小学校 書写(国語)
小学校 書写(国語)

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。
1.単元名
曲がりとはらい「つり」
2.目標
○文字を大切にし,正しく整えて書こうとする。
・「曲がり」と「はらい」の筆使いを理解することができる。
・「つり」の字形を整えて,ていねいに書くことができる。
・課題にそって,話し合うことができる。
3.評価規準
・課題を持って書こうとする。
・「曲がり」と「はらい」の筆使いがわかる。
・「曲がり」と「はらい」の筆使いに気をつけて書いている。
4.本単元の指導にあたって
本学級の児童は,文字を書く際に「とめ・はね・はらい」「組み立て方」「文字の中心」などを意識している児童は少ない。硬筆の「の」や「お」の文字で終筆の「はらい」について調べてみた結果,「右まわりのはらい」が正しくできている児童は7名(18%)で,残りは「とめ」になっていた。
本教材は,平仮名の「曲がり」と「はらい」の筆使いを理解し,「つり」の字形を整えて,ていねいに書くことをねらいとしている。「つり」は点画が簡単で,一筆で「曲がり」と「はらい」を習熟させるのにふさわしい教材である。「曲がり」や「はらい」の筆使いでは筆の軸を回さないことや,穂先の通り道を正しく把握させるようにしたい。
「曲がり」「はらい」の筆使いを児童に注目させ,自ら課題をつかみ意欲的に学習に取り組むことができるよう電子黒板を活用することにした。「曲がり」と「はらい」の共通課題をつかむ場面では,デジタル教科書を活用する。「動画」は筆使いを確認し,課題をつかむことに有効である。特に上からのアングルは,始筆の筆の入れ方がわかりやすく,児童も筆の動きを理解しやすい。また,字形,配列をとらえさせるためにデジタル教科書の「点画ピース」を用いる。「点画ピース」は,児童に電子黒板で操作させることによって意欲的に取り組むようになる。さらに,「曲がり」「はらい」の部分など,字形や文字の細かな部分に印を書き込んだり,拡大したりして,児童に注目させることができる。中心線や補助線も引くこともできるので,始筆や終筆の位置などを児童自ら見つけさせることもできる。
5.単元の指導計画
時 |
学習のねらい |
子どもの活動と内容 |
準備物 |
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1
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ひらがなの曲がりとはらいに気をつけてていねいに書こう。 |
1.試し書きをする。 |
・学習シート |
2.自己の課題をもつ。 |
・赤のフェルトペン |
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3.課題を交流する。 |
・電子黒板「動画」 |
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4.本時の課題をつかむ。 |
・「穂先マグネット」 |
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5.練習する。 |
・練習シート① |
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6.相互評価をする。 |
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7.まとめ書きをする。 |
・半紙④⑤ |
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8.自己評価・全体評価をする。 |
|||
2 |
「つり」の字形を整えて,ていねいに書こう。 |
1.自己の課題をつかむ。 |
・前時のまとめ書き |
2.本時の課題をつかむ。 |
・電子黒板「動画」「点画ピース」 |
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3.練習する。 |
・練習シート② |
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4.相互評価をする。 |
・半紙①② |
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5.まとめ書きをする。 |
・半紙③④ |
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6.自己評価・相互評価をする。 |
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7.まとめ書きする。 |
・学習シート |
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8.自己評価する。 |
6.本時の学習
①目標
「曲がり」と「はらい」の筆使いを理解し,筆使いに気をつけて書くことができる。
②学習展開
主な学習活動・内容 |
指導の工夫と教師の支援 |
準備物 |
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学習課題 ひらがなの曲がりとはらいに気をつけて、ていねいに書こう。 |
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1.試し書きをする。 |
○既習の知識・技能をもとに,手本を見ないで書かせるようにする。 |
・学習シート |
2.自己の課題をもつ。 |
○毛筆試し書きと手本を見比べ,自己の課題を赤ペンで書き込むよう促す。 |
・赤のフェルトペン |
3.課題を交流する。 |
○同じ課題をもっている人がいないか,自分が気づかなかった点にも目を向けさせるようにする。 |
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4.本時の課題をつかむ。 |
○「動画」「かご字」を使って「曲がり」「はらい」の筆使いを考えさせるようにする。 |
・めあての掲示物 ・電子黒板「動画」 |
5.練習する。 |
○拡大したかご字を,「穂先手袋」で筆の穂先に注目させながらなぞり書きする。 |
・「穂先手袋」 ・練習シート① |
6.グループで相互評価をする。 |
○本時のめあてを中心に評価するように助言する。 |
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7.まとめ書きする。 |
○自己の課題と共通課題に気をつけて書くように助言する。 |
・半紙④⑤ |
8.自己評価・全体評価をする。 |
○試し書きとまとめ書きを見比べてよくなったところを見つけるように促す。 |
【電子黒板】
【板書計画】