題材のポイント vol.07
< 鑑賞 > 【ジャポニスム】東へ、西へ

 iPhoneアプリ「中学美術先生のためのABC」の一部コンテンツをWeb版として収録した本コーナー。さまざまな題材ごとの解説をポイントに絞った内容で掲載しています。
鑑賞作品
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目標

  • 日本と西洋の美術や文化が互いに影響し合っていることに関心を持つ
  • 日本と西洋の美術文化の相異や共通性に気付き、それぞれのよさや美しさを味わう
  • 自分たちが美術文化を継承し創造することの意義を理解する

題材の特徴

  • 彫刻や建築、解剖学など、幅広い分野にその能力を発揮したレオナルド・ダ・ビンチの科学的な視点のすばらしさについて学ぶことができる
  • 世界的な名画と言われるこの作品の魅力について味わう機会になる
  • 科学と芸術の関係について、考えることができる
  • 世界の文化遺産を大切にする心情を養う

授業の流れ

  • 作品を鑑賞し、はじめに感じたことや、考えたことについて友だ ちと話し合う。
  • 西洋の美術作品に影響を与えた日本の美術作品のよさや美しさはどのようなところにあったのか、制作された時代も視野に入れながら考え、意見を述べ合う。
  • 日本や西洋の美術作品のそれぞれのよさや美しさを味わい、感じ取ったことや考えたことをまとめる。

バリエーション

  • 【バリエーション①ゴッホ】
    「タンギー爺さんの肖像」などでは、背景に浮世絵が描かれているなど、日本への興味の高さを感じ取らせたい。
  • 【バリエーション②モネ】
    「睡蓮の池」と歌川広重の「亀戸天神境内」とを比較することで、モネが、モチーフだけでなく、画面の構成や奥行きに至るような大胆な構図などの共通点に着目して話し合う。
  • 【バリエーション③エミール・ガレ】
    北斎漫画に描かれた身近な生き物などについて、平面作品だけではなく、花瓶やテーブルの装飾にも取り入れられていることで、西洋になかった視点に新鮮さを感じていることを理解する。
  • 【バリエーション④発展:日本のアニメーションや漫画】
    アニメーションや漫画など現代におけるKAWAII文化の世界進出などとの共通点に気付く。
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指導のポイント

  • 日本と西洋の美術作品を比較できるように、必ず2作品を生徒に提示する
  • まず自分の感じたことや考えたことをメモや文にまとめる
  • そうしたうえで、友だちとの意見交換を行うようにする
  • 学習プリントを工夫して、生徒が友だちと話し合う前と、話し合った後についての自分の感じたこと考えたことを比較し、自分の学びの深まりが見えるようにする
  • 幕末の開国や万国博覧会で西洋に広く紹介された歴史的な背景についても、タイミングを見て示すことで生徒の関心を高める

注意点

  • あくまで、生徒自身が感じたことや考えたことを基に、よさや美しさに気付いていけるよう、教師側の一方的な解説は控えるようにする。
  • 作品は、できるだけ一人一人が自分の興味や関心に応じて自由に見られるよう一人ずつの手元にあるようにする。
  • やむを得ず全体で示す場合はできるだけ大きく見やすいように工夫する

評価のポイント

  • 新しい発見を喜んでいる。
  • 美術文化を継承し創造していくことの意義を感じている。
  • 自分なりに感じた形の違いや共通点。
  • 自分なりに感じた色の違いや共通点。