ブックタイトル2020年度版「図画工作」内容解説資料

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概要

2020年度版「図画工作」内容解説資料

6061中学校教育との接続への配慮中学校との接続ページが設定され,図画工作科での経験を振り返りながら,何を学習してきたのか考え,中学校への学びのつながりを意識することができるよう工夫されている。また,中学校の美術科や技術科との関連に配慮したページが設けられている。5・6下p.64-65「中学校との接続ページ」5・6下p.18-19,32-33,36-37,38-39,62〔共通事項〕の取り扱いについて教科書全体を通して取り扱われている。(1)アの形や色などに関する事項については,児童が感覚や行為を通して「形や色などを捉える」ことができるように,全身の感覚を使って材料や用具に触れる題材が設定され,形や色に主体的に関わることを促すような児童の情景写真が多く掲載されている。また(2)イのイメージに関する事項については,児童が題材に出合いイメージを膨らませることができるように,各題材のリード文は形や色からイメージを喚起するような文言になっている。全教材を通して各題材に造形的な見方・考え方に関わってヒントを伝えるキャラクターを設定し,〔共通事項〕について指導しやすいように配慮されている。全教材を通して「版に表す経験や土を焼成して表す経験」について各巻に,児童の発達の段階に応じて,版の特性を生かして表す題材が設定されている。また,版の特徴や表し方については「使ってみよう 材料と用具」に示し,児童がその特性を十分に理解しながら活動を行うことができるように配慮されている。【版に表す経験】1・2上p.58-59/1・2下p.52-53/3・4上p.54-55/3・4下p.54-55/5・6上p.50-51/5・6下p.50-51・「使ってみよう 材料と用具」において1・2上p.63/1・2下p.64-65/3・4下p.58-59/5・6上p.59各巻の粘土を扱う題材の中に,焼成して表す展開や作品が紹介されている。また,「使ってみよう 材料と用具」において焼成の方法やその効果などを示し,児童が焼成の特性を十分に理解しながら活動を行うことができるように配慮されている。【焼成して表す経験】1・2上p.54-55,1・2下p.38-39,3・4上p.16-17,3・4下p.14-15,5・6上p.24-25,48-49,5・6下p.40-41・「使ってみよう 材料と用具」において1・2上p.66/1・2下p.63/3・4上p.64/5・6上p.64-65言語活動の充実への配慮発想や構想,鑑賞など様々な場面で児童がコミュニケーションを取りながら造形活動を行う様子が紹介されている。全教材を通して作品をつくった児童のコメントや,児童のワークシートが掲載され,形や色,言葉で思いを伝え合う活動が促されている。全教材を通して特に鑑賞の題材においては,「対話をしている様子を吹き出しで示す」「感じたことを文章にする」「感じたことをふせんに書いていく」「作品について説明する」など様々な言語活動の様子が掲載されている。鑑賞する活動において情報機器の利用についてタブレットコンピュータやカメラを使って,表現や鑑賞している様子が掲載され,情報機器の活用例が示されている。また,「使ってみよう 材料と用具」では,カメラの使い方やインターネットの利用について説明されている。【情報機器の利用】1・2下p.28-29/3・4上p.22-23,30-31/3・4下p.38-39/5・6上p.16-17,18-19,28-29/5・6下p.12-13,28-29)・「使ってみよう 材料と用具」において3・4上p.65/5・6下p.63情報活用能力の育成について「使ってみよう 材料と用具」において,情報の受信・発信における情報モラルについて説明するコーナーが設けられている。5・6下p.63「インターネットを活用する」プログラミング的思考を育むため,仕組みの動きを基に思い付いたものをつくる活動や,版に表す活動などにおいて,表したいものを実現するために手順や組み合わせを論理的に考える場面が設定されている。プログラミング言語等を使用した活動については教師用指導書で紹介する体制が整えられている。1・2下p.48-49/3・4上p.44-45/3・4下p.50-51/5・6上p.50-51/5・6下p.16-17創造性を大切にする態度を養うことについて「使ってみよう 材料と用具」において,お互いの表現を尊重することの大切さを伝えるコーナーが設けられ,作品の著作権などの知的財産権について説明されている。5・6下p.63「インターネットを活用する」教科書デジタルコンテンツについて工作題材において発想を広げるために「仕組みが動く様子」を動画で示すなど,児童の活動を支援するためのデジタルコンテンツが制作され,該当題材についてはデジタルマークで示されている。また,教科書以外にも,学習者用デジタル教科書や,教師用指導書同梱の指導者用デジタル教材を別途提供する体制が整えられている。1・2上p.56-57「にょき にょき とびだせ」1・2下p.48-49「パタパタ ストロー」3・4上p.20-21「ふき上がる風にのせて」3・4上p.44-45「ゴムゴムパワー」3・4上p.50-51「マグネットマジック」3・4下p.42-43「カードでつたえる気持ち」5・6上p.18-19「形が動く 絵が動く」5・6下p.16-17「くるくるクランク」環境教育への配慮題材ページ内のかたづけにおいて,材料の有効活用について触れられている。また自然材や,再利用できる材料を使用する題材を設定し,環境問題への関心を高める工夫がされている。全教材を通して環境や安全について考えながら未来の学校や町をつくる題材が掲載され,環境問題への関心を高められるよう配慮されている。5・6下p.46-47「ドリーム・プロジェクト」キャリア教育との関連学びを振り返り,人生にどう生かすか考えることができる中学校との接続ページや,未来の自分を想像して表現する題材,アーティストのインタビューなどが設定され,学びと将来とのつながりについて考えられるよう配慮されている。5・6上p.36-37「つくる」5・6下p.48-49「未来のわたし」5・6下p.52-53「つくるって楽しい」5・6下p.64-65「中学校との接続ページ」人権尊重の視点家族や高齢者,地域の方,障がいのある人たちなどに対して,日頃から優しい気持ちで向き合い,思いやりをもてるように,題材を通して,心豊かで,慈愛のある人間性が育まれるように配慮されている。1・2下p.42-43「わくわく おはなしゲーム」3・4上p.56-57「みんなとつながる」3・4下p.42-43「カードでつたえる気持ち」5・6上p.54-55「地いきとつながる」5・6上p.56-57「形や色に思いをこめて」5・6下p.40-41「水の流れのように」図画工作科の活動を通して,異学年での交流や身近な地域,社会とつながる活動を紹介することで,人との触れ合いや共生を通して造形表現を深めていくことができるよう工夫されている。・「図画工作のつながり ひろがり」において(1・2下p.56-57/3・4上p.56-57/3・4下p.56‐57/5・6上p.54-55,56-57/5・6下p.54-55)3・4下p.42-43「カードでつたえる気持ち」5・6上p.52-53「伝え合いたい思い」5・6下p.26‐ 27「すてきな明かり」5・6下p.46-47「ドリーム・プロジェクト」写真やイラストにおいて,外国籍等児童など多様な児童がともに学び合う姿や,幼児,高齢者,障がいのある人など,多様な人々と関わる姿が掲載されている。作品の掲載においては,作家作品,伝統工芸,アール・ブリュットの作品などが取り上げられ,教科書全体を通して多様性を尊重しながら学ぶことができるよう工夫されている。全教材を通して伝統文化・地域文化に関して発達の段階に応じて,伝統的な遊び,伝統玩具,伝統工芸,伝統文化などについて,題材ページや特設ページで取り上げられている。また,地域で古くから手に入る材料を使った工芸品や,地域の特産品を使った弁当のパッケージをつくる事例,地域のおみこしをつくる事例など,地域文化について考えながら活動している事例が紹介されている。・題材において(1・2下p.42-43/3・4下p.52-53/5・6上p.24-25/5・6下p.8-9,10-11,26-27,38-39)・「教科書美術館」において(3・4下p.2-4,5・6上p.2-4/5・6下p.2-4)・「使ってみよう 材料と用具」において(1・2下p.63/3・4下p.65/5・6下p.56-57)・「図画工作のつながり ひろがり」において(3・4下p.56-57/5・6上p.36-37,54-55)・「ひらめきポケット」において(1・2下p.34-35/5・6上p.34-35)防災・安全に関して題材ページ内のきをつけようにおいて,用具の安全な使い方や,活動場所の安全を確認することなどを示し,安全に配慮する態度を養うことができるよう工夫されている。全教材を通して防災研究の専門家である河田惠昭先生(関西大学 特別任命教授),片田敏孝先生(東京大学大学院情報学環 特任教授)による全面的な校閲のもと編集されている。全教材を通して防災・安全について,防災看板のピクトグラムや,震災からの復興を願った展示の様子などが掲載され,防災への考えを深められるよう配慮されている。5・6上p.56-57「形や色に思いをこめて」特別支援教育への配慮色覚特性の有無に関わらず,全ての児童が等しく学べるよう,コントラストや文字の背景色など,カラーユニバーサルデザインに配慮して編集されている。題材の分野を示すアイコンは,誰もが見やすく見分けやすい配色によるデザインで作成されている。題材名は見やすく,かつ楽しく取り組めるようデザインされている。学年に合わせ,文字の大きさが調整されている。全教材を通して特別支援教育の専門家である大内進先生(国立特別支援教育総合研究所特任研究員)による,全面的な校閲のもと編集されている。全教材を通して多様な表現を認められるように,参考作品における支持体の大きさ,形,素材は様々なものが取り上げられている。また,障がいの有無に関わらず児童が題材に主体的に取り組めるように,様々な発想のきっかけをもつ題材が設定されている。また,一つの題材の中でいくつかの実践パターンが示され,児童の実態に応じて材料の種類や数を絞るなど実践方法を変えられるよう配慮されている。また,教科書とは別に,18,22,26ポイントと文字の大きさを変えた,三種類の拡大教科書を制作したり,文字の拡大や音声の読み上げなど,学習支援のための機能を備えたデジタル教科書を制作したりする体制が整えられている。全教材を通して手で触って作品を鑑賞する展覧会の事例では,視覚障がい特別支援学校の児童の作品を触って鑑賞する様子が掲載され,触覚で鑑賞する方法が提案されている。5・6下p.40‐ 41「水の流れのように」