小学校 社会
小学校 社会

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。
1.単元名
~とびっきり新鮮!柳橋連合市場~
2.目 標
地域における社会的事象を観察,調査し,地図や各種の具体的資料を効果的に活用して,地域の産業や消費生活の様子について理解できるようにするとともに,地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて調べたことや考えたことを表現することができる。
3.評価規準
○関心・意欲・態度
柳橋連合市場で働く人々の様子について関心をもって意欲的に調べるとともに,自分たちが様々な店を上手に活用し,工夫して消費生活を営もうとする態度をもつことができる。
○思考・判断・表現
柳橋連合市場のよさについて他店と比較しながら考えをもち,そこで働く人々や友達の考えのよさを受け入れながら自分の考えを見直し,これからの自分の行いについて考えたことを表現することができる。
○技能
柳橋連合市場の販売の工夫について,安さ・新鮮さ・買い物しやすさの面から,自分の考えの根拠になる事実を見学やインタビュー,インターネットなどで調べることができる。
○知識・理解
スーパーサニー警固店や柳橋連合市場は,それぞれの店が客の願いに合わせて様々な販売の工夫をしており,そこで働く人々によって自分たちの生活が支えられていることについて理解することができる。
4.本単元の指導にあたって
本単元の実践にあたっては,学年の発達特性を考え,見学や調査を中心とした追究活動を行い,子ども達が意欲的に学習できるようにしていきたい。また,前単元のスーパーマーケットの学習と比較をしながら学習を進めていくが,それぞれが特色を持ちながら販売を行っていることをおさえるためにも,決してどちらの店がよいか的な優劣を判断させることがないよう,留意したい。
具体的には学習過程の各段階において,次のような学習を仕組んでいく。
【つかむ段階】
- これまでの販売についての学習を振り返り,一番買い物の多かった校区内のスーパーマーケットを振り返る。その後,買い物客でにぎわう柳橋連合市場の写真を提示し,柳橋連合市場がどの様な場所なのかという関心を高めていく。
- 実際に見学をした後,「博多の台所」と呼ばれていることに疑問をもたせ,自分たちのよく利用するスーパーとの比較から,学習問題「柳橋連合市場には,どのようなよさがあるのだろう」を設定する。
【はたらきかける段階】
- 柳橋連合市場の特色を追究させるために,理事長の楠下さんやお店の人,お客さんへのインタビューをさせる。
- 学習問題をまとめ,柳橋連合市場で働く人たちの工夫や努力をとらえさせるために,柳橋連合市場のよさについての話し合いを行い,スーパーにはないよさを明らかにさせる。自分を見つめる活動で自分の見方 や考え方を振り返らせていく。
【たかめる段階】
- 柳橋連合市場のこれからを話し合うことで,自分たちの生活が商店やそこで働く人々によって支えられていることをとらえさせていく。
- スーパーサニー警固店や柳橋連合市場とどうかかわっていくか,自分の生活とのつながりについて考えさせ,自分の見方や考え方を見直すことができるようにする。
5.指導計画
時 |
学習のねらい |
子どもの活動と内容 |
評価規準の具体例 |
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1 |
○柳橋連合市場の様子に興味をもち,学習問題をつくることができる。 |
1.柳橋連合市場の写真や買い物客数のグラフから柳橋連合市場に関心をもち,学習課題をつかむ。 |
・資料から分かることをたくさん見つけようとし,学習問題について調べたいという気持ちをもつことができる。 |
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柳橋連合市場には,どのようなよさがあるのだろう。 |
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1 |
○既習経験や生活経験をもとに,自分なりの考えをもち,追究の見通しを立てることができる。 |
2.学習問題について予想し,学習計画を立てる。 |
・既習経験をもとに,自分の考えを発言することができる。 |
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3 ② ① |
○計画に沿って,追究活動を行い,調べた事実から考えたことを表現物にまとめることができる。 |
3.学習問題について追究し,自分の考えをまとめる。 |
・計画に沿って,見学やインタビューをすることができる。 |
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1 |
○自分の考えを分かりやすく伝え,友だちの考えを取り入れながらよりよい考えに高めることができる。 |
4.考えたことをもとに,柳橋連合市場のよさをスーパーと比較しながら話し合う。 |
・柳橋連合市場のよさをスーパーとの比較から理解することができる。 |
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柳橋連合市場には,警固の多くの人々が利用するスーパーサニーにはない工夫や努力がたくさんあった。それが柳橋連合市場のよさなんだ。 |
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2 ① |
○これからの柳橋連合市場について考えを話し合い,自分の生活を振り返ることができる。 |
5.これまでの学習を振り返り,自分の考えをまとめる。 |
・学習したことをもとに,自分の考えを発表するとともに,自分の生活と結びつけて考えることができる。 |
6.本時の学習
①目標
柳橋連合市場がこれからも皆様に喜ばれるために必要なことについて話し合い,自分たちの生活を支える柳橋連合市場についての自分の考えを見直すことができる。
②学習展開
主な学習活動・内容 |
指導の工夫と教師の支援 |
資料 |
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1.本時のめあてを確認し,前時までの自分の学習したことを振り返る。 |
※今までの学習を振り返らせるために,学習プリントや学習の足跡がわかる掲示物を提示する。 |
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柳橋連合市場がこれからも皆様に喜ばれるためにどうしたらいいか話し合い,自分の考えを深めよう。 |
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2.学習問題について,全体交流をする。 |
※友だちの考えで受け入れられる部分とそうでない部分を明らかにし,柳橋連合市場がこれからも皆様に喜ばれるために必要なことについて考えさせる。 ※理事長の楠下さんには,子ども達の交渉する活動に適宜アドバイスをいただく。 ※子ども達の考えを「実現可能なものなのか」「子ども達の考えのよさは何か」という視点で評価していただくようにする。 |
※シェモリタのシェフの平賀さんの話(概要) |
3.今日の学習を振り返り,学習前の自分と学習後の自分を比べて変わったところを書く。 |
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柳橋連合市場がこれからも皆様に喜ばれるためには,今まで柳橋連合市場が大切にしてきたことを続けていけばいいと思う。今は一般のお客さんを増やすためにサービスの勉強会をしたりする努力も続けている。たくさん買い物に来る料理人さんに喜ばれる市場だけど,わたしたちも知らないうちに喜ばされていたのだなと思いました。 |
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4.次時の予告をする。 |
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