ブックタイトル2020年度版「図画工作」内容解説資料

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概要

2020年度版「図画工作」内容解説資料

6263国際理解教育への配慮諸外国の児童の作品や作家の作品,建築物などを取り上げ,それぞれの国による表現方法や風土の違い,共通点を理解し学ぶ中で,国際理解の大切さや平和の発展に寄与する態度が身に付くように工夫されている。・諸外国の児童の作品(1・2上p.21/1・2下p.27/3・4上p.25/3・4下p.27/5・6上p.23/5・6下p.25)・諸外国の作家の作品など(1・2下p.2-4,35/3・4下p.3-4,52-53/5・6上p.34/5・6下p.3-4,18,34-35/5・6下p.54-55)・国際理解に関する事例(1・2下p.57/5・6上p.56-57/5・6下p.54-55)持続可能な社会に関して(ESD)題材ページ内のかたづけにおいて,材料の有効活用について触れ,環境問題への関心を高める工夫がされている。全教材を通して児童が,持続可能な社会の創り手として,現代的な諸課題について図画工作科との関わりを通して考えを深められるよう,環境,地域文化・伝統文化,多文化共生,国際理解,平和・人権,防災・安全に関わる題材や事例が取り上げられている。※本書p.60-62の各項目や,本書p.32をご参考ください。持続可能な開発目標(SDGs)について,いろいろな国の人が見て分かるピクトグラムというデザインの観点から取り上げられ,多文化共生について考えながら学べるよう配慮されている。5・6上p.56-57「形や色に思いをこめて」3.構成・配列題材の系統性への配慮低・中・高学年の児童の発達について,授業の取材や全国各地の実践報告を基に研究し,発達の段階に応じて学びを深められるよう,系統性に配慮して配列されている。題材の分類は,「造形遊びをする」「絵に表す」「立体に表す」「工作に表す」「鑑賞する」活動の五つの分野で構成され,それぞれの分野の中で,児童の発達に十分配慮した材料や用具が取り扱われている。全教材を通して内容の配列や学年の順序性の工夫各巻とも,1年の流れに沿って,行事や季節に応じて題材を選択できるよう配列されている。全教材を通して材料や用具の取り扱いについて,例えばはさみについては1・2上で基本的な使い方,3・4上ではさみの応用的な使い方を紹介するなど,学年の順序性が十分に留意されている。全教材を通して学習指導要領において「内容」を2学年まとめて示していることを受け,低・中・高学年でテーマが設定されている。低学年では「たのしいな おもしろいな」として,つくりだす喜びを味わう姿が示されている。中学年では「ためしたよ 見つけたよ」として,積極的に活動していく姿と同時に,友人や先生をはじめとする周囲の大人と喜びを共有する姿が示されている。高学年では「見つめて 広げて」として,対象を見つめる姿,自らの中で生まれる造形的主題を深めていく姿が示されている。全教材を通して地域性への配慮学校や地域の実態に合わせて活動できるように,同一題材内で,屋外での活動と屋内での活動の両方が紹介されている。また,地域の実態によって入手可能な材料が違うことに配慮し,様々な材料での実践が同一題材内で紹介されている。全教材を通して地域や学校の実態,児童の状況に合わせて題材を選択できるよう,豊富な題材が掲載されている。全教材を通して図画工作科の学習が,身近な話題と結び付いていることを意識できるよう,東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムが取り上げられている。3・4下p.34-35「組み合わせる」全都道府県の様々な造形活動や美術館の取り組み,伝統工芸,美術作品などが掲載され,児童が自分たちの住む地域や全国の地域に関心をもったり,活動の参考にしたりできるよう配慮されている。※本書p.46を参照ください。カラーユニバーサルデザインへの配慮色覚特性の有無に関わらず,全ての児童が等しく学べるよう,コントラストや文字の背景色など,カラーユニバーサルデザインに配慮して編集されている。題材の分野を示すアイコンは,誰もが見やすく見分けやすい配色によるデザインで作成されている。題材名は見やすく,かつ楽しく取り組めるようデザインされている。学年に合わせ,文字の大きさが調整されている。全教材を通して特別支援教育の専門家である大内進先生(国立特別支援教育総合研究所特任研究員)による,全面的な校閲のもと編集されている。全教材を通して4.正確性及び表記・表現文章表現は適切であるか題材名は,発達の段階に対応しつつ,児童の興味や関心を引き出し,イメージを広げることができるよう工夫されている。また周囲に装飾を施し,活動に対する意欲をさらに高める工夫がされている。全教材を通して導入文(リード文)は,児童の興味や関心を引き出すとともに,導入において児童がイメージを広げやすい言葉を選び,工夫されている。全教材を通して図版・写真などは学習内容と関連付けられているか資質・能力の三つの柱に基づく学習のめあてに対応している情景写真が示されている。また,造形遊びにおける周囲の様子が読み取れるような写真,活動途中や終末での相互鑑賞・プレゼンテーションの様子も掲載されている。作品図版においても,児童の発想や構想,工夫が読み取りやすいよう,一部を拡大して掲載するなど,活動の際の参考になるよう工夫されている。全教材を通してレイアウトは斬新であるか作品が大きく掲載されていることはもちろん,活動の情景が多く掲載され,活動の入口から出口まで,全ての場面が等しく学びであることを示すようなレイアウトになっている。また,大小のメリハリをつけることで紙面に動きをもたせ,児童が興味・関心をもつことのできる構成になるよう工夫されている。全教材を通してつくる過程や図解は明確であるか仕組みのつくり方などは図示することで分かりやすく,児童が主体的に活動できるように示されている。また,材料や用具の取り扱いについては巻末にまとめられ,いつでも参照できるよう工夫されている。・各巻の「使ってみよう 材料と用具」(1・2上p.60-67/1・2下~5・6上p.58-65/5・6下p.56-63)5.造本大きさ・判型への配慮A4判で,作品や写真を見やすく,インパクトをもたせて掲載し,児童の興味・関心を引き出す工夫がされている。全巻を通して印刷の鮮明さ児童の作品,美術作品のニュアンスや材質感などの忠実な再現が図られている。用紙は図画工作科の教科書として,再生紙の中で最適の良質コート紙が使用されている。全巻を通して製本の堅牢さ製本は約30カ所という細かい目を付けたミシン糸の中綴じで,見返しを付けているため開き易く使いやすさに配慮され,かつ長期の使用に耐える堅牢で丈夫な造本にされている。全巻を通して装丁の工夫表紙は美しい光沢と耐水性のあるコーティングが施され,丈夫で水濡れに対しても耐久性がある。表紙に掲載されている作品は,細部が見えるように拡大され,裏表紙には作品の全図と,児童の言葉を基にした作品コメントが掲載されている。また裏表紙には,各学年の知識に基づいたテーマでかいたり見たりしながら活動できる形や色を楽しもうというコーナーが設けられている。各巻表紙・裏表紙安全・健康への配慮植物性インクが使用されているため,従来の印刷に比べ人体への影響が少なく,また化学物質に過敏な児童のために表紙の表面加工が工夫され,化学物質の残存量を少なくするための努力が行われている。全巻を通して環境への配慮資源保護に配慮され,表紙・本文ともに再生紙が使用されている。印刷においては,植物性インクが使用されている。全巻を通して軽量化への取り組み児童の,重さへの負担をできるだけ軽減するため,軽量化した再生紙の中で最適の良質コート紙が使用されている。全巻を通して