ブックタイトル令和3年度版「中学社会 歴史的分野」内容解説資料

ページ
44/52

このページは 令和3年度版「中学社会 歴史的分野」内容解説資料 の電子ブックに掲載されている44ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

令和3年度版「中学社会 歴史的分野」内容解説資料

本書の主な教科書検討の観点 内容の特色 関連箇所 本書の主な教科書検討の観点 内容の特色 関連箇所⇒ 各時代の文化にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 文化史については,原則3,4ページ構成にして代表的な事例を豊富に,大きく取り上げるようにしている。また,網羅的な取り扱いにならないように配慮している。各時代の文化を我が国の歴史の大きな流れと諸外国との交流のなかで学び,その特色を広い視野から考えられるようにしている。また,琉球・アイヌの文化に関する取り扱いも充実させている。⇒文化史の学習(P.48-50,54-56,78-81,98-101,142-145,150-153 など)⇒琉球の文化(P.92-93)⇒アイヌの文化(P.132-133)◆ 我が国の国宝や史跡,世界遺産などを豊富に紹介している。さらに,文化財の保護・継承に大きな役割を果たした先人や現在の取り組みも紹介して,受け継がれてきた伝統や文化を大切に思い,引き継ぐ態度を養おうとしている。⇒チャレンジ歴史(P.34-36) ⇒歴史を掘り下げる(P.58-59) ⇒先人に学ぶ(P.79,189)⇒ P.22-27,  45⇒ P.29⇒ 我が国の歴史の背景にある世界の歴史とその関連について,どのような工夫があるか。◆ グローバル化する国際社会をふまえて,我が国の歴史の背景となる世界の歴史の記述が充実している。また,各編・章の導入に地図で見る世界の動きをおき,世界のようすを概観して学習を始め,世界の動きのなかで日本の歴史をとらえることができるように単元が構成されている。⇒地図で見る世界の動き(P.16-17,66-67,110-111,160-161,222-223,262-263)⇒ P.10-11,  20-21⇒ 持続可能な社会,持続可能な開発目標(SDGs)の実現にむけて,現代的な諸課題にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 今日の私たちに保障されている基本的人権は,先人の多年にわたる努力の成果として獲得されてきたものという観点から,部落差別のほか,女性・アイヌ・在日外国人などの基本的人権に関わる内容は,歴史的な経緯と現在の取り組みを本文で丹念に記述している。女性史コラムが設定され,各時代の女性の姿を紹介するなど人権に関する教材を充実させている。⇒女性史コラム(P.5 に一覧を掲載)◆ 環境問題や環境保全については,はげ山対策など先人の取り組みを紹介しているほか,国内の産業の発展と公害などの環境破壊の問題を結びつけて考えることができる構成になっている。⇒先人に学ぶ(P.154-155)⇒チャレンジ歴史(P.216-217)⇒でかけよう!地域調べ(P.294-295)◆ 災害に対する先人の取り組みを学び,現代社会では,どのような防災・減災への取り組みができるのかを考える態度を養おうとしている。⇒先人に学ぶ(P.149, 291) ⇒「歴史との対話」を未来に活かす(課題例/ P.300-301)◆ 世界の平和をめざした先人の取り組みや平和に向けた国際的な活動を取り上げ,国際協調の精神を養えるように教材を位置づけて,平和や国際理解をめざして行動する態度を培おうとしている。⇒本文ページ(P.286-287,290-291) ⇒「歴史との対話」を未来に活かす(課題例/ P.304-305)⇒ P.31,45⇒ P.29,45⇒ P.28,45⇒ P.30,45⇒ 我が国の国土と歴史への理解と愛情にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 身近な地域の歴史を調べる活動を通して,地域への関心を育てるとともに,地域に学ぶ(コラム)が設置され,地域の具体的な事例との関わりのなかで我が国の歴史を理解させようとしている。また,取り上げられた事例は,その調べ活動を通して,受け継がれてきた伝統や文化への関心を高めるとともに,我が国の歴史について理解と愛情を深めることができるように構成されている。⇒でかけよう!地域調べ(P.60-61,102-103 など) ⇒地域に学ぶ(P.5 に一覧を掲載) ◆ 日本の豊かな自然環境の中で生まれた人々の信仰や,日本国号・天皇号の始まりなどを考古学の成果を活用しながら具体的に説明している。⇒歴史+ α(P.33,43) ⇒歴史を掘り下げる(P.51) ◆ 日本の領土について,北方領土や竹島・尖閣諸島を領土に編入した経緯を丁寧に解説し,日本固有の領土であることを明記している。また,平和的な問題解決への取り組みを解説するほか,現代とは異なる前近代の国際秩序を紹介するなど,現代の課題を広い視野からとらえられる構成になっている。⇒本文ページ(P.190-193,208-209,265,273,290) ⇒歴史を掘り下げる(P.37,292-293)⇒ P.16,45⇒ P.23⇒ P.30,45⇒ 東京2020 オリンピック・パラリンピック,大阪・関西万博にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 東京2020 オリンピック・パラリンピック及び2025 年開催の大阪・関西万博について十分に取り扱っており,近代オリンピックの理念や日本の関わりなどを学ぶことができるようになっている。⇒本文ページ(P.260-261,279)⇒歴史を掘り下げる(P.280-281)⇒ P.20⇒ 我が国の歴史の大きな流れをつかむのに,効果的な組織・配列になっているか。◆ 各時代の学習では,導入で学習のめあてを明らかにし,学習の見通しを立てられるよう配慮している。また,第2編から第5編第2章までの各編(章)に一つずつ設置されたチャレンジ歴史で歴史について自分で考えたり,対話したりする学習活動ができるようになっている。さらに導入に対応するまとめでは,習得した知識を活用してその時代を大観し,時代の特色を大きくとらえることを目的とした学習活動を配置している。この構成を原始・古代から現代まで一貫させることで,時代の特色を踏まえて我が国の歴史の大きな流れを理解できるようにしている。⇒ P.10-13⇒ 配列や分量は適切か◆ 全体を「私たちと歴史」「古代までの日本と世界」「中世の日本と世界」「近世の日本と世界」「近代の日本と世界」「現代の日本と世界」の6編構成とし,詳細な学習に陥ることがないように,学習内容の構造化と焦点化を図っている。115 時間の授業時数で学習が完結できるようにしており,これは,学習指導要領が示す歴史的分野の授業時数135 時間からいって妥当な分量である。⇒ P.6-7,  10-11,  44⇒ 小学校社会科との連携や,生徒の発達の段階に対して,どのような配慮がなされているか。◆ 第1編や各時代の導入の年表,本文ページ脚注の連携コーナーにおいて,小学校で学んだ人物・文化遺産などを再確認できる構成にしている。生徒が,既習事項をふまえて,スムーズに中学校の歴史学習に移行できるように工夫している。⇒導入の年表(P.16,66,110,160,222,262)⇒連携コーナー(小学校社会科/ P.30,40,42,49,54,56,70 など)◆ 生徒に思考・判断・表現等の向上を図る活動では,空欄への記入や自由記述などについて,発達の段階を考慮した配列となっている。語句記入の基礎問題については教科書の巻末に解答例が掲載されており,生徒が自ら確認できる配慮がある。⇒ P.6-7,  10-11⇒ P.12-13⇒ 地理的分野や公民的分野との連携について,どのような配慮がなされているか。◆ 本文ページ脚注の連携コーナーにおいて,生徒が地理や公民の学習に関わる事項を確認,活用することができる。⇒連携コーナー(地理・地図帳・公民/ P.20,26,76,94,112,164,266 など)◆ 地理的分野との連携では,地図を多用して,空間的な見方から史実を的確にとらえる能力を育成しようとしている。公民との連携では,「『歴史との対話』を未来に活かす」などで現代社会の諸課題について,その歴史的背景を明らかにし,公民的分野の学習につなぐように構成している。⇒「歴史との対話」を未来に活かす(課題例/ P.300-305)⇒ P.36-37⇒ P.14-15⇒ カリキュラム・マネジメントについて,どのような配慮がなされているか。◆ 学校ごとの生徒の姿や地域の実情に合わせ選択・活用できるように各種の教材が設けられている。◆ 「でかけよう!地域調べ」,地域に学ぶなどのなかで博物館の見学の仕方や施設職員へのインタビューなどを紹介し,社会と連携・協働しながらよりよい社会を創るために必要な資質・能力の育成に参考となる事例が充実している。⇒ P.17⇒ 学習の深化と発展,生徒の家庭学習に対して,どのような配慮がなされているか。◆ デジタルマークを設け,発行者のウェブサイト上で公開している動画や資料,ワークシート等の教材に生徒が主体的にアクセスできるようにしている。◆ 深めよう,アクティビティ,資料活用など,随所に問いや活動を設けて,生徒が主体的に学習を行うための教材やシンキングツールなどを豊富に紹介している。◆ 単元末の学習の整理と活用では,学習を振り返るとともに各時代の特色を考えることができるアクティビティが設定されている。記述欄が設けられ,自学自習・自己評価にも対応している。◆ 巻末の歴史学習の基礎資料のほかには,人名・事項・テーマ別(政治,経済・社会,文化,外交)のさくいんを設置し,生徒の主体的な学習をささえる基礎資料が充実している。⇒さくいん(テーマ別/ P.298-299,人名・事項/ P.311-317)⇒ P.9,12,  32-33⇒ P.9,11⇒ P.11⇒ P.14⇒ 文章および図版等の表現は正確か。◆ 本文や写真・年表・地図・グラフ・イラスト等の図版類すべてにわたり,内容はもとより,用語の一つ一つまでも細心の吟味を払うとともに,きわめて正確で信頼できるものにしている。⇒ P.8-9,  34-35⇒ カラーユニバーサルデザイン(CUD)や特別支援教育への対応や,表記・表現について,どのような工夫や配慮がなされているか。◆ 特別支援教育・カラーユニバーサルデザインの専門家の校閲を受け,すべての生徒が等しく情報を読み取ることができるように,配慮が行きわたっている。◆ 本文は,原則1授業時間=見開き2ページとなっており,紙面は学習内容を理解しやすいように,授業や生徒の思考の流れに即したレイアウトで構成されている。◆ 見開きページの右端には,時代・世紀のスケールがそえてあり,学習している時代や世紀を前後の時代も含めて常に確認できるように工夫している。◆ 文字は,視認性の高さで実績のあるユニバーサルデザインフォント(UD フォント)を使用している。◆ 本文は平易な文章で,抽象的・網羅的な記述を避けて,具体的に記述している。◆ 漢字の使用は,細心の注意を払い,小学校6 年生以上で学習する漢字や,固有名詞などは見開き2ページの初出にふりがなを付し,読みまちがいのおそれがあるものや人名・地名等については教育漢字であっても極力ふりがなを付して,読み取りやすくしている。◆ ふりがなは,大きめのゴシック体を使っており,視認性を高める配慮をしている。◆ 重要語句は太字にして,全てふりがなが付されている。ていねいな解説をした側注も充実し,振り返りと広がりを意識した参照ページが随所に付され,内容理解の促進が図られている。◆ 図版には番号を付すとともに,本文にも関連する図版番号を添えており,本文と図版を関連して読み取らせるようにしている。◆ 時代区分や年代のあらわし方を説明する教科書P.11 に各時代の色が示され,目次から第1~6編,巻末折込年表にいたるまで,時代の色を統一して示すことで, 現在, 学習している時代がつねにわかるようにしている。◆ 地図・グラフ等の図版類は,カラーユニバーサルデザインに対応した配色にするほか,形や模様,線の種類など,色以外の情報でも識別できるように配慮している。⇒ P.34-35,  裏表紙⇒ P.8-9⇒ P.9⇒ P.34⇒ P.34⇒ P.34⇒ P.34⇒ P.34⇒ P.35⇒ 装丁にはどのような工夫がなされているか。◆ 表紙の装丁は,歴史的分野の学習内容に即した世界的にも重要な文化財などの写真や,教科書中に登場するキャラクターのイラストを配置している。歴史と現在,先人と私たちとのつながりを想起させて親しみやすく,かつ生徒の学習意欲を喚起するものとなっている。⇒表紙⇒ 大きさ・判型について◆ 見開きページの情報量を充実させるため,ワイドなAB 判が採用されている。⇒ P.8-9⇒ 耐久性や人や環境への配慮がなされているか。◆ 製本は,堅牢なあじろ綴じを採用し,針金綴じよりも大きく開き,かつ閉じにくい本になっている。また,良質で軽い紙を使用して重量をおさえるとともに,十分な強度で裏写りが少なくなるよう配慮され,表面も汚れを防ぐよう加工している。◆ 印刷は,植物油インキを使用している。また,製本には化学物質過敏症の原因物質は使用せず,再生紙を使用して人体や環境への影響を少なくしている。⇒ P.35⇒ 拡大教科書について◆ 本文が18,22,26 ポイントの3 種類の拡大教科書の発行が予定されている。⇒ P.35⇒ デジタル教科書・教材について◆ 教科書と同一の内容を収録し,拡大・リフロー,機械音声読み上げ,色の反転・配色設定,総ルビ表示等の特別支援にも効果的な機能をもつ学習者用デジタル教科書や,動画・アニメーション表示などの豊富なコンテンツを収録した指導者用デジタル教科書(教材),学習者用デジタル教科書+ 教材の発行が予定されている。⇒ P.48-49内容の選択組織・配列・分量内容の程度印刷・製本・その他内容の程度正確性及び表記・表現42 43