ブックタイトル平成30年度版 内容解説資料(小冊子)

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平成30年度版 内容解説資料(小冊子)

美術表現の起源 1~2 美術表現の起源を明確に規定することはできないだろうが、20万年前につくられた道具や身体への彩色も美術表現と考えるなら、ネアンデルタール人の頃から行われていた。旧石器時代の女性偶像ウィレンドルフのヴィーナスは、胸や腰などの女性的特徴が誇張され、豊猟や多産を願う祈りや儀式のためにつくられたと考えられる。また、洞窟の壁面に赤土などの顔料を用いて牛馬や狩猟の様子などを描いたラスコー洞窟壁画などからは、絵画は、当時の生活において大切だったものを描いていたことが想像できる。 このように、美術表現は人間の生活とは切り離せない存在であり、時代とともに表現の対象や方法も変化した。美術表現の歴史を知ることで、人間の思想や技術などの変遷について理解を深めることができる。メソポタミア、エジプト、エーゲの美術 3~8 農耕が普及し土器の製造が盛んになると、顔料で文様が描かれた土器が世界各地でつくられた。西アジアからは、麦や家畜が描かれた彩文土器が出土している。早くから文明が開けていたメソポタミアでは、紀元前3000年頃にシュメール人によって都市国家が形成され、その後は多様な民族の攻防により、複数の王国が順次に起こった。この頃、グデア像のような肖像彫刻、装飾品、建築などの美術品が多くつくられた。 エジプトの地はナイル川から自然の恵みを受け、作物が豊富で早くから人々が集まり、紀元前3000年頃には高度な文明の王国が成立した。王の巨大な墳墓であるピラミッド、ツタンカーメン王のミイラにかぶされていた黄金の仮面など、富や権力に結び付いた美術品がつくられている。人体の彫刻は書記座像のように正面向きで、どっしりとした量感や写実性はあるが動勢が少ない。絵画に描かれた人物は、沼地での狩猟のように顔や足は横向きで、肩や目は正面を向くように描かれていることが特徴的である。 エーゲ海の島々やその周辺には、海洋文明のクレタ文明(ミノア文明)、城塞の獅子門など軍事力に関連する造形が多く残るミケーネ文明など、メソポタミアとは異なる文明が栄えた。西洋の美術 1 ウィレンドルフのヴィーナス[石灰石/高さ11cm]旧石器時代ウィーン自然史博物館蔵[オーストリア]6 書記座像[石灰岩/高さ53cm] 紀元前25世紀頃ルーヴル美術館蔵2 ラスコー洞窟壁画(世界遺産)旧石器時代[フランス]7 沼地での狩猟(墓室壁画の部分)[83×98cm] 紀元前15世紀大英博物館蔵[イギリス]8 獅子門(世界遺産)[礫れき岩がん・硬質石灰岩/開口部の高さ310cm]紀元前14世紀頃[ギリシャ]: パルテノン神殿(世界遺産)[大理石/床面30.88×69.5m] 紀元前447~前438[ギリシャ]3 彩文土器深鉢[土/高さ28.9cm]紀元前4000頃ルーヴル美術館蔵[フランス]4 グデア像[閃せん緑りょく岩がん/高さ62cm]紀元前2144~42頃ルーヴル美術館蔵9 アクロポリスの少女[彩色・大理石/高さ115cm]紀元前520頃アクロポリス美術館蔵[ギリシャ]A ミロのヴィーナス[大理石/高さ202cm]紀元前130頃 ルーヴル美術館蔵5 ツタンカーメン王のマスク[金・貴石/高さ54cm]紀元前14世紀カイロ美術館蔵[エジプト]101日本の美術縄文、弥生、古墳時代の美術 1~5 日本で、豊かな装飾が行われた造形表現の歴史は、縄文時代中期につくられた土器まで遡さかのぼれる。中でも新潟県から出土した火か焔えん土器は、燃え上がる炎を想起させる力強い造形性が特徴的である。後期には抽象性を感じさせる土偶がつくられている。 稲作が伝わり、西日本に弥生文化が成立した紀元前4世紀頃には、実用的な形で装飾も簡素な弥生土器がつくられた。また、弥生時代には大陸から青銅器や鉄器がもたらされ、青銅の銅どう鐸たくがつくられた。銅鐸は祭さい祀しや儀式などに使われたと考えられている。 弥生時代後期には支配者によると思われる大きな墳墓がつくられ始めた。3世紀中頃以降にはより大規模な古墳がつくられ、古墳の周辺には人物、動物、家、船などの埴はに輪わ が立て並べられた。飛あすか鳥、奈良時代 飛鳥文化の美術 6~9 538年頃、仏教が朝鮮半島を経て日本に伝来する。聖しょう徳とく太たい子しや蘇そ我がの馬うま子こ らは国を治める基本に仏教を据え、7世紀前半、飛鳥の地を中心に寺院や仏像など日本最初の仏教美術が芽生えた。 飛鳥、奈良時代の寺院の伽が 藍らん配置は様々であるが、いずれも中国や朝鮮の影響を受けている。現存する世界最古の木造建築である法ほう隆りゅう寺じ の中門、回廊と金堂、五重塔などの配置もその一つである。仏像には、法隆寺の釈しゃ迦か三さん尊ぞん像ぞうのように端正で厳しい表情で正面性を重んじた北ほく魏ぎ様式と、広こう隆りゅう寺じ の弥み 勒ろく菩ぼ 薩さつ半はん跏か思し惟い像ぞうのように顔や姿が柔和で丸みがあり、立体感を有した南なん梁りょう様式がある。 絵画では、法隆寺の玉たま虫むしの厨ず子しに描かれた須しゅ弥み座ざ絵えの一つ、捨しゃ身しん飼し虎こ図ずが挙げられる。釈迦の前世物語の一つで、一画面に時間的に異なる場面を表す画面構成は、のちの絵巻物の先駆けとも言えよう。奈良時代 白はく鳳ほう、天てん平ぴょう文化の美術 :~C 飛鳥文化に続き、7世紀後半から8世紀初頭の文化を白鳳文化、それ以降の奈良時代の文化を天平文化と呼ぶ。 8世紀に入ると遣唐使の派遣が盛んになり、朝鮮半島を経由せずに中国大陸の文化の影響を受けるように1 火か 焔えん土器(重要文化財)[土/高さ32.5cm]縄文時代中期長岡市立科学博物館蔵[新潟県]3 壺つぼ形がた土器(重要文化財)[土/高さ32.6cm]弥生時代後期 東京国立博物館蔵5 埴はに輪わ 踊る人々[土/高さ57cm・64.1cm]6世紀 東京国立博物館蔵7 釈しゃ迦か三さん尊ぞう像ぞう(国宝)[金銅造/中尊の高さ87cm]623 法隆寺蔵鞍くら作つくりの止と利り[生没年不詳]8 弥み勒ろく菩ぼ薩さつ半はん跏か思し惟い像ぞう(国宝)[漆しっ箔ぱく・赤あか松まつ/高さ123.3cm]7世紀前半広こう隆りゅう寺じ蔵[京都府]P65 弥勒菩薩半跏思惟像9 玉たま蟲むしの厨ず子し須しゅ弥み座ざ絵え捨しゃ身しん飼し虎こ図ず(国宝)[彩色・木/60×35cm]7世紀中頃 法隆寺蔵: 阿あ修しゅ羅ら像ぞう(国宝)[彩色・乾かん漆しつ造づくり/像高153.4cm] 734興こう福ふく寺じ蔵[奈良県]P65 阿修羅像A 鑑がん真じん和わ 上じょう坐ざ 像ぞう(国宝)[乾漆造/高さ80.1cm] 8世紀 唐とう招しょう提だい寺じ蔵[奈良県]2 土偶(重要文化財)[土/高さ36cm]縄文時代晩期 東京国立博物館蔵4 袈け裟さ襷だすき文もん銅どう鐸たく(国宝)[青銅/高さ39.4cm]弥生時代中期 神戸市立博物館蔵[兵庫県]6 法ほう隆りゅう寺じ 西さい院いん伽が 藍らん(世界遺産・国宝) 7世紀後半[奈良県]114128資料鉛筆デッサン技法129目線の高さ光影反射光陰目線の高さ目線の高さ※目玉マークはなにか適当なものがあればお願いします。光影反射光陰目線の高さ目線の高さ※目玉マークはなにか適当なものがあればお願いします。光影反射光陰目線の高さ目線の高さ※目玉マークはなにか適当なものがあればお願いします。目線の高さ鉛筆デッサン静物デッサンなどでは複雑な形を単純化し、基本的な形に整理してみることが大切である。基本的な形の描き方を学び、表現に役立てるようにしよう。鉛筆の削り方鉛筆を持つ手の親指をカッターナイフの背に当て、鉛筆を引きながらカッターナイフを押し出すようにして削る。デッサンでは鉛筆を寝かせて使うことが多いので、芯を長めに出す。木の部分を長く削り芯となだらかにつなげる。この部分が短いと芯が折れやすくなる。鉛筆削り器は使わないようにする。1 画用紙を水張りしたパネル2 画用紙3 カルトン4 定規5 測り糸(5円玉)6 測り棒7 目玉クリップ8 定着液(フィキサチーフ)9 デッサン用スケール: ガーゼA ティッシュB 鉛筆(各種)C カッターナイフD 消しゴムE 練りゴム短くなった鉛筆はホルダーを付けて使ってもよい。鉛筆デッサンの用具・材料P139 水張りの方法画用紙ケント紙木炭紙用紙を選ぶ同じ描き方をしても、紙の種類によって違いが出る。様々な紙を試してみよう。画用紙には裏表があり、ざらざらした方が表なので間違えないようにする。鉛筆の持ち方持ち方によって多彩な表現ができる。様々な持ち方を試し表現を工夫してみよう。正しい姿勢描く姿勢は大切である。背筋をまっすぐ伸ばし、目の高さを一定に保ち、正しい姿勢で描くようにする。机やイーゼルと椅子の距離は、腕を伸ばしたとき、無理なく画面の上下左右に届く距離が望ましい。寝かせて柔らかく描く。机で描く場合机の端と膝で画板を支え安定させて描く。机を斜めに使うのではなく正面から見て描く。イーゼルで描く場合右利きの人は向って右側にイーゼルを立て、視線と描く手が交差しないようにする。イーゼルの高さは腕を水平に伸ばしたとき、画面の中央に当たるように調節する。小指で支えて安定させる。立てて細かな部分を描く。2B4B6B鉛筆の種類と表現鉛筆の記号は、HはHard(硬い)、BはBlack(黒い)、FはFirm(しっかりした)という意味である。濃さや硬さの異なる鉛筆の特性を表現に役立てよう。補助線を引きそれぞれのカーブが同じになるように描く。だ円の描き方長軸の角がきつくなったり、広がったりしないように注意する。パースの理解パースの描き方を理解し、正確に描けるようにする。パースとはパースペクティブ(透視図、遠近法)の略語である。全光(前光) 斜光逆光手前へ張り出た感じを描くため、白黒のコントラストを強調したり、鋭いタッチを加えたりして強い感じが出るように表現している。硬い表面のガラス瓶、柔らかな感じのティッシュ、箱に印刷された色の変化など、それぞれのものがもつ質感や色彩なども表現できるように描き方を工夫しよう。その際に色彩感を表そうとして、形がゆがんで見えたり塗りつぶして平面的になったりしないように注意する。テーブルからの反射光を捉え、リンゴの下の面を表現している。裏側へ回り込む形を意識して描く。明暗を描く光の当たり方によって、一つのものも様々な見え方をする。デッサンをする場合は斜め上からの光が一番描きやすい。各面の明るさが異なり立体感が表現しやすいからである。グラデーションを描く光、陰影を表現するときは、様々な階調の灰色が描けることが必要となる。グラデーション(段階的な変化)をつくってその表現ができるようにしよう。面で捉えるなだらかに変化する曲面を立体的に描くことは難しいが、曲面を平面の集まった形に捉えると描きやすくなる。量感の表現デッサンで形を描くことは、輪郭だけでなく、体積のある形を描くことである。どれだけ手前に張り出しているか、奥に引っ込んでいるかを表現するとともに、見えない後ろ側も想像できるように表現することが大切である。量感の表現の工夫色や質感の表現6H2HHB球体を描く球体の輪郭線を描くと円になる。立体感を表現するためには球面にできる陰をよく観察して描く必要がある。球の底の部分はテーブルから反射する光(反射光)で明るくなる。反射光を描くと立体感がよりよく表現できる。卓上にできるのは影である(陰と影の違いに注意しよう)。円筒形を描く円形を斜め横から見ると上面がだ円に見える。だ円は目の高さによって形が変化する。長径と短径の比率をよく観察して描こう。立方体を描く立方体は上面、正面、側面の3面が見える位置から描く。すべての辺の長さが等しく見えるように描くことが大切である。光陰反射光影○ 1 パースが狂っている。2 辺が同じ長さに見えない。3 辺の交わる角度が急すぎる。× × ×○× ×12B34 5 69CAE7:D81 2 3デッサンすることは対象をしっかり観察し、描くことを通して自分の目を鍛えることである。デッサンを学ぶために事前に準備する用具、材料、鉛筆の特性、基本的な形の描き方などについて理解を深めておこう。鉛筆デッサンを始める前に形を捉える134 135資料油絵を描く技法油絵を描く油絵は光沢のある鮮やかな色彩で、重ね塗りや厚塗りなど様々な表現ができるという優れた特徴がある。堅けん牢ろうで耐久性にも優れている。油絵の特性や技法を学び、表現に役立てよう。モチーフ。形や色、質感などを考えて、自分が描きたいものを選ぼう。絵の具を揮き発はつ性の溶き油で薄めたもの(おつゆ)で、木炭の上から描く。始めは乾かん性せい油の使用は避ける。描き過ぎた部分や調子を整えたいときは布で絵の具を拭き取る。拭き取ったり、削り取ったりすることも描くことである。新しいパレットは乾性油をよく染み込ませてから使用する。油絵の用具・材料パレットの使い方絵の具を混ぜて色をつくる(混色)1 パレット(木製)2 筆洗油3 リンシード油(乾性油)4 ペインティングオイル5 テレピン油(揮発油)6 キャンヴァスクリップ7 油壺8 キャンヴァス9 木炭: ティッシュとガーゼA 練りゴムB ウェス(ぼろ布)C 新聞紙D 油絵の具E 筆(各種)F パレットナイフG ペインティングナイフHペーパーパレットモチーフの配置を変えてラフスケッチを描き、構図を考える。おつゆ描きの完成。全体を確かめ、背景などが単調にならないように工夫する。木炭で下描きを始める。上に塗る絵の具が濁らないように、描き過ぎないようにする。絵の具がキャンヴァスの布地にしっかり食い込むように、筆圧を強く描く。一つ一つの形よりも全体感を大切に描く。背景を整え、モチーフと差を付けて明快な感じを表現するために、ペインティングナイフを使って描く。木炭による下描きの完成。描き終えた後、絵の具と混ざらないように定着液を吹きかけておく。手前と奥を意識して描く。色調を豊かにするために、卓上に背景色の補色に近い緑色を置いた。描き進めると、画面の欠点が見えてくる。この作品ではモチーフが中央にまとまり過ぎていて、少し窮屈な感じを受ける。細い筆でラベルの文字を描く。細部を描き込み完成に近づける。陶器の硬質な感じや光沢を表現するため、ナイフで白を厚めに塗る。乾性油空気中の酸素を吸収して固まる油。油絵ではリンシード油、ポピー油などが使われる。揮き発はつ油空気中に気化してしまう粘り気のない油。テレピン油、ペトロール油などがある。ペインティングオイル乾性油と揮発油を程よく調合してつくった油。描くときに便利である。筆洗油筆を洗うための油。質が悪いので絵の具と混ぜて使わないようにする。残った絵の具はナイフで取り除き、新聞紙などに付けて捨てる。パレットの片付け布にペインティングオイルを染み込ませ、きれいに拭き取る。用具の後始末筆の洗い方絵の具が付いたまま筆を放置すると固まって使えなくなる。筆にせっけんを擦り付け、手のひらに押し当てて円を描くようにしてよく洗う。筆の根元には絵の具が残りやすいので、しごくようにしてよく洗う。洗い終わった後、せっけんが残らないように水でよくすすぐ。ナイフやキャンヴァスナイフやその他の用具も、新聞紙や布で絵の具をきれいに拭き取っておく。描きかけやまだ乾いていないキャンヴァスは、別のキャンヴァスと向かい合わせてキャンヴァスクリップで留めておく。瓶の存在感を際立たせるため、ナイフを使って境目の背景を強く描く。リンゴは背景色に近いので輪郭部分に白を入れ浮き立たせる。赤い背景の静物[油彩・キャンヴァス/45.5×53cm] 2015関せき口ぐち任たか司じ[群馬県・1959~]完成作品。背景に淡い緑色や黄色を加えたことにより、色彩が豊かになり、光が感じられるようになった。全体感を大切に制作した。制作時間は約10時間。溶き油と筆洗油油絵では様々な油を使用する。それぞれの特徴をよく理解しよう。毛糸玉の位置をずらすことにした。修正するときは初めに修正する形を描き、その後で不要な部分を消す。[修正後の作品] 毛糸玉をリンゴから離し、左に移したことで、画面にゆとりと広がりが出た。絵の具はパレットの上部に色相順に並べて出す。油壺は使いやすい位置に付ける。絵の具を混ぜ合わせることで多彩な色が生み出せる。工夫して自分だけの色をつくりだそう。混色はパレットの上で行うこともあれば、描きながら画面の中で行う場合もある。絵の具が乾かないうちに描き続けると色が濁ってくる。そういう場合は数日間乾燥させてから、再び描き始めるとよい。91C5A3E7:2D6B4●F●GH8P127 油絵の具50 ページを超える充実した資料ページ技法資料制作のプロセスや用具の扱いなどについて、授業に役立つようにわかりやすくまとめました。目次さまざまな描画材料いろいろな絵の具/鉛筆デッサン水彩画を描く/油絵を描く日本画を描くアクリル絵の具で描くアクリルガッシュ絵の具で描く版画の種類/文字の基本写真の基礎/アニメーションの基礎伝える映像表現/美の秩序/色彩 P128-129|鉛筆デッサンP134-135|油絵を描くP150|色彩P101│西洋の美術P114│日本の美術70 71表現ポスターで伝えるデザイン上:VICTORY[103×72.8 cm] 1975下:アイデアスケッチ[鉛筆・紙/左12.9×15.8cm右13.7×8.8cm] 1974二にの戸へ市しシビックセンター蔵[岩手県]福ふく田だ繁しげ雄お[東京都・1932~2009]単純な形と色、対角線の明快な構成が見る者に強い印象を与える。砲口に砲弾が向かってくるというイメージで、反戦を訴えるポスターである。「いわて子どもの森」ポスター[サイズ不詳] 2003イラストレーション:及おい川かわ賢けん治じ[千葉県・1975~]竹たけ内うち繭まゆ子こ[千葉県・1974~]親しみやすいイラストや文字を、動きを付けて配置することで、施設のテーマである「楽しさ」との出会いを子どもたちにも分かりやすく伝えている。HIROSHIMA APPEALS「鳥たち」[103×72.8cm] 1984粟あわ津づ 潔きよし[東京都・1929~2009]「HIROSHIMA APPEALS」は、原子爆弾を投下された広島から、平和を呼びかける「ヒロシマの心」を語り続けることを目的にポスターを制作するプロジェクトである。鳥は“PEACE、PEACE”と鳴いているという音楽家の言葉から着想を得て、多くの鳥をパステルで画面いっぱいに描いた。東京オリンピック[103×72.8 cm]1962 東京国立近代美術館蔵亀かめ倉くら雄ゆう策さく[新潟県・1915~97]何十回もスタートダッシュを繰り返し、ランナーが折り重なりつつも全員の顔が見える決定的瞬間を撮影した。一瞬を切り取る写真の臨場感を生かしたポスターである。P120 亀倉雄策シャッターを切るタイミングが早すぎる。6人の顔が見えない。無題(フライング・フィギュア)[40.3×29.8cm]1977 オークランド美術館蔵[アメリカ]ジャン=ミシェル・フォロン[ベルギー・1934~2005]アムネスティ・インターナショナル「良心の囚人の年」のポスターである。囚人服の人物が虹色の翼で空を飛ぶイラストで、思想や信条を理由に不当に逮捕された人々の救済を呼びかけている。日本古典芸能団招しょう聘へい記念イベントのためのポスター 日本舞踊[103×72.8cm] 1981DNP文化振興財団蔵[東京都]田た中なか一いっ光こう[奈良県・1930~2002]アメリカで行われた日本古典芸能を紹介するイベントのポスターである。日本髪の女性を単純な形と色の組み合わせだけで明快に構成し、日本舞踊というテーマを表した。P120 田中一光今日の日本のポスター展(チューリッヒ)[112.5×90.6cm] 2006永なが井い 一かず正まさ[大阪府・1929~]海外で開催した日本人作家のポスター展の告知用ポスターである。紫の花と組み合わせた鶴や、白い背景と赤い丸で日本のイメージを象徴している。P78 永井一正コンテストへの作品募集ポスター[サイズ不詳] 2010アートディレクション:浅あさ葉ば克かつ己み[神奈川県・1940~]イラストレーション:池いけ田だ 学まなぶ[佐賀県・1973~]葛飾北斎「神奈川沖浪裏」の構図を生かし、「クール・ジャパン」のアイデアコンテストへの参加を呼びかけるポスターである。余白に日本独自の美意識を感じさせる。 ポスターは、多くの人が集まる駅や街の中などに掲示され、視線を引き付けてメッセージを確実に伝えることが求められます。身の回りにあるポスターから、文字やイラスト、写真など様々な要素で構成された表現の特徴や工夫を読み取り、効果的にメッセージが伝えられるポスターをつくりましょう。ポスターで伝える伝えたい内容を、イラストや写真と文字などを組み合わせてポスターで表現する。70 71表現ポスターで伝えるデザイン上:VICTORY[103×72.8 cm] 1975下:アイデアスケッチ[鉛筆・紙/左12.9×15.8cm右13.7×8.8cm] 1974二にの戸へ市しシビックセンター蔵[岩手県]福ふく田だ繁しげ雄お[東京都・1932~2009]単純な形と色、対角線の明快な構成が見る者に強い印象を与える。砲口に砲弾が向かってくるというイメージで、反戦を訴えるポスターである。「いわて子どもの森」ポスター[サイズ不詳] 2003イラストレーション:及おい川かわ賢けん治じ[千葉県・1975~]竹たけ内うち繭まゆ子こ[千葉県・1974~]親しみやすいイラストや文字を、動きを付けて配置することで、施設のテーマである「楽しさ」との出会いを子どもたちにも分かりやすく伝えている。HIROSHIMA APPEALS「鳥たち」[103×72.8cm] 1984粟あわ津づ潔きよし[東京都・1929~2009]「HIROSHIMA APPEALS」は、原子爆弾を投下された広島から、平和を呼びかける「ヒロシマの心」を語り続けることを目的にポスターを制作するプロジェクトである。鳥は“PEACE、PEACE”と鳴いているという音楽家の言葉から着想を得て、多くの鳥をパステルで画面いっぱいに描いた。東京オリンピック[103×72.8 cm]1962 東京国立近代美術館蔵亀かめ倉くら雄ゆう策さく[新潟県・1915~97]何十回もスタートダッシュを繰り返し、ランナーが折り重なりつつも全員の顔が見える決定的瞬間を撮影した。一瞬を切り取る写真の臨場感を生かしたポスターである。P120 亀倉雄策シャッターを切るタイミングが早すぎる。6人の顔が見えない。無題(フライング・フィギュア)[40.3×29.8cm]1977 オークランド美術館蔵[アメリカ]ジャン=ミシェル・フォロン[ベルギー・1934~2005]アムネスティ・インターナショナル「良心の囚人の年」のポスターである。囚人服の人物が虹色の翼で空を飛ぶイラストで、思想や信条を理由に不当に逮捕された人々の救済を呼びかけている。日本古典芸能団招しょう聘へい記念イベントのためのポスター 日本舞踊[103×72.8cm] 1981DNP文化振興財団蔵[東京都]田た中なか一いっ光こう[奈良県・1930~2002]アメリカで行われた日本古典芸能を紹介するイベントのポスターである。日本髪の女性を単純な形と色の組み合わせだけで明快に構成し、日本舞踊というテーマを表した。P120 田中一光今日の日本のポスター展(チューリッヒ)[112.5×90.6cm] 2006永なが井い一かず正まさ[大阪府・1929~]海外で開催した日本人作家のポスター展の告知用ポスターである。紫の花と組み合わせた鶴や、白い背景と赤い丸で日本のイメージを象徴している。P78 永井一正コンテストへの作品募集ポスター[サイズ不詳] 2010アートディレクション:浅あさ葉ば克かつ己み[神奈川県・1940~]イラストレーション:池いけ田だ学まなぶ[佐賀県・1973~]葛飾北斎「神奈川沖浪裏」の構図を生かし、「クール・ジャパン」のアイデアコンテストへの参加を呼びかけるポスターである。余白に日本独自の美意識を感じさせる。 ポスターは、多くの人が集まる駅や街の中などに掲示され、視線を引き付けてメッセージを確実に伝えることが求められます。身の回りにあるポスターから、文字やイラスト、写真など様々な要素で構成された表現の特徴や工夫を読み取り、効果的にメッセージが伝えられるポスターをつくりましょう。ポスターで伝える伝えたい内容を、イラストや写真と文字などを組み合わせてポスターで表現する。美術史全24ページの美術史解説と美術史年表は簡潔でわかりやすく、また教科書に関連する内容にはリンクマークが記載されています。目次西洋の美術/日本の美術近代デザイン史/映像メディア史美術史年表教科書全ページがPDFデータになりました。制作の流れがわかる技法動画作家の言葉に学ぶインタビュー動画作品画像を拡大できる教科書紙面データ教授資料 収録内容・仕様(予定)収録内容水墨画/塑像(手)/彫像(にぼし)鉛筆デッサン/静物デッサン石膏デッサン/水彩/油彩日本画/アクリル絵の具アクリルガッシュ絵の具全220クリップ、230分を超える技法動画を収録しています。収録内容山口 晃(絵画)山村浩二(映像メディア表現)島峰 藍(デザイン)坂崎千春(デザイン)インタビュー動画それぞれに、ダイジェスト版(約3分)、完全版(約30分)があります。高校生の美術1 教授資料高校生の美術2 教授資料教授資料(冊子)●収録内容 指導案(教科書掲載全題材に対応) 教科書掲載作品解説 年間指導計画例教師用デジタルデータDVD-ROM●収録内容 教科書紙面データ 年間指導計画例 課題テスト●仕様 A4、フルカラー ワークシート 指導案例資料 作家インタビュー 技法動画 作品動画 図版、画像資料教授資料 収録内容・仕様教授資料(冊子)●収録内容 指導案 (教科書掲載全題材に対応) 教科書掲載作品解説 年間指導計画例●仕様 A4、フルカラー、 204ページ教師用デジタルデータDVD-ROM●収録内容 教科書紙面データ 年間指導計画例 課題テスト ワークシート 指導案例資料 作家インタビュー 技法動画 作品動画 図版、画像資料●動作環境OS:Microsoft WindowsR7/8.1/10(32bit/64bit 日本語版) CPU:IntelRCore?2Duo 以上(IntelRCore?i3以上推奨) 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