コンピュータ教育の素材とは |
一言で素材といっても,いろいろ考えられる。例えば料理の場合だと,肉・魚・野菜などといったナマモノのほかにミルクやチーズなどの乳製品だとか,こんにゃくや豆腐や蒲鉾といった類の加工製品,マヨネーズや蜂蜜や醤油などいわゆる調味料の類などなども素材ということになる。そして,料理として完成させるために,料理人は素材それぞれの特長を活かし,上手にマッチングさせて調理していくのである。
この料理に対する素材の調理という視座は,コンピュータ教育にもつくづく当てはまると思うのである。授業のネタとなる知識や技術などをコンピュータのハードウエアとソフトウエアに加え,コンピュータネットワークやヒューマンネットワークなどをうまく利用して,よりおいしく生徒に味わってもらえるように授業者が料理している。調理の技術を磨くことも大切であり,素材の鮮度に気を配ることも忘れてはならない。
ところで,調理の(=授業の)技術というのは何もコンピュータ教育に限ったことではなく,世界中のありとあらゆる科目の教師がこれを磨くことに一生懸命になっている。一方の素材(=教師)の鮮度を保つというのは,コンピュータ教育においては大切なことだが結構難しいと思うのである。 |
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