ブックタイトル平成31年度版 内容解説資料(別冊)

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概要

平成31年度版 内容解説資料(別冊)

47学習への関心・意欲・態度を加えると評価の4観点になる。これらの学習指導要領の指導事項から評価規準を作成することが基本となるが,さらに簡単な方法としては,国立教育政策研究所が平成24年3月に作成した「評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための資料」(註1)を活用することである。ここに示されている「評価規準の設定例」の言葉を,題材の内容に合わせて変更するだけで評価規準が作成できるようになっている。(註1 国立教育政策研究所のURLhttp://www.nier.go.jp/kaihatsu/shidousiryou.html)② 観点別評価の実施 高等学校における観点別評価は,生徒指導要録に記載する部分がないため,明示されているわけではないが,「十分満足できる」状況(A),「おおむね満足できる」状況(B),「努力を要する」状況(C)で評価するなど,基本的な考え方は小・中学校と同じものになると考えられる。評価規準に照らして,その状況が実現されていれば「B」とし,「B」のうち,質的な高まりや深まりのあるものを「A」とする。また,「B」を実現していないものを「C」とすることになる。③ 観点別評価の評定への総括 観点別学習状況の評価の評定への総括は,各観点の評価結果をA,B,Cの組合せ,または,A,B,Cを数値で表したものに基づいて総括し,その結果を5段階で表す。A,B,Cの組合せから評定に総括する場合,各観点とも同じ評価がそろう場合は,「AAAA」であれば4または5,「BBBB」であれば3,「CCCC」であれば2または1とするのが適当であると考えられる。それ以外の場合は,各観点のA,B,Cの数の組合せから適切に評定する必要がある。4. おわりに 教師は,授業中,机間指導を行う際には,その生徒の制作中の作品等から状況を見取り,適切な助言等を行っている。観点別評価は,これを四つの観点から見取る視点を明確にして行うものであり,一人一人の学習状況を丁寧に捉え学習内容の確実な定着を図ることを目指すものである。そして題材終了後に,最終的にねらいとする資質や能力がどの程度身に付いたかを見るものでもある。このように評価のための評価ではなく,指導に生かす評価の視点を重視することが大切である。評価の観点及びその趣旨学習指導要領をふまえ,芸術科 美術,工芸の特性に応じた評価の観点及びその趣旨は以下のとおりである。美術美術への関心・意欲・態度発想や構想の能力創造的な技能鑑賞の能力美術の創造活動の喜びを味わい,美術や美術文化に関心をもち,主体的に表現や鑑賞の創造活動に取り組もうとする。感性や想像力を働かせて,主題を生成し,創造的な表現の構想を練っている。創造的な美術の表現をするために必要な技能を身に付け,表現方法を工夫して表している。美術や美術文化を幅広く理解し,そのよさや美しさを創造的に味わっている。工芸工芸への関心・意欲・態度発想や構想の能力創造的な技能鑑賞の能力工芸の創造活動の喜びを味わい,工芸や工芸の伝統と文化に関心をもち,主体的に表現や鑑賞の創造活動に取り組もうとする。感性や想像力を働かせて,心豊かな発想をし,よさや美しさなどを考え制作の構想を練っている。創造的な工芸の制作をするために必要な技能を身に付け,表現方法を工夫して表している。工芸や工芸の伝統と文化を幅広く理解し,そのよさや美しさを創造的に味わっている。(国立教育政策研究所「評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための資料」より)