総合的な学習の時間の効果的な展開を検討し、社会科との相互補完を提言した書。社会科で培った問題解決力を総合的な学習に生かし、その発展をめざしています。
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取り組んだ!考えた!変わった!
本書は単に永年の総合的学習の実践研究をまとめたものではない。そこには、長期に及ぶ授業設計の腕前がみごとについた教師の存在と、しかも、有力な助言があればシナリオを書き直すという「柔らかな年間指導計画」がある。しかも、一流の研究者が通い詰め、全学年のカリキュラム開発や授業計画、教材開発などに積極的に関わり、そこから、授業研究の理論も引き出すという姿勢が一貫して貫かれている。総合的学習を進めている先生方に一人でも多く、是非読んでいただきたい。
生徒と共に生きる社会科
社会科がいままた、大きな転換期に立っている。
この時にあたり、社会科発足の源流に立ち返り、変化するものと変化しないものを見極め、学ぶ主体である生徒の側に立ち、何が社会科に期待されている「基本・基礎」であるかを明らかにしようとすることは、混迷から脱出して、社会科の行く手を見定めるために必要な仕事であると我々は考える。 ~はしがきより~
●目次●
第1章 座談会・社会科の“不易と流行”
◇社会科の歩みとこれからの方向性◇
1 筑波大学附属中学校社会科のめざしたもの
2 現在の社会科教育の諸問題をめぐって
3 基礎・基本に立った社会科教育を
第2章 社会科の基礎・基本
第1節 社会科における基礎・基本とは
第2節 社会科教師にとっての基礎・基本とは
第3節 社会科と総合的な学習との関係は
第3章 基礎・基本に立つ社会科の授業改善
第1節 基礎・基本と具体化の方向性を示す地理的分野の授業
第2節 歴史を「大観」する歴史的分野の授業
第3節 見方・考え方を重視する公民的分野の授業
第4章 基礎・基本の定着を促す教材の開発と扱い方
第1節 画像資料の開発と扱い方
第2節 実物資料の開発と扱い方
第3節 新聞資料の開発と扱い方
第4節 統計資料の開発と扱い方
第5章 基礎・基本に根ざした社会科の発展学習
第1節 選択教科「社会」の内容
第2節 校外学習の展開
社会科授業の改善
これまでの実践の工夫を紙数の許す限り述べ,今問題になっていることの解決に少しでもお役に立てればと思って編集したものである。
小学校社会科改善への提言
学力低下論のさなか、次回の小学校社会科学習指導要領は、どのように変わるのだろうか。著者は、健全な市民を育成する社会科像のために、学習指導要領の「公民的資質」の部分に着目し、新たな解釈を試みた。
●目次●
序 章 小学校社会科改革の必要性
第1章 社会科における主体的な学習のあり方
第2章 社会科における公民的資質の育成(1)
第3章 社会科における公民的資質の育成(2)
第4章 社会的なものの見方考え方とは何か
第5章 社会科と「総合的な学習の時間」の関係
第6章 低学年における社会認識教育の方法
第7章 中学年社会科内容編成の課題と改革
第8章 中学年社会科授業構成の課題と改革
第9章 高学年社会科内容構成の課題と改革
第10章 高学年社会科授業構成の課題と改革
第11章 社会科における人間の行動や心理の理解
第12章 小学校社会科の評価問題の作成方法
あとがき
「確かな学力」としての学びのスキル
「学力」が今日ほど問われた時代はない。それは21世紀の教育に対して戸惑いがある証拠でもある。間違いのないことは、今日の教育はグローバルな世界にさらされているということであろう。
本書は「確かな学力」の具体的な姿としてのスキルを提唱するものである。
●本書の構成●
-理論編-
1章 「生きる力」としての主体的・協同的問題解決スキル
2章 主体的・協同的問題解決スキル育成の多様な方法
3章 総合的な学習におけるスキルの体系化
4章 理科・社会科におけるスキル重視の学習
5章 生活科における主体的・協同的な問題解決スキル
6章 総合的な学習のカリキュラムモデルと実践スキルの育成
7章 小学校中学年向け情報番組「調べてまとめて伝えよう」に見られるスキル
-実践編-
8章 子どもが自ら考える場としての作文シートとスキル育成の実際
9章 総合的な学習におけるインタビュースキルの育成
10章 子どもに企画実践力を育むための総合的な学習の単元開発
11章 プレゼンテーションスキル育成のための単元開発
12章 「自己への気付き」の成長を支援する生活科単元開発
13章 手作りマニュアルによるスキル育成の手立ての開発
14章 自ら学習を創造・評価する主体的・協同的学習スキル育成の手だて
15章 『学習ガイドブック』によるスキル育成の手だて
16章 年間を通しての実践的スキルの育成手法
17章 総合的な学習でのショーとプログラムの試み
ゆかいな仲間たちからの贈りもの
著者の3名は、英語教育界では「変わり者」と呼ばれています。しかし、3名とも、生徒が英語でコミュニケーションをする楽しみを実感できる授業を展開しています。
1人でも多くの方がこの本を読み、彼らが「変わり者」でなくなる日が早くやってくることを願っています。
東海大学教授 松本 茂
●目次●
はじめに
英語教育“元気の素”高橋一幸
-1章 英語は爆発だ!特別座談会-
菅 正隆・田尻悟郎・中嶋洋一
コーディネーター:松永淳子
1節 ここが気になる! 英語教育
2節 授業・指導を改善しよう!
3節 教科書・教材・教具はこう使おう!
4節 テスト・評価はここに気をつけよう!
5節 こんな教員研修を受けたい!
6節 少人数・習熟度別の技
7節 アイディアの源
8節 こんなこどもに育てたい
-2章 ゆかいな仲間たちの輪-
1節 THE KAN(雑感にかえて) 菅 正隆
2節 心らのこる言葉10選 田尻悟郎
3節 Metaphorical Short Essays 中嶋洋一
4節 3人の仲間たちに「もの申す」
5節 ゆかいな仲間たち-参加者の声-
おわりに
コンピュータなんてへっちゃら
さりげなくコンピュータを使いこなす。
実はこのことが難しいのである。
そこで本書は先生方が徹底的に実践をふまえて議論をし,コンピュータを使いこなす上で,何が必要なのかを分析した。初心者が知りたいこと,初心者が知るべきことが随所で懇切丁寧に説明されている。「トラブルの対応を知っておこう」は,まさに知りたいところである。読者は本書の実践を経るごとに知らずしてベテランになっている。
まさにコンピュータなんてへっちゃらだ。
本書は,コンピュータなんていらない,というベテランの先生にとっても読んでみたくなる本である。一読も,二読も薦めたい。
<本書の構成>
第1部 コンピュータで授業をしよう
第1章 授業で使うポイント
第2章 教室の授業で使う例
第3章 コンピュータ室で使う例
第4章 授業で使える小ネタ
第2部 トラブル対応を知っておこう
1 トラブルはなぜ起こるのか
2 子ども用コンピュータのトラブルはどこから起こる?
3 教師用コンピュータのトラブル
4 ネットワークによく起こるトラブル
5 トラブルシューティングの実際
◎「コンピュータで指導できる教員」のチェックリスト
◎ローマ字表(早見表)
個の育成をめざす授業
【内容】
三重県内における小学校の生活科や社会科,総合的な学習と中学校の三分野について,子どもの生き生きとした授業の様子を紹介し,各実践にベテランによる「見所」を掲載しています。
【目次】
はじめに
序章 個を育てる授業と新学習指導要領
第1章 小学校の実践
1 あきをたのしむ
2 津市の名物「Aせんべい」
3 T地区お墓前信号をLED信号に替えた方がいいのか
4 時江さんと私達の菊作り
5 支える工場から自立する工場へ
第2章 中学校の実践
6 遠くて近い国
7 三重県から見る日本の近代化政策
8 「回転寿司のヒ・ミ・ツ」
終章 社会科を教える教師に期待する
編集後記にかえて
社会科授業づくりの分岐点
【内容】
本書は,小学校・中学校の社会科の先生方,特に授業づくりに悩んでいる先生や若手の先生への道しるべとなる一冊です。授業において,先生が悩むところ,着目するところをポイントとし,授業がうまくいくかどうかの分かれ目を分岐点で示し,社会科授業の成否がちょっとした工夫で変わることがわかります。
【目次】
はじめに
第1章 社会科の活性化のために
Column 今,求められる社会科の授業
第2章 社会科は何を教える教科か
第3章 これからの社会科授業
第4章 社会科授業づくりをどう進めるか
Column 副読本を授業に活用する
第5章 社会的な見方や考え方を育てる
第6章 体験的な活動を取り入れた授業
Column 郷土史に注目!
第7章 地域素材の教材化?
Column 子どもたちに体験をさせよう!
第8章 地域素材の教材化?
Column 地域探検隊レッツゴー
第9章 新聞づくりを取り入れた授業
Column 新聞記事の活用術
第10章 話し合い活動を取り入れた授業
Column 地域の戦災の様子を知るためにゲストティーチャーを招きました
第11章 情報活用能力を育てる授業
第12章 社会的要請から見た授業づくり
第13章 博物館などを上手に利用しよう
Column 博物館を活用した学習
Column 郷土資料室を充実させよう
第14章 社会科の評価をどう進めるか
第15章 これからの社会科授業に期待する