小学校 書写(国語)

小学校 書写(国語)

曲がりとおれ「ビル」(第3学年)
2012.12.03
小学校 書写(国語) <No.003>
曲がりとおれ「ビル」(第3学年)
大阪府 小学校教諭

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.単元名

曲がりとおれ「ビル」

2.目 標

 片仮名「ビル」の、「sho003_05」と「sho003_06」の筆使いを理解し、曲がりと折れに気をつけて書くことができる。

3.評価規準

○関心・意欲・態度
 友達と学び合いながら、曲がりと折れの筆使いに気をつけて書こうとしている。

○思考・判断・表現
 曲がりと折れの筆使いについて、自己評価や相互評価を行い、自分や友だちの伸びを見付け合うことができる。

○技能
 曲がりと折れの筆使いに気をつけて、「ビル」を書くことができる。

○知識・理解
 曲がりと折れの筆使いを理解している。

4.本単元の指導にあたって

 本単元では、毛筆で初めての片仮名「ビル」を取り上げた。「曲がり」と「折れ」の筆使いを比較して、その違いを確認し、「曲がり」と「折れ」における筆の軸の扱いと、穂先の動きについてつかませることのできる効果的な題材である。
 本学級の児童は、毛筆の学習に毎時間意欲的に取り組んでいる。しかし、漢字や平仮名の基本点画(「横画」「縦画」「はらい」「折れ」「点」「曲がり」)の筆使いについて学習してきているものの、あまり定着していないのが現状である。本単元が目標とする「曲がり」と「折れ」についても、定着させるためには時間がかかると予想されるので、工夫した学習活動を展開する必要がある。
 そこで本単元では、毛筆の学習でありながら、グループ形式を取り入れて進めることにした。これまで、さまざまな教科でグループ活動を取り入れ、その中での相互評価を通して学びを深めてきた。毛筆の学習においてもグループ活動を取り入れ、従来の自己評価だけでなく、相互評価を行い互いの作品を研き合うことで、本単元の目標にせまりやすくなるのではないかと考える。

5.単元の指導計画

学習のねらい

子どもの活動と内容

評価規準の具体例

○片仮名「ビル」を曲がりと折れに気をつけて書くことができる。

・とりあえず書いてみる。
・手本の字に注目し、文字のバランス、長さ、位置などを確認する。
・「ビル」の曲がりと折れについて確認する。

(関・意・態)
友達と学び合いながら、曲がりと折れの筆使いに気をつけて書こうとしている。

○書いた「ビル」を友だちと見せ合いながら、お互いの課題点について考え交流することができる。

・自分の作品の課題点について、1人で考えた後、グループで話し合う。
・グループで1人ずつ、自分の作品の課題点について発表する。
・発表で出た課題点を黒板にまとめ、クラス全員の課題として共有する。

○片仮名「ビル」を曲がりと折れに気をつけて書くことができる。

・「ビル」を書くときに注意することについて確認する。
・前回の学習を生かして、「ビル」を書く。

(思・判・表)
曲がりと折れの筆使いについて、自己評価や相互評価を行い、自分や友だちの伸びを見付け合うことができる。

○書いた「ビル」を友だちと見せ合いながら、お互いの良さについて考え交流することができる。

・友だちと「ビル」を見せ合いながら、友だちの「ビル」の良さや、自分の「ビル」の良さについて考え交流する。
・考えたことを発表する。

写真1

写真1

写真2

写真2

6.本時の学習

①目 標
 片仮名「ビル」を曲がりと折れに気をつけて書くことができる。
 書いた「ビル」を友だちと見せ合いながら、お互いの良さについて考え交流することができる。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

準備物

1.「ビル」を書くときに注意することについて確認する。
・「sho003_05」の曲がるところに注意しよう。
・「sho003_06」の部分はしっかりはねよう。
・バランスよく書こう。

・グループ(3~4人)で話し合い、確認できるようにしたい。
・「ビル」の手本をもとに考えられるようにする。

・「ビル」の手本

2.前回の学習を生かして、「ビル」を書く。(写真3)

・静かに、最低3枚は書き、1番よくできたと思うものを机にのせておくようにする。

・半紙

3.友だちと「ビル」を見せ合いながら、友だちの「ビル」の良さや、自分の「ビル」の良さについて考え交流する。(写真4)

・グループの中で見せ合いながら、友だちの作品の良いところを見つけるようにしたい。


4.考えたことを発表する。

・誰の作品の、何がよいかを発表できるようにする。
・自分の作品のよくなったことも合わせて発表できるようにする。


写真3

写真3

写真4

写真4