ICT・Educationバックナンバー
ICT・EducationNo.18 > p30〜p31

投げ込みアプリケーション講座
一太郎を教えよう−3
−ビジネス文書の作成(2) 表をふくむ文書の作成−
指導のポイント

ワープロソフト利用の目的
 ワープロソフトウエアを利用する目的は,文書の作成が一般的です。この種のソフトウエアでは,文字を入力して文書を作成していく際の手助けとなるさまざまな機能が,盛り込まれています。また,いったん作った文書も,容易に修正することが可能です。たとえば,ひな形となる基本形を作っておけば,日付や名前などを修正するだけで,簡単に再利用できます。また,最近では,図表の作成や画像の貼り込みなどの便利な機能もより簡単に使えるように工夫されてきました。ただ,文字を入力する以外の部分では,ソフトの種類によって操作方法などに差があるのも事実です。

辞書の機能について
 本編で紹介している一太郎のシリーズでは,日本語辞書としてATOKが用意されています。一方,WINDOWSやWORDで有名なマイクロソフト社はIMEという辞書を標準としています。また,このほかにもいろいろな辞書が存在します。辞書の優劣は一概には判断しにくく,用途に応じて使い分けるか,個人的に使いやすく,慣れているものを利用するというのが一般的です。辞書をコンピュータで使用するためには,あらかじめインストールしておく必要があります。また,コンピュータがあらかじめバンドルしている辞書に,追加で別の辞書をインストールして複数を並行して使うことも可能です。この場合は,辞書を切り替える操作が必要になります。

ATOK
▲ATOK

IME
▲IME

アイコンを選んで選択
▲アイコンを選んで選択

 学校や会社などでの利用の場合は,マシンがあらかじめ持つ辞書を利用するため,普段使い慣れたものではない辞書を使用せざる得ない場合もあることも,生徒に認識させておくと良いでしょう。

ATOKの文字パレット
▲ATOKの文字パレット

IME手書き入力
▲IME手書き入力
罫線について
 罫線には文字として扱える文字罫線と罫線モードで線を引くものとがあります。表を作成する場合などは,一度に処理ができる罫線モードで線を引くのが一般的です。なお,ソフトの種類によって,罫線の扱い方が異なるので,注意が必要です。

 一太郎で罫線の横引きの位置を,行内・行間で,変更する場合は,下図の↓部分をクリックします。

★価格表を作成しよう。
的: 以下の条件にしたがって,お得意様宛の価格表を作成する。

条件  ●1ページに収まるように書式を設定する(1行40文字)。
 ●表は,罫線を使用して作成する。

手順1: 書式を設定しよう。
 
メニューバー ファイル(F)→文書スタイル→スタイルまたはファンクションキーF9
 メニューを開き,文字数と行数を設定しよう

手順2: 以下の内容の新価格表を罫線を使用して作成しよう。

新価格表      
  教材名 旧価格  新価格  備考
  デジタル教材IT digic  3,500 1,000 CD−ROM生徒用 
  IT-Literacy 350 250 シリーズ各冊共通
  情報A 950 885 書名変更

手順3: 文書のヘッダや挨拶文を,以下の条件に基づいて記述し価格案内文を作ろう。

営業1101号
2003年8月1日

 
弁天メディア販売株式会社
営業部 堀内 逸美 様

 
日本文教出版株式会社
情報科編集部

 
前略
 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。また,平素は格別のご高配を賜り,厚く御礼申し上げます。
 さて,このたび,下記の通り,教材の価格改定を行いましたので,お知らせ申し上げます。今後とも,よろしくお願いいたします。

草々


新価格表

教材名 旧価格  新価格  備考
デジタル教材IT digic  3,500 1,000 CD−ROM生徒用 
IT-Literacy 350 250 シリーズ各冊共通
情報A 950 885 書名変更


以上


※ナレッジウインドウから,定型句の検索できます。時間に余裕があれば,言葉の意味や季節ごとの言い回しなどに注意しながら,適切なものを選択しましょう。あるいは,他の文例を参考にしながら自分で考えて入力してもかまいません。
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