題材のポイント vol.11
< 表現 >紙で使えるものをつくる

 iPhoneアプリ「中学美術先生のためのABC」の一部コンテンツをWeb版として収録した本コーナー。さまざまな題材ごとの解説をポイントに絞った内容で掲載しています。

目標

  • 紙の特性や加工によって起きる効果に興味や関心をもつ
  • 加工によって起きる効果を試しながら、紙の特性を生かして表す構想を練る
  • 紙を折る、切る、組み合わせるなど基本的な加工方法から発展させ、用具等を効果的に使って制作する
  • 紙の特性を効果的に生かし、制作された作品の造形的なよさや美しさを味わい、作者の意図や工夫などを話し合う

題材の特徴

  • 紙は人間の生活の中で身近な素材として様々に加工され利用されてきたことや、様々な種類があることを知ることができる
  • 折る、切る、組み合わせる等、基本的な加工法を味わい、紙の特性を効果的に利用し、美しく飾るものや使うものなど創造的に作り出す

授業の流れ

  • 紙が世界各地の生活の中で身近な素材として利用されてきたことや様々な種類、様々な加工方法があることを知る
  • いろいろな作品として生み出された紙の美しさや特性を鑑賞する
  • 紙を折る、切る、組み合わせるなど基本的な加工方法を知る
  • 自らのイメージを大切に、美しい構成や使うものを構想する
  • 主題を決定し、構想をもとに的確な素材選択と用具の使い方に注意して制作する
  • 試行錯誤の中から新たな加工の可能性を模索する
  • 完成した作品を紹介するとともに、見る人や使う人の気持ちに触れる
  • 他の作品のよさや、効果的な使用方法を味わい批評し合う

バリエーション

加工方法のバリエーション

  • 折る、曲げることによって、強度化や立体化を考えたりしながら制作する
  • 切ることや切り目を入れることによって、組み合わせたり、接着したりするなど発想を展開する
  • 特性の異なる紙を組み合わせて、新たな政策の展開を図る

見る、飾る、使うなど制作意図のバリエーション

  • 見て楽しむことを考えて、加工方法を工夫し制作する
  • 飾ることを中心に見る人の立場から、加工方法や紙の効果的な使い方を工夫し制作する
  • 使う人や、使う場面を考え、加工方法や的確な紙の選択をし制作する

指導のポイント

  • 様々な紙の素材を用意し、その特性を味わわせる
  • 培われてきた基本的な加工方法を知らせるとともに、作品制作の主題を生み出す
  • 正確さと大胆さなど、試行錯誤の中から、紙の優れた特性や新たな加工方法を試す
  • 制作方法に合った用具の正しい使用法を知らせる
  • 見る人、味わう人、使う人の立場からイメージすることを大切にする

注意点

  • 基本的な加工法を再確認させる
  • ハサミやデザインナイフなど用具の安全な使用、管理に努める
  • 子どもたちの紙に対する概念を払拭する紙の作品を鑑賞させる

評価のポイント

  • 紙の特性や加工方法などを知り、自分の作品のイメージを大切に試行錯誤し、制作しようとする
  • 見る人、味わう人、使う人の立場から作品制作を大切に発想し、構想を練る
  • 紙の種類やその特性を大切に、正しく用具を使用しながら的確な加工方法で制作する
  • 他の作品を鑑賞し、作者の立場にたってその制作意図を味わうとともに作品を見る側、味わう側、使う側に立ってその良さを鑑賞する