ブックタイトル2020年度版「図画工作」内容解説資料

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2020年度版「図画工作」内容解説資料

36 37教師用指導書のご案内朱書編※掲載している紙面は全て編集中のものです。内容は変更になる場合があります。2教科書1・2 上p.12-13 | 2 ?4 時間ちょきちょき かざりつくりかたきりかたを くふうして。かさねて きると。ともだちは どんな かたちを つくったのかな。  おもしろいかたちになった。かたちがつながったよ。ながくのびて いくよ。ここが すきだな。かみを まわして きると。まどに かざっても いいね。おった かみをきって みよう。きった かみをひらくと。かみを おったり かさねたり して きって みよう。どんな かたちが できるかな。できた かたちで かざって みよう。きって できる かたちを みつけ,くふうして つくる。おったり きったり しながら,たのしい かたちを かんがえる。おったり きったり する ことや,かざる ことを たのしむ。かみを きって できる いろいろな かたちで,きょうしつを かざる。おりかたや きりかたをくふうすると たのしいかたちに なるね。4 ひっぱると のびるかたちに なったよ。おなじ かたちができた。ふたつに おる。ふたつに おる。きる。133ちょきちょき かざり題材の目標折ったり重ねたりした紙を切ってできる形や色を捉え,飾りたい形を見付けたり,考えたりするとともに,はさみを使うことに慣れ,教室や身近な場所の飾りを工夫して表す。評価規準例資質・能力を育成するための指導の手立て  キャラクター ちろたん子どもたちの個別の気付きに対して、折り方や切り方を工夫することで新しい形ができ,それが楽しい形であるという概念的な知識として伝えている。   道徳との関連「C よりよい学校生活,集団生活の充実」との関連が深い。自分たちで教室を楽しく飾ることで,学校生活が楽しくなることを感じることができるようにしたい。ちょきちょき かざり347891 265児童の活動● はさみの安全で適切な使い方を確かめながら,紙を切ることを楽しむ。● 紙を折ったり,重ねたりして切ると,いろいろな形ができることに気付く。● 教室の入り口や窓など,場所や飾り方を工夫する。● 飾りを見て,面白さや楽しさについて話したり,聞いたりする。めあて適切なはさみの使い方を知り,紙を切る。紙の折り方や重ね方,切り方を試し,いろいろな形をつくる。飾る場所を見付けて,飾り方を考える。飾りの形や飾った場所を見て,よさや楽しさを感じ取る。教師の言葉の例はさみの安全な使い方を確かめよう。紙を折ったり重ねたりして切ってみよう。できた形をどこに飾ると楽しくなるかな。みんなで飾った場所を見て,話をしよう。きをつけようはさみの使い方について,入学前の経験を聞いて実態を把握し,教科書p.64 を使って確実な指導を行い,はさみを安全に使うことに慣れるようにする。かたづけ切り取った紙の中には,他の題材で有効に使えるものがある。残すものについては,およその大きさや長さを伝える。色別の箱を用意して整理すると,次の機会にも使いやすい。  活動の後で飾った場所をしばらくそのままにしておき,継続的に楽しめるようにする。壊れたり汚れたりした部分には新たに飾りをつくって補うようにすることを伝え,自分たちで明るく楽しい環境を維持しようとする意識をもてるようにしたい。 導入  展開  ふりかえり導入のポイントつくり方を演示する際に,例えば「2 回折ると……」「ここは大きな丸に,ここは小さな三角に切ってみようかな」など,言葉にしながら簡単な形を試して見せ,「みんなはどんな飾りができるかな」「教室や廊下が明るく楽しくなるといいね」と意欲をもてるよう促す。●知識いろいろな色の紙があることや,折ったり,重ねたりして切ることで,いろいろな形ができることに気付いている。●発想・構想好きな紙の色を選んだり,どのように紙を折ったり重ねたり切ったりするかを考えたりして,飾りたい形を見付けている。●イメージ紙の色や,切ってできた形,飾った教室や廊下に対して,自分なりのイメージを持っている。●技能はさみを使うことに慣れ,色紙の折り方や重ね方,切り方を工夫して飾りをつくったり,飾り方を工夫したりしている。?思わぬままにできた形,?長く伸びていく感じ,?同じ形がつながった形に気付いている。また?友人がつくった形を見ていろいろな形ができることや,?飾って場所が楽しくなることに気付いている。?切る大きさを変えて切っている。?教科書で紹介されている方法を基に,切りたい形を発想している。?たくさん切込みを入れるとどのような形になるか期待している。?どのような場所に飾ると楽しいか考えている。●鑑賞折ったり重ねたりした紙を切ってできる形や,色の面白さ,飾った教室や廊下の楽しさを感じ取っている。?色紙を切って開いた形,?長く切れた形の楽しさを感じている。???新しく知った方法で思う形ができた。?友だちのつくった形の面白さや楽しさを味わっている。??飾った場所の楽しさや明るさを感じ取っている。●主体的に学習に取り組む態度紙を折ったり重ねたりしてはさみで切ることに関心をもち,身近な場所を飾ることを楽しもうとしている。??は,ゆっくりていねいに切ろうとしている姿勢や目線に意欲・態度が見られる。??では自分や友だちがつくった形の面白さを味わっている。?は教科書を見てできた形に満足感を得ている。??では,身近な場所を飾って明るくなった感じを楽しんでいる。切って開いた色紙の形を見て,?「おもしろい かたちに なった」,?「ひっぱると のびる」,?「つながった」などそれぞれ,自分のイメージをもっている。?思いに合わせてはさみの使い方を工夫している。?????折る向きや回数,切る形や大きさや向きをそれぞれ工夫している。??つくった形の並べ方や置き方を工夫して身近な場所を飾っている。知識に関する事項・ 教科書を参考に,色紙の折り方,切り方を紹介する。・ 多様な形に気付けるように,向かい合って活動できる座席にしたり,できた飾りを黒板に貼ったりする。・ 色を選べるように,複数色の色紙を色別で提供する。技能に関する事項・ 紙やはさみを使うことに慣れ,いろいろな折り方や重ね方,切り方を試せるよう,色紙を十分に用意する。・ 児童の表情に注目し,感じた手応えに称賛の声をかけたり,工夫したことを聞き取ったりする。発想・構想に関する事項・ 活動を急がせず,試したり考えたりする時間を十分に取る。・ 折り方や切り方を試しながら偶然できる形の面白さを伝え,試すことを促す。鑑賞に関する事項・ 児童が自然に友だちの作品や活動を見られるような座席の配置,材料や飾る場所など動線に配慮する。・ 飾りを見て感じたことを話したりする時間を取る。イメージに関する事項・ 活動中の児童の言葉を受け止め,さらに発言を促す問いかけをする。主体的に学習に取り組む態度に関して・ 児童と相談しながら飾ったり,「どんな感じになったかな」など手応えを話すよう促したりする。図工指導朱書_他題材_三.indd 2-3 19/03/08 12:464 5教科書1・2 上p.12-13 | 2 ?4 時間ちょきちょき かざり教室での工夫・ 色紙を教室の2~3か所,児童が取りに行きやすい場所に置き,そのための動線も確保する(図1)。・ つくった飾りを入れておく箱と,切り取った端切れの紙を入れる箱をグループごとに一つずつ使えるようにする(図2)。・ 黒板や掲示板を利用し,紙テープを児童が自分で貼れる高さに吊り下げておく。糊がつくことが予想されるので,紙テープと黒板などの間には新聞紙などを貼っておく。展示の工夫・ 安全性に十分に配慮し,飾る場所をあらかじめ準備しておく。教室の窓であれば,児童の手の届く範囲とし,近くに机を配置してセロハンテープ台を置いておく。教室の出入り口に吊り下げる場合,飾りが十分な数できてから、教師が吊り下げるようにする。・ 一つひとつの飾りを掲示板に貼る場合,飾りが目立たなくならないように,ヘッド部分が小さいまたは透明な画びょうを使うなど考慮する。・ 塗装した壁には貼らないように伝える。・ 廊下の窓や掲示板を使う場合は使用許可を得ておく。特設ページとの関連つかって みよう ざいりょうとようぐ「はさみを つかって かみを きろう」1・2 上p.64「のりで はろう」1・2 上p.65幼小接続「いままで どんな こと して きたのかな。これから どんな こと したいかな。」1・2 上p.2-3幼児期の活動写真から、はさみを使った経験を聞き出し、使い方を話したり,つくったものなどについて話を聞いたりするとともに、これからはさみでどのようなことができるか期待をふくらませるようにする。材料・用具?教師色紙(12 ~ 16 色程度,一人10 枚程度使えるようにする。切った形に着目できるように柄などはない方がよい。両面に色が付いていたり,片面ずつ色が違うものでもよい),紙テープ(8~ 10m 巻を5色程度),セロハンテープ,はさみ(右利き用,左利き用。児童が自分の利き手用ではないはさみを所持している可能性を考慮し,右利き用,左利き用をそれぞれ用意しておく)?児童はさみ,でんぷんのり,セロハンテープ他教科等との関連生活科:7月の七夕飾りをつくる活動に本題材の経験を生かす。また,手づくりおもちゃをつくってみんなで楽しむ会や,異年齢の友人と交流する活動など,教室を飾る場合にも活用できる。他の題材との関連「かざってなに いれよう」工作 1・2 上p.40-41はさみを使って飾りをつくることや,飾る活動に生かされる。ほか,「ひらひら ゆれて」(1・2上p.32-33),「わくわく おはなしゲーム」(1・2下p.42-43)など。「ざいりょうからひらめき」絵 1・2 下p.46-47できた形や色からイメージをもつことが,材料の形や色を活用する意識へのつながりに期待できる。教師,児童の準備?教師・ はさみの使い方の資料を用意しておく(紙であれば掲示しておく。映像資料の場合はすぐに再生できるようにしておく)。・ 色紙は色別に分けて容器か箱に入れ,教室の2~3か所に用意しておく。・ 難しい場合は,グループごとに一定の数と枚数を配布する。その際,使う前の色紙を箱に入れて配布する。既成品の色紙のセットを個々に配布する方法も考えられるが,児童の身近で買えないような色数の多いものは避ける。・ トレーか浅めの箱を準備し,児童がつくった飾りを入れるものと,切り残した色紙の端切れを入れるものが分かるように,目印を付けておく。・ 児童が自分で飾ってよい教室や廊下の窓や掲示板、その他の場所を確認しておく。 授業の準備  関連本題材はさみの使い方の確認はさみを使うイメージをもてるように音を伴う演示をする。多く長く切るときは,刃の中から少し奥あたりの部分で「チョキ,チョキ」(図3)。小さく,細かく切るときは刃先の部分で「チョキン,チョキン」(図4)と言いながら切って見せる。切り方・折り方の検討教科書に載っているつくりかたのほかにも,教師が事前に以下のようないろいろな切り方や折り方を試しておくと,授業で例示でき,児童の発想が広がる。・ 折り紙を二つに折り,四つ折りにして端から切り抜いたり,角を切り落としたりして開くと飾りになる形ができる。三角にする折り方でもできる。・ 折り紙を二つ折りにして,交互に切り込みを入れて開くと,引っ張って伸びる形になる。渦巻の形に切って引っ張っても別の長く伸びる形になる。・ 違う色の画用紙を重ねて切り抜くと,違う色の同じ形ができる。また,本題材では正確な折り方に重きを置く必要はないが,紙の辺と辺をきちんと揃えて折る方法は伝えたい(図5)。何重にも折ると,児童の握力では切ることが困難になるため,3回程度にとどめておくとよい。紙を重ねて切る場合も同様の配慮が必要。 その他のポイント飾る活動の際の配慮・ 基本的に児童が貼る。・ 窓に飾りを貼る場合は,セロハンテープを使う。色紙の表から貼る方法と,輪にしたセロハンテープで裏側に貼る方法があることを伝える。・出 入口の梁や窓の高い場所に飾る場合は,場所を聞いて,代わりに教師が貼る。場の設定各班の机には、つくった飾りや切れ端を分けて入れる箱を置く。どの子からも手が届くように。図2図1図3 刃の奥で切る図5 折り方の指導図4 刃の先で切る角を合わせていずれかの一辺を揃え,横に折り目を入れていく角をきちんと重ねる真ん中から、両端に正確に定規や爪などでしごくちょきちょき かざり図工指導朱書_他題材_三.indd 4-5 19/03/08 12:46工作に表すちょきちょき かざり1 2ちょきちょき かざり教科書 p.12-13時 数2~4題材の目標折ったり重ねたりした紙を切ってできる形や色を捉え,飾りたい形を見付けたり,考えたりするとともに,はさみを使うことに慣れ,教室や身近な場所の飾りを工夫して表す。はさみで切ることや紙を折ったり重ねたりすることなど,今まで経験してきたことを使って教室や廊下などを飾れることを知り,自分たちの生活を明るく楽しくすることに意欲をもてる子ども。題材設定の理由■児童観この時期の児童は,幼児期の発達の特性をもち,活動しながら考え,考えながら活動する過程で,表したいことを見付けたり,表す方法を思い付いたりする。■題材観本題材では,紙を折ったり重ねたりして切る活動を通して,飾りにしたい形や色を見付け,はさみの扱いに慣れ,紙の扱い方や切り方を工夫して表す力,飾りや飾った場所の明るさや楽しさを感じ取る力を育てる。■指導観指導に当たっては,色紙を十分に用意する。活動する時間を十分に取り,児童が自ら飾るための場所や動線を確保する。感じたことや考えたことを話したり,友だちの話を聞いたりする時間の確保にも配慮する。材料・用具■教師色紙(12?16色程度,一人10枚程度使えるようにする。切った形に着目できるように柄などはない方がよい。両面に色が付いていたり,片面ずつ色が違うものでもよい),紙テープ(8?10m巻を5色程度),セロハンテープ,はさみ(右利き用,左利き用。児童が自分の利き手用ではないはさみを所持している可能性を考慮し,右利き用,左利き用をそれぞれ用意しておく)■児童はさみ,でんぷんのり,セロハンテープ■補助的な/活動の充実を図る材料・用具紙テープは,飾る際の支持材として使用する。飾りとして使うおよその長さに切って用意し,黒板や掲示板に児童が自分で飾りを貼ることができる高さに吊り下げておく。授業計画1 紙を折って切ってできる形や色を味わいながらつくる ………………………………… 45分2 飾った様子の面白さや楽しさを感じ取る … 45分1 正しいはさみの使い方を知り,紙を切る … 30分2 紙を折って切ってできる形や色を味わいながらつくる ………………………………… 60分3 飾った様子の面白さや楽しさを感じ取る … 90分育てたい子どもの姿短時間扱いの場合 : 全2時間長時間扱いの場合 : 全4時間知 識いろいろな色の紙があることや,折ったり,重ねたりして切ることで,いろいろな形ができることに気付いている。? 教科書の「つくりかた」を参考にして,色紙の折り方,切り方を紹介する。? 飾りになるいろいろな形に気付けるように,向かい合って活動できる座席にする。? 色を選べるように,12?16色程度の色紙を色別に分けて提供する。? できた飾りを見ることができるように,飾る前に黒板や掲示板に貼る。技 能はさみを使うことに慣れ,色紙の折り方や重ね方,切り方を工夫して飾りをつくったり,飾り方を工夫したりしている。? 紙 やはさみを使うことに慣れ,いろいろな折り方や重ね方,切り方を試したり,つくり直したりできるように,十分な量の色紙を用意する。? 児童の表情に注目し,感じた手応えに称賛の声をかけたり,工夫したことを聞き取ったりする。? 友だちの面白い形に着目した子には,どのような方法でつくったのか聞いてみるよう促す。発想・構想好きな紙の色を選んだり,どのように紙を折ったり重ねたり切ったりするかを考えたりして,飾りたい形を見付けている。? 活動を急がせず,試したり考えたりする時間を十分に取る。? 折り方や切り方を試しながら偶然できる形の面白さを伝え,試すことを促す。? うまくいかなかった場合につくり直せるよう,また,感じ取った手応えに応じて新たな試みができるよう,十分な量の色紙を用意するとともに,そのことを児童に伝える。鑑 賞折ったり重ねたりした紙を切ってできる形や,色の面白さ,飾った教室や廊下の楽しさを感じ取っている。? 班で向かい合って座る座席にして,活動途中の友だちがつくっている形に気付けるようにする。? 色紙を取りに行ったり,つくった飾りを黒板や掲示板に貼りに行ったりするとき,児童自然に友だちの活動を見られるような座席や動線に配慮する。? 飾った場所の面白さや楽しさを感じ取ることができるよう,飾った教室や廊下を見たり,感じ取ったことを話したりする時間を確保する。イメージ紙の色や,切ってできた形,飾った教室や廊下に対して,自分なりのイメージを持っている。? 活動中の「はさみで,ちょんちょんと切るの」や「開いたら,お花みたい」といった言葉を受け止め,その言葉をなぞったり,「どんな感じがしますか」と発言を促す問いかけをしたりする。? 飾りを紙テープに貼ったり,教室の入口や窓などに飾ったりするときの面白さや楽しさを表す言葉を受け止め,「どの形がきれいかな」「どの飾り方が楽しく見えるかな」と具体的な言葉で話すよう促す。主体的に学習に取り組む態度紙を折ったり重ねたりしてはさみで切ることに関心をもち,身近な場所を飾ることを楽しもうとしている。? 色紙を切ったり,開いたりしたときの表情や言葉を捉え,児童の言葉をなぞった共感的な言葉で返したり,「つくった飾りでどこをきれいにすることができそうかな」と期待をもてる言葉をかけたりする。? どこに飾るかを児童と相談しながら飾ったり,「どんな感じになったかな」など,手応えを話すよう促したりする。評価規準例資質・能力を育成するための指導の手立て知識及び技能思考力,判断力,表現力等学びに向かう力,人間性等紙を切ってできるいろいろな形で,教室をかざる。ちょきちょき かざり工作に表す3 4時間         ●=児童の主な活動▼=指導のポイント短 長 ◆=評価する子どもの姿● 小学校に入学するまでに経験したはさみの安全で適切な使い方を思い出す。▼ 児童が活動しやすい環境を整えておく。 ・ できた形を一時的に入れておく箱を用意する。 ・ 児童に教師の手元が見える近くまで集まるよう促す。▼ 安全で適切なはさみの使い方を演示する。 ・ 紙を持つときは,親指と他の指の先を合わせて持つよう指示する。 ・ はさみを床に落としたままにしたり,刃の部分を強くもったりしないよう伝える。● 紙を折ったり重ねたりして切ると楽しい形ができることを知る。● 紙の折り方や重ね方,切り方を工夫するといろいろな形ができることに関心をもつ。▼ 教師が「紙を折って切る」「紙を開いてできた形を確かめる」という一連の流れをゆっくりと演示し,活動への意欲を喚起する。 ・ 飾りをつくる際は,試したり考えたりする時間を十分に取る。 ・ つくり直したり,手応えに応じて新たに試みたりできるよう,十分な量の色紙を用意する。◆ 教師の示すつくり方を見て,紙を折ったり重ねたりして,はさみで切ることに意欲をもっている。学● 紙の折り方や重ね方,色紙の選び方,切り取る形や大きさなどを試しながら思いにあった形を工夫してつくる。▼ 子どもの表情に注目し,感じた手応えに称賛の声をかけたり,工夫したことを聞き取ったりする。 ・ できたもので飾りながら活動を進めるか,つくる活動を一度区切って飾るかを状況に応じて決める。 ・ 箱などを用意し,できたものを入れるよう促す。◆ 折ったり重ねたりした色紙を切って形を見付けたり,飾りをつくる方法を思い付いたりしている。発◆ 色紙を切って開いた面白さを感じ取っている。鑑◆ はさみを使うことに慣れ,思いに合った形を色紙の折り方や重ね方,切り方を工夫して表している。技想定される児童の発言●板で絵に表すのは,楽しそう●自由に切っていいんだ●磨くと木目がきれいに見えるよ●もっと角をまるめよう●面白い曲線でどんどん切ろう思いのままに板を切ったり重ねたりして,でこぼこの画面を楽しもう教。師の発問や提案導 入15分導 入30分はさみ思のい安の全までま適に切板なを使切いっ方たをり確重かねめたよりうし。て,でこぼこの画面を楽しもう。適切なはさみの使い方を知り,紙を切る。めあて 1? 小さく,チョキ,チョキする切り方があったね? 大きくチョッキンの切り方もあったな●板で絵に表すのは,楽しそう●自由に切っていいんだ●磨くと木目がきれいに見えるよ●もっと角をまるめよう●面白い曲線でどんどん切ろう実態に応じた時間の延長はさみを使うことに不慣れな児童が多く見られた場合は,はさみや紙の持ち方,切る向きを変えるときは紙を動かすなど基本的な扱い方も時間をかけてていねいに指導する。紙を折思ったいりの重まねまたにり板しをて切切っったてりみ重よねうた。りどしんてな,で形こがぼでこきのる画か面なを。楽しもう。紙の折り方や重ね方,切り方を試し,いろいろな形をつくる。めあて 2? 楽しい形ができるね? 自分でもできるかな●板で絵に表すのは,楽しそう●自由に切っていいんだ●磨くと木目がきれいに見えるよ●もっと角をまるめよう●面白い曲線でどんどん切ろう? 自分だけの折り方や切り方を試してみよう●板で絵に表すのは,楽しそう●自由に切っていいんだ●磨くと木目がきれいに見えるよ●もっと角をまるめよう●面白い曲線でどんどん切ろう展開①30分展開①60分? 折る向きや回数を変えよう? 切るところや大きさによっていろいろな形になるね? 違う色の紙を重ねて切ると,色違いの同じ形ができるよ●板で絵に表すのは,楽しそう●自由に切っていいんだ●磨くと木目がきれいに見えるよ●もっと角をまるめよう●面白い曲線でどんどん切ろう実態に応じた時間の延長必要に応じて教科書で紹介している以外の折り方や切り方も示す。※評価の観点… 知 知識 技 技能 発 発想・構想 鑑 鑑賞 イ イメージ 学 主体的に学習に取り組む態度時間         ●=児童の主な活動▼=指導のポイント短 長 ◆=評価する子どもの姿● 教室や窓などをできたもので飾る。実態に応じた時間の延長? つくった形の使い方を考えたり,つくり方を工夫したりする活動,新しく形をつくる活動がうかがえたら児童同士で見合い,自分でも試してみるよう声をかける。?「飾りたい場所に合う形をもっとつくりたい」となった場合は,相談の上,新しくつくる時間を設ける。▼ 教室や廊下など,身近な場所を飾るよう提案する。児童が自分で飾れるよう配慮するが,児童の手が届かない場所は,児童と相談の上教師が飾るようにする。 ・ 窓に貼るときは,セロハンテープでそのまま貼る方法と輪にして貼る方法の両方から選べるようにする。 ・ 子どもが自分で貼ることができるように,児童の手が届く高さに紙テープを吊るす。◆ 飾り方を思い付いたり,飾る場所を考えたりしている。発◆ 飾り方を工夫して表している。技● 飾った場所を鑑賞し,飾りを見て感じた面白さや楽しさについて話したり,話を聞いて考えたりする。▼ 飾った場所をみんなで見たり触ったりして,飾りの面白さや楽しさについて交流する場を設定する。 ・ つくりたかった形やつくり方なども交流できるように飾りを指さしたり,触れたりすることも認める。◆ できた飾りの形や色,飾った教室や廊下のイメージをもち,その楽しさや明るさを感じ取っている。鑑 イ想定される児童の発言●板で絵に表すのは,楽しそう●自由に切っていいんだ●磨くと木目がきれいに見えるよ●もっと角をまるめよう●面白い曲線でどんどん切ろう思いのままに板を切ったり重ねたりして,でこぼこの画面を楽しもう教。師の発問や提案展開②30分展開②75分飾りが思たくいさのんまでまきにて板きをま切しったた。りど重こねをた飾りるしとて楽,でしくこなぼるこかのな画。面を楽しもう。飾る場所を見付けて,飾り方を考えるめあて 3?どこに飾るといいかな? 窓には飾りをそのまま貼るといいね。どの辺りに,いくつ貼ったらいいかな? 教室の入り口に吊るしてもいいかも? 掲示板に飾りたいな。先生に相談しよう? 2つ重ねて貼るときれい。合わせるときれいな色の紙で形をつくってみよう? 飾りが足りなくなってきたな。新しく形もつくろう●板で絵に表すのは,楽しそう●自由に切っていいんだ●磨くと木目がきれいに見えるよ●もっと角をまるめよう●面白い曲線でどんどん切ろう振り返り15分振り返り15分みんな思でい飾のったま場まに所板をを見切てっ,話たをりし重よねうた。りして,でこぼこの画面を楽しもう。飾りの形や飾った場所を見て,よさや楽しさを感じ取る。めあて 4? 窓がお花畑みたいだね。夏や秋には飾りを変えたいな? 入口を通るとき,飾りが頭や肩に触って気持ちいい? 教室に入るのが楽しみ!●板で絵に表すのは,楽しそう●自由に切っていいんだ●磨くと木目がきれいに見えるよ●もっと角をまるめよう●面白い曲線でどんどん切ろう  教科書の活用●導入時に,みんなで教科書を見ることで,活動への関心や見通しをもつ。●材料・用具のページではさみの基本的な使い方について指導する。●いろいろな形ができることに気付けるように,つくり方の欄を見ながら紙の折り方や切り方を説明する。   きる ところきって できる かたちを みつけ,くふうして つくる。かみを きって できる いろいろな かたちで,きょうしつを かざる。みんなで きょうしつを かざるとあかるく たのしく なるね。つかえる かみは とっておこう。はさみの さきで て4 や ゆびをきらない ように しよう。ふたつに おる。ふたつに おる。ふたつに おる。ふたつに おる。はしを つなげてきる。きる。   おる ところ12 はさみの つかいかたは 64ページ,のりの つかいかたは 65ページも みて みよう。 13授業の準備から評価まで,指導のポイントが分かる導入のポイント指導の手立て 発問や提案実態に応じた指導のために児童の意欲を引き出すために,押さえたい導入のポイントが分かります。導入の発問など,教師が授業中に発する言葉を例示しています。資質・能力を育成するための手立てを,指導事項ごとに紹介。具体的なイメージをもつことができます。児童の経験や技能の習得状況に応じて,時間を延長する場合の手立てを示しています。※評価規準例は編集中こんなお悩みサポートします・どうすれば,活動への意欲をもっと引き出せるかな。・新学習指導要領に合致した評価規準を知りたい。こんなお悩みサポートします・指導のポイントを詳しく知りたい。・題材や授業をもっと深く研究したい。指導解説編題材設定の理由児童観,題材観,指導観の三つの観点から,題材の捉え方を解説。指導の手立てをより詳しく指導事項ごとの手立てがより詳しく分かり,授業が深まります。評価の視点評価規準例を,題材ページの写真を例に挙げながら説明。評価する児童の姿を,具体的にイメージできます。授業の準備材料や用具の扱い方や場の設定を写真やイラストで分かりやすく。その他役立つ情報が満載。朱書編指導解説編材料・用具編大判掲示資料アート・カード指導者用デジタル教材実践事例編年間指導計画案ワークシート指導書コンテンツ一覧※内容は変更になる場合があります。※評価規準例は編集中