図画工作科でのICT活用アイデア

図画工作科でのICT活用アイデア

図画工作×プログラミング教育! Viscuitを使って「動くもよう」をつくる活動
2021.05.17
図画工作科でのICT活用アイデア <第1回>
図画工作×プログラミング教育! Viscuitを使って「動くもよう」をつくる活動
題材実践者 新渡戸文化学園 山内佑輔(やまうち・ゆうすけ)

 今回は、プログラミングが初めての方でも簡単に楽しく取り組むことができる、Viscuit(ビスケット)を使った活動を紹介します。
 題材実践者/動画撮影協力者は、新渡戸文化学園の山内祐輔先生です。

活動の概要

 動くもようを投影し、空間をつくりかえる活動です。図画工作5・6上 p.44-45に掲載されている「光と場所のハーモニー」をベースに、Viscuitを使ったプログラミングを取り入れています。

活動の流れ

① Viscuitを使った動くもようのつくり方を知る。

② 友人と鑑賞し合いながら、動くもようをつくる。

③ 教室に投影し、映し方やもようのつくり方を工夫して空間をつくりかえる。

Viscuitとは?

 本活動で使用しているVIscuitは、めがねという仕組みを使ったビジュアルプログラミング言語です。
 一人1台PCとして導入されている、WindowsPC、Chromebook、iPadにおいても、以下のWebサイトからすぐに無料で利用することができます(2021年4月現在)。

https://www.viscuit.com/

 また、App Store/GooglePlayからアプリをインストールして利用することも可能です。

導入動画(児童向け)/解説動画(教員向け)

 活動の導入場面を動画にしました。児童にそのまま見せられる内容になっています。
 初めてViscuitに触れる児童を想定し、Visucuitの基本的な使い方を説明したあとに、動くもようのつくり方を説明しています。どうぞご活用ください。

【授業導入動画】

活動のポイントを解説した動画もご用意しています。こちらもご参考ください。

【解説動画】

活動の内容

 教科書には、「光源と材料の組合せを試しながら、場所の雰囲気を変える活動」が掲載されています。

図画工作5・6上 p.44-45「光と場所のハーモニー」抜粋

 本活動では、この教科書の題材をベースに、Viscuitを使ったプログラミングを取り入れています。
 一次では、Viscuitを使った動くもようのつくり方を知り、友人と鑑賞し合いながら、動くもようをつくる活動をします。二次では、動くもようを教室に投影し、映し方を考えたり、場所の特徴に合わせて「動くもよう」をつくりかえたりしながら、空間の雰囲気を変える活動をします。

 活動にあたっては、山内佑輔先生による実践「デジタルアートに挑戦!(教師用指導書 実践事例編 5・6上/5・6下 p.10)」の指導案をご参考ください。活動の流れや評価規準が掲載されています。
 また、「光と場所のハーモニー」については、教師用指導書 朱書編や解説編をご参考ください。

関連する資料

Viscuit 指導者向け資料

 「動く模様」について、ViscuitのWebサイトでは進行手順書・解説スライドが公開されています。「ビスケットの授業・ワークショップ例」の4つ目に紹介されていますので、ご参考ください。

■Viscuit 指導者向け資料
https://www.viscuit.com/documentdownload/

文部科学省「小学校図画工作科の指導におけるICTの活用について」

 本活動と関連する活動については、文部科学省より令和2年9月に公開された「小学校図画工作科の指導におけるICTの活用について」において紹介されています。PDFファイルの5、6枚目をご参考ください。

■小学校図画工作科の指導におけるICTの活用について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/mext_00915.html

 また、「各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に関する解説動画」も公開されています。動画の14:10~の解説をご参考ください。

■音楽,図画工作,美術,工芸,書道の指導におけるICTの活用について
https://www.youtube.com/watch?v=91xbnpPuSJY

小学校を中心としたプログラミング教育ポータル

 実践事例「形や色を組み合わせて、自分だけのもようをつくろう」が公開されています。実践事例の詳細として指導案も公開されています。ご参考ください。

https://miraino-manabi.jp/content/263

題材実践者 新渡戸文化学園 山内佑輔(やまうち・ゆうすけ)
新渡戸文化学園 プロジェクトデザイナー/VIVISTOP NITOBEチーフクルー/SOZO.Ed副代表/Microsoft Innovative Educator Expert
2020年4月、公立小学校図工専科教員から新渡戸文化学園へ移り、VIVITA株式会社と連携しVIVISTOP NITOBEを開設。「教室や教科、学年などの枠をなくし、教師も生徒も共につくり、共に学ぶ」を掲げ、新しい学びのあり方を模索したり、放課後の子どもたちの活動を拡張中。学校外ではTechnology×Creative×Artをキーワードに各地でワークショップやイベントを展開。キッズワークショップアワード優秀賞を受賞。出張図工室プロジェクト「山と水の図工室」の活動では東京新聞教育賞を受賞。その他にも、地域と連動した創造型プロジェクトに複数携わる。二児の父。