ICT・Educationバックナンバー
ICT・EducationNo.13 > p18〜p19

投げ込みアプリケーション講座
Microsoft Excelを教えよう−3
−いろいろな関数−
指導のポイント

関数を習得させるには

 Excelなどの表計算ソフトを使用する場合,ソフトが設定している関数を,有効に利用できなければ,その機能を十分に使いこなしているとはいえません。そこで,いろいろな関数の利用方法を習得させるために,Excelを利用したコンピュータ操作の実習では,多くの時間を関数を使ったワークシート作成の練習をさせることになります。

 関数fxというと数学が苦手な生徒は,これだけで腰が引けてしまいがちです。また,関数の表記が英単語と数値とセル番地を並べた形式ですので,アルファベットの記述ということで,英語が苦手な生徒にも,敬遠されそうな感もあります。しかし,関数は面倒な式の入力を簡単にしてくれるばかりではなく,並べ替えや抽出といったような単純な数式では記述できないような作業も,簡単に行うことが出来るものです。指導の際に,難しいというイメージを与えないようにするためには,まず入力の手本を示して,関数を利用した結果がいかに便利なものであるかを認識させると良いでしょう。

どんな関数が利用できるか
 Excelに限らず,いろいろな表計算ソフトでは,さまざまな関数が用意されています。Excel関数の一覧は,メニューから,挿入(I)→関数(F)を選択して,「関数の貼り付け」のボックスを表示して確認できます。最近使用した関数が,最初に表示されています。ボックス左の「関数の分類(C)」から,「すべて表示」をクリックすることで,全ての関数がアルファベット順に表示されます。ボックスの下には選択している関数の記述形式と説明が表示されます。下のOKをクリックすると,必要な数値やデータを入力する数式パレットに切り替わります。

関数の形式
 関数には,次のような決まりがあります。


(1)先頭に「=」をつけます。
(2)関数には,すべてアルファベットで関数名がついています(大文字・小文字は問いません)。
(3)関数ごとに、指定する事項(引数:ひきすう)が決められています。引数の要素は,数値,文字,計算式,範囲,条件などです。引数はカッコで囲み、各引数はカンマで区切ります
体育祭得点表のデータを集計しよう
◎目的 六つの団による体育祭の得点データを,関数を利用して効率よく団別に集計し総合点をもとめよう。


前へ   次へ
目次に戻る
上に戻る