高校教科書×美術館
(高等学校 美術/工芸)

高校教科書×美術館
(高等学校 美術/工芸)

ガウディとサグラダ・ファミリア展
2024.02.16
高校教科書×美術館(高等学校 美術/工芸) <No.071>
ガウディとサグラダ・ファミリア展
名古屋市美術館

サグラダ・ファミリア聖堂、2023年1月撮影
© Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família
 名古屋市美術館は伊勢湾周辺地帯の「郷土の美術」をはじめ、近現代の様々な美術を取り扱う美術館です。今回は「ガウディとサグラダ・ファミリア展」を担当した学芸員の久保田舞美さんに展覧会の魅力や、名古屋市美術館の活動についてお話を伺いました。

――教科書ではガウディが土地の風土や自然の造形を参考にし、様々なデザインに用いたことを含め、ガウディの造形の特徴を紹介しています。ガウディとサグラダ・ファミリア展の注目のポイントを教えて下さい。

久保田:ガウディ建築の面白いところは、自然の造形を家具やドアノブなどの装飾のデザインに取り入れただけでなく、建物の構造にも応用しているところです。ガウディは、自然に逆らわない形こそが、美しく、また建物としても安定した構造になると考えました。本展では、ガウディが自然をどのように建築へ取り入れようとしたのかを、その試行錯誤の跡が見える実験模型などを展示しながら紹介しています。

サグラダ・ファミリア聖堂内観
© Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família

――ガウディとサグラダ・ファミリア展では、サグラダ・ファミリア聖堂に焦点をあてた展示を行っています。建築をテーマとした展覧会において、どのような見せ方の工夫を行っているのか教えてください。

久保田:建築をテーマにした展覧会では、建物をそのまま持ってきて展示することはできないため、実験模型や図面の展示が多くなります。それらを文字で説明することも必要ですが、写真や映像、展示室の空間デザインなど、視覚的に理解しやすい媒体を織り交ぜながら、単調にならない立体的な展示となるよう工夫しています。

《サグラダ・ファミリア聖堂、身廊部模型》2001-02年、制作: サグラダ・ファミリア聖堂模型室、西武文理大学
©西武文理大学/photo: 後藤真樹

――名古屋市美術館では、全国に先駆けてアートカードを学校に貸し出すなど、多様な取り組みを数多く行っています。最近の活動の中で高校生に特に紹介したいことは何ですか?理由と共に教えてください。

久保田:「高校生サポーター」制度を利用すると、会費2,000円で特別展に年4回入場でき、常設展が見放題になります。この特典は、1人で4つの特別展を見るかわりに、高校生の友人と一緒に2人で2つの特別展を見る、という使い方もできます。気に入った展覧会を2回以上見に行く人や、ふだん友人と美術館に行く人にぴったりですので、ぜひ活用してください。

展覧会情報

■「ガウディとサグラダ・ファミリア展」
会期:2023年12月19日(火)~2024年3月10日(日)
会場:名古屋市美術館
公式サイト:https://gaudi2023-24.jp/
問い合わせ:052-212-0001
休館日:月曜日(1月8日[月・祝]、2月12日[月・休]は開館)
開場時間:9時30分~17時、2月23日を除く金曜日は20時まで(入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般1800円 大学・高校生1000円 中学生以下無料

【関連作品 教科書掲載情報】

  • 令和4年度版「高校生の美術1」p90-91.
    作家探究 アントニ・ガウディ