中学校 社会 歴史

中学校 社会 歴史

古代までの日本と世界「旧石器時代から古墳時代にかけての人々の暮らしの変化」(第1学年)
2023.09.08
中学校 社会 歴史 <No.003>
古代までの日本と世界「旧石器時代から古墳時代にかけての人々の暮らしの変化」(第1学年)
栃木県佐野市立西中学校 恩田宗生

1.単元の目標

(1)日本列島における農耕の広まりの様子や生活の変化などに着目しながら、我が国で国家が形成されていったことを理解するとともに、この時代の歴史に関する様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付ける。(知識及び技能)
(2)農耕の広まりや生産技術の発展などに着目して、事象を相互に関連付けるなどして、古代の社会の様子の変化を多面的・多角的に考察し、表現する。(思考力、判断力、表現力等)
(3)この時代の歴史に関わる諸事象について、そこで見られる課題を主体的に追究、解決しようとする態度を養うとともに、多面的・多角的な考察をすることの大切さに気付く。(学びに向かう力、人間性等)

2.評価規準

【知識・技能】

 日本列島における農耕の広まりの様子や生活の変化などに着目しながら、我が国で国家が形成されていったことを理解するとともに、この時代の歴史に関する様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付けている。

【思考・判断・表現】

 農耕の広まりや生産技術の発展などに着目して、事象を相互に関連付けるなどして、古代の社会の様子の変化を多面的・多角的に考察し、表現している。

【主体的に学習に取り組む態度】

 この時代の歴史に関連する学習課題を、主体的に、粘り強く追究、解決しようとしている。

3.単元の指導にあたって

(1)教材について
 本教材は、学習指導要領社会〔歴史的分野〕2内容B近世までの日本と東アジア(1)古代までの日本、ア(イ)「日本列島における国家形成」、及び、イ(ア)「古代文明や宗教が起こった場所や環境、農耕の広まりや生産技術の発展、東アジアとの接触や交流と政治や文化の変化などに着目して、事象を相互に関連付けるなどして、アの(ア)から(エ)までについて古代の社会の変化の様子を多面的・多角的に考察し、表現すること」に基づいて構想されたものである。
 狩猟・採集を行っていた人々の生活が農耕の広まりとともにどのように変化していったのか、資料を活用しながら調べ、まとめ、発表し合う活動を通して、この時代に関する理解を深めるとともに、歴史的な見方・考え方の一つである「推移」について着目させながら、思考力・判断力・表現力が高まることを期待したい。

(2)学習展開について
 単元を貫く問いを「旧石器時代から古墳時代にかけて人々の暮らしはどのように変化したのか調べて、カードにまとめ、説明し合おう」とし、3時間かけて、情報機器を活用しながら、調べ、まとめ、表現する活動を展開させていく。
 調べ学習の時間を十分に確保することや、調べたことを発表し合う時間を確保することを通して、情報活用能力や、情報機器を活用した表現力の向上を期待したい。

(3)評価について
 評価については、知識・技能に関しては、生徒が授業支援アプリで作成したカード(以下カード)とペーパーテストの結果を用いて行うこととする。思考・判断・表現及び主体的に学習に取り組む態度に関してはカードと授業中の取組みの様子を観察した結果を用いて行うこととする。
 生徒が作成したカードや学習活動の様子など、生徒の姿を多面的に捉えて評価に生かし、その結果を生徒の学びがよりよいものになるように生かしていきたい。

4.単元の指導計画

単元を貫く問い:旧石器時代から古墳時代にかけて人々の暮らしはどのように変化したのか調べて、カードにまとめ、説明し合おう。

学習のねらい

生徒の活動と内容

評価規準の具体例

1

本単元の学習の進め方を理解しよう

・ガイダンスを聴いて学習の進め方を理解する。
・調べ学習を開始して、学習の見通しを持つ。

・学習の見通しを持ち、調べ学習を始めることができる。(主体的に学習に取り組む態度)

2

調べ学習を進めよう

・課題について調べ、調べたことをまとめる。
・次時に友だちに説明し合う準備をする。

・調べたことをカードにまとめることができる。(知識・技能)

3
本時

調べたことを説明し合うことを通して考えを深めよう

・グループに分かれて、調べたことを説明し合う。
・本単元で分かったことをワークシートにまとめる。

・調べたことをグループ内で説明することができる。(思考・判断・表現)

5.本時の学習

(1)目標
 旧石器時代から古墳時代にかけての人々の暮らしの変化について、カードにまとめたものを説明し合うことを通して、社会の様子の変化を多面的・多角的に考察し、表現する。

(思考・判断・表現)

(2)展開

学習課題と主な学習内容

学習活動と教師の支援・
指導上の留意点

資料等

1 本時のめあてを確認しよう。

・本時のめあてを確認する。

カードにまとめたものを説明し合うことを通して、旧石器時代から古墳時代にかけての人々の暮らしの変化について、考えを深めよう

2 グループ活動を進めよう。

・グループに分かれて、カードにまとめたものを発表し合う。
・より多くの生徒に活躍の機会を与えられるよう、グループは3~4人で作ることとする。
・カードにまとめることができていない生徒や人前で発表することが不得手な生徒には、班員の発表をよく聴いて理解を深められるよう声掛けをする。

・カード
・タブレット端末

3 単元のまとめをしよう。

・本単元で分かったことをワークシートにまとめる。

・ワークシート

(3)生徒が作成したカードの例

※クリック or タップでPDFが開きます。

旧石器時代の人々の暮らしは

  • 獲物を追って移動生活をしていた。
  • 食べ物は、狩りでシカやナウマンゾウ、野ウサギなどの野生の動物を食べていた。
  • 衣類は、氷河時代だというほど寒い時代だったので、寒さを乗り切れられるよう狩りで捕まえたシカなどの皮で簡単に服を作っていた。

縄文時代の人々の暮らしは

  • 竪穴住居に住んでいたそうです。
  • 魚や貝なども食べ始めていた。
  • 衣服は、麻などの植物で作っていて、布に首飾りや耳飾り、腕輪、髪飾り、腰飾り、足飾りなどもつけていた。

弥生時代の人々の暮らしは

  • 堀立柱建物に住んでいる。
  • 稲の栽培が本格的に始まり、米をはじめとする穀物を主要な食料の一つとする食生活もまた開始されたことが推測されている。

古墳時代の人々の暮らしは

  • 鹿や猪などの動物、鯛やすずきなどの海の魚、豆やうりなどの野菜、桃やすももなどの果物までたくさんの生き物、植物を食べ始めた。
  • 植物で作った布、絹
  • 男性は、ズボンに上着、靴
  • 女性は、スカートに上着を着ていたとされている。

まとめると日本の原始時代の人々の暮らしは

  • 食 衣 住すべて時代がすぎるごとにどんどん成長していった。
  • 暮らし、気温に合った洋服を自分たちで考えて作っていた。

感想

  • 今みたいにスーパーもないし、食べ物も簡単に手に入らないからとても簡単な生活とは言えないけど、みんなで協力し合って一緒に生活しているから楽しそう。

6.ワークシート