平成23年度用 新版「小学算数」教科書特集号

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RooT No.02表紙

インデックス

1.
算数の学びをデザインする新しい教科書

小山 正孝
4.
算数教科書における思考力・表現力を高める3つの柱

『小学算数』編集委員会
6.
台形の面積の求め方を説明しよう 

康 貴 利
8.
算数的活動を通して考える「いち・に・算活」

飯田 慎司
10.
豊かな算数的活動の実現を目指して 

『小学算数』編集委員会
12.
算数的活動を通した授業をつくる

上田 喜彦
14.
算数と道徳教育のつながり

伊藤 孝
16.
教科書における単位の表記について


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「裸形の少年像」 橋本平八作

木、彩色/高さ154.2cm/1927

木、彩色/高さ154.2cm/1927

 橋本平八は、明治30年(1897)、三重県の朝熊村(現在の伊勢市)に生まれました。18歳のときに三宅正直から彫刻の技法を学び、その後上京して、彫刻家の佐藤朝山(ちょうざん)に弟子入りしました。そして29歳のときに故郷の朝熊村に戻り、わずか38歳で亡くなるまで、動物や人物、仏像などのさまざまな木彫作品を残しました。
 ≪裸形の少年像≫は、平八が朝熊村に戻った翌年に制作されました。同年の再興第14回院展に出品されており、平八の代表作のひとつに挙げられます。背筋を伸ばして直立し、右足をわずか前に出している姿勢は、古代エジプトの彫刻によくみられます。さらに、わずかに微笑むような独特の表情は、古代ギリシャ彫刻のアルカイック・スマイルの影響をうかがうことができます。平八は、古代の彫刻への憧れの念をもって新しい彫刻をつくり出そうとしていました。動きの少ない像でありながら、迫りくるかのような力強さを持ち合わせています。
 像の背面には、首から尻にいたるまでの大きな亀裂があります。これは、この像が木心(木材の中心部)を使ってつくられているためです。木心を彫刻に使うと、乾燥による木の収縮が大きくなりひび割れが起きてしまうため、通常、彫刻家は木心を避けた部分を使います。しかし、平八はあえて木心を使いました。それは、平八が木には心が宿っていると信じていたためで、木の魂が宿る中心部分を、像の中心と合わせたかったのではないかと考えられています。

(東京藝術大学大学美術館 学芸研究員 寺地亜衣)

東京藝術大学大学美術館 ico_link

  • 所在地 東京都台東区上野公園12-8
  • TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
  • 休館日 月曜日(ただし月曜日が祝・休日の場合は開館し、翌日休館)、8月21日

<展覧会情報>

  • ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガール–ロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~
  • 2010年7月3日(土)~10月11日(月・祝)

展覧会概要

  • ポンピドー・センターから選りすぐったシャガール作品約70点によってシャガールの人生を追うとともに、シャガール作品を同時代に活躍したロシア前衛芸術の巨匠たちの作品約40点と対比して紹介します。

<次回展覧会予定>

  • 「明治の彫塑 ラグーザと荻原碌山」展
  • 「黙示録:デューラー/ルドン」展(仮)
  • 2010年10月23日(土)~12月5日(日)二展同時開催

その他、詳細は東京藝術大学大学美術館Webサイトico_linkでご覧ください。


図工で感じた「ものに興味を持つ」ことの大切さ

形forme No.292表紙

 小さい頃から絵を描いたり物をつくったりすることが好きでした。好きな科目だけ力を注いで、嫌いな科目は放っておくタイプだったので、図工や美術は熱心に取り組んでいた記憶があります。今思うと好きだった理由には図工や美術の先生が全般的に面白い人が多かったこともあったかもしれません。これは、「好き」と「キライ」がはっきりしてる子どもにとっては結構重要で、図工に限らず、好きな先生がいる科目というのは何だか成績もよかった気がします(笑)。その中でも印象に残っている先生の授業は、教科書を使わず、まず「素材」を見せ、それで好きなものをつくらせるといったものでした。本来なら先に見せるはずの教科書は後に見せるのです。私たちはまず自由に素材に触れ、作品に取り組み、それから教科書の中の世界に入る。ちょっとした順番のちがいですが、それだけで教科書の中の作品がぐっと自分の世界と近くなり、教科書を読むことが楽しくなった。興味を持つスタートは、自らとの接点を感じることから始まるのかもしれません。
 「興味を持つこと・実感すること」が重要だということは、仕事をしていてもよく感じます。例えば子どもたちとのものづくりワークショップ。工作でも料理でも、子どもたちは実際に素材に触れて、感じて、つくることでその作品に対して興味がどんどん湧くし、何より自分がつくったものに対してとても愛着が湧くようです。ある日の食のワークショップ時、「僕これキライだから食べないよ」と言ってた子が試食の時に「キライ」なものを笑顔で食べてたのを見た時は「自分の手でつくる」ことの大事さを改めて教えられました。体験することで、自分の価値観(好きキライ)さえ変えてしまうようなパワーがあるってことですから!
 「食」とものづくりの仕事をしていて思うのは、きっかけづくりをしたいということ。私たちの活動を通して、食への興味、つくることへの興味を持ってもらえたらとても嬉しい。図工の授業で感じた「ものへの興味を持つ」スタートを、自分たちの活動の中で生まれさせることができるようになったら素晴らしいなと思うのです。

プロフィール
 1998年にアラキミカ、遠藤順子、中村亮子の3人で結成した料理創作ユニット。日常の楽しいことや嬉しいことを「食」というテーマで表現し、様々な形にして製造中。現在の活動としては、料理、雑貨デザイン・製作を単行本や雑誌などの媒体で発表する他、近年で美術館などでのものづくりワークショップにも力を入れている。
 2002年からは、フランスでフードや雑貨の展覧会を開催したりと海外での活動も視野に入れたり、2006年にはNHK教育テレビで食育番組のコーナーを持つなど、活動の幅を広げている。近著に「Gomaのてづくり歳時記」(講談社刊)。
料理創作ユニット Goma|ゴマWebサイトico_link