高等学校 情報

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社会と情報 情報社会に生きるわたしたち「2.情報社会とコミュニケーション」(第1学年)
2020.06.25
高等学校 情報 <No.002>
社会と情報 情報社会に生きるわたしたち「2.情報社会とコミュニケーション」(第1学年)
埼玉県栄北高等学校 教諭 清水正幸

1.はじめに

 情報社会では,インターネットを用いたコミュニケーションが定着し,普段何気なく利用している。インターネットを用いたコミュニケーションでは,LINEやツイッターに代表される「文字」を用いたコミュニケーションが主流である。「文字」が中心のコミュニケーションでは感情などが完全に伝わらず,相手に誤解されてしまうことがある。このことで,色々なトラブルが発生し,いじめや孤立などに繋がるケースも少なくない。加えて,コミュニケーションを必要以上に難しく考えてしまい,コミュニケーションに対して苦手意識を持つ生徒が多いのも現状である。
 この単元では,コミュニケーションの意味と性質を理解することで,生徒のコミュニケ-ションに対する苦手意識が緩和されることを期待している。
 また,入学して間もない時期であるため,生徒間の交流を深め,今後の学校生活における円滑なコミュニケーションができるようにサポートを行う。

2.単元名

情報社会に生きるわたしたち
「情報社会とコミュニケーション」(実施学年:第1学年)

3.単元の目標

・情報社会におけるコミュニケーションについて考えさせる。
・コミュニケーションの難しさについて,実習を通して実感させる。
・より良いコミュニケーションとは何か考えさせる。

4.単元の評価規準

ア 関心・意欲・態度

イ 思考・判断・表現

ウ 技能

エ 知識・理解

・コミュニケーションの性質について関心を持つ。
・コミュニケーションを的確に行おうとしている。

・コミュニケーションを取る対象を,しっかりと把握し,最善の手段でコミュニケーションを取る工夫をしている。

・的確に相手に情報を伝えようとしている。

・コミュニケーションの性質を理解している。
・コミュニケーションの種類について理解している。

5.単元の指導と評価の計画

(ア:関心・意欲・態度/イ:思考・判断・表現/ウ:技能/エ:知識・理解)

学習内容・学習活動

評価の観点

評価の方法

1

・コミュニケーション手段について理解する。
・より良いコミュニケーションについて,体感し,工夫をする。

準拠プリントNo.3
成果物(情報伝達)
行動観察

2

・コミュニケーション手段の発達について調べる。
・コミュニケーションが,時代とともにどのように移り変わったのか興味を持つ。
・今後のコミュニケーション手段がどのように移り変わるかディスカッションする。

準拠プリントNo.3
行動観察

3

・インターネットの普及とともない,コミュニケーション手段がどのように変化したのか調べる。
・インターネットを利用したコミュニケーションの現状と問題点についてディスカッションする。

準拠プリントNo.4
行動観察

4

・インターネットを利用した情報収集にはどのようなものがあるか調べる。
・収集した情報の信憑性についてディスカッションする。
・収集した情報の取り扱いについて理解する。

準拠プリントNo.7
行動観察

6.本時の目標【1限目】

 本単元は4時間で構成され今回は1限目の内容となる。今後の展開を進めるにあたって重要な時間となるため,実習を行い,コミュニケーションの難しさ,メディアに適する表現方法などを理解させるようにする。

7.本時の流れ【1限目】

時間

学習内容・学習活動

指導上の留意点

評価

導入
10分

・コミュニケーションとは何かを考える。

・コミュニケーションが苦手か苦手ではないかを,自分自身で考えさせる。

ア:行動観察

展開1
10分

・コミュニケーションとはどのようなものか理解させる。



・コミュニケーションの種類について,理解を深める。



・コミュニケーションの過程について理解させる。

・コミュニケーションは,「相手に自分の気持ちを伝えること」であることに注意して説明する。
・コミュニケーションには言葉を用いるコミュニケーションと,言葉を用いないコミュニケーションがあり,言葉を用いなくてもコミュニケーションがとれることを説明する。
・コミュニケーションが成立しない大きな理由を,記号化,復号の意味を理解させた上で説明する。

ア:行動観察
エ:行動観察

展開2
25分

・コミュニケーションの性質について,伝達実習を通して理解する。
・より良いコミュニケーションの工夫を話し合う。

・伝達実習の意義をしっかりと理解させた上で,伝達実習に望ませる。
・どのような意味で,ルールが設定されているか説明する。
(今回行った実習は別紙参照)
・相手に情報を伝えるための工夫・配慮に重点を置き,話し合わせる。

イ:行動観察
ウ:成果物(情報伝達実習)

まとめ
5分

・コミュニケーションの性質について,コミュニケーションの過程をもとに,復習する。
・今後のコミュニケーションの取り方について考えさせる。

・コミュニケーションが成立しない大きな障害について,生徒の意見を聴きながら確認を取る。
・今後のコミュニケーションの取り方について,講評を行う。

ア:行動観察

8.今回のまとめ

 今回の授業では,コミュニケーションの過程を知ることで,コミュニケーションを取るときに障害となる事例(経験や環境など)についての授業を行うことができた。コミュニケーションを苦手としている生徒に話を聞くと,単なる「意思の疎通」と考えている生徒が大多数で,「自分の気持ちを伝える」という側面も重要であることを知らせることで,コミュニケーションに対する苦手意識が緩和されたという発言が見られた。また,言葉を用いなくてもコミュニケーションがとれるということを知り,コミュニケーションに対する考えが多少なりとも変化したという意見があった。
 この伝達実習を通して,「自分の思った通りに伝わらない」「自分は正確に伝えたはずなのに」「相手が理解してくれない」などという意見があった。こうした気付きは今後の授業である「SNSでの情報伝達」「情報の信憑性」にスムーズつなぐために重要だと考える。

【関連資料】

  • 「新・社会と情報」準拠プリント(第1章のみ)(PDFファイル) 
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  • 「新・社会と情報」準拠プリント(第1章のみ:解答入り)(PDFファイル) 
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  • 「新・社会と情報」準拠プリント(PDFファイル) 
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  • 「新・社会と情報」準拠プリント(解答入り)(PDFファイル) 
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  • 第1章授業用スライド(PowerPointファイル) 
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  • 別紙 情報伝達実習手順(Wordファイル) 
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