学び!とPBL
学び!とPBL
1.グループワーク
それぞれテーマごとの問題とその解決方法について、グループで「Your Issue」「Causes of Issue」」「Effects of Issue」「Solutions to Issue」の順で話し合い、その成果を模造紙にとりまとめました。英語で行ったこともあり、自分の言いたいことを発言できないもどかしさを感じた生徒も多かったようですが、言語サポーターやファシリテーションの方の援助で、なんとか自分たちの意見をまとめていた様子も見られました。むしろ英語力以上に「表現できる自分の思い」を持っているかどうかが勝負になることに、多くの生徒達が気づいたようでした。
2.生徒ラウンドテーブル
活動の最後に、トルコの生徒が「英語を恐れずに話そう! 間違えてもいいではないか!」と声を発しました。英語力を磨くこともグローバル社会では重要ですが、それ以上にグループにどう貢献できるかを考える、自分の意見を述べるために翻訳機を使ってでも表現するなど、いろいろなスキルを発揮していくことの方が大事なのではないかと考えます。
3.異文化交流パーティー
1日目夜はウェルカムパーティーとして、アイスブレークを行い、各国の伝統文化を知り、その後のフォーラム全体のコミュニケーションを円滑に進める目的で企画されました。
当日は、230人もの生徒達が一堂に会し、始まる前からパーティーへの強い期待が感じられました。会う人ごとにハイタッチをして挨拶をするハローゲーム、各国の歴史や文化を知るクイズ、ダンスパーティーでは、トルコやエストニア、ドイツなどの伝統的なダンスが紹介され、全員で楽しく踊りました。
会場は3色のTシャツの華やかさで満ち、若者達のエネルギーを実感する一時となりまた。2日目夜のパーティーは、各クラスターの出し物を披露するメインイベントでした。
ニュージーランドチームの出し物は、民族衣装に身を包んでの本格的なハカの披露で、会場は圧倒的な迫力で満たされ、全員で教わったハカを踊りました。また、福井大附属中チームからは合唱が、福井高校チームからは元気なダンスが、和歌山─トルコクラスターや隠岐島前─エストニアクラスターからは日本と各国の高校生が入り交じって日本の伝統芸能などが披露され、国際協働を象徴する場となりました。
一通りの出し物が終わり、次に白いバルーンとTシャツへのメッセージの書き込みタイムとなりました。あっという間にメッセージで埋め尽くされたこのバルーンへの書き込みは次のフォーラムへの道標となるはずです。生徒達は限られた時間の中で1人でも多くの仲間にメッセージを託そうとし、また、メッセージを受け取っていました。
2階の一室には、2日間を通して交流スペースを開設しました。日本の伝統の畳の間が準備され、いつでも寝そべることができました。また、けん玉や紙風船などの日本の伝統的な遊びが紹介され、各地から持ち寄った観光などに関する本のコーナーも設けられました。
4.フォーラムとパネルディスカッション
最後のパネルディスカッションでは、鈴木寬代表のモデレートにより、この前のフォーラムの代表者が議論された内容を報告し、「生徒共同宣言」に関して議論しました。各代表からは宣言を充実させる積極的な意見が多数出され、後日共同宣言に盛り込まれることになりました。ステージのバックにはICT機器によってリアルタイムに参加者のコメントが表示され、会場が一体となりました。