ブックタイトル2020年度版「図画工作」内容解説資料

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概要

2020年度版「図画工作」内容解説資料

5657学校教育法との関連学校教育法に示された教育の目的及び目標に則し,題材の設定,作品や写真の選択,文章表現などについて十分配慮されている。全教材を通して特に,学校教育法第三十条第二項に示された「基礎的な知識及び技能を習得させるとともに,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力をはぐくみ,主体的に学習に取り組む態度を養うこと」について,資質・能力の三つの柱に基づく学習のめあてを全題材に設定するなど,重視されている。全教材を通して2.学習指導要領との関連社会に開かれた教育課程との関連各巻巻頭のオリエンテーションでは,図画工作科の目標に基づく学習のめあてについて説明し,何をどのように学ぶのかを児童や,保護者,地域の方と共有できるように工夫されている。また,同ページの保護者の方へでは,図画工作科を学ぶ意義が伝えられている。・各巻の「オリエンテーション」(1・2上p.7-9/1・2下~5・6下p.5-7)家庭に作品を持ち帰って使ったり,地域の施設などの展示を通して,学校での学びを地域の方に伝えたりする事例や,地域の方と協働して活動する事例が多数掲載され,図画工作科における社会との連携が例示されている。・家庭で作品などを使う事例(1・2上p.41,53/1・2下p.43/3・4上p.38,57/3・4下p.19,29/5・6上p.25/5・6下p.32,39)・「図画工作のつながり ひろがり」において(1・2下p.56-57/3・4上p.56-57/3・4下p.56-57/5・6上p.54-55,56-57/5・6下p.36-37,54-55)3・4下p.42-43「カードでつたえる気持ち」5・6下p.26-27「すてきな明かり」5・6下p.40-41「水の流れのように」5・6下p.46-47「ドリーム・プロジェクト」教科の目標との関連全ての題材において,表現と鑑賞が一体的に学習できるように配慮されている。表現の活動においてもお互いの作品を見合うなど,鑑賞している情景写真が掲載されている。全教材を通して造形的な見方・考え方を働かせながら学習できるように,オリエンテーションの図画工作をはじめようでは,造形的な見方・考え方に基づいて教科の目標を伝えている。また,紙面全体を通して,児童が対象や事象を造形的な視点で捉え,自分のイメージをもちながら意味や価値をつくりだすことができるように,図版や主文,キャプション,キャラクターのセリフなどが配置されている。全教材を通して「生活や社会の中の形や色などと豊かに関わる資質・能力」を育成するために,題材ページに活動の後でが設定され,学んだことが生活や社会とどう関わるのかを考えられるように工夫されている。また,学んだことを生活や社会で生かしたり活動したりしている事例が多数紹介されている。また,5・6下には中学校との接続ページが設けられ,6年間の学びを振り返り,生活や人生にどう生かしていくか考えられるよう工夫されている。全教材を通して全ての題材に教科の目標に基づく学習のめあてを設け,資質・能力の三つの柱の育成が実現できるよう工夫されている。全教材を通して資質・能力の三つの柱との関連知識及び技能との関連児童が「自分の感覚や行為を通して」造形的な視点(知識)について理解できるよう,感覚や行為を大切にした題材が扱われている。また「内容の取扱い(3)〔共通事項〕のアの指導」に示された知識に関する指導事項に基づき,低・中・高学年と経験を重ねていけるよう,題材が配置されている。同様に,発達の段階に応じたテーマで鑑賞できる「教科書美術館」が設けられている。全教材を通して題材ページに,造形的な見方・考え方を働かせることを促すキャラクターを設定し,造形的な視点(知識)から,児童にヒントを伝えたり,児童の発見を認めたりするなど,知識の習得・活用を助ける工夫がされている。全教材を通して技能の基礎を支え,児童が自分の思いを基に活動を充実させることができるように,材料や用具の取り扱いについて「使ってみよう 材料と用具」として各巻末8ページでまとめ,写真やイラストで丁寧に説明されている。・各巻の「使ってみよう 材料と用具」(1・2上p.60-67/1・2下~5・6上p.58-65/5・6下p.56-63)教科書検討の観点内容の特色主な関連ページ1.教育基本法及び学校教育法との関連教育基本法第二条【第一号】幅広い知識と教養を身に付け,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道徳心を培うとともに,健やかな身体を養うこと。表現及び鑑賞の全題材や,特設ページにおいて,美しいものや優れたものに触れ,豊かな情操と道徳心を養うことができるよう工夫されている。また,体全体を使った活動を多く取り入れ,健やかな身体を養うことにも配慮されている。全教材を通して特に「教科書美術館」では,伝統文化を含む多様な造形や美術作品が掲載されている。また,「使ってみよう 材料と用具」では,和紙の製造工程や著作権について示すなど,材料や用具の使い方を含む幅広い知識が掲載されている。・各巻の「教科書美術館」(1・2上p.4-6/1・2下~5・6下p.2-4)・各巻の「使ってみよう 材料と用具」(1・2上p.60-67/1・2下~5・6上p.58-65/5・6下p.56-63)【第二号】個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主及び自律の精神を養うとともに,職業及び生活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養うこと。一人一人の価値を尊重し,その能力を伸ばし,創造性を培うことができるよう,図画工作科の目標を共有するオリエンテーションが設けられている。・各巻の「オリエンテーション」(1・2上p.7-9/1・2下~5・6下p.5-7)つくることを職業としている人の活動を紹介するページが設けられ,造形や美術と職業との関連が示されている。また,題材ページや特設ページにおいて,工芸品や,家庭で児童の作品を飾っている様子,生活の中で出合う造形などが掲載され,造形や美術が生活と関連していることが示されている。【職業との関連】5・6上p.36-37「つくる」5・6下p.52-53「つくるって楽しい」【生活との関連】・各巻の「教科書美術館」(1・2上p.4-6/1・2下~5・6下p.2-4)・各巻の「ひらめきポケット」(1・2上p.36-37/1・2下~5・6下p.34-35)・家庭で作品などを使う事例(1・2上p.41,53/1・2下p.43/3・4上p.38,57/3・4下p.19,29/5・6上p.25/5・6下p.32,39)3・4下p.56-57「ざいりょうを見つけよう」5・6上p.24-25「使って楽しい焼き物」5・6下p.38-39「わたしの感じる和」【第三号】正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に基づき,主体的に社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこと。協力して行うことで,満足感や達成感を得られるような題材が設定されている。また,互いの作品や活動について話し合い,それぞれの違いやよさを認め合う様子が多く掲載されている。全教材を通して主体的に社会に参画する態度を養うために,「図画工作のつながり ひろがり」では,様々な地域の方とともに協働し,造形活動する様子が掲載されている。3・4上p.56-57「みんなとつながる」3・4下p.56-57「ざいりょうを見つけよう」5・6上p.54-55「地いきとつながる」5・6上p.56-57「形や色に思いをこめて」5・6下p.54-55「平和をつなげるかたち」【第四号】生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと。身の回りの自然に親しむ造形活動を通して,自然のよさを体感できる活動が掲載されている。1・2上p.14-15「すなや つちと なかよし」1・2下p.8-9「おはなみ スケッチ」1・2下p.54-55「ともだち 見つけた!」3・4上p.18-19「わたしの6月の絵」3・4上p.22-23「み近なしぜんの形・色」3・4上p.48-49「土でかく」3・4下p.24-25「つなぐんぐん」5・6下p.22-23「自然を感じるすてきな場所で」図画工作科を通して,生命や環境について考えを深められるような題材や事例が掲載されている。5・6上p.56-57「形や色に思いをこめて」5・6下p.46-47「ドリーム・プロジェクト」【第五号】伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。日本の伝統文化に関わる題材や,伝統工芸,美術作品などが掲載され,実際に表現したり鑑賞したりすることで,そのよさを深く理解できるように工夫されている。また,地域に関わる作品をつくる事例などを掲載し,地域文化や郷土のことを考えながら活動することができるよう工夫されている。・題材において(1・2下p.42-43/3・4下p.52-53/5・6上p.24-25/5・6下p.8-9,10-11,26-27,38-39)・「教科書美術館」において(3・4下p.2-4,5・6上p.2-4/5・6下p.2-4)・「使ってみよう 材料と用具」において(1・2下p.63/3・4下p.65/5・6下p.56-57)・「図画工作のつながり ひろがり」において(3・4下p.56-57/5・6上p.36-37,54-55)・「ひらめきポケット」において(1・2下p.34-35/5・6上p.34-35)諸外国の児童の作品や作家の作品,建築物などを取り上げ,それぞれの国による表現方法や風土の違い,共通点を理解し学ぶ中で,国際理解の大切さや平和の発展に寄与する態度が身に付くように工夫されている。・諸外国の児童の作品(1・2上p.21/1・2下p.27/3・4上p.25/3・4下p.27/5・6上p.23/5・6下p.25)・諸外国の作家の作品など(1・2下p.2-4,35/3・4下p.3-4,52-53/5・6上p.34/5・6下p.3-4,18,34-35/5・6下p.54-55)・国際理解に関する事例(1・2下p.57/5・6上p.56-57/5・6下p.54-55)教科書検討の観点から見た内容の特色