ブックタイトル令和3年度版「中学社会 公民的分野」内容解説資料

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概要

令和3年度版「中学社会 公民的分野」内容解説資料

本書の主な教科書検討の観点 内容の特色 関連箇所本書の主な教科書検討の観点 内容の特色 関連箇所■教科書検討の観点からみた特色⇒ 取り扱っている内容は,教育基本法に適合しているか。教育基本法第2 条教育は,その目的を実現するため,学問の自由を尊重しつつ,次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。第1 号幅広い知識と教養を身に付け,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道徳心を培うとともに,健やかな身体を養うこと。 民主主義の意義,国民の生活の向上と経済活動との関わり,現代の社会生活及び国際関係などに関する基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得し,社会的事象を多面的・多角的に考察する態度を養うことで,幅広い知識と教養を身につけることができるようにしている。◆ 抽象的な社会のしくみを確実に理解できるよう,本文が平易な表現になるよう努めるとともに,写真,グラフ,しくみ図などの図版を豊富に掲載している。◆ 情報を調べ,まとめる技能を習得できるよう,特設ページ情報スキルアップで情報リテラシー・情報モラルなどを身につけられるよう配慮するとともに,各所で思考ツールを用いた学習ができるよう工夫している。⇒情報スキルアップ(P.16,60,86)⇒ P.8-9P.20-23⇒ P.24-25第2 号個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主及び自律の精神を養うとともに,職業及び生活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養うこと。 思考力・判断力・表現力等の向上を図りながら,自己の学習の成果を実感できる構成にしている。また,社会生活ときまりの学習などを通じて,個人の価値を尊重し,自主及び自律の精神を養えるように配慮している。さらに,職業を含む将来の生徒の生活についての学習で,職業及び生活についての関心を高め,勤労を重んずる態度を育てることができるようにしている。◆ 教科書全編にわたり,社会的な見方・考え方を働かせながら課題を追究したり解決したりする問いを豊富に設け,生徒が意欲的に学習に取り組み,主体的・対話的で深い学びを実現するようにしている。⇒ アクティビティ(P.9,21,31,41,69,81,101,107,133,139,159,171,203 など)◆ 生徒にとって身近な事例を使って社会生活ときまりについて学習できるようにしている。⇒本文ページ(P.24-31 など)⇒ P.6-13⇒ P.20第3 号正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に基づき,主体的に社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこと。 きまりや見方・考え方の学習や,立憲主義に基づく憲法の学習を通して,個人の尊重に基づいた民主主義と法の支配の基礎を学び,人権の意義と問題を具体的にとらえさせることなどで,正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずる態度を養えるよう配慮している。また,公共の精神に基づき,主体的に社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うことができるよう配慮している。◆ 教科書全編にわたり,憲法,政治,経済,国際社会の学習のなかで人権の意義や問題について考えることができるようにしている。◆ 特設ページ明日に向かってを設けるなど,社会参画の手掛かりとすることができるようにしている。⇒明日に向かって(P.50-51,68-69,96-97,104-105,116-117,152-153,168-169)⇒ P.22⇒ P.14-17第4 号生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと。 人権,環境・エネルギー,防災・減災について考えさせることができる記述を随所に配するとともに,地理,歴史的分野のとの連携を重視した編修をこころがけ,生命や自然を大切にする態度を育てることができるよう配慮している。◆ 「人権」,「環境・エネルギー」,「防災・減災」などの資料を豊富に紹介している。⇒本文ページ(P.44-67,96-97,170-171,202-205,208-209,214 など)⇒ P.16P.22-23第5 号伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。 現代に受け継がれている日本と世界の多様な文化の学習を通して,文化の意義や影響を理解し,多文化共生社会の重要性を認識し,我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を育てられるよう配慮している。◆ 国際社会共通の目標である持続可能な開発目標(SDGs)について,考えられるよう工夫している。◆ 日本の伝統文化の継承と創造の意義や,世界の中での日本の文化について取り扱っている。◆ 我が国の領土をめぐる問題については,北方領土,竹島,尖閣諸島が日本固有の領土であることを明記し,問題の現状と,我が国の平和的な解決に向けての取り組みをわかりやすく解説している。⇒本文ページ(P.182-183,184-185)⇒ P.16-17⇒ P.23⇒ P.27⇒ 取り扱っている内容は,学校教育法に適合しているか。◆ 学校教育法第30 条第2 項に示された「基礎的な知識及び技能の習得」,「課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力の育成」,「主体的に学習に取り組む態度の育成」が重視されている。⇒ P.6-17⇒ 取り扱っている内容は,学習指導要領に示す目標・範囲に適合しているか。◆ 学習指導要領に準拠し,基礎的・基本的な知識・技能の定着を図り,社会的な見方・考え方を働かせながら課題を追究したり解決したりする思考力・判断力・表現力等の向上を図る学習を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を育成する内容になっている。⇒ P.6-17⇒ 道徳教育との関連から,取り扱う内容はどのようになっているか。◆ 教科書全体が個人の尊重の考え方を基本理念として構成されており,取り上げられている教材は,人権尊重・男女共同参画などの観点から適切に選択されている。◆ ルールの学習に基礎を置き,広い視野で考え,身近なところから課題を見いだし,国民主権,ボランティア・NPO の学習,レポート作成の学習を通じて社会参画への関心や意欲を養い,持続可能な社会の形成に参画する態度を養えるようにしている。⇒ P.14-15P.16-17⇒ 基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着を図るために,どのような創意・工夫をしているか。◆ 本文は原則1 授業時間=見開き2 ページとし,この見開きで何を学ぶのかが学習課題で明確に示されている。また,右ページの側注欄には確認コーナーが設けられ,基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着をねらいとした学習活動や自分の考えを説明させる問いが提示されており,習得した知識・技能を用いて文章化・言語化できるようにしている。◆ 本文は,十分な文字量を確保し,平易な表現で,社会のしくみについての抽象的な概念や因果関係を丁寧に叙述している。◆ 見方・考え方コーナーを設け,学習課題の解決に向けての手がかりとなる主な「見方・考え方」の例を示している。◆ 見開きページの右端にインデックスを設け,学習している単元を常にわかるようにして,全体の中に位置づけて理解しながら,学習を進めることができる。◆ 公民+α(コラム)では,学習に関する事項を掘り下げる具体的な内容を取り上げて,理解を深めることができる。◆ 資料を用いた活動を示す資料活用コーナーを設けており,必要な情報の読み取りなどの技能を高めることができる。◆ 教科書内で関連する事項どうしを結び付ける参照ページコーナーで,多面的・多角的な見方をすることで,学習内容の定着を図っている。◆ 連携コーナーでは,小学校社会科の学習や地理的分野・歴史的分野の学習とのつながりを意識した問いが示され,生徒の理解を確かなものにするとともに,習得した知識を活用できるようにしている。◆ 情報スキルアップによって,情報リテラシーや,社会的事象等について調べ・まとめる技能を身につけることができるようにしている。⇒情報スキルアップ(P.16-17,60-61,86-87)⇒ P.8-9⇒ P.8-9⇒ P.8-9⇒ P.8-9⇒ P.9⇒ P.8P.25⇒ P.9⇒ P.8P.34⇒ P.24⇒ 思考力・判断力・表現力等の向上を図るために,どのような創意・工夫をしているか。◆ アクティビティでは,習得した知識を使い,見方・考え方を働かせながら考察する問いを設けており,生徒による主体的・対話的で深い学びへの取り組みを支援している。◆ 学習課題の理解を深めるため,見方・考え方を働かせる問いを深めようコーナーとして設け,習得した知識を定着させ,活用させる問いや活動を用意している。⇒ P.10⇒ P.11⇒ 学びに向かう力・人間性等を養うために,どのような創意・工夫をしているか。◆ 身近な地域の抱える課題を考える活動や,生徒が将来について想像を膨らませて,社会参画をうながすための手がかりとなるページとして明日に向かってを提示している。⇒ 明日に向かって(P.50-51,68-69,96-97,104-105,116-117,152-153,168-169,192-193)⇒ P.14-15⇒ 見方・考え方を習得・活用するために,どのような創意・工夫をしているか。◆ 本文ページには見方・考え方コーナーを設け,その見開きでの学習課題の解決に向けての手がかりとなる主な見方・考え方の例を示している。◆ 各編の導入ページ学習の始めにでは,その編で習得する見方・考え方をおおまかにつかむことのできる漫画を掲載しているほか,各編の本文ページ冒頭にて見方・考え方について丁寧に説明をしている。⇒学習の始めに(P.6-7,34-35,122-123,176-177)⇒ P.8P.10⇒ P.6⇒ 見方・考え方を働かせた主体的・対話的で深い学びを実現するために,どのような創意・工夫をしているか。◆ 編の学習における習得・活用・探究の学びの過程のなかで,見方・考え方をくり返し働かせられるようになっている。本文の内容に基づいた具体的な社会の課題の解決を見方・考え方コーナーを活用しながら考察・構想することができる,チャレンジ公民を各単元末に設けている。⇒チャレンジ公民(P.74-75,118-119,172-173,208-209)⇒ P.8-13⇒ 図版は,生徒の興味・関心を喚起するもので,かつ読み取りやすいものに工夫されているか。◆ 図版は,本文との関連が的確で,抽象的な概念や社会のしくみを具体的にイメージできる資料が豊富に掲載されている。⇒ P.20⇒ 現代社会の特色を理解するために,どのような内容が選択され位置づけられているか。◆ 第1 編第1 章「私たちと現代社会」は,地理と歴史の学習成果を生かした,公民全体の導入と明確に位置づけている。少子高齢化,情報化,グローバル化という現代日本の特色や,持続可能な社会については,教科書を通して重点的に学習し,日本の伝統・文化の特徴を多面的に捉えて関心をもたせ,文化が現代社会を規定する大きな要因であることを理解できる。⇒伝統と文化(P.18-23,190-191 など)⇒持続可能な社会(P. 2 - 3 ,14-15,178-179,206-207 など)⇒ P.16P.23⇒ 政治単元では人権を中心に,どのような内容が選択され位置づけられているか。◆ 第2 編「私たちの生活と政治」では,個人の尊重を基礎として,第1 編のきまりや合意する方法の学習の延長線上にある民主主義の理解に基づき,憲法を学習できる単元構成になっている。◆ 民主政治は憲法に基づいて行われる立憲主義に基づいていることに着目させ,憲法の目的は人権保障であることを学習できる。基本的人権の尊重を深める学習をはじめ,個人情報保護や環境権など現代社会の人権の課題も取り上げている。◆ 三権分立などの民主政治全体のしくみを理解してから,個別的に学習を深める工夫がなされている。地方自治は,地域の調査や見学などを通じて理解できる工夫をし,国政では,国会のしくみや働き,内閣では国民主権と行政との関係,裁判所では公正な裁判と人権尊重を明確にしている。⇒ 法に関する内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 社会の変化に対応し,身近な事例から,きまりの意義や契約と責任,法による人権保障,裁判員制度などについての基礎から実践的な内容までを取り上げている。⇒ P.28※青字の「⇒P.000」は教科書のページ数です。38 39教育基本法及び学校教育法との関連学習指導要領との関連内容の選択創意と工夫