小学校 図画工作

小学校 図画工作

「わたしのくつ」(第5学年)
2013.12.16
小学校 図画工作 <No.028>
「わたしのくつ」(第5学年)
大阪府 小学校教諭

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.題材名

「わたしのくつ」

2.目 標

 身近であるくつを描くことで、材料の特徴をとらえ、自分の思いを表現していく楽しさを味わうことができる。

3.準備(材料・用具)

教師:八つ切り画用紙・台紙用色画用紙・ハンコ用発泡スチロール板・付箋
児童:油性ペン(黒)・水彩絵の具・習字道具・はさみ・のり

4.評価基準

造形への関心・意欲・態度
〇テーマに向かい、自分のイメージをもちながら、すすんで活動に取り組んでいる。

発想や構想の能力
〇自分の思いが伝わるように、形や色を工夫しながら表現方法を構想している。

創造的な技能
〇自分のイメージした絵になるように、線の太さや色の濃さ、かき方を工夫している。

鑑賞の能力
〇自分や友だちの作品を見合い、作品にこめられた思いや表現方法のよさを感じ取ったりすることができる。

5.本題材の指導にあたって

 線描は、対象をよく見て、粘り強く、ていねいにかきすすめなければならない。そのため、子どもが愛着を感じ、大切にしているもの、または、その思いに気付かせたいものをかかせたいと考え、靴を対象に選んだ。
 八つ切り画用紙にし、実際の大きさより少し大きめを目指してかかせるようにした。はき口からつま先へとかかせることで、のびやかにかきすすめることができるようにする。また、縫い目や、素材、汚れに着目させたり、同じ色でも場所や光によって見え方がちがうことに気付かせたりすることで、表現の工夫を促すようにもしたい。線の強さや長さを工夫することで、線描の楽しさを味わわせたい。

6.題材の指導計画(全7時間)

学習活動の流れ

指導上の留意点・評価

1
2

〇くつを線描する。
・自分のくつを机上に置き、形、色、つくり、汚れなどをよく観察する。
・くつの向きを決める。
・はき口、甲、つま先の順でかきすすめる。
・縫い目など、細かく観察してかく。

・色々な向きからくつを見て、自分のかきたい向きを見つけるようにする。
・小さな絵にならないよう、どんな大きさにかくかイメージさせておく。

3
4

〇水彩絵の具でくつの色をぬる。
・明るい色から塗り始める。
・点々塗りで塗り進める。

・水を十分に加え、薄く塗り重ねるようにする。
・別の色を塗り重ねる場合、乾いてから塗るようにする。

5
6

〇約1cmを残し、くつのまわりを切り取り、台紙に貼る。
〇くつの詩をつくって、空いたところに墨汁で書く。
〇ハンコを押して完成させる。

・完成図をイメージさせて、台紙に貼る場所を決めるようにする。
・詩は、くつを引き立て、くつへの愛着を深めるようなものになるよう助言する。

7

〇相互鑑賞をする。
・友だちの作品のよさを見つけ、付箋に感想を書いて貼る。

・作品を掲示する。
・全員に付箋が貼られるよう配慮する。

7.本時の学習(1~2/7時間)

①目 標
・自分の思いに対するイメージをもち、意欲的に活動に取り組む。
・しっかりとくつを見つめ、表現を工夫しながら線描する。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫や教師の支援・評価の留意点

1.学習課題を確認する。

「わたしのくつ」の線描をしよう。

2.机上にくつを置き、見る。
かく向きを決める。
形、色、つくり、汚れなど、よく観察する。

・色々な向きからくつを見て、自分のかきたい向きを見つけるようにする。

3.くつの線描をする。
・はき口
・甲
・つま先
・外周
・かかと
・縫い目

・小さな絵にならないよう、どんな大きさに描くかイメージさせるため、鉛筆で薄く外周をかくようにする。
・でき上がった作品から紹介し、いいところを取り入れられるようにする。

4.次時の学習内容を知る。

水彩絵の具で「わたしのくつ」を塗ろう。

生徒作品1

生徒作品1

生徒作品2

生徒作品2

生徒作品3

生徒作品3

生徒作品4

生徒作品4

生徒作品5

生徒作品5

生徒作品6

生徒作品6

生徒作品7

生徒作品7

生徒作品8