小学校 書写(国語)

小学校 書写(国語)

おれ「日」(第3学年)
2014.07.07
小学校 書写(国語) <No.008>
おれ「日」(第3学年)
大阪府 小学校教諭

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.単元名

おれ「日」

2.目 標

○「おれ」の筆使いを理解することができる。
○始筆の位置や接筆のしかたを考え,字形を整え丁寧に書くことができる。

3.評価規準

関心・意欲・態度
○筆使いを意識して書こうとする。

知識・理解
○「おれ」の筆使いがわかる。

技能
○接筆のしかたや「おれ」の筆使いに気をつけて書いている。

思考・判断・表現
○横画の上下の間隔に気をつけて書いている。

4.本単元の指導にあたって

 本学級の児童は,前時までに「一」「川」の学習をしており,横画・縦画・画の止め方については既習である。しかし,「おれ」の筆使いについては全員が初めてであることや,今後,漢字や片仮名を書くうえでよく使う筆使いであることから,より丁寧な指導が必要であると思われる。
 本教材は「おれ」の筆使いを理解するとともに,接筆のしかたについても考えながら,字形を整え丁寧に書くことをねらいとしている。3画目,4画目の始筆の位置や接し方を考えることで,よりバランスのよい整った字になることに気づかせていきたい。
 「おれ」の指導の際には水書用黒板で大きく範書し,始筆の位置や接し方を指導する際は書画カメラと電子黒板を使い,ポイントを丁寧に押さえながら繰り返し範書していく。必要に応じて併用もしていく。このことにより,児童はまずしっかりと見て,ポイントを理解する。そして,そのポイントを意識しながら練習に取り組めるようにしていく。

5.単元の指導計画(全2時間)

学習のねらい

子どもの活動と内容

評価規準の具体例
準備物など

1

「おれ」の筆使いに気をつけて丁寧に書こう。

1.「日」の試し書きをする。
・教科書のお手本を見ながら書くようにする。

・半紙1枚
・教科書

2.「おれ」の筆使いの方法を知る。
・実際に水書用黒板に範書しながらポイントをおさえる。
①穂先は時計の10時の方向
②やや右上がりに筆を進める
③「おれ」は横画の終筆と縦画の始筆が重なったものであること
④一度筆を止め,左上に押し返すようにしておれる
⑤終筆は筆を止め,穂先をつくようにする

・水書用黒板
(マグネット式2枚)

3.「おれ」の練習をする。
・「日」の2画目のみを練習する。
・始筆,おれ,終筆のポイントに気をつけて,繰り返し練習する。

・半紙3枚

4.「おれ」の清書をする。
・全員の作品を黒板に掲示し,お互いの良さを見つけあう。

・半紙1枚
※「おれ」の筆使いに気をつけて書こうとしている。

2
本時

「日」の字形を整えて,丁寧に書こう。

1.前時の学習をふり返り,本時の課題をつかむ。

・教科書
・電子黒板
・書画カメラ
・水書用黒板
(マグネット式2枚)
※始筆・「おれ」・終筆の筆使いや,画の接し方に気をつけて書こうとしている。
・半紙4~6枚

2.「日」の接筆のポイントを知る。
①穂先は常に時計の10時の方向
②2画目はやや長く
③3画目は,縦画の半分よりやや上から始める
④4画目は縦画の内側に接する

3.「日」の練習をする。
・最低4枚は練習する。

4.「日」の清書をする。
・前時に試し書きをしたものと見比べ,自己評価をする。
・全員の作品を黒板に掲示し,お互いの良さを見つけあう。

・半紙2枚
※整った「日」を書いている。
※お互いの良さを見つけあい,自己評価や相互評価ができる。

6.本時の学習

①目 標
○接筆のしかたや「おれ」の筆使いに気をつけて書くことができる。
○書いた「日」を友だちと見せ合いながら,お互いの作品の良さについて考えることができる。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料・準備物

1.「おれ」の筆使いをふり返り,本時の課題をつかむ。

・「おれ」のポイントを確かめながら,範書する。
・3画目と4画目によって「日」のバランスが変わることに気づかせる。

・教科書
・電子黒板
・書画カメラ

画のせっし方に気をつけて,バランスよく「日」を書こう。

2.接筆のポイントを知る。

・水書用黒板に範書しながら,本時のポイントを確認する。
①穂先は常に時計の10時の方向
②2画目はやや長く
③3画目は,縦画の半分よりや上から始める
④4画目は縦画の内側に接する

・水書用黒板
(マグネット式2枚)

3.「日」の練習をする。

・静かに,集中して最低4枚は練習できるようにする。

・半紙4~6枚

4.「日」の清書をする。

・前時に試し書きをしたものと見比べ,自己評価をする。

・全員の作品を黒板に掲示し,お互いの良さを見つけあう。

・2枚清書をし,よりバランス良く書けた方に名前を書くようにする。

・試し書きの「日」と見比べ,良くなった点を発表させる。
・作品を机に置き,その間に片づけをさせる。

・作品が乾いたら,黒板に掲示する。
・友だちの作品の良さについて交流する。

・半紙2枚
・マグネット
(人数分)