読音声CD※教科書QRコンテンツは,教科書もくじに記載のQRコードからも閲覧できます。教師用指導書セットに付属しています!改訂ポイント改訂ポイント34教師用指導書のご案内80 8125iPS細胞で難病を治したい●主題名/内容項目/ねらい●●●●●●●●●●●●●●●?●主題名:夢の実現?●内容項目:A-(5)真理の探究,創造?●ねらい:よりよく生きるために,真実を大切にし,真理を探究して新しいものを生み出そうとする実践意欲を育てる。●主題設定の理由●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●?●指導内容について:うそや偽りのない本当の姿である「真実」や,すべての人が認める普遍的な法則や事実,正しい在り方である「真理」を,純粋な眼差しをもつ中学生の時期に触れさせ,追求しようとする意欲を育てることは極めて重要な課題である。さらに,新しいものを想像していくことは,よりよく生きたいと願う自分自身の未来を切り開くだけでなく,よりよい社会をつくる原動力にもなることを感じさせたい。?●生徒の実態について:中学3年生は,自分の進路について考えるという節目を迎え,自分の将来の夢や理想も高くなってくる時期である。また,誰もが本来もっている知的好奇心も,この時期の生徒はより旺盛に働くものである。しかし,挫折を経験することも増え,それによって努力することを諦めてしまう場合も出てくる。そのような生徒に,強い気持ちで夢を諦めずに挑戦し続けている山中伸弥さんの姿勢を学ばせたい。生徒用/pp.140 - 14325iPS細胞で難病を治したい?●教材について:2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した主人公・山中伸弥さんの実話である。iPS細胞は自分自身の細胞を初期化することで,体内のさまざまな部分の細胞に変化させることが可能となる画期的な発明である。しかし,そこに至るまでには紆余曲折があり,それは山中さんがもとは臨床医であったことからも推察される。新しいものを生み出していくには計り知れない困難が伴う。そこに立ち向かっていく原動力(モチベーション)を,ノーベル賞の受賞が決まったときの山中さんのコメントからじっくり考えさせたい。●評価のポイント●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●?●ねらいについて:よりよく生きたいという願いや,新しいものを創造していくことへの意欲を示す発言や記述が見られたか。?●指導方法について:幾度も挫折を乗り越えながら研究を進めている山中さんの原動力となるものを話し合い,自分自身のこととして考えさせることができたか。●他教科等との関連,家庭・地域との連携等●●●●●コラム:「私の生き方」,「新しいものを生み出した先人たち」で,身近な生活用品からも,新しいものを創造する意欲をもった先人の生きる姿勢を学ばせる/教科:理科/総合的な学習の時間人間を読む|教材分析(教材の構造から)教材の流れ主人公の心の動き人間を読む|教材分析(教材の流れから)発問発問の意図山中伸弥さんは,「新経連サミット2015」で自身の半生とiPS細胞作製までの経緯について語った。その中で,「Vision andWork Hard」の秘話を明かしている。アメリカ留学中,当時の研究所長から「伸弥,君のビジョンは何だ?」と聞かれ,「いい論文を書きたい,いい職に就きたい。」と答えると,「それはビジョンではない,短期的な目標だ。」と言われたという。そこで山中さんは「今治せない脊髄損傷のような患者さんをなんとか研究することによって治したい。」という思いこそが自分が研究者になった理由,ビジョンなのだと思い出し,以後忘れないように自分に言い聞かせていると語った。https://logmi.jp/50989授業をする際は,iPS細胞を使用した臨床試験などの最新情報を紹介し,生徒の興味関心を高めたい。参考情報学習活動(発問,予想される生徒の反応)指導上の留意点(発問の意図)導入5分1ヒトiPS細胞について知る。発問○iPS細胞について,知っていることを出し合おう。画像●映像●全体○iPS細胞のもつ価値の大きさを生徒に少しでも伝えておくことで,教材への関心を高めるように工夫する。展開40分2教材「iPS細胞で難病を治したい」を読み,考える。音声発問1二度の大きな挫折を経験し,山中さんはどんな気持ちだっただろう。全体・もう研究はやめて医者に戻ってやり直そう。・もう一度,別の新しい勉強をやり直そう。発問2 iPS細胞の作製に成功したのは,何がきっかけだったのだろう。全体・二度の大きな挫折を乗り越えたこと。・しっかり目標をもって努力したこと。・iPS細胞でまだ患者さんの病気を治せていないという思い。・成功=完成ではないという信念。・さらに新しい発見をして,もっとよいものを作りたいという思い。発問●新しいことを生み出すとき,どんなことを大切にすればよいだろう。ノート●個人●全体・自分が誰かの力になりたいという思い。・明確な目標,ビジョンをもつこと。○山中さんの現在の活躍には,二度の挫折が大きく影響しているため,この挫折で何を感じたのかをまず考えさせる。○成功の裏に二度の挫折があり,それらを乗り越える力として,山中さんの明確な目標と努力があることを押さえる。○ノーベル賞の受賞という世界的な賞を手にしてもなお,研究を続ける山中さんのモチベーションの根幹となるものをじっくりと考えさせる。「iPS細胞の作製を『成功』とするなら,『完成』となるものは何だろうか。」と問うことで,山中さんが中学生の頃から継続してもっている,よりよいものを目指し,真理を探究したいという思いとリンクさせる。○価値に迫る発問である。ノーベル賞の受賞が決定したときの山中さんのコメントからも考えさせたい。終末5分3教師の説話を聞く。○コラム「私の生き方」や「新しいものを生み出した先人たち」を紹介し,それぞれの発明や発見を支える思いについて触れる。★発問3夢の実現に向けて走り続けている山中さんの原動力になっているものはなんだろう。ノート班考えてみよう自分に+1問い返し導入?ヒトiPS細胞の写真画像,参考動画「iPS細胞の作り方とその利用例」映像展開?朗読音声音声終末?コラム「私の生き方」「新しいものを生み出した先人たち」出典:作・編集委員会研究員の高橋さんが主人公・山中伸弥さんの部屋に飛び込んでくる。ようやくiPS細胞を作ることに成功した。もともと整形外科医を目指していたが,現代医療の限界を感じ,大学院に再入学。手術がうまくいかない,手術しても治せない患者さんを目の前に挫折を味わう。アメリカと日本の研究環境の差や,成果が出ないことを思い悩む。もう研究をやめようかと考えるほどの挫折を味わう。新たな場所で,「ビジョン&ワークハード」を胸に研究を続け,iPS細胞を作製。自分の研究には意味があるんだと思えた。ノーベル賞を受賞し,さらに次の夢の実現に向けて走り続ける。難病で苦しむ患者さんや家族にとっての一日の意味を心して研究し続ける。夢の実現iPS細胞で難病を治したい○iPS細胞について知っていること・万能細胞。・ノーベル賞。○二度の挫折を経験して・研究はやめて医者に戻ろう。・また新たな勉強を始めよう。○作製に成功したきっかけは・二度の挫折を乗り越えたこと。・目標をもって努力したこと。★夢の実現に走り続けている山中さんの原動力・まだ患者さんを治せていない。・成功=完成ではない。・新しい発見でもっとよいものを。○新しいことを生み出すときに大切なこと・誰かの力になりたいという思い。・明確な目標、ビジョンをもつこと。約7分板書例山中さんがもつ新しいことへと挑戦する勇気や決断力を,自分自身と比較させる。iPS細胞の作製に成功したのは,何がきっかけだったのだろう。夢の実現に向けて走り続けている山中さんの原動力になっているものはなんだろう。一度目の挫折を乗り越えた後のさらなる挫折という困難の大きさを考えさせる。目標をもって努力することが,成功をつかむために大切であることに気づかせる。研究を続ける山中さんを支える信念について考えさせる。自分なら,このような状況に置かれたときに,何を感じ,どのようにするだろう。二度目の大きな挫折を経験し,山中さんはどんな気持ちだっただろう。成功=完成ではない主人公・山中さんの原動力真理の探究,創造整形外科医としての自分の将来に挫折日本の研究環境の厳しさや成果が出ないことに挫折さらなる挑戦,夢の実現へ一人でも多くの患者さんを救いたいVision andWork HardiPS細胞でノーベル賞を受賞挫折挑戦参考動画「iPS細胞の作り方とその利用例」教科書QRコンテンツ解説3年_新p080-081.inddすべてのページ2020/02/1810:31:08※「問題解決的な学習」「体験的な学習」で取り扱う教材については,学習指導過程の別案を加えて4ページで構成しています。※学習指導案のほか,校内研修に役立つ「道徳教育のQ&A」なども掲載しています。生徒の学習状況や成長の様子を見取る視点と,先生の授業改善のための観点を,具体的に例示しています。※教科書QRコンテンツは,教科書もくじに記載のQRコードからも閲覧できます。p.6詳しくは本書ねらいを外さない授業にするために,時系列と構造の2つの教材分析を掲載しています。教材分析評価のポイント改訂ポイント35