先輩からのアドバイス vol.14
【マンガ】井澤先生の夏休み ~スキルアップ~

iPhoneアプリ「中学美術先生のためのABC」の一部コンテンツをWeb版として収録した本コーナー。指導や授業で、つまづきがちな悩みや疑問をとりあげ、ベテラン教師から読者と同じ目線で問題解決へのアドバイスを提案します。

ここがポイント


中学校教師の夏休み

 働き方が見直される現代において、教師の労働環境も取り上げられます。改善が進む社会とはいえ、日本の教師の労働時間やその環境は、課題が多いと言わざるを得ません。特に中学校教師の場合は部活動の指導という問題が大きく存在します。多忙な日々の業務に追われる教師の生活や働き方の改善は、進みにくい現状があることは否めない事実です。しかし、忙しさのなかで学校に閉じこもっていては、とてももったいないのです。授業の無い夏休みを使ってスキルアップを図ってみてはいかがでしょうか。様々な体験は、教師としての視野や価値観を広げてくれるでしょう。有効な方法としていろいろな教員研修に参加することもよいのではないでしょうか。
 校内で美術教師は教科という範疇では、みな孤独です。校外で行われる研修は、同じ教科を担当する者同士、悩みや話題を共有できるチャンスでもあります。知り合いをつくり、情報を交換することも大切な成果につながります。

研修を受講して

 研究にはいろいろなスタイルや内容があります。自分の未体験のものや新しい考え方、興味の湧く研修を選択しましょう。新しい事実や教育の方向性を知ることは、自分の教育観を見直す良い材料となります。時としてこれまでの考え方を軌道修正しなければならないことにも出会うかもしれませんが、言われたことを鵜呑みにすることなく、なぜ変化が求められるのか、どのような教育を目指すべきなのか、社会情勢や子どもたちのニーズに照らし、本質的な教育を見極めようとする姿勢が大切です。そのような考えをコミュニケーションする場としても利用したいものです。
 また、実技研修でも興味深い研修が多く開催されます。つい夢中になる研修ですが、自分の学校の生徒たちにとってどうなのか? どのようなカリキュラムとして組み込むのか? 生徒たちにとって興味深い授業になるように、どのように出会わせると効果的か? など自分の授業としてリ・デザインすることも大切です。夏休みの研修にはそうしたチャンスがいくつもあるはずです。ぜひ参加してみてください。まずは自分で動き出すことです。

(シナリオ・監修、文 川合 克彦)