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父の日特集

全国のお父さん、がんばって!その1

小さい子どもを持つ父親は、社会の中でも比較的働き盛りで忙しい年代。
今月は、母の日よりは知名度の低いかもしれない?父の日があることから、父親にスポットをあてて子育てについて考えてみたいと思います。
少子化、核家族化、夫婦の共働きなどライフスタイルが変わった現代、お父さんの役割や存在は改めて見直されています。父の日の今月だから,あえて、子どもを思うお父さんへ。

~武士の父親は“しつけ”を担当した~

明石要一 (千葉大学教授)

 江戸時代の武士の父親は長男の教育に責任を持っていました。なぜなら、跡目を継ぐ長男が藩校でよい成績を取らねば、後継者となれなかった、のです。
 父親は常に長男の成績に関心を持ち、注意を払っていました。それを確かめるのが、夕食の場でした。江戸時代の武家の夕食は三回に分かれて摂っていました。一番膳が父親と長男でした。二番膳が祖父、祖母、母親と次男と娘たちでした。そして三番膳が使用人たちでした。一番膳の父と長男はすぐに食べませんでした。 藩校で学んだ論語の四つの教え(学問、徳行、忠実、誠心)漢詩などを暗唱させるのでした。  藩校で学んだことを復習させ、ダメなら覚えるまで復唱させた、そうです。
 父親は今でいう家庭教師の役割を果たしたのでした。
 父親の夕食時の役割はそれにとどまりません。座り方のしつけに始まり、箸や茶碗の持ち方からみそ汁の食べ方、お茶の飲み方、それに食べ終わりの作法まできちんとしつけたのでした。
 武士は「家」を守る当主の気構えを長男に教えたのでした。

~疲れを取って、自信を持って~

近藤 卓 (東海大学教授)

 お父さん、疲れていませんか。疲れていては、子どものエネルギーについていけません。子どもと対等に渡り合えなければ、しつけも何も始まりません。
 まずは、疲れを取ることを考えましょう。なんとか工夫して、疲れを取りましょう。現代の父親の、子育てのための第一歩は、疲れを取ることから始まると思うからです。
疲れてさえいなければ、お父さんのとっておきの、体力と知力を活用するチャンスはいくらでもあります。お父さんの力は、息子や娘には絶対に負けません。長い人生経験に裏打ちされているからです。
 7時間から8時間の睡眠をとること、規則正しい食事と適度な運動をすること、太り過ぎないようにすること、そして適度なお酒は飲むけれど禁煙すること。私たちは、これらのことを健康のための生活習慣と呼んでいます。
 生活習慣を整えて、疲れを取りましょう。疲れてさえいなければ、やっていけるはずです。自信を持って、堂々と立ち向かって行こうではありませんか。