ICT・Educationバックナンバー
ICT・EducationNo.25 > p30〜p31

投げ込みアプリケーション講座
パワーポイントを教えよう−4
○○の紹介をしよう−プレゼンテータを資料としての印刷する−
指導のポイント
 パワーポイントの操作スキルがある程度身についたところで,このソフトのいろいろな活用方法を実際に体験させてみると効果的です。単にオンスクリーンのプレゼンテーションを行うだけでなく,その他の機能を活用したり,他のソフトと関連づけて活用したり,さまざまな方法があります。今回は,その中で,比較的よく利用される印刷の機能について,使いこなせるようにすることを目的とします。

 学校で何らかのプレゼンテーションを行う場面を考えたとき,授業で課題として実施する場合は,その場限りの架空のシチュエーションで行う場合も多いかと思います。しかし,そんな場合でも実際の社会で活用できるプレゼンテーションスキルを身につけるという意味では,配付資料を用意して実施すると効果的です。さらに,レポートを作成したり,掲示する資料にしたりする場合などにも,この機能は活用できます。この実習は,より実践的なプレゼンテーションスキルを身につけることに繋がるでしょう。


 まず,簡単なプレゼンテーション用のデータを作成します。この実習ではデータのページ数が数ページ以上の方が機能をマスターするのに適しています。サンプルを用意してもよいですが,そのまま印刷させるのではなく,名前を入力したり,オートシェイプを加えたりするなど少し加工させるようにするとよいでしょう。あるいは,今までの実習でつくったデータを流用させる方法もあります。印刷の前に,保存をさせます。また,スライドショーでデータの内容の確認もあらかじめ済ませておくようにします。

  メニューバーからファイル(F)→印刷(P)を選択し,印刷メニューを表示します。



 ここで,印刷メニューの中の左下方の,印刷対象(W)の設定方法をマスターすることが目的です。

デフォルトで印刷するとスライド1枚ずつ,1枚の紙に印刷される
▲デフォルトで印刷するとスライド1枚ずつ,1枚の紙に印刷される

 ノートにすると,1枚の用紙の上半分に1枚のスライドが,アウトライン表示にするとスライドに入力したテキスト部分だけが,それぞれ印刷されます。どのタイプの印刷がどんな場面で活用できるかも考えさせるようにしましょう。

配付資料(スライド数3) ノート アウトライン
配付資料(スライド数3) ノート アウトライン
○○の紹介をしよう。
目的:パワーポイントの印刷機能を活用して配付資料を作成する。
条件・プレゼンテーション用の配付資料を作成して適切なレイアウトで印刷する。

手順1 5枚以上のスライドがあるプレゼンテーションデータを用意しよう。
リハーサルで内容を確認し,あらかじめ保存をしておく。
※1枚のスライドに図や文字を重ねて配置してあると,最も上のものだけ印刷されます。

手順2 印刷メニューを表示すしよう。
メニューバーのファイル(F)→印刷(P)をクリックする。

手順3 任意の印刷対象を設定しよう。
印刷メニュー左下の印刷対象(W)の部分の▼をクリックする。
プルダウンメニューから任意の印刷対象を選ぶ。



印刷対象を配付資料にすると,用紙1枚に複数枚のスライドを配置して印刷できる。
▲印刷対象を配付資料にすると,用紙1枚に複数枚のスライドを配置して印刷できる。

手順4 プレビューで確認してから印刷しよう。
※これらの印刷方法はそれぞれどんな場面で利用できるか考えてみよう。

手順5 資料として配付してから,これを活用してプレゼンテーションを実施しよう。
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