小学校 図画工作
小学校 図画工作

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。
指 導 計 画 |
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題材名 |
ゆらゆらゆれて~ふしぎなせかい |
題材のねらい |
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題材の可能性 |
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材料・用具 |
マーブリング用インク、和紙、色画用紙(四つ切り)、パス、水彩絵の具、カラーペン、水、バット、かき混ぜ棒、はさみ、のり |
子どもの思いや活動 |
乾いてから、小さくなりすぎないように切っていく。切った紙をならべかえる。 |
2008年9頃に小学2年生のクラスで実践した、マーブリングした紙を切って、いろいろ組み合わせて楽しむ題材である。
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子どもたちは不思議な世界が好きである。しかし、それを描くとなると戸惑う子どもも多い。そこで、マーブリングした紙から想像をふくらませて楽しんで描けるようにした。
マーブリングは、水を張ったバットにマーブリング用インクや墨を垂らし、できた模様を紙に写し取る技法である。箸や棒で引っ掻いたり息を吹きかけたりすると模様が変化する。気に入った模様になったところで、紙をのせて写し取る。
次にその紙を自由な形に切り、コラージュする。模様を気にして切っている子どももいれば、関係なく切っている子どももいる。
切った紙片を自由に組み合わせ、糊で貼る。こうしてできた画面から見えてくる世界を、パス、絵の具、カラーペン等で描いていく。子どもはマーブリング、切る、貼るという活動を通して、自然に不思議な世界に入っていくことができる。
まとめ
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想像画をいきなり描いてみようと子どもに提案しても、どうしていいいか分からなくてとまどう子どもも少なくない。この題材のように、はじめのきっかけが自然にできると、子どもは作業をするうちに想像をどんどんふくらませていく。
この題材は、材料を替えるといろいろな可能性が出てくる。マーブリング用インクを墨に替えたり、紙片を貼る台紙を立体にしてもよい。マーブリングは絵の具と筆でするよりも短時間で大きな紙に彩色できることになるので、共同制作としても利用できる。