小学校 書写(国語)
小学校 書写(国語)

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。
1.単元名
文字の大きさと配列「相田みつをさんに挑戦!!」
2.目 標
○自分が創作した詩をイメージに合わせて,文字の形や大きさ,配列を考えて書くことができる。
・詩のイメージに合わせて,書でのびやかに楽しく表現することができる。
・用紙全体との関係に注意し,文字の形や大きさを考えて工夫して書くことができる。
3.評価規準
○関心・意欲・態度
相田みつをさんの詩に興味をもち,自分の思いを詩で表現し,詩のイメージに合わせて書でのびやかに楽しく思いを込めて書こうとしている。
○思考・判断・表現
ポスター作りやパンフレット作り,新聞作り,卒業関係の活動などで,学習したことを生かしている。
○技能
自分の詩をイメージに合わせて,紙面の大きさを考えて,文字の形や大きさを決め,全体の調和を考え,思いを込めて丁寧に書くことができる。
○知識・理解
行頭や行尾をそろえたり,変化をつけたりするなど,いろいろな構成の仕方や筆勢の違いを理解している。
4.本単元の指導にあたって
本教材は,相田みつをさんのように自分が創作した詩を思いを込めながら書で表現する学習である。相田みつをさんの詩は,短い言葉の中に詩人の思いが凝縮されており,人生の教訓となる詩である。また,相田みつをさんは,その詩の中でも特に伝えたい言葉や大事な言葉を大きくしたり力強くしたりして書で表現している。そうした技法を読み取り,自分の思いや気持ち,決意を詩という形で表現していく。その詩のイメージを大切にして,のびやかに楽しく興味をもって書で表す。書で表すときは,詩のもつ意味内容と文字の形や大きさ,筆勢を考えながら書いていく。また,学習したことは,ポスター作りやパンフレット作り,新聞作りなどの他教科の学習活動や全校生に発信する活動,卒業関係の活動など,多種多様な書く活動に役立てることができる教材である。
本学級の児童は,板書を写すとき,しっかり黒板を見てノートに書いている。また,行やマスを意識して書くことができている。しかし,ノートを見ると,速く書こうとするあまり字形が乱れたり,配列を考えずに書いたりして読み返したときに読みにくくなっているものもある。
今までの学習でいろいろな筆記具を使用し,その表現効果をつかんでいる。国語科「ようこそ,わたしたちの町へ」では,そうした経験を生かし,見出しを大きくしたり,書体や色,筆記具を工夫したりして,意欲的にパンフレット作りに取り組むことができた。しかし,紙面の大きさを考えて字の大きさを整えたり,配列よくまとめきれなかったりする児童もいた。
そこで,本教材では,練習用紙を準備し,配列を考えながら硬筆で何種類か試し書きし,創作した詩のイメージに最もふさわしい書き方を決めて書で表現させたい。作品には,手作りの印を押して自分の作品として愛着をもたせたい。
5.単元の指導計画(全3時間)
時 |
学習のねらい |
子どもの活動と内容 |
評価規準の具体例 |
---|---|---|---|
1 |
○相田みつをさんの詩を鑑賞し,作品の特徴をとらえる。 |
○相田みつをさんのいくつかの詩を読み,特徴を話し合う。 |
☆相田みつをさんの詩「いまが大事」「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」などを楽しんで読み,特徴を見つけようとしている。 |
2 |
○自分が伝えたい思いや気持ちを詩に書く。 |
○詩の型にとらわれず,自由に言葉で表現する。 |
☆自分の思いや気持ちを詩で表現しようとしている。 |
○練習用紙(硬筆)に,配列を考えながら作品作りをする。 |
○創った詩を書で表現する準備をする。 |
☆創った詩を楽しく書こうとしている。 |
|
3 |
○作品を創る。 |
○作品を創る。 |
☆創った詩をイメージに合わせて,書でのびやかに楽しく書こうとしている。 |
6.本時の学習
①目 標
・相田みつをさんのように,詩のイメージに合うよう,文字の大きさや配列を考えて,書でのびやかに楽しく表現する。
・友達の作品を鑑賞し,表現の工夫に気付き,思いに共感をもつ。
②学習展開
主な学習活動・内容 |
指導の工夫と教師の支援 |
資料 |
---|---|---|
1.本時の学習のめあてを確認する。 |
○練習用紙(硬筆)を読み返し,目を閉じて詩のイメージを膨らませることができるようにする。 |
・練習用紙(硬筆) |
2.自分のめあてをもって,練習をする。(半紙) |
○半紙を配布し,練習に取り組めるようにする。 |
・毛筆書写用具 |
3.まとめ書きをする。(作品を完成させる。) |
○白表紙を配布し,練習したことを生かし,イメージしたように,のびやかに書くよう指示する。 |
・白表紙 |
4.本時のまとめをする。 |
○完成した作品を前で見せて,詩と自分の思いやがんばったところを発表するようにする。 |
|