「住みよいくらし」(第4学年)

1.単元名

「住みよいくらし」(水はどこから)

2.目標

 私たちの生活に必要な飲料水(水道水)を提供する事業について、供給の仕組みや経路、東京都内外の人々の協力などに着目し、見学・調査したり地図などの資料で調べたりし、それらの事業が果たす役割を考え、表現することを通して、飲料水(水道水)を提供する事業は、安全で安定的に供給できるように進められてきたことや、地域の人々の健康な生活の維持と向上を支えていることを理解できるようにする。私たちの生活に必要な飲料水(水道水)を提供する事業について、学習問題を主体的に調べ、解決しようとするとともに、学習したことを基に、水を大切な資源として捉え、他のライフライン(ガス、電気)の使い方も見直し、有効に利用しようとする態度を養う。

3.評価規準

○社会的事象についての知識・技能
・飲料水を提供する事業について、供給の仕組みや経路、東京都内外の人々の協力などを基に飲料水の供給にかかわる事業は、安全で安定的に供給できるように進められているとともに、それにより、地域の人々の健康な生活の維持と向上に役立っていることを理解している。
・地域の人々にとって必要な飲料水の供給のための諸活動について、見学、調査したり地図などの資料で調べ、必要な情報を集めて読み取ったり白地図や図表にまとめたりしている。

○社会的な思考についての思考・判断・表現
・ごみの処理の仕組みや再利用の様子、県内外の人々の協力などを基に、ごみの処理や再利用の事業にみられる仕組みや人々の協力関係と地域の人々の生活環境の維持・向上を関連付けて考え、その事業が果たす役割を文章や関係図に表している。
・学習したことを基に、地域の人々の健康や生活環境を守るためにライフライン(水、電気、ガス)等の使い方のきまり等を考え、地域社会の一員として、自分たちができることを考えたり、選択・判断している。

○社会事象に主体的に取り組む態度
・飲料水を供給する事業の仕組みに関心をもち、現在に至るまでにどのように安全で安定的に供給できるよう改善されたのか、予想をもとに学習計画を立て、問題解決の見通しをもって主体的に学習問題を追究・解決しようとしている。
・地域の人々にとって必要な水やライフライン(ガス、電気)などを確保するために、水などを資源として捉え、節水等に向けて地域の一員として自分たちができることを考え、協力しようとしている。

4.本単元の指導にあたって

 本小単元は、内容(2)の「人々の健康や生活環境を支える事業について」に関する内容で構成している。事例としては、ライフラインについて簡単に概要を学習し、飲料水を提供する事業を中心に学習を行う。また、「いかす」段階でガスを供給する事業について取り上げることで、ガスも飲料水と同じように地域の人々の生活の維持と向上(安全・安心)に努めていることを理解することで、節水や節電等の自分たちができることを選択・判断することに繋がると考える。
 単元計画のつかむ段階では、東京水のペットボトルの写真資料を取り扱う。売られている水が、身近な蛇口から出ていることを理解させ、普段飲んでいる水がどこから来ているのか、また、どのようにきれいな水にしているのか疑問をもたせ、学習問題をつくる。水道水源林から蛇口までの資料を見せ、どこを調べれば良いか学習計画を考える。
 そこから、水道水源林、ダムやせき、浄水場、給水所、を調べていく。調べていく中で、水をきれいにする工夫やたくさん送る工夫を学習し、学習問題に対する自分の考えをまとめる。
 「いかす」段階では、ガスを供給する事業について取り上げ、既習の飲料水を供給する事業者との共通点や相違点を見つけることで、水、ガスなどのライフラインは、私たちの生活に欠かせなく、安心・安全に届けられていることを理解する。この学習をすることで次時のライフラインを持続可能にするために自分たちができることを選択・判断する活動がより良く考えられる。

5.単元指導計画(全11時間)

小単元名

子どもの意識の流れ

○目標 ●評価

つかむ
ライフラインの概要

1

私たちの生活は、水、電気、ガスをたくさん使っている。ライフライン(水、電気、ガス)がないと生きていけない。

○私たちの生活に、ライフラインが欠かせないこと、に興味・関心をもつ
●ライフラインについて興味・関心をもっている。(学びに向かう態度)
[ノート]

学習問題、学習計画を立てる

2

ペットボトルで売っている水が蛇口から出るなんて知らなかった。蛇口の水がどこから来ているのか調べたい。

○水道の仕組みに着目し、飲料水の大切さから問題を見出し、学習問題、学習計画をつくる。
●学習問題や学習計画を考えることができたか。
(思考・判断・表現)[ノート]

調べる
水道水源林の働き

3

水道水源林が、雨水をきれいにしていることがわかった。

○水道水源林の働きについて理解する。
●水道水源林の働きについて理解することができたか。
(知識・技能)[ノート]

ダム・せきの働き

4

ダムは、水をためて川に流す水を調節していることがわかった。

○ダム・せき林の働きについて理解する。
●ダム・せきの働きについて理解することができたか。
(知識・技能)[ノート]

浄水場の働き

5

浄水場は、水を高度浄水処理できれいにしていることがわかった。

○浄水場の働きについて理解する。
●浄水場の働きについて理解することができたか。
(知識・技能)[ノート]

水道管、給水所の働き

6

水道管が、水漏れしないように点検したり、給水所から水を調節したりしていることがわかった。

○水道管、給水所の働きについて理解する。
●水道管、給水所の働きについて理解することができたか。
(知識・技能)[ノート]

水をきれいにする工夫

7

多くの検査をして、安全な水を届けていることがわかった。

○水を安全に供給する工夫について理解する。
●水を安全に供給する工夫について理解することができたか。
(知識・技能)[ノート]

水をたくさん届ける工夫

8

水をたくさん届けられるように導水路などがあることがわかった。

○安定的に水を供給する工夫について理解する
●安定的に水を供給する工夫について理解することができたか。
(知識・技能)[ノート]

まとめる
学習問題のまとめ

9

水は、安全・安定的に届けられていることがわかった。

○学習問題に対する自分の考えをまとめる。
●学習問題について、自分の言葉で考え、表現することができたか。
(思考・判断・表現)[ノート]

いかす
ガスは、水道と同じように届けられているか調べる。(本時)

10

ガスも水と同じように、安全で安定的に私たちの所に届けられていることがわかった。

○ガスの供給について、飲料水と同様に安全で安定的に供給していることを考えることができる。
●飲料水の学習で獲得した概念(安全性と安定性)をガスの供給において応答・転移し、ガスも安全で、安定的に供給されていることを考えることができたか。
(思考・判断・表現)[ノート]

水、電気、ガスのライフラインを、これからも使うために自分たちができることを考える。

11

ガスや水などのライフラインは、これからも使っていくために私たちが、節水やガスの無駄遣いが無いようにしていきたい。

○ライフラインを今後どのように使うのか考える。
●今後自分たちが使うライフラインがどのように使っていくのか考え、節水等に協力しようとしている。
(思考・判断・表現)[ノート]
(学びに向かう態度)[ノート]

※本単元は、一般社団法人日本ガス協会の授業支援パッケージ(単元オリエンテーション、「飲料水の学習」を生かしてガスについて取り扱った発展的学習「Aプラン」を参考に作成。
(URL)http://www.kyoiku-gas.com/top/index.html
(URL)https://www.gas.or.jp/kyoiku/

6.本時の学習

①目標
 ガスを供給する事業について、飲料水の供給に関する学習で獲得した概念(安全で安定的に供給していること)を活用して具体的な事実を調べ、ガスも飲料水と同様に安全で安定的に供給していることを考えることができる。
※前時(「飲料水」の学習のまとめの時間)には、飲料水を届けるための具体的な工夫 をもとに「安全で安定的に供給していること」を押さえておく。

②本時の展開

主な発問・指示/予想される子どもの反応

*資料 ・指導上の留意点 ◎評価

(1)水の勉強で、最後に2つのキーワードでまとめましたね。それは何でしたか。
・「安全と安定」です。
・「安心して」と「いつでも」でした。

*まとめのノート(飲み水)
・キーワードごとに具体的な事実を発表させてもよい。
・「安全」→「安心して」、「安定」→「い つでも」と言い換えてもよい。
・「つかむ」(ライフラインの概要)で 扱った「ガス」を思い起こさせ、今日 の課題(左記枠内)を板書する。

(2)この単元のはじめに、ライフラインには飲み水のほかに電気とガスもあることを学びました。「安全と安定」は、ガスについても言えるのでしょうか。

ガスも水と同じように、安全で安定的に届けられているのだろうか。

・ガスも同じことが言えると思う。
・ガスには言えないのではないか。
・どちらとも言えない。

・「言える」「言えない」「わからない」などの選択肢で意思決定させる。

(3)資料(イラスト)を見て、ガスがどのように届けられているかを確認しましょう。

*資料「飲み水・ガスが届くまで」(イラスト)

(4)ガスを届けるための仕事や施設に○印を付けましょう。

<作 業>

・ここでは、水を例にダムまでたどり、ガスについて考えさせ、家からLNG受入基地までを簡単にたどる程度でよい。

(5)イラストのどこに○を付けましたか。
・(例)港のタンク、ガス管、ガス工事、コントロール室など

(6)資料「ガスを届ける工夫」の写真や説明文を見て、ガスを届けるための仕事や施設を「安全(安心して)」と「安定(いつでも)」に仲間分けしましょう。

<作 業>

・資料の文を読み取らせるときには、書かれていること(事実)だけでなく、それがなぜ「安全」や「安定」と結びつくのか、理由を考えさせ、説明させるようにする。

・子どもの発表を受けて、①~⑧のカードを黒板に掲示していく。発言にないものは教師が提示する。

*資料「ガスを届ける工夫」

(7)まず、ガスを「安全」に届けるためにどのような工夫をしていますか。
・ガス器具の点検をする。
・大きな地震のときには、ガスが自動で止まるようになっている。
・交代しながら、24時間体制で見守っている。
・ガスもれがわかるように、においを付けているなど。

・「24時間体制」や「ガス管の工事」など、安全性と安定性の両者に関連しているものがあることに気づかせる。

(8)次に、ガスを「安定的」に届けるためにどのような工夫をしていますか。
・原料の天然ガスを外国から運んでくる。
・ガスを一時的にタンクに蓄えている。
・24時間体制で見守っている。
・地震で壊れないように、ゆれに強いガス管に取り替えているなど。

(9)今日の課題について、わかったことをまとめましょう。
<課題に対する考え>
・(例)飲み水の勉強で学んだ「安全と安定」は、初めは言えないと思っていたが、調べてみると、ガスの供給でも同じように言えることがわかった。
<理 由>
・(例)ガスを安全に届けるためににおいをつけたり、地震が起きてもこわれにくいガス管に替えたりしている。また、ガスを安定して届けるために、ガスホルダーに一時的に貯めたり、24時間体制で見守ったりしているから。

・まとめさせるときには、本時の課題を改めて確認させる。ここでは、「安全性と安定性」がガスについても言えるのか、言えないのか、本時の始めの考えと比べて最終の考え(結論)を書いてから、その理由や根拠を書かせるようにする。

◎飲料水の学習で獲得した概念(安定性と安全性)をガスの供給において応用・転移することができたかどうかを評価する。
(思考・判断・表現)ノート

7.板書

8.資料

飲み水・ガスが届くまでガスを届ける工夫

※資料は、一般社団法人日本ガス協会の授業支援パッケージ(無償)を利用。
(URL)http://www.kyoiku-gas.com/top/index.html
(URL)https://www.gas.or.jp/kyoiku/

「くらしと政治のつながりを発見しよう―北海道奈井江町の子ども投票―」(第6学年)

1.単元名

「くらしと政治のつながりを発見しよう―北海道奈井江町の子ども投票―」(第6学年)

2.目標

 国や地方公共団体の政治について学ぶにあたり,具体的事例をもとにして,政治の仕組みや考え方について関心をもって調べ,体験的学習を通して実感的な理解を深めるとともに,我が国の政治の動きについて追究していく意欲を高めることができる。また,具体的な政治的問題について,資料に基づいて価値判断をしたり,異なる立場の考え方について検討したりする学習を通して,多角的な見方を身につけることができる。

3.評価規準

知識・技能
○国や地方自治体の政治の拠り所の一つである法律や条例について知るとともに,政治的決定には多様な立場からの検討が必要なことを理解し,社会の政治の仕組みや憲法の価値をとらえることができる。また,投票が行われる際の秘密の保障,公正さの厳守等に関わる人々の取り組みや苦労について知り,政治の仕組みを維持することの大切さを共感的に理解することができる。さらに,自分たちの日常と日本国憲法とのつながりを考える視点をもつことができる。

思考力・判断力・表現力等
○条例が制定される背景やその意味について,自分の生活とのつながりを意識しながら考えたり,インターネットや図書資料等を活用して調べたりしながら話し合い,自分なりの価値判断を行うことができる。全国のユニークな条例について調べ,地域の特徴などと結び付けながら工夫してまとめ,グループや学級全体で発表することができる。価値判断・意思決定の過程を振り返り,文章にまとめることにより,学びを価値づけることができる。

主体的に学習に取り組む態度
○奈井江町での子ども投票を追体験して学んだことをもとにして,政治に参画することの意義や責任について考えることができる。単元後も,自分の住む地域や全国のユニークな条例について調べたり,政治に関する情報に関心をもったりすることができる。政治的問題に対して価値判断を行う場を経験し,異なる意見を共感的にとらえながら検討して,そのよさを取り入れていくことができる。日本国憲法に表明された精神への関心を高め,普段の生活とのつながりに気づくとともに,単元後に続く政治学習に意欲的に取り組むことができる。

4.本単元の指導にあたって

 6年社会科のスタートとしての政治単元の学習を,子どもにとって楽しく価値あるものにしたい。そして,一連の政治学習が,未来の社会を創る子どもたちの政治への参画意識を高めるとともに,歴史学習への必然的な接続をもたらすものとなるように,単元構成に工夫を凝らす必要がある。
 そこで本実践では,子どもがいかにして政治学習に興味をもつようにするかを重点的に考慮し,教材開発を行った。そして,子どもが楽しく学ぶうちに,それと関連づける形で教科書の内容に入っていくことができるようにした。
 学校や家庭での生活における「きまり」は,子どもたちにとって既存のもの,与えられたものという受動的なイメージが強いといえるであろう。このような意識が変容し,社会は自らが創造するものであるという自覚を生み出すような政治学習は,公民的資質の涵養,主体的な学びへとつながる。
 本単元では,各地の自治体のユニークな条例の教材化,模擬投票という体験的活動を通して学ぶ場の設定を行い,政治学習の入り口として,子どもが興味・関心をもち,6年社会科への期待,意欲を高めることができるようにした。
 政治参画の事例として,平成15年度に行われた北海道奈井江町の合併問題に関する住民投票を取り上げる。このときは子ども投票が導入され,当時マスコミにも取り上げられ話題となった。住民投票を政治学習との出合いに位置づけることは,「人々の願いを実現する政治」という考え方を具体的に理解する上でも有効であるといえるだろう。
 本単元の学習が,普段は特に意識することがない日本国憲法が自分たちの生活を支えているということを実感し今と未来を生きる上で必要な社会的な見方・考え方の拠り所となるということへの深い理解へとつながっていくことが望まれる。

5.単元の指導計画

学習のねらい

子どもの活動と内容

1

子どもの生活に直接つながる条例の事例について話し合い,政治の在り方に関心をもつ。

香川県で令和2年4月1日に施行された「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」を読み,感想をもとにして話し合う。条例の内容が自分の生活とどう関わるか,条例としてゲームの時間の長さを規制することに賛成か否かが話題の中心となる。
資料:香川県HP「香川県条例第24号」。

2

全国のユニークな条例について調べ,地方自治と地域のつながりについて,楽しく学習しながら理解する。

インターネットや図書資料などで,全国のユニークな条例を調べ,地域の特徴とのつながりについて考える。
資料:各都道府県の自治体HP(「条例」「ユニーク」で検索し,その情報をもとに各自治体のHPを調べ,資料として教師が準備しておいてもよい。

学習課題
政治の仕組みとわたしたちとのつながりについて,地域の様々な条例について調べたことをもとにして考えよう。

3

法律や条例の制定に携わる議員を選出する選挙や,選挙権にまつわる歴史などについて調べ,政治への参画の重要性について理解する。

条例や法律は,自治体の議会や国会で制定されることを知り,議員を選ぶための選挙制度とその歴史等について,教科書や資料集を用いて調べて発表する。
発問例:「条例(法律)は誰が決めているのですか」。
資料:例えば,日本文教出版小学社会6年P48・49「国民主権と人権の獲得」には選挙権獲得の歴史が述べられている。単元後の日本国憲法の学習において,本単元と関連づけて読むようにするとよい。

4

選挙権の年齢制限の是非について話し合い,参政権の行使に伴う責任の大切さを自覚する。

小学生に選挙権を認めるべきかどうかを話題に話し合う。
資料:選挙権が認められる年齢が20歳から18歳に引き下げられた事実(平成28年6月19日施行)を伝えるもの。(新聞記事や教師の説明など)。

5
6
本時

子ども投票の事例を知り,模擬投票を通して,政治について学び,積極的に関わっていきたいという意欲を高める。

北海道奈井江町の合併問題に関する子ども投票について知り,模擬投票を行い,結果について話し合う。

7

全ての法律や条例の根拠となる日本国憲法に関心もって調べて考え,今後の学習への期待を高める。

日本国憲法の概要について,教科書や資料集を読んで調べ,特に関心をもったことをノートにまとめて発表し,聞き合う。
日本国憲法を子どもが楽しく学べるように工夫を凝らした書籍があるので,子どもに紹介するとよい。
参考図書
・『オールカラーマンガで楽しくわかる日本国憲法』,川岸令和 監修,ナツメ社
・『10歳から読める・わかるいちばんやさしい日本国憲法』,南野 森 著,東京書店

8

単元での学びをレポートにまとめて発表し,成果を確認するとともに,今後の学習への展望をもつ。

単元を振り返って,心に残ったこと,さらに学んでみたいことなどをレポートにまとめて,グループで読み合い,相互評価を行う。

6.本時の学習

①目標
○「平成の大合併」と呼ばれた市町村合併について知り,新しい地名の誕生にまつわるエピソードなどを通して,地域に対する人々の思いや,行政区分としての市区町村の在り方などについて考えることができる。北海道奈井江町の市町村合併に関する子ども投票について知り,模擬投票体験を通して,政治に参画することの意味や社会的な価値判断の過程について学ぶとともに,今後の政治学習への意欲をもつことができる。
※この学習活動を通して,教科書を子どもが自ら開き,そこに記述されている議会や選挙の仕組みについて興味をもって学び始めることが期待される。また,そのような動きが見られた場合,大いに褒め,主体的に学ぶ姿を日常的に価値づけていくことが大切である。さらに,関連する情報を探してきた子どもがいたら,可能な限り全体の場で発表する機会を設けるようにする。

②学習展開(5・6時として連続で行うとよい。)

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料

○「平成の大合併」で新しく生まれたユニークな地名に関するエピソードを知り,人々の地域への思いについて話し合う。
・新しい地名には,様々な思いが込められているんだね。
・昔からの伝統的な地名を残した方がいいという考えもあって,議論になった場合もあるんだ。

○ひらがな地名,カタカナ地名の例,地名変更を巡るエピソードなどを調べて用意して提示し,郷土に対する子どもの思いを引き出し,話し合いを深める。
○市町村の合併問題は,自治体の利害だけでなく,地名の歴史的価値やイメージなどに関する議論がクローズアップされた点においても興味深い。この授業を機に,地名の歴史について関心をもつ子どもが出てくることが期待される。

参考文献
・『生まれる地名,消える地名』,今尾恵介 著,実業之日本社
・『地名崩壊』.今尾恵介 著,角川新書
・『地名の博物史』.谷口研語 著,PHP新書
これらの文献で紹介されているエピソードをもとにして,「平成の大合併」について説明するとよい。

○ひらがなの地名,カタカナの地名を,都道府県名をヒントに地図帳で探す。
・なぜ地名をひらがなで表すことにしたんだろうか。
・地名に親しみをもってもらいたいと考えて,小さな子でも読めるようにしたのかな。
・いろいろなひらがな地名の自治体のホームページを見てみよう。
・地名は,住んでいる人々みんなに関わることだから,大切にする必要があるね。
・新しい地名がたくさん生まれたのは,どのような理由なのだろうか。

○地名はカードに記入しておいて提示するとよい。ヒントとして,都道府県名を挙げるだけでなく,近くの山脈等の名称を挙げることで,地図学習も兼ねることができる。地図帳の使い方も改めて確認するようにしたい。
○ひらがな地名が増えたことを伝え,その理由について考えるようにする。この活動を通して,地名が人々の思いとつながっていることが理解できる。また,だからこそ,古来の地名を大切にしたいという考えもあることにもふれておきたい。
○インターネットの自治体のウェブサイトを利用して写真を見せれば,子どもがより実感的に学ぶことができる。

○新しく生まれた地名には,「平成の大合併」といわれた市町村合併が関係していることを知る。

○平成時代,全国で市町村合併が盛んに進められたときのことを調べておき,教師が簡単に説明する。地元やその周辺にその事例がある場合は,当時のエピソードを交えながら話すと,子どもの関心を高める上で有効である。

○平成15年,北海道奈井江町で市町村合併に関する子ども投票が行われたことを知り,なぜ子どもに投票権が与えられたかについて話し合う。

豊かな自然に囲まれた北海道空知郡奈井江町

○北海道奈井江町を日本地図上で確認する。
○本単元に限らず,6年生の社会科学習においても,地図帳を積極的に活用できるようにしたい。

学習課題
奈井江町の合併問題についての子ども投票について知り,政治に参加する仕組みや,そのときに大切なことについて学ぼう。

○子ども投票の際に,有権者のための参考資料として配布された文書を読んで,自分だったら,賛成,反対のどちらに投じるかを考え,決定する。
・合併をすることによって,どのような影響が出るかを考えて,自分で判断しよう。
・友達と話し合ってみよう。
・合併問題で,子どもの意見も参考にしようと考えたのは,なぜなのだろうか。
・町について大切なことを決める投票に参加して,自分の意見を示すことの大切さを感じ,将来,責任をもって投票する人になってほしいと願っていると思う。
・町の未来に住む子どもたちの考えを取り入れたことには,これからもこの町に住み続けてほしいという願いが込められていると思う。

○前時に行った選挙権の年齢に関する話し合いを振り返った上で,奈井江町の子ども投票の話題に入る。この場合は選挙権ではないが,政治的な判断に子どもの参加を求めた事例に出合うことによって,政治への参画は子どもでは無理だと消極的に考えていた子どもは特に大きく揺さぶられることであろう。
○条例による限定的な投票権であることを確認する。
○市町村合併について奈井江町が小学生向けに作成した資料を配布し,参考にするように助言する。その読解を通して,政治的判断に子どもの意思表示を参考にすることにしたのは,どのような考えに基づいているかについて考えるようにしたい。
○子どもが資料に目を通す時間を十分に取った上で,「自分だったら合併に賛成しますか,反対しますか」と発問する。
○グループ討論の時間を設けることによって,賛成,反対を考える際の判断の視点がより明確になる。

・奈井江町ホームページ>町の情報>町政情報>市町村合併に関する住民投票(平成15年度)
ここでは,住民投票の概要,子ども向け合併問題説明資料,子ども向け住民投票説明資料等を閲覧することができる。

○投票用紙に自分の判断を記して,投票する。

住民投票で使われた投票用紙

○子ども投票で用いられた投票用紙を参考にして作成した投票用紙を配付する。
○選挙管理委員会に問い合わせれば,模擬投票用の投票箱を貸してくれる可能性がある。これを使用すれば,臨場感が増し,子どもたちの意欲も一層高まる。
○投票所に家族と出かけた経験がある子どもの話を聞いたり,教師の体験談を話したりして,投票の公正さについて考えるきっかけをつくり,単元後の学習につなげることができるようにしたい。

・奈井江町ホームページ>町の情報>町政情報>市町村合併に関する住民投票(平成15年度)>奈井江町合併問題に関する子ども投票実施要綱
ここに投票用紙の画像が掲載されている。

○開票をして,奈井江町での実際の投票結果について知り,結果と比べてみる。
○賛成,反対をどのようにして判断したかを振り返り,友達と伝え合うことによって,人によって重視することが異なること,同じ事実から異なる判断をすることがあることなど,価値判断の多様性について学ぶ。
・賛成や反対の決め手になったことはどんなことかを友達に聞いてみたい。
・今の奈井江町の人たちは,この選択をどのように思っているだろうか。
・自分たちも政治に参加していくためには,どのようなことを学んでいけばいいだろうか。

○開票は,代表の児童によって行う。
○実際の投票結果は,反対が賛成を大きく上回ったことを伝える。大人の住民投票も反対が上回り,合併は見送られた。
○「実際の子ども投票の結果を知って,どんなことを感じましたか」と発問する。
○賛成と反対の比率について子どもと大人の場合を比較する資料を作成して提示し,その違いをどう考えるかを問うのもよい。
○奈井江町の小学生の多くが合併に反対を表明したのはなぜかを考えてみるように助言するなど,単に結果を知るだけで終わらないようにしたい。

・奈井江町ホームページ>町の情報>町政情報>市町村合併に関する住民投票(平成15年度)>投票結果
ここに,成人の註民の投票結果と,子ども投票の結果とが示されている。この数字を棒グラフにして提示すると,より分かりやすい。

○授業の感想を書いて,本時で学んだことをまとめるとともに,次時への展望を持つ。

○感想が具体的であれば,授業作文を対話的な学習を深めるための教材として活用することもできるので,賛成か反対かの判断をするときにどのようなことを考えたか,そのときどのような気持であったか,結果が出たときどのようなことを考えたかなど,具体的に書くための視点を挙げて助言する。
○時間があれば,グループで授業作文を読み合う場を設ける。それができない場合は,授業時に限らず,朝の時間などに授業作文を紹介する場を設けるとよい。このような機会を積み重ねることにより,書くこと,話すこと,聞くことによって追究意欲を持続させ,学びを深めるという学習環境を確立していくことができる。
○投票の結果が意に沿わないものとなったとき,どのような態度を取るべきかを考えることも大切である。子どもたちが当たり前のように用いる多数決の問題ともつながり,少数意見に耳を傾け,生かしていくためにはどうすればよいか,という問題意識を改めてもたせることができる。
○次時の学習とのつながりを意識することができるように,日本国憲法が,様々な法律やそれらに関する判断の根本になっているということを伝える。

「足立区のようすのうつりかわり」(第3学年)

1.単元名

「足立区のようすのうつりかわり」(第3学年)

2.目標

 足立区の様子の移り変わりについて、交通や公共施設、土地利用や人口、生活の道具などの時期による違いに着目して、聞き取り調査をしたり地図などの資料で調べたりして年表などにまとめ、区や人々の様子を捉え、それらの変化を考え、表現することを通して、市や人々の生活の様子は時間の経過に伴い、移り変わってきたことを理解できるようにするとともに、主体的に学習問題を追究・解決し、学習したことを基にこれからの区の発展のために地域社会に対する誇りと愛情、地域社会の一員としての自覚を養う。

3.評価規準

知識・技能

思考・判断・表現

主体的に学習に取り組む態度

① 交通網の整備、公共施設の建設、土地利用の様子や人口の変化、人々の使う生活の道具について、見学や聞き取り調査をしたり、地図や写真などの資料で調べたりして、必要な情報を集め、読み取り、区や人々の生活の様子は、時間の経過に伴い、移り変わってきたことを理解している。

② 調べたことを年表やワークシート、文などにまとめ、交通や公共施設、土地利用などの区の様子は時間の経過とともに移り変わってきており、今後も変化していくことを理解している。

① 交通や公共施設、土地利用や人口などの時期による違いに着目して、問いを見出し、その変化や移り変わりについて考え、表現している。

② 交通と公共施設、人口の変化、土地利用の様子や生活の道具が変わったことについて相互に関連付けたり、総合したりなどして、区全体の変化の傾向ついて考え、表現している。

③ これまで区の発展のために行政が果たしてきた役割や少子高齢化、多文化共生の在り方について考えたり、選択・判断したりして表現している。

① 区の移り変わりについて興味・関心をもち、予想や学習計画を立て、学習を振り返ったり見直したりして、学習問題を追究し、解決しようとしている。

② 学習したことを基に足立区の将来の課題について主体的に問題解決しようとしたり、区の発展について考えたことを提案したりしている。

4.本単元の指導にあたって

○見方・考え方を働かせた問いの設定
 単元の指導計画の際、毎時間「見方・考え方を働かせるための問い」を設定した。どのような見方・考え方を行うか、方法を明記した。問いは、教師が示すものとして設定したが、学習の中で、児童から自発的に出てくる問いもあった。(単元の指導計画 ◆問いを参照)

○資料の選定
 地図から土地利用を読み取る際には、特徴的な様子が分かる写真(新井付近/北千住駅前/大谷田付近)を補助資料として活用できるようにした。

○地域のゲストティーチャーの活用・ICTの活用
ZOOMで地域の昔の地図を確認し、ゲストティーチャーの話 身近な地域の様子が移り変わってきたことに興味を持たせるために、昔から地域に住んでいる方をゲストティーチャーとして招き、土地利用や交通の様子、小学校やくらしの様子についての話を聞いたり質問をしたりする機会を設けた。コロナ禍の中での実践であったため、ZOOMを利用し、地域の昔の地図をもとにしながら、相互にやりとりができるようにした。

○既習の学習を想起した学習
 3年生の最初の単元「区のようす」の学習で、現在の区のようすについて児童は理解している。その時の学習を想起させることで、現在は移り変わってきて区が成り立っていることに気付かせるようにした。

○年表形式のワークシートの活用と掲示
 下図のような年表形式のワークシートを活用し、移り変わりを視覚的に分かるようにした。また、前時の振り返りや、土地や交通、公共施設、道具の移り変わりを考える際に関連付けて考えられるように、毎時間の学習内容を教室掲示にまとめた。

年表形式のワークシートと、振り返り掲示を活用した学習

5.単元の指導計画


学習のねらい

◎学習課題 ○主な学習活動 ・予想される児童の反応
◆問い 方法【見方・考え方】 資料



1

身近な地域の様子が移り変わってきたことを知り、学習に興味・関心をもつ。

◎昔の学校のまわりのようすを見てみよう。
◆今と昔の学校の周りの様子を比べながら見てみよう。
比較【時期や時間的な見方】
周年誌の写真地図資料から、昔と今とでは様子が違うことに気づく。
・昔は田んぼがたくさんある。学校の周りには何もなかったんだ。
○学校の周りの昔の様子を知っている地域の人の話をZOOMで聞く。
・電車や道路、学校の様子や人数も違っていた。今は大分変わったんだな。

2

足立区の人口の変化から調べる時代区分をとらえ、足立区ができたころの様子を大まかにとらえる。〔昭和10~20年代〕

○第1単元で学んだ、現在の地図を見て、疑問や気づいたことを話し合う。
・いつごろこのような足立区になったのだろう。
足立区の成り立ちの地図文章から、区の成り立ちを大まかに捉える。
・いくつかの町や村が合わさってできたんだね。
◎足立区の人口はどのようにうつりかわってきたのだろう。
◆足立区の人口は、どのように変わってきたのか。
変化・推移【時期や時間的な考え方】
足立区の人口のうつりかわりのグラフ資料から、人口の変化の特徴を捉え、3つの区分(区ができたころ・人口が増えたころ・現在)に分ける。
・足立区ができたころと比べると、今は人口が50万人以上増えている。
・昭和30年ころからすごく人口が増え、最近はそれほど増えていない。
◆足立区ができたころは、どのような様子だったのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
◎足立区ができたころのようすを見てみよう。
足立区ができた頃の写真資料4枚から、当時の様子をつかむ。
・足立区ができたころは、田や畑があったんだ。牧場もある。家が違う。
○疑問に思ったことや気づいたことを話し合う。
・今とは生活の様子がちがう。田や畑は、いつからなくなってしまったの。

3

足立区の人口が増加した頃の様子を大まかにとらえ、学習問題をつくる。〔昭和30~60年頃〕

◎足立区の人口がふえているころのようすを見て、学習問題をつくろう。
◆足立区の人口が増えているころは、どのような様子だったのか。
推移・比較【時期や時間的な見方】
足立区の人口が増えている頃の写真資料6枚から、当時の様子をつかむ。
・人口が増えたころは、新しい道路ができたり鉄道の路線が増えたりした。
これまでの学習から、疑問に思ったことや気づいたことを話し合う。
・田や畑は、いつごろ少なくなったのかな。鉄道はいつできたのかな。
○話し合ったことをもとに、学習問題をつくる。

学習問題 わたしたちの住んでいる足立区は、どのようにうつりかわってきたのだろう。

4

足立区のようすの移り変わりについて調べるための学習計画を立てる。

◎みんなのぎもんを整理して、学習計画を立てよう。
○学習問題から考えられることを予想する。
・土地の使われ方の様子が変わってきた。人口が増え、建物が増えた。
◆区のようすの移り変わりを知るにはどのようなことを調べるとよいか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
分布・広がり【位置や空間的な見方】
予想や前時までの資料から、比べることを出し合い、学習計画を立てる。
・土地の使われ方の変化を調べる。(土地利用の様子)
・道路や駅(鉄道)のふえ方を調べる。(交通の様子)
・小学校や図書館などは、いつどこにできたかを調べる。(公共施設の様子)
・昔の道具や生活の様子を調べる。(くらしの様子)
○調べたことを年表にまとめていくことを知り、調べ方を確認し、学習の見通しをもつ。

調

5

土地利用の様子や変化を調べる。

◎区ができたころや人口が増えてきたころの土地の使われ方を調べよう。
◆足立区の土地の使われ方は、どのように移り変わってきたのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
分布・広がり【位置や空間的な見方】
足立区ができた頃の土地利用図(昭和7年頃)や、区の3カ所の写真資料から土地の使われ方を読み取り、年表形式のワークシートにまとめる。
・足立区ができた頃は、田や畑が広がっている。住宅地や工場が少ない。
○足立区ができた頃(昭和7年頃)と比べながら、足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)の土地利用図や、区の3カ所の写真資料から土地の使われ方を読み取り、その変化を調べ、年表形式のワークシートにまとめる。
・足立区ができた頃と比べると、住宅が増えている。団地もある。
・北千住は、高い建物もできた。工場も増えている。大きな工場もある。
・足立区ができた頃と比べると、田畑が住宅に代わっている。

6

土地利用の様子の移り変わりを調べる。

◎足立区の人口がふえたころとげんざいの土地の使われ方の変化を調べ、足立区の土地の使われ方のうつりかわりをまとめよう。
◆足立区の土地の使われ方は、どのように移り変わってきたのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
分布・広がり【位置や空間的な見方】
○足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)と比べながら、現在(令和元年頃)の土地利用図や、区の3カ所の写真資料から土地の使われ方を読み取り、その変化を調べ、年表形式のワークシートにまとめる。
・足立区の人口が増えた頃よりも、住宅や高い建物、商店が増えている。
・今はほとんどが住宅地になっていて、工場のあと地に大きな団地もある。
○足立区ができた頃から、現在までの土地の使われ方の移り変わりを考え、話し合い、年表形式のワークシートにまとめる。
・田や畑が、だんだんと住宅に代わり、高い建物がふえてきた。
・工場は増えてきたけれど、まただんだんと減り、住宅が増えた。
・人口が増えるにつれて、住宅が必要になったり、物が必要で工場がふえたりするなど、土地の使われ方が変わってきた。

7

交通網の広がりの様子や変化を調べる。

◎足立区ができたころや人口がふえてきたころの交通の広がりを調べよう。
◆足立区の交通の広がりは、どのように移り変わってきたのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
分布・広がり【位置や空間的な見方】
足立区ができた頃(昭和7年頃)の交通網の地図と、区の3カ所の交通の様子が分かる写真から、交通の様子を読み取り、年表形式のワークシートにまとめる。
・足立区ができた頃は、鉄道が3本しか走っていない。駅も少ないね。
・道路に電車(路面電車)が走っていて、大きな道路がほとんどない。
○足立区ができた頃(昭和7年頃)と比べながら、足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)の交通網の地図や、交通の様子が分かる5枚の写真から、交通の広がりを読み取り、その変化を調べ、年表形式のワークシートにまとめる。
・大きな道路ができ、新しい鉄道の路線や駅ができている。
・高速道路もつくられてきている。路面電車はなくなった。

8

交通網の広がりの移り変わりを調べる。

◎足立区の人口がふえたころとげんざいの交通の広がりの変化を調べ、足立区の交通の広がりのうつりかわりをまとめよう。
◆足立区の交通の広がりは、どのように移り変わってきたのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
分布・広がり【位置や空間的な見方】
○足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)と比べながら、現在(令和元年頃)の交通網の地図や、交通の様子が分かる4枚の写真足立区の交通のあゆみの年表から、交通の広がりを読み取り、その変化を調べ、年表形式のワークシートにまとめる。
・足立区の人口が増えてきた頃と比べると、今は、日暮里・舎人ライナーやつくばエクスプレスができ、多くの路線がある。
・高速道路ができ、道路も広い。いろいろな地方ともつながっている。
○足立区ができた頃から現在までの交通の様子の移り変わり(路線や道路が整備されてきた様子)を考え、話し合い、年表形式のワークシートにまとめる。
・人口が増えるにつれ、だんだんと鉄道の種類や道路が増えて、駅や高速道路も増えてきた。区ができたころと比べると今は交通が広がっている。

9

公共施設の広がり及び整備の様子や変化を調べる。

◎足立区ができたころや人口がふえてきたころの公共施設のようすについて調べよう。
◆足立区の公共施設の広がりは、どのように移り変わってきたのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
分布・広がり【位置や空間的な見方】
足立区ができた頃(昭和7年頃)の小学校と区役所の場所が分かる地図と、公共施設の様子の2枚の写真から、公共施設の広がりを読み取り、年表形式のワークシートにまとめる。
・区役所は北千住にある。今と違う。図書館がない。
・小学校は19校しかなく、小学校は足立区の南側に多い。
○足立区ができた頃(昭和7年頃)と比べながら、足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)の小学校と区役所・図書館の場所が分かる地図や、公共施設の様子の5枚の写真から、公共施設の広がりを読み取り、その変化を調べ、年表形式のワークシートにまとめる。
・足立区ができたころには図書館がなかったけど、4つできた。
・小学校の足立区の真ん中辺りに増え、数も51校になった。

10

公共施設の広がり様子の移り変わりを調べる。

◎足立区の人口がふえたころとげんざいの公共施設の広がりの変化を調べ、足立区の公共施設のようすのうつりかわりをまとめよう。
◆足立区の公共施設の広がりは、どのように移り変わってきたのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
分布・広がり【位置や空間的な見方】
○足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)と比べながら、現在(令和元年頃)の小学校と区役所・図書館の場所が分かる地図公共施設の様子の2枚の写真自分の学校の移り変わりが分かる記念誌資料から、公共施設の広がりを読み取り、その変化を調べ、年表形式のワークシートにまとめる。
・区役所は、北千住駅の近くから足立区の真ん中辺りに引っ越している。
・図書館の数が増えている。区内のいろいろな場所にできている。
・小学校は、数が増えて、69校になり、足立区全体に広がった。
○足立区ができた頃から現在までの公共施設の広がりの移り変わり(整備されてきた様子)を考え、話し合い、年表形式のワークシートにまとめる。
・足立区ができたころは区役所が北千住にあり、小学校も少なくて今の三分の一だったし、図書館がなかった。
・足立区の人口がふえたころには、いろいろな場所に新しい学校がすごく増えている。図書館もできている。
・現在は、小学校の数も、図書館の数も多い。今は、足立区中に小学校や図書館が広がり、区役所も足立区に真ん中にある。
○公共施設は、区役所が計画的に建設して維持管理をしていること、そのために区民から集めた税金が使われていることを知る。
・人口が増えて税金がたくさん入るようになったから、公共施設をどんどん作ることができ、みんなが使えるようにたくさんに増えた。

11

足立区ができたころに使われていた道具とそのころの生活の様子から、人々のくらし方を調べる。

◎足立区ができたころに使われていた道具やそのころのくらしの様子を調べよう。
◆足立区の人々のくらしは、どのようにうつりかわってきたのか。
関連付け【道具と生活の様子との関係】
○足立区ができた頃(昭和7年)に使われていた道具や使い方を調べる。
洗濯(洗濯板、たらい)
・すべて人の手でやっていたんだ。時間もかかり、大変だったんだ。
台所・掃除(かまど・お釜、ほうき)
・かまどは、ごはんをたく道具なんだって。火をおこして使うそうだよ。
・掃除は、ほうきやちりとりでやっていて、掃除機はなかったんだね。
農業に使われていた道具
・そう言えば、足立区ができたころは田んぼや畑が多かったよね。農業では、こういう道具が使われていたんだ。今はほとんど見ない道具ばかりだ。
足立区ができた頃(昭和7年)の生活の様子が分かる5枚の写真から、当時の生活の様子を読み取り、年表形式のワークシートにまとめる。
・足立区ができたころは、洗濯やご飯のしたく、掃除などに人の手をたくさん必要として、時間もとてもかかった。

12

2つの時期に使用している道具とそのころの生活の様子から、人々のくらしの変化を調べる。

◎足立区の人口がふえたころや現在のくらしの様子を調べよう。
◆足立区の人々のくらしは、どのようにうつりかわってきたのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
関連付け【道具と生活の様子との関係】
○足立区ができた頃(昭和7年頃)と比べながら、足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)に使われていた道具やその使い方などを調べる。
洗濯(電気式洗濯機)
・自動で洗濯をしてくれる。洗濯にかかる時間も少なくなった。
台所・掃除(電気釜、電気掃除機)
・電気で動く道具が増えた。寝ている間にご飯が炊けるのは便利だね。
○足立区ができた頃(昭和7年頃)と比べながら、足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)の生活の写真や、道具の3枚の写真文章資料から、生活の様子を調べ、年表形式のワークシートにまとめる。
・電化製品が登場して、家事にかかる時間が少なくなったね。その分、家事以外のことをすることができるようになってきた。
○足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)と比べながら、現在使われている道具やその使い方を調べる。
洗濯(全自動洗濯機・乾燥機)
・ボタン一つで洗濯から乾燥までやってくれるようになったんだ。
台所・掃除(多機能炊飯器、コードレス掃除機・ロボット掃除機)
・ボタン一つで動くものや、一つの道具でいろいろできて便利になった。
○足立区の人口が増えた頃(昭和40年頃)と比べながら、現在の生活の写真や、道具の3枚の写真文章資料から、生活の様子とその変化を調べ、年表形式のワークシートにまとめる。
・人口が増えたころから、電化製品が多くなり、家事にかかる時間がもっと少なくなった。その分、社会で働く人が多くなったよ。
・パソコンやスマートフォンでオンラインもでき、便利になってきたね。

13

道具やくらしの様子の変化から、人々のくらしの移り変わりを調べる。

◎人々のくらしはどのようにうつりかわってきたのだろう。
◆足立区の人々のくらしは、どのようにうつりかわってきたのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
関連付け【道具と生活の様子との関係】
○足立区ができたころから現在までの人々のくらしの変化について考え、話し合い、年表形式のワークシートにまとめる。
・足立区ができたころは、洗濯など、人の手をたくさん必要としていて、時間もとてもかかった。でも、エコな暮らしをしていたよ。だんだんと電化製品が便利になって人の手が少なくて済むようになった。家事以外のことができるようになってきたよ。もっと便利になっていくのかな。




14
15

足立区の様子の移り変わりや変化のきっかけなどについてまとめる。

◎わたしたちの住んでいる足立区のうつりかわりについてまとめよう。
◆わたしたちの住んでいる足立区は、どのようにうつりかわってきたと言えるのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
人口の増加と土地利用・交通・公共施設・道具と生活の様子とのつながり【関連付け・総合】
○「人口のうつりかわり」と関連付けたい項目〔土地の使われ方/交通のようす/公共施設のようす〕の選び方や足立区のうつりかわりについて副読本を活用して、まとめる方法をイメージする。
これまで調べてきた「人口のうつりかわり」と「土地の使われ方の様子」「交通の様子」「公共施設の様子」「くらしの様子」を関連付け、区副読本添付シール(時代ごとの地図・写真資料)を年表に貼り、足立区のうつりかわりについて考える。
・「人口」「土地の使われ方」「交通の様子」を関連づけると、人口が増加し、住宅地が広がっていくと鉄道の路線も増えていることが分かったよ。
・「人口」「公共施設の様子」「道具」を関連づけてみると、道具が便利になると家事以外の時間が増え、人々が働きに出られるようになり、税金が増えてみんなが必要とする公共施設をつくることができるようになった。
○学習問題に対する自分の考えをまとめる。
・わたしたちの住んでいる足立区は、人口がふえてきた昭和時代の中ごろに田畑から、住宅や工場に変わってきた。人口がふえたから、住宅だけでなく、道路や鉄道も増え交通が広がり、道具が変わって働きに出る人が多くなったから、その税金で公共施設も増えた。エコな暮らしだったけれど大変だったのが、電気のおかげでくらしの様子も大きく変わった。

16

足立区の今後の人口の変化(予想)を捉え、足立区全体の変化の傾向や今後の発展について考える。

○自分たちがお父さんやお母さんになったころ(自分たちが30歳頃/約20年後)の足立区について想像する。
・足立区のようすが変わっていそう。もっとくらしが便利になっていそう。
・どんな足立区になっているのかな。田畑はなくなって、全部住宅かな。
◎これからの足立区はどのようにうつりかわっていくのでしょう。
◆わたしたちの住んでいる足立区は、どのようにうつりかわってきたと言えるのか。
変化・推移【時期や時間的な見方】
事象相互のつながり【関連付け】
足立区の人口の未来予測足立区で暮らす外国人の人口予測足立区で暮らす高齢者の人口予測のグラフから、足立区の人口予測を調べ、分かったことを発表し合う。
・足立区の人口は、減っていく。予想と違って驚いた。
・高齢者と外国の人々の数は増えてきている。足立区は住みやすいんだね。
・これからは人口が少しずつ減っていけれど、高齢者や外国の人々の数はそのうちの多くを占めていくのではないかな。
足立区役所の方の話から、街づくりに対する区の考えを調べる。
・区はこれまで病院を作ったり、公園や鉄道、道路を整備したりしてきた。
・高齢者や外国の人が増えるため、誰もが笑顔で暮らせる町をつくりたい。
・区には自慢できるものが多く、それを生かしながらまちをつくりたい。
・みんながずっと住み続けたいと思える、新しい足立区をつくりたい。
◆わたしたち住んでいる足立区は、これからどのように変わっていくのか。
社会に見られる課題の解決を構想する【構想】
これまでの学習区役所の方の話今後を予想できる3枚の写真から、これからの足立区に対する希望などを話し合う。
・外国から来た人たちが、安全、安心、便利に過ごせるように、交通をもっと広げたり、公共施設を増やしたり、町をきれいに保ったりしたい。
・高齢者が住みやすいように、使いやすい施設や設備をつくりたい。
・図書館などの公共施設を増やして、誰もが便利に過ごせるようにしたい。
・みんなの考えをあわせると、すてきな足立区になりそうだな。

17

足立区の未来について考え、表現する。

◎足立区の未来を考え、足立区役所の方に手紙を出そう。
◆わたしたちの住んでいる足立区は、今後どのように発展すると良いのか。
発展、推移、比較、事象相互のつながり【時期や時間的な見方】
社会に見られる課題の解決を構想する【構想】
○区の未来について考え、区役所の方に渡す手紙を、絵と文で表現する。
<「土地の使われ方」に着目>
・人口が減っていくので、住宅が減ったら大きな図書館をつくってください。足立区のいろいろな人たちが健康に暮らせるように、ボールを使ったスポーツが自由にできるような公園を増やしてください。
<「交通」に着目>
・鉄道が走っていない地域の人も便利になってほしいから、新しい地下鉄が開通してほしい。お年寄りが増えていくので、みんなが使いやすい鉄道やバスを増やしてほしいです。
<「公共施設」に着目>
・外国の人が増えてくるから、お互いの気持ちが伝えられるように日本語や外国語を勉強できる公共施設や学校に学習室をつくってほしいです。
・高齢者が増えてくるから、お年寄りが集まって楽しく過ごせる施設を増やしてください。
○学習全体をふり返る。

6.本時の指導

①目標
足立区の人口が増加した頃の様子を大まかにとらえ、学習問題をつくる。〔昭和30~60年頃〕

②学習展開

◆問い ○主な学習活動 ・児童の反応

☆指導の工夫や教師の支援

資料

◎足立区の人口がふえているころのようすを見て、学習問題をつくろう。(学習課題)

○前時で学習した、足立区ができたころの様子を振り返り、足立区の人口が増えているころの様子を予想する。
・足立区ができたころは、田や畑があり、牧場もあり、今の様子と大分違っていたのだったな。
・足立区の人口はだんだんと増えていた。
・人口が増えるから、住宅が多くなったと思う。
・ゲストティーチャーの方が、梅島陸橋ができた話をしていたから、大きな道路ができたと思う。

☆前時までの学習の流れを教室掲示にまとめ、ゲストティーチャーの話や、足立区ができたころの様子が確認しやすいようにする。
☆前時の発言内容やノートの記述内容から、足立区ができたころの様子をおおまかに確認する。
☆人口の変化の傾向に着目し、大きく3つの時期に分けられていたことを確認する。
☆電子黒板で、グラフを拡大し、人口の変化が見やすいようにマークし、着目できるようにする。

◎前時までの学習の流れ(教室掲示)
◎前時に提示した足立区ができたころの写真(4枚)
◎足立区の人口のうつりかわり〔グラフ〕

◆足立区の人口が増えているころは、どのような様子だったのでしょう。
○資料を読み取り、足立区の人口が増えているころの様子をつかむ。
・足立区の人口がふえたころには、新しい道路ができたり新しい鉄道の路線がふえたりした。
・学校の教室を増やす工事があった。
・車の形が今と違う。道路が舗装されていなかったのかな。
・足立区には大きな工場があった。
・足立区にも聖火ランナーが走ったなんてすごいな。
○これまでの学習を振り返り,疑問に思ったことや気づいたことを話し合う。
・今はあまり田んぼや畑がないけど、いつごろ少なくなったのかな。牧場はいつなくなったのだろう。
・今ある鉄道や道路はいつごろできたんだろう。ゲストティーチャーの方の子供のころは、なかったと言っていた。
・昔はどんな暮らしをしていたのかな。道具も今と違うと思う。
○話し合ったことをもとに、学習問題をつくる。

◆推移・比較(時期や時間的な見方)
☆足立区のようすの推移・比較(時期や時間的な見方)ができるような問いかけを設定する。
☆写真の年号が、足立区の人口のうつりかわりのグラフのどこに当たるのかを確認することで、グラフと写真を関連付けながら考えるようにさせる。
☆電子黒板での写真、拡大写真を準備し、写真のどこに着目したのかを説明しやすいようにする。

☆話し合いの際に、疑問や予想を出させ、次時の学習計画を立てることにつなげられるようにする。

★発言内容やノートの記述内容から「第一単元での学習やこれまでの学習を振り返り、問いを見出しているか」を評価する。【思-①】

◎建設中の環状7号線(梅島陸橋)〔写真〕
◎千代田線開通〔写真〕
◎小学校の教室をふやす工事〔写真〕
◎雨上がりの通学路のようす〔写真〕
◎新田地区の大きな工場のようす〔写真〕
◎前回の東京オリンピックのせい火ランナー〔写真〕

学習問題 わたしたちの住んでいる足立区は、どのようにうつりかわってきたのだろう。

「火災をふせぐ」(第4学年)

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.単元名

「火災をふせぐ」

2.目 標

 火災の予防や発生時の備えに努めている消防署や関係機関について,資料を活用して調べ,関係機関が地域と協力して火災の防止に努めていることや,関係の諸機関が相互に連携して,緊急に対処する体制をとっていることについて理解し,関係機関に従事している人びとや地域の人びとの工夫や努力を考えることができるようにする。

3.評価規準

社会的事象への関心・意欲・態度
○消防署や関係機関について関心をもち,それを意欲的に調べている。
○市民の一人として消防の問題と関わり,安全な社会を考えようとしている。

社会的な思考・判断・表現
○消防署や関係機関について学習問題や予想を考え,表現している。
○関係機関が地域と協力して火災の防止に努めていることや,関係機関が相互に連携して緊急に対処する体制をとっていることを関連付けて,関係機関や地域の人びとの工夫や努力について考え,自分の考えを適切に表現している。

観察・資料活用の技能
○消防署の様子の写真やビデオを調べて,消防署や関係機関について必要な情報を集め読み取っている。
○調べたことや考えたことを新聞にまとめている。

社会的事象についての知識・理解
○関係機関が地域と協力して火災の防止に努めていることについて理解している。
○関係機関が相互に連携して,火災に緊急に対処する体制をとっていることについて理解している。

4.本単元の指導にあたって

 本学級の子どもたちは社会科の学習で楽しんで調べたり,考えたりすることができている。前中単元「人びとのくらしとごみ」の学習では,大阪市の人口とごみの量のグラフの読み取りや焼却工場の見学を通して,自分たちのくらしをささえるごみ処理について意欲的に考えることができた。また,学習したことをポスターに表現する活動も経験している。
 本学級の子どもたちは「考える」段階では,自分たちの生活を想起して具体的に考えることができているが,「調べる」段階の学習内容を活用して,自分の意見を深めたり,理由付けしたりすることはまだ苦手である。また,話し合い活動では,友だちの意見を聞くことはできているが,それに対して比較したり,共通点を見つけたりして,よりよい考えを導き出すまでには至っていない。
 火災は自分たちの生活や生命を一瞬のうちに奪ってしまう恐ろしいものであり,子どもにとって非常に関心のある教材であり,子どもの学習意欲を高められる教材でもある。また,本校の中には消火用バケツや消火器など防火設備は多く設置されており,防火に対する意識はもちやすい環境にあると考えられる。自分たちの生活と深い関わりがあり,学習した内容が実生活につながりやすい教材なため,学習後も学習して習得したことを継続して活用できる教材であると考える。
 ICT機器を使えば,効果的に資料を活用できると思われる。電子黒板を使い,資料をタイミングよく提示することで,子どもの学習意欲を高め,また,火事の件数や被害額のグラフの読み取りを通して身近にある防火の問題について自分なりの考えをもつことができるようにしたいと考えた。

5.単元の指導計画(全9時間)

小単元名

子どもの意識の流れ

○目 標
●評 価

学校の消防設備

1
本時

学校には,さまざまな消防設備があるね。どこにどれだけあるのだろう。

○学校内にある消防設備の種類や数,設置場所について調べ,学校やその周辺で火災が起こったときの対処の仕方に関心をもつことができるようにする。
●学校内にある消防設備について意欲的に調べることを通して,学校やその周辺で火災が起こったときの対処の仕方に関心をもつことができたか。

(関心・意欲・態度)[子どもの発言][学習ノート]

学校にはおそろしい火災に備えてたくさんの消防設備があったね。では,大阪市ではどれくらいの火災が起こり,その原因や被害はどうなっているのだろう。

おそろしい火災

1

○大阪市の火災の発生件数や原因,被害の様子について意欲的に調べ,火災への対処の仕方に関心をもつことができるようにする。
●火災の発生件数や被害の様子について意欲的に調べることを通して,火災への対処の仕方に関心をもつことができたか。

(関心・意欲・態度)(技能)[学習ノート]

大阪市では,毎年多くの火災が起こっているんだね。火事を消すために消防署ではどんな仕事をしているのだろう。

消防署について調べよう

2

○消防署に関する資料をもとに,消防署の施設や働く人の様子を調べることを通して,働く人の気持ちを実感的にとらえるとともに,役割を分担し,組織的に活動していることを理解することができるようにする。
●消防署の施設・設備や働く人の様子を意欲的に調べ,学習ノートにまとめることができたか。

(知識・理解)(技能)[学習ノート]

消防署では,火事を消すためにいろいろな仕事をしているんだね。火事のない時にはどんな取り組みをしているのだろう。

火災を防ぐ消防署の取り組み

1

○消防署の人たちの防火活動について調べ,消火活動だけでなく,火災を防ぐための活動にも取り組んでいることについて考えることができるようにする。
●消防署が消火活動だけでなく,防火活動にも取り組んでいることについて考えることができたか。

(思考・判断・表現)[子どもの発言][学習ノート]

消火以外にも防火活動に取り組んでいるんだね。万一,火事が起こった時には,119番に通報するけど,どんな仕組みになっているのかな。

119番のしくみ

1

○119番通報が指令情報センターにつながり,その後,消防署などの関係機関に連絡されていることを調べ,関係機関が連携し,協力して消火活動にあたっていることを理解することができるようにする。
●関係機関が連携し,協力して消火活動にあたっていることを理解することができたか。

(知識・理解)[子どもの発言][学習ノート]

指令情報センターでは,いろいろな所と協力して消火活動を指揮しているんだね。わたしたちも家庭や地域で防火について何か取り組むことはないかな。

火災を防ぐ家庭や地域の取り組み

1

○地域防災リーダーなどの活動を調べ,消防署だけでなく家庭や地域の人びとの取り組みも防火や消火活動にとって大きな意味をもつものであることを理解できるようにする。
●消防署だけでなく,家庭や地域の人びとも防火のために取り組んでいることを理解できたか。

(知識・理解)(関心・意欲・態度)[学習ノート]

「防火」新聞を作ろう

2

わたしたちの安全なくらしを守る消火・防火の活動や取り組みについて学んだことを新聞にまとめ,自分にできることを考えてみよう。

○火災から人びとを守るための様々な取り組みを新聞にまとめるとともに,今の自分にできることを考えて表現し,それら交流することができるようにする。
●学習してきたことを新聞にまとめるとともに,今の自分にできることを考えて表現することができたか。

(思考・判断・表現)[新聞(作品)]

6.本時の学習

①目 標
 学校内にある消防設備の種類や数,設置場所について調べ,学校やその周辺で火災が起こったときの対処の仕方に関心をもつことができるようにする。

②学習展開

○学習活動
・学習内容

○指導上の留意点

・資料等



○学校にある消防設備について話し合う。
・消火用バケツ
・消火器
・非常出口
・消火栓

○「学校の中で火事が起きた時に火を消したり,避難を知らせたりするものはあるかな」と発問し,身の回りにある消防設備に目を向けることができるようにする。
○実物や写真を提示し,自分たちの学校生活の中にさまざまな消防設備があることに気づかせ,消防の働きに関心をもつことができるようにする。

・実物
「消火用バケツ」
「消火器」
・写真
「非常出口」①②
「消火栓」③④

学校には,消防設備はどこにどれだけあるのだろう。

調

・写真
「校舎配置図」⑤
・自作資料
「学校内の消防設備」

○校内にある消防設備の数と位置を調べる。
・消火用バケツの数と位置
・消火器の数と位置
・非常出口の数と位置
・消火栓の数と位置

○電子黒板で提示された校舎配置図を調べ,消火用バケツ,消火器,非常出口,消火栓の数と位置を調べることができるようにする。
○消防設備の位置を調べながら,たくさん設置されている理由やその位置に設置されている意味についても考えられるようにする。



○消防設備が分散されて配置されているわけについて考える。
・すばやく消火するため
・被害を拡大しないため
・人命を守るため

○「もし,火事が起きた時のこれらの消防設備がなかったら学校はどうなるか」と発問し,火事の消火や被害拡大を防ぐために消防設備があることを理解できるようにする。
○消防設備が分散されているわけを考えることを通して,火事に対する恐ろしさについても目を向けることができるようにする。




○地域の消火施設・設備について話し合う。
・採水口

○学校周辺の火災時には学校のプールの水も地域の消火に使われていることを話し合い,町の消火設備への関心を高めるようにする。

・写真
「学校のプール」⑥

評価「関心・意欲・態度」
 学校内にある消防設備について意欲的に調べることを通して,学校やその周辺で火災が起こったときの対処の仕方に関心をもつことができたか。(子どもの発言)(学習ノート)

写真資料

①非常出口

②非常出口

③消火栓

④消火栓

⑤校舎配置図(学校内の消防設備)

⑥学校のプール

「国民の代表者による選挙」(第6学年)

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.単元名

「国民の代表者による選挙」

2.目 標

 国民の代表者による政治に関心をもち,三権分立や選挙などについて調べ,人びとのくらしと政治との関わりについて考えることを通して,市や府・国の政治が人びとの生活の安定と向上を図るために大切な働きをしていることを理解できるようにする。

3.評価基準

社会的事象への関心・意欲・態度
○日本の政治の働きに関心をもち,人びとの生活の安定と向上のために,地方公共団体や国の政治の働きが反映していることを意欲的に調べることができる。

社会的な思考・判断・表現
○人びとの積極的な政治参加が民主政治を支えていることに気づき,人びとの政治参加の方法と公正な選挙の重要性について考え,調べた過程や結果を目的に応じてわかりやすく工夫し,表現できる。

観察・資料活用の技能
○日本の政治の仕組みや働きを的確に調査し,資料を効果的に活用して具体的に調べ,調べた結果や過程や結果をまとめることできる。

社会的事象についての知識・理解
○選挙のしくみや国会の働きなどを調べて,現在の政治は国民の選んだ代表者による議会政治によって成り立っていることを,国民主権と関連づけて理解できる。

4.本単元の指導にあたって

 児童は,日本の政治に関して,政党の名前や総理大臣の名前をマスメディアを通して知ってはいるが,政治と自分たちの生活との関わりについては,ほとんど気づいていない。テレビでの外国の大統領就任演説の様子を通して,選挙による代表者の選出や,人びとと政治とのつながりに少し関心を持ち始めている児童も本学級にはいる。
 本単元では,国会・内閣・裁判所のしくみやそれぞれの働きを調べることを通して,人びとの暮らしと政治を民主主義の意義と結びつけて考えることができる。また,国民の代表者として選ばれた国会議員が国民生活の安定と向上に努めることや,住民が代表者を選ぶために正しく選挙権を行使することが大切であることを考えることを通して,選挙のしくみについて理解し,人びとの積極的な政治参加が民主政治を支えていることにも気づくこともできる学習である。
 そこで,資料集やインターネットを活用して,国会・内閣・裁判所の仕事やしくみについて調べ,人びとの権利と自由を守るために三権分立の仕組みをとっていることを理解できるようにする。また,選挙について調べる学習では,模擬投票を行うことを通して選挙のしくみについて理解し,公正な選挙を行うための工夫や責任をもって人を選ぶことの大切さを考えることができるようにする。そして,投票率の低下のグラフを活用して選挙の現状について知り,選挙に関心をもつことが大切であることに気づくことができるようにする。
 本単元全体を通して,国の政治が人びとの生活の安定と向上を図るために大切な働きをしていることが理解できるようにしたい。

5.本単元の指導計画

学習のねらい

子どもの活動と内容

評価規準の具体例

1

2

国会・内閣・裁判所の仕事やしくみについて調べ,国民の願いを実現するための国会・内閣・裁判所の働きについてまとめることができるようにする。

国の政治は,どのように進められているのだろう。

国会・内閣・裁判所の仕事やしくみについて意欲的に調べている。
(関心・意欲・態度)

国会・内閣・裁判所の仕事やしくみについて調べたことを,国民とのつながりを考えながらわかりやすくまとめることができている。
(思考・判断・表現)

○国会の本会議の様子や最高裁判所の様子の写真を見て気づいたことを話し合う。
○国会・内閣・裁判所のうち1つを選び,インターネットや資料集などを活用して,それぞれの機関のしくみと主な仕事について調べる。
○国会・内閣・裁判所のそれぞれの機関と国民の願いとの関係についてまとめる。

3

4

国会・内閣・裁判所の相互の関わりについて調べ,国の政治を三つの機関が分担してすすめていることを理解できるようにする。

国の政治が三権に分かれているのはなぜだろうか。

国の政治は,人びとの願いを実現していくために,三権分立のしくみをとっていることが理解できている。
(知識・理解)

○国会・内閣・裁判所の相互の関係と,国民との関係について図式化して,話し合う。
○国の政治が三権に分かれているわけを考える。
○国民の政治への参加について話し合う。

5
本時

選挙のしくみについて調べ,選挙は人びとの願いや要求の実現をめざす重要な機会であることを理解し,人々の政治参加の方法と公正な選挙の重要性について考えることができるようにする。

人びとの願いや要求を実現するための選挙はどのように行われているのだろう。

人びとの願いを実現する選挙のしくみについて調べ,人びとの政治参加の方法と公正な選挙の重要性について考え,適切に表現している。
(思考・判断・表現)

○投票箱や記載台の実物を見て,選挙について知っていることや気づいたことを話し合う。
○選挙のしくみについて調べる。
○選挙を行うためにいろいろな工夫がされている理由について考える。
○選挙における現状について話し合う。

6.本時の学習

①目 標
 選挙のしくみについて調べ,選挙は人びとの願いや要求の実現をめざす重要な機会であることを理解し,人びとの政治参加の方法と公正な選挙の重要性について適切に判断する。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料

○投票所について話し合う。
・投票箱の鍵
・記載台のしきり

○投票箱や記載台の実物を提示し,気づいたことを話し合うようにする。

・実物「投票箱・記載台」

○選挙のしくみについて調べる。
・模擬投票
・20歳以上の日本国民に選挙権
・一人一票
・無記名
・時間制限
・投票箱の確認

○投票所の見取り図を提示し,投票の流れについて知ることができるようにする。
○選挙権について教科書で調べるようにする。

・投票所の見取り図

○『私たちの住む生野区の代表を選ぼう』という仮設定の模擬投票を体験して,気がついたことをノートに書かせるようにする。

・候補者のポスター
・投票用紙

○選挙を行うためにいろいろな工夫がされている理由について考える。
・公正な選挙
・投票の自由
・平等な選挙

○模擬投票の開票を行い,調べた事柄の中から,選挙をする上で,一番大切だと思うものを選び,その理由を話し合うようにする。
○公正な選挙について考え,一票の重さに気づくことができるようにする。

・模擬投票の開票

○選挙における現状について話し合う。
・投票率の低下
・外国人の参政権の問題

○人びとの願いや要求を実現していくために,選挙に関心をもつことが大切であることに気づくことができるようにする。

・表「投票率の移り変わり」

7.板書計画

投票箱

記載台

開国と明治維新(第6学年)

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.単元名

開国と明治維新

2.目 標

 黒船の来航,明治維新,文明開化などについて調べ,日本が廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い,欧米の文化を取り入れつつ近代化を進めていったことを理解できるようにする。

3.評価基準

1.黒船の来航,明治維新,文明開化,大日本帝国憲法の発布などに関心をもち,それらを意欲的に調べることを通して,新しい日本の国づくりに関心を深めようとしている。【関心・意欲・態度】

2.廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い,欧米の文化を取り入れつつ近代化を進めたことなどを,世の中の出来事や人物の働き,人々の暮らしなどを通して考え,表現している。【思考・判断・表現】

3.黒船の来航,明治維新,文明開化,大日本帝国憲法の発布などについて各種の基礎的資料を効果的に読み取ったりまとめたりすることができる。【観察・資料活用の技能】

4.廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い,欧米の文化を取り入れつつ近代化を進めたことを理解している。【知識・理解】

4.本単元の指導にあたって

①児童の実態について
 児童は,概ね歴史学習に興味をもち,授業以外でも歴史に関する資料を見たり,歴史上の人物の伝記等の図書資料を読んだりしている。授業においても,歴史的事象の起きた要因や社会に与えた影響に興味をもち,教科書や資料集等を効果的に活用して調べ活動を行う等,主体的に問題解決を図ろうとする態度が身に付きつつある。しかしながら,資料から何を見つけてよいか分からなかったり,語句の意味が分からないまま学習を進めてしまったりして,客観的事実を正確に捉えることができない児童も少なからずいる。また,複数の資料を見比べることが難しく,歴史的事象や歴史上の人物との関連を見いだしにくくなっている児童も多い。そのため,歴史的事象の起きた要因や社会に与えた影響を類推しにくくなることも見られる。表現力に関わっては,自分の考えをもつことは少しずつできるようになってきたが,調べた内容を根拠にして自分の考えを分かりやすく表現できる児童が少ない。友だちの考えと自分の考えを比べたり話し合いをしたりすることも苦手としている児童が多い。

②教材について
 本単元は,学習指導要領第6学年2内容(1)キ「黒船の来航,明治維新,文明開化などについて調べ,廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い,欧米の文化を取り入れつつ近代化を進めたことが分かること。」に基づいて構成している。本単元で扱う時代は,江戸幕府が倒れたことにより,武士による政治が終わり,明治天皇を中心にした政治の仕組みがつくられた時代である。廃藩置県や四民平等などの諸改革を始めとして,様々な政治や社会の仕組みが整えられた。また,欧米から様々な文化が取り入れられたことにより,人々の生活が大きく変化した時代でもある。それらの諸改革や新しい国づくりに尽くした人物の業績や考え方,新しい文化などを調べることを通して,我が国は,天皇を中心とした諸改革を行い,欧米から文化を取り入れつつ近代化を進めたことが分かるようにすることがねらいである。

③指導について
 本中単元では,調べたことをもとに自分の考えをもち,相手に分かりやすく表現したり伝えたりすることのできる児童を育てることを重視したい。具体的には,2枚の写真を比べたり変化の分かりやすい具体物を掲示したりすることにより,児童から気づきや疑問をより多く引き出し,学習問題を追及しようとする意欲を高めるようにする。また,教科書や資料集の中から必要な情報を探し,ノートやワークシートに考えを端的にまとめることができるように机間巡視しながら個に応じた支援をしていく。
 本時の学習では,まず「つかむ」段階で文明開化によって食べ始めたアンパンや牛肉等の具体物を提示し,本時の学習への意欲につなげていく。「調べる」段階では,明治時代の日本橋周辺の絵図と江戸時代後期の絵図が載ったワークシートを配布し,グループで江戸時代と明治時代の変化や新しく始まったことを調べ,グループごとにノートや黒板に書かせ発表させていく。各班の発表が終わった後,班ごとに検証していく。その後,文明開化の「衣食住」などが整理された虫食いの年表を拡大したものを掲示し,虫食い部分をクイズ形式で考えさせることによって,より多くの技術や文化が発達したことに気づかせていく。「考える」段階では,調べたことをもとにして,「なぜ,明治政府は文明開化を急いだのか?」という学習問題を設定し,一人一人に追及させたい。その際,児童の考えが表出しやすいように,吹き出し式のワークシートを用意し,そこに自分なりの考えを書かせる。また,自分の考えをもちにくい児童については,既習事項を想起させることにより,自分なりの考えをもてるように支援していく。その後,意見交流・集団思考を行うことにより,「文明開化の目的は,欧米列強に追いつき,日本への進出を防ぐ」ことであったことに気づくことができるようにする。「ひろめる」段階では,文明開化で急速に発達した世の中での問題点を考えさせていきたい。そこで,本時の「考える」段階までを振り返り問題点を見つけて良いことばかりではないということを理解し,まとめを自分の言葉でノートに書かせたい。

5.単元の指導計画

学習のねらい

子どもの活動と内容

評価規準の具体例

1

世の中が大きく変わるきっかけになった黒船来航に関心をもち,鎖国を終わらせざるをえなかったことについて調べることができる。

・黒船が来航した時の様子について話し合う。
・黒船の来航以降の出来事について調べる。
・開国が日本に与えた影響について考える。

・黒船の来航について調べ,開国が日本に及ぼした影響について関心をもつことができたか。
(関心・意欲・態度)

2

勝海舟と江戸幕府の終わり

・大政奉還の様子について話し合う。
・幕府が倒れるまでの動きについて調べる。
・江戸幕府が倒れた原因について考える。

・幕府が倒れるまでの動きについて調べ,鎌倉時代から続いた武士の時代が終わったことを理解できたか。
(知識・理解)

3

大久保利通と明治維新

・新政府の役人について話し合う。
・明治政府の取り組みについて調べる。
・明治政府がめざした国づくりについて考える。

・明治政府の取り組みについて調べ,天皇を中心とした新しい政治の仕組みを作ろうとしたことを理解できたか。
(知識・理解)

4

四民平等と解放令

・明治時代の身分別の人口の割合について話し合う。
・四民平等と解放令について調べる。
・四民平等が人々に与えた影響について考える。

・四民平等と解放令について調べ,新しい身分制度が確立したことを知るとともに,差別が根強く残った原因を考えることができたか。
(思考・判断・表現)

5

富国強兵と人々のくらし

・徴兵検査の様子について話し合う。
・明治政府が行った政策について調べる。
・明治政府の政治のねらいについて考える。

・明治政府の具体的政策について調べ,学制・徴兵令・地租改正などを行ったねらいを考えることができたか。
(思考・判断・表現)

6

福沢諭吉について話し合う

・福沢諭吉の業績について調べる。
・福沢諭吉の新しい世の中への願いについて考える。

・福沢諭吉の業績について調べ,諭吉の新しい世の中への願いに関心をもつことができたか。
(関心・意欲・態度)

7

幕末の江戸の様子と明治初期の東京の様子について話し合う。

・明治初期に欧米から取り入れられた文化や制度について調べる。
・文明開化が人々の生活に与えた影響について考える。

・欧米諸国から取り入れた文化や制度について調べ,文明開化が人々に与えた影響についてとらえることができたか。
(観察・資料活用の技能)

6.本時の学習

①目 標
 欧米の文化や技術,制度が取り入れられた文明開化について調べ,明治政府がそれらの導入を推し進めたわけについて考えることができるようにする。

②学習展開

学習活動・学習内容

指導上の留意点

資料等



○文明開化によって始まった新しい食文化のパンや牛肉の具体物を提示する
・食文化の変化を実感する。

○明治になってどのような制度や文化が生まれたのか関心をもつことができるようにする。
○食文化が変化したことをきっかけに文明開化に興味をもつことができるようにする。

・アンパンや牛肉などの具体物

江戸時代と明治時代の人々のくらしの違いについて調べよう。

調

○明治時代初期に欧米から取り入れられた文化や制度について調べる。
<文化,技術>
・帽子 ・洋服 ・くつ
・パン ・牛乳 ・牛肉
・ガス燈 ・煉瓦 ・印刷
・自転車 ・人力車 ・鉄道
・乗合馬車
<制度>
・電信 ・電話 ・郵便
・学校 ・太陽暦

○明治初期の日本橋の様子と江戸時代の様子を表した資料を配布し,江戸時代の人々の様子と違うところを読み取ることを通して,新しい文化や技術,制度が多種多様であったことをとらえられるようにする。
○人々の生活を取り巻くものが多岐にわたって新しくなったことを「文明開化」と呼ぶことを補説する

・ワークシート①(比較絵図:省略)
・年表(虫食い式になったもの)



○10数年の期間に新しい文化や制度,技術を取り入れていったわけを考える。
・欧米への対抗
・富国強兵

・ワークシート②(大久保利通の吹き出し)

(期待する児童の考え)

・外国よりも遅れてしまっていることに気づいて,早く追いつかなければとあせっていたのではないかな。
・このままでは日本は外国に攻められると思って,外国に対抗しようとしたと思う。

○調べた内容をもとに,わずかな期間でたくさんの欧米の制度や技術,生活様式などを取り入れたことから,欧米諸国に早く追いつこうとした政府のねらいをとらえるようにする。




○文明開化が人々の生活に与えた問題について話し合う。
・急激な変化へのとまどい
・都市部中心の欧米化
・古いものに対する軽視

○欧米諸国の文化が積極的に取り入れられたのは一部の都市のみで,農村部などにはなかなか広まらなかったことや,古いものに対する軽視があったことを補説する。

文明開化年表

文明開化年表

ワークシート②

ワークシート②

新しい日本へのあゆみ(第6学年)

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.単元名

新しい日本へのあゆみ

2.目 標

 戦後の復興や日本万国博覧会(以後「万博」)の開催に関心を持ち,戦後の改革や日本国憲法の制定,国際社会への復帰と産業の復興,大阪万博の開催とその後の復興の様子について,聞き取り調査や図書資料の活用,年表,文書資料などを活用して調べることを通して,戦後,日本は民主的な国家として出発し,国民生活が向上して国際社会の中で重要な役割を果たしてきたことを理解できるようにする。

3.評価規準

社会的事象への関心・意欲・態度
○日本の復興に関心を持ち歴史の学習を振り返ることで,日本の歴史や伝統を大切にし,国を愛する心情や世界の平和を愛する心情・態度をもつことができる。

社会的な思考・判断・表現
○日本が民主的国家として行った政策の意義や当時の人々の思いや願いについて考えることができる。
○調べたことや考えたことをもとに,これからの日本がどうなっていくべきかという自分の意見を表現することができる。

観察・資料の活用
○聞き取りを行ったり,統計・文書資料等を活用したりして,戦後のあゆみや外国との関係,人々の生活について調べることができる。

社会的事象についての知識・理解
○戦後,日本は民主的な国家として出発し,国民の不断の努力により国民生活が豊かになり,国際社会の中で重要な役割を果たしてきたことが理解できる。

4.本単元の指導にあたって

教材について
○大阪大空襲などで大きな被害を受けた自分たちが住む大阪で,戦後,開催された万博を取り上げることで子どもたちは興味・関心を持ち,様々な課題の解決や人々の願いに向けて努力した先人の働きによって,戦後の大阪が発展してきたことや,その時を生きた多くの人々の姿から,自分たちの豊かで平和な生活が成り立っていることを捉えやすい。
○万博の開催にあたっては,開催条件が5つ(経済や技術の発展・文化の向上・安定した社会体制・広い国交・国が平和であること)あり,戦後の日本のあゆみは万博開催条件を満たす内容が多く,万博開催までのあゆみの学習は戦後の日本の様子や政策を網羅できる教材である。また,万博のテーマ「人類の進歩と調和」からもわかるように,人々の未来への夢や希望を感じられる教材である。
○地域には,戦争を体験し,大阪万博も体験された方が多くおられるため,当時のめざましい発展や思いを聞き取ることができる。

指導について
○導入では,戦後すぐの大阪の写真と万博の写真を比べることで,戦後25年で万博を開催できるほど日本が復興したことに興味を持てるようにし,万博開催までの日本の政治や外国との関係,人々の生活を予想し,単元の学習計画を立てられるようにする。
○日本国憲法や諸政策の学習では,大日本帝国憲法と比較することで,日本が民主的な国家としてスタートしたことを押さえられるようにする。
○万博を通して学習したことを活かし,戦後の日本の復興と発展の様子を調べ,国際社会の中で,日本が今なお重要な役割を果たしてきている事へと知識を広げたい。

5.単元の指導計画

学習のねらい

子どもの活動と内容

評価規準の具体例

1
本時

万博の様子について調べ,戦後の生活や社会の様子と比べて,万博が開けるようになった理由を予想し,学習計画を立てられるようにする。

○「戦後の大阪と大阪万博」の写真を比べて,話し合う。
○資料から「万博」について調べる。
・77か国参加
・最新技術
○日本の国づくりの様子について考える。

戦後の日本が25年で万博を開催できるまでに復興できたのはなぜか調べてみようとする意欲を持てたか。
(関心・意欲・態度)

2

基本的人権の尊重や平和主義などについて調べ,日本が平和で民主的な国家として再出発したことが理解できるようにする。

○戦後,日本でどのような政治が行われたのか話し合う。
○日本の政治について調べる。
・日本国憲法の制定
・男女平等
・教育改革
○どのような世の中になったか考える。
○外国との関係について話し合う。

戦後の日本の改革について調べ,戦後の日本が平和で豊かな国を政治中心につくっていこうとしたことが理解できたか。
(知識・理解)

3

戦後の日本と世界との国交について調べ,日本が国際社会に復帰し,様々な国と交流を持ったことに気づくようにする。

○外国と国交を開くために,どのようなことを行ったのか予想する。
○日本と諸外国との関係を調べる。
・サンフランシスコ平和条約
・国際連合へ加盟
・オリンピック開催
○外国との関係について考える。
○日本の産業が大きく発展したことを知る。

戦後の日本が外国とどのような関係になっていったかを調べ,戦後の日本が国際社会に復帰し,世界に認められるようになってきたことを理解できたか。
(知識・理解)

4

産業の復興や技術の進歩などについて調べ,国民の不断の努力があったことに気づき,日本の経済が発展していったことを考えられるようにする。

○万博で紹介された技術について話し合う。
○当時の人々の生活について調べる。
・国連からの支援
・3種の神器
・地下鉄・高速道路
○人々の生活の変化を考える。
○万博開催の条件とこれまでの学習を照らし合わせ,開催できるか話し合う。

戦後の人々の様子を調べ,戦後の日本の経済が急激に発展し,人々の生活が豊かになったことを理解できたか。
(知識・理解)

5

6

万博後の日本が他にどのようなことをしたのか調べ,日本が目指した国づくりについて考えることができるようにする。

○日本がどのような国づくりをしてきたのか話し合う。
○万博後の日本について,年表から調べる。
○調べたことを観点ごとにまとめ,発表する。
・平和で民主的な国
・外国との交流
・産業の発展
・国際支援
・リーダーシップ
・環境保全
○日本は1番どこに力を入れるべきか話し合う。

文書資料やインターネット,図書資料を使い,万博後の日本が行ってきた国づくりについて調べることができたか。
(観察・技能)

7

戦後のあゆみの中での人々の工夫や努力,未来にかける思いや願いを考え,これからの日本の役割や努力していくことを考えることができるようにする。

○歴史単元の年表を振り返り,当時の出来事や人々の願いを話し合う。
○自分たちの未来は,どのようにありたいのか考える。
○現在の日本の政治について話し合う。

これからの日本がどうなっていくべきかを自分の意見をもって話し合い,そのために自分にできることを考えることができたか。
(思考・表現・判断)

6.本時の学習

①目 標
 文書資料などから万博の様子について調べ,戦後の生活や社会の様子と比べて,万博が開けるようになった理由を予想し,学習計画を立てることができるようにする。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料

○写真を見て万国博覧会が開かれた頃の様子について話し合う。
・町が25年で変化
・大阪万博の開催
・多くの人が参加
・外国からも参加
・外国の文化

○戦後すぐの大阪と万博の写真を提示し,比較することで,25年の間にどのような変化があったのか興味が持てるようにする。
○大規模な催しである万博が大阪で開かれたことを知り,大阪万博に興味を持てるようにする。

・写真「敗戦直後の大阪市の様子」
・写真「万博開会式」「空から見る万博」

万博が開けるようになるまでに,日本はどのような国づくりを行ったのだろう

○資料「大阪万国博覧会」から万博について調べる。
・77か国が参加
・人類の進歩と調和
・様々なパビリオン
・6400万人以上が参加
・国際交流の場
・最新技術
・当時の未来予想の現実化

○これまでの学習から,長年描いていた万博開催が実現したことが分かるようにする。
○大阪万博のパビリオンで紹介されたものの中で,現代社会で実現されているものを取り上げ,この時代の人たちの不断の努力が現在につながっていることに気づくようにする。

・自作資料集「大阪万国博覧会」

○戦後,万博が開催できるようになったころの日本の国づくりの様子について考える。
・国の政治が整えられる。
・経済や産業の発展
・外国との交流
・人々の努力

○万博について調べたことをもとに,万博が開催できるようになった日本の様子を政治や経済,外国との関係などの視点から考えられるようにする。

○万博が開かれた頃の日本の国づくりについて,これから調べていきたいことを話し合う。
・国の政治
・外国との関係
・産業の発展と人々の生活

○考えたことをまとめることで,単元を通しての学習計画を作るようにする。
○子どもたちが考えた意見に対して「万博開催条件」を提示することで,今後,問題解決をする際の意欲を高められるようにする。

・検証資料「万博開催条件」

7.板書計画

「開国と明治維新」(第6学年)

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.単元名

「開国と明治維新」

2.目 標

 黒船の来航,明治維新,文明開化などについて調べ,日本が廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い,欧米の文化を取り入れつつ近代化を進めていったことを理解できるようにする。

3.評価規準

社会的事象への関心・意欲・態度
①黒船来航の開国がきっかけとなり,日本が近代化を進めていく過程に関心をもち,それを意欲的に調べている。
②近代化に向けた諸改革に対して、自分なりに考えようとしている。

社会的な思考・判断・表現
①明治維新・文明開化など日本が近代化を進めていく過程について学習問題や予想・学習計画を考え表現している。
②江戸幕府と明治政府の政治を関連付けながら,欧米の文化を取り入れつつ近代化を進め,その影響を適切に表現している。

観察・資料活用の技能
①教科書や資料集などの資料から日本が近代化を進めていく過程について必要な情報を集め,読み取っている。
②鎖国が終わり新しい時代が始まっていく様子について調べたことを,まとめている。

社会的事象についての知識・理解
①黒船来航により日本が開国したこと,近代化に向けた諸改革について理解している。
②日本が欧米の文化を取り入れつつ,近代化を進めていったことを理解している。

4.本単元の指導にあたって

 本学級の児童は,歴史上の人物に興味をもち,その人物の活躍や生い立ちなどを積極的に調べ,わかりやすく新聞にまとめることができるようになってきた。しかし,学習中の「調べる」段階では,文書資料を活用する児童が多く,絵図やグラフからの読み取りは苦手である。また,学習全体を通して,自分の意見を発表することが苦手な児童が多く,発表する児童に偏りがある。隣やグループと自分の意見を伝える場を設けてはいるが,考えが深まるところまではなかなか至っていないのが現状である。
 本教材は,黒船の来航をきっかけに,約700年続いた武士の世の中が終わり,新しい時代が始まる様子がわかる教材である。そして,幕末から明治維新にかけては,政治や経済の状況,社会の変化,国際関係と,複雑で急速な展開を見せるため,十分理解し進めていく必要がある。
 そこで,「つかむ」段階では,絵図や写真等の資料を提示し,気付いたことを発表することで関心を高め,学習への意欲付けになるようにする。「調べる」段階では,苦手な児童が多いため,調べる観点を明確に示し,机間指導を行いながら助言を行うようにする。「話し合う」段階では,隣やグループと自分の意見を伝える場を設定し,自分の意見だけでなく,友だちの考えも受け入れ,共有することができるようにする。そして、一人ひとりの考えを広げると共に,日本の近代化についての理解を進めていきたい。

5.単元の指導計画

小単元名

時数

子どもの意識の流れ

○目標 ●評価

黒船の来航

2
2/2

本時

大きな船がこっちに向かってくるよ。どうして日本にきたのだろう。

○黒船の来航について調べ,これから日本がどう変わっていくのか関心をもって予想することができるようにする。
(関心・意欲・態度①)
●黒船の来航について調べ,これから日本がどう変わっていくのか関心をもって予想することができたか。
(行動観察)(学習ノート)

黒船の来航で日本の鎖国が終わったんだね。日本はこれからどうなっていくのだろう。

○日米和親条約と日米修好通商条約について調べ,日本とって不平等な条約であったことを理解できるようにする。
(知識・理解①)
●日米和親条約と日米修好通商条約について調べ,日本とって不平等な条約であったことを理解できたか。
(行動観察)(学習ノート)

外国と結んだ条約は,日本にとって不平等なものだったんだね。開国によって人びとのくらしは,苦しくなっていったんだね。

渋染一揆(1)

1

岡山藩が出した「倹約の御触書」「特別な御触書」には,どんなねらいがあったんだろう。

○岡山藩の御触書について調べ,岡山藩が農民や町人からも差別された人たちに「特別な御触書」を出したねらいについて考えることができるようにする。
(技能①)
●岡山藩の御触書について調べ,岡山藩が「特別な御触書」を出したねらいについて考えることができたか。
(行動観察)(学習ノート)

渋染一揆(2)

1

農民や町人からも差別された人たちは,不当な要求を撤回してもらおうと強い決意をもって,渋染一揆を行ったんだね。

○渋染一揆の経過について調べ,「特別な御触書」の取り下げを勝ち取るまでに大きな犠牲や苦労があったことを理解できるようにする。
(技能①)
●渋染一揆の経過について調べ,「特別な御触書」の取り下げを勝ち取るまでに大きな犠牲や苦労があったことを理解できたか。
(行動観察)(学習ノート)

江戸幕府の終わり

1

日米和親条約・日米修好通商条約から幕府への不満が高まり,倒幕への動きが広がっていったんだね。これで,700年続いた武士の世の中が終わったんだね。

○幕府がたおれるまでの動きについて調べ,鎌倉時代から続いた武士の時代が終わったことを理解できるようにする。
(技能②)
●幕府がたおれるまでの動きについて調べ,鎌倉時代から続いた武士の時代が終わったことを理解できたか。
(行動観察)(学習ノート)

新政府による政治~版籍奉還,廃藩置県~

1

新政府は,天皇中心とした国の仕組みを作るために,版籍奉還や廃藩置県を行ったんだね。

○明治政府の取り組みについて調べ,天皇を中心とした新しい政治の仕組みを作ろうとしたことを理解できるようにする。
(思考・判断・態度①,知識・理解①)
●明治政府の取り組みについて調べ,天皇を中心とした新しい政治の仕組みを作ろうとしたことを理解できたか。
(行動観察)(学習ノート)

新政府による政治~四民平等~

1

今までの身分制度が廃止され,新しく四民平等という身分の仕組みができたんだね。農民や町人からも差別された人も解放令から平民になったけど,差別は残ったんだね。

○四民平等と解放令について調べ,新しい身分制度が確立したことを知るとともに,差別が根強く残った原因を考えることができるようにする。
(関心・意欲・態度②)
●四民平等と解放令について調べ,新しい身分制度が確立したことを知るとともに,差別が根強く残った原因を考えることができたか。
(行動観察)(学習ノート)

豊かで強い国をめざして

1

富国強兵のための政策で国民の負担は大きくなったんだね。不満が高まるのを分かりながら,豊かで強い国を作ろうとしたんだね。

○明治政府が行った学制・徴兵令・地租改正について調べ,国力の充実を図ったねらいを考えることができるようにする。
(技能①,知識・理解②)
●明治政府の具体的政策について調べ,学制・徴兵令・地租改正などを行ったねらいを考えることができたか。
(行動観察)(学習ノート)

文明開化

1

江戸時代と明治時代では,街の様子が全然違うよ。文明開化でよくなったこともたくさんあるけど,急激な変化に対応できず困ったこともたくさんあったんだね。

○欧米諸国から取り入れた文化や制度について調べ,文明開化が人びとに与えた影響についてとらえることができるようにする。
(思考・判断・表現②,知識・理解②)
●欧米諸国から取り入れた文化や制度について調べ,文明開化が人びとに与えた影響についてとらえることができたか。
(行動観察)(学習ノート)

討論会を開こう

1

幕末から明治維新にかけて多くの出来事があったね。これらの出来事についてみんなで話し合いたいな。

○幕末から明治維新までの日本の様子について振り返り,日本の社会の変化について自分の考えをまとめることができるようにする。
(思考・判断・表現②)
●幕末から明治維新までの日本の様子について振り返り,日本の社会の変化について自分の考えをまとめることができたか。
(行動観察)(学習ノート)

6.本時の学習

①目 標
 黒船の来航について調べ,これから日本がどう変わっていくのか関心をもって予想することができるようにする。そして,黒船来航後に結んだ日米和親条約,日米修好通商条約について調べ,日本にとって不平等な条約であったことを理解するとともに,開国が日本に与えた影響について理解できるようにする。

②展 開

 

○学習活動 ・学習内容

○指導上の留意点

・資料等



○黒船が来航した時の様子について話し合う。
・船の大きさ
→大…アメリカ 小…日本
・人びとの様子
→あわてている、俵を積んでいる、大砲や槍を持っている

○絵図から,黒船と日本の船の大きさの違いや,海岸であわてる人びとの様子などに気付くようにする。
○黒船を見物している絵図やペリーの似顔絵,写真も見せ,黒船やペリーに対するとらえ方の違いに関心をもつようにする。

・絵図「黒船の来航」
(教科書)
・絵図「黒船見物」
・絵図「ペリー」
(写真、似顔絵)

黒船来航によって日本や人びとの生活はどうなったのだろう

調

○黒船来航以降のできごとについて調べる。
・1853年アメリカからの手紙
→船員の保護
 食料、水、石炭の補給
 貿易
・1854年日米和親条約
→下田・函館開港
・1858年日米修好通商条約
→5か国と結ぶ
 (米・英・露・仏・蘭)
 不平等条約
  治外法権を認める
  関税自主権がない

○ペリーが預かって来た手紙の内容を提示し,日本にやって来た目的について気付くことができるようにする。
○日米和親条約(1854年)と日米修好通商条約(1858年)について,「いつ」「どんな内容」だったのか簡単にまとめるようにする。
○開港された港を地図でおさえるようにする。
○アメリカと条約を結んで,幕府が横浜や神戸などを開港したことによって長く続けてきた鎖国政策が終わったことに気付くようにする。

・大統領からの手紙
・文書「黒船の来航と鎖国の終わり」
(教科書)
・地図帳「通商条約で開かれた港」

●前時に調べたことを発表する。 ●発表内容を黒板に掲示し、出来事の年表にする。



○開国によって、日本の世の中にどのような影響があったのかについて考える。
・外国の物がたくさん入ってきた
・日本の物がなかなか売れない
・品不足になった
・物の値段が上がった
・日本の産業がおとろえる
・生活が苦しくなる
・一揆や打ちこわしが起きた
・外国人に不満をもつ人が増えた
・幕府に政治を任せておけない
など

○武士,町人や農民などの立場から考えられるようにする。
○物価の上昇と農民一揆や打ちこわしを関連づけて考えるようにする。
○幕府に不満をもつ人びとが増えていったことに気付くようにする。
○日本国内では外国人を追い払おうとする動き(攘夷運動)と積極的に進んだ欧米文化を取り入れようとした動きがあったことを補説する。

・グラフ「米と生糸の値段の変化」
・グラフ「農民一揆と打ちこわしの件数」
(教科書・資料集)




○開国後の人びとの暮らしの様子について話し合う。
・生活に苦しむ庶民
・倒幕に動く下級武士

○生活に苦しんだ人びとがどんな行動を起こしていくのか,関心をもつことができるようにする。

 

7.板書計画

「情報を生かすわたしたち」(第5学年)

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.単元名

「情報を生かすわたしたち」

2.目 標

 社会の情報化の進展に関心をもち,情報化した社会の様子と国民生活とのかかわりについて調査したり,資料を活用したりして調べ,情報化の進展が国民の生活に大きな影響を及ぼしていることや情報の有効な活用が大切であることについて考え,表現する。

3.評価規準

○社会的事象への関心・意欲・態度
 社会の情報化の進展に関心をもち,その利点や問題点について意欲的に調べることを通して,様々な情報に対して適切に判断し,望ましい行動をしようとしている。

○社会的な思考・判断・表現
 情報の有用性や役割,情報の適切な収集・活用,発信や伝達の仕方,情報化のもたらす様々な影響などをもとに,情報の有効な活用について思考・判断したことを,適切に表現している。

○資料活用の技能
 生活や産業の中での情報活用について,資料やインターネットを活用して調べ,ノートにわかりやすくまとめている。

○社会的事象についての知識・理解
 情報化の進展によって人々の生活の向上が図られていることや情報を有効に活用しながら生活する必要があること,情報の送り手として,発信する情報に責任をもつことが大切であることについて理解している。

4.本単元の指導にあたって

 本単元では,情報の有効活用の大切さについて考えるだけでなく,それを実現するために必要な能力や態度についても考え,身に付けられるようにしたい。そこで,「どのようにすれば情報を上手に生かすことができるのだろうか」という学習問題をつくり,追究していくように単元を組み立てた。
 単元全体の導入では,広告やコマーシャルを例にして,生活の中で,わたしたちがどのように情報とかかわり,どのように情報を活用しているかを発表する。また,広告への苦情をもとにして,情報を活用するときに気を付けなければならないことを話し合ったり,この単元で学習したいことを子ども達と考えたりしながら,学習問題をつくっていく。
 学習問題を追究するにあたっては,携帯電話の活用と利便性について,実際に使っている人への聞き取り調査を行ったり,コンビニエンスストアを例として,産業の中での情報ネットワークの活用について調べたりしながら,情報の有効活用について考えていくようにした。
 本時では,グラフの読み取りから,情報化の進展によって生じている問題に目を向けさせる。そして,「インターネットはない方がよいのではないか」と子ども達に問いかける。「あった方がいい」という反応に対しては,「なぜ」「具体的にはどのように役立つのか」とさらに問いかけていく。「ない方がいい」という反応に対しても,具体的な理由を尋ねていく。このやりとりを通して,情報ネットワークやインターネットがいかに生活に役立つものかということを引き出していく。また,発言の中からインターネットの特徴を整理して板書するようにする。さらに,ここで出てきたインターネットの特徴を踏まえて,情報を受け取る場合の注意点と,発信する場合の注意点について考えていく。
 そのためには,先ほどの問いに答えられるだけの体験を,これまでの単元で積んでおきたい。例えば,学校ホームページからの情報発信や,図書検索システムの利用が考えられる。また,医療現場での情報ネットワークの活用や,防災・防犯のための情報ネットワークの活用を調べることも考えられる。いずれにしても,この小単元に入るまでに,情報や情報ネットワークの有効活用が,いかに生活に役立つものかということを子ども達に実感させておくことが重要である。
 情報ネットワーク自体は「目に見えにくい」が,その「よさ」や「効果」なら子ども達の「目に見えたり」「実感したり」することができる。このような体験があれば,情報を有効活用する上で大切なことについて,具体的な事実をもとにして考え,話し合うことができる。言葉だけの理解に終わらないためにも,これまでの学習経験を踏まえた本時の学習を展開していきたい。

5.単元の指導計画

目標

学習活動の流れ

指導上の留意点

1

生活の中での情報活用に関心をもち,情報活用についての学習問題をつくる。

○広告やコマーシャルを例にして,生活の中で情報がどのように生かされているかを発表する。
○広告への苦情をもとに,情報を活用するときに気を付けなければならないことについて話し合い,学習問題をつくる。

【関心・意欲・態度】
【思考・判断・表現】
生活の中での情報活用に関心をもち,情報活用についての学習問題をつくっている。(発言・ノート)

2

生活や産業の中での情報活用について調べ,まとめる。

○わたしたちの生活になくてはならないものになっている携帯電話について調べる。
○産業の中での情報ネットワークの活用例としてコンビニエンスストアについて調べる。

【技能】生活や産業の中での情報活用について調べ,ノートにわかりやすくまとめている。(ノート)

3

わたしたちは生活や産業の多方面で,情報を活用し,それによって生活が便利になっていることを理解する。

○調べたことをもとに,わたしたちの生活と情報とのかかわりについてまとめる。

【知識・理解】
わたしたちは,生活や産業の多方面で情報を活用し,それによって生活が便利になっていることを理解している。(発言・ノート)

4

インターネットの特徴をもとにして,情報を発信する場合に注意することについて考え,表現する。

○情報化の進展によって生じている問題について資料から読み取る。
○情報を受け取る場合だけでなく,発信する場合の注意点について考える。

【思考・判断・表現】
インターネットの特徴をもとにして,情報を発信する場合に注意することについて考えたことを,適切に表現している。(発言・ノート)

5

学習問題について話し合い,情報を有効に活用するために自分たちにできることについて考えをまとめる。

○これまで学習してきたことを振り返り,情報を有効に活用するために自分たちにできることについて考えをまとめる。
○情報活用について考えたことを学級でまとめ,ホームページから発信する。

【関心・意欲・態度】
これまでの学習をもとに,情報を有効に活用するために自分たちにできることを,意欲的にまとめようとしている。(行動観察・ノート)

6.本時の学習(4/5)

①目 標
 インターネットの特徴をもとにして,情報を発信する場合に注意することについて考え,表現する。

②学習展開

主な学習活動

指導の工夫と教師の支援

資料・評価

○グラフ「情報機器の普及率」から読み取ったことを発表する。
・どの情報機器の普及率も上がっている。
・特に,携帯電話とパソコンの普及率が上がっている。
・携帯電話とパソコンは,メールやインターネットができることが共通している。

・途中から携帯電話とパソコンの普及率の変化だけを提示することで,二つの共通点に目を向けられるようにする。

○情報機器の普及率の変化がわかるグラフ
○インターネットが原因の犯罪件数の変化がわかるグラフ

○情報化の進展によって生じている問題について資料から読み取る。
・インターネットを使ったいじめや犯罪が増えている。
・インターネットを通して個人情報がもれた事例がある。

・グラフや資料の読み取りをもとに,インターネットを原因とする犯罪やいじめが生じていることにも気付くことができるようにする。

○インターネットが原因のいじめや割合がわかるグラフ
○情報化によって生じた問題がのっている新聞記事

○インターネットの特徴について考える。
・自分のもっている情報を世界に発信できる。
・たくさんの情報があふれていて,役に立つときもあれば,本当かどうかわからない情報に困るときもある。
・お互いの顔を直接見なくてもやりとりができる。そのことも,犯罪やいじめに関係しているのかもしれない。

・「インターネットはない方がよいのでは」と問うことで,情報ネットワークやインターネットがいかに生活に役立つものかという意見を引き出すようにする。
・発言の中から,インターネットの特徴を整理して板書する。

○インターネットの特徴をもとにして,情報を発信する場合に,注意することについて話し合う。
・自分が発信した情報できずつく人がいないかを考える。
・うその情報や不正確な情報を発信することのないように,よく確かめる。

・まずは,情報を受け取る場合の注意点について話し合う。その上で,情報を発信する場合の注意点についても考えられるようにする。
・わたしたちに必要な力として,メディアリテラシーについて知らせる。

【思考・判断・表現】
インターネットの特徴をもとにして,情報を発信する場合に注意することについて考えたことを,適切に表現している。(発言・ノート)

「日本の国土と人々のくらし」(第5学年)

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.単元名

「日本の国土と人々のくらし」

2.目 標

 国内には位置や地形,そして気候条件から見て特色ある地域があること,人々の生活や産業は地域の自然環境と密接な関連をもっていることを具体的に調べ,自然環境に適応しながら生活している人々の工夫や,人々の生活と産業との関連について考え,表現する。

3.評価規準

○社会的事象への関心・意欲・態度
 気候条件から見て特色ある地域に関心をもち,意欲的に調べ,特色ある地域のよさを見つけようとしている。

○社会的な思考・判断・表現
 人々が国土の自然環境に適応しながら生活や産業を営んでいることやその地域の特色やよさについて思考・判断したことを,言語などで適切に表現している。

○観察・資料活用の技能
 気候条件から見て特色ある地域の人々が,地形や気候に合わせてどのような生活をしているのか,季節のこよみやインターネットなど目的に応じた方法で調べ,調べた結果やおもいをまとめている。

○社会的事象についての知識・理解
 気候条件から見て特色ある地域の様子を具体的に理解している。

4.本単元の指導にあたって

 本単元は学習指導要領において,内容(1)にそのねらいが書かれている。

(1)我が国の国土の自然などの様子について,次のことを地図や地球儀,資料などを活用して調べ,国土の環境が人々の生活や産業と密接な関連をもっていることを考えるようにする。

 小単元「さまざまな土地のくらし」の具体的なねらいは,内容(1)のイに書かれている。

イ 国土の地形や気候の概要,自然条件から見て特色ある地域の人々の生活

 ここでおさえる内容は,次の2点である。1つめは,地域による気温と降水量の違いなどの気候の概要を取り上げ,我が国には四季の変化が見られること,国土の南と北,太平洋側と日本海側では気候が異なることなど,国土全体の気候の大まかな様子や特色を調べることである。2つ目は,自然環境に適応しながら生活している人々の工夫を具体的に調べることである。
 このように,人々が国土の自然環境に適応しながら生活や産業を営んでいることを手がかりにして,国土の環境が人々の生活や産業と密接な関連をもっていることを,広い視野から考えることができるようにすることをねらいとしている。
 実際の指導にあたって,「であう・つかむ」では,北海道・京都・沖縄の雨温図や生活の様子がわかる資料をもとに,同じ2月でも地域によって気候条件に特色があることに気付くようにする。そして,日本の南北に位置する北海道と沖縄にくらす人々の生活に問題意識を向けるようにする。
 「調べる」では,沖縄を取り上げ,家のつくりや産業について調べることで,あたたかい気候条件がもたらす被害からくらしを守ったり,気候条件を利用した産業を営んでいたりする人々の努力や工夫について考えることができるようにする。
 「まとめる」では,沖縄を取り上げて分かった「人々が国土の自然環境に適応しながら生活や産業を営んでいる」ということが,北海道でも言えることを確かめる。
 さらに,日本海側と太平洋側,瀬戸内海側では,気候が異なり,それぞれの地域でくらす人々もまた同じように適応して生活していることを知ることで,「国土の環境が人々の生活や産業と密接な関連をもっていること」という社会認識をより確かなものにできるようにする。このことが,広い視野から考える目を育てることにつながると考える。

5.単元の指導計画

学習の流れ

支援・留意点

評価



○3つの雨温図は,それぞれどの都市のものかを考える。

○調べたいことや気になることから自分の学習問題をつくる。
・きびしい寒さや暑さに対してどんな対策をしているのか。
・気候のちがいによって生活には,どんなちがいがあるのだろうか。

・3つの雨温図がどこの都市のものかを考えることで,南北の位置と気温のグラフとを関連付けて気候の特色に目を向けるようにする。
・同じ2月の写真やポスターを提示することで,北海道と沖縄の気候条件の特色に関心をもつことができるようにする。
・台風と大雪の被害について知ることで,その地域でくらす人に目を向けた学習問題をつかむことができるようにする。

(関)気候の違いに関心をもち,進んで調べようとしている。
(行動観察・ノート)

○クラスの学習問題をつくる。

(思)気候の違いとくらしの関係について自分なりの学習問題をつかみ,学習の見通しをもって追究している。
(発言・ノート)

気候条件に特色がある地域の人々は,きびしい寒さや暑さ,大雪や台風に対して,どのような工夫をしてくらしているのだろうか。

○予想を立てる。
・台風や雪に備えて家のつくりを工夫していると思う。
・あたたかい気候で育つ果物をつくっていると思う。

○あたたかい土地に住む人々は,くらしにどのような工夫をしているのだろうか。
・家の周りを石垣で囲んだり,防風林を植えたりしている。
・風通しをよくして,高い気温や湿度に備える工夫をしている。
・沖縄県は,台風の被害が多く,台風に備えた家のつくりがされている。
・水不足に備えて,タンクをつけている。

・伝統的な家だけでなく,現在の家のつくりも気候に合わせてあることに気付くようにする。
・台風や水不足に備えて工夫されていることがつかめるようにする。

(知)沖縄の人々が,気候条件に適応して生活をしていることを考え,具体的に理解している。
(発言・ノート)

○沖縄県では,あたたかい気候をどのように産業に生かしているのだろう。
・気候に合わせたさとうきびやスイカなどの農作物づくりがさかん。
・気候を生かした花づくりがさかん。
・気候の特色を産業に生かしている。

・台風への備えや気候に合わせて作物を工夫して作っていることについて具体的に考えるようにする。
・産業に従事している人の工夫している姿に対して自分のおもいがもてるようにする。

(技)沖縄のあたたかい気候に合わせた産業の様子について調べた結果やおもいをまとめている。
(ノート)
(思)沖縄の人々が,気候条件に適応した産業に工夫して取り組んでいることを考え表現している。
(発言・ノート)

○沖縄県の文化や自然は,どのようにして守られているのだろう。
・沖縄県独特の文化がたくさんある。
・アメリカの軍用基地が多く残されている。
・文化や自然を大切に残そうとしている。

○沖縄県の人々の生活について,分かったことや考えたことをまとめる。

・あたたかい気候や本土からの距離,軍用地の存在など,沖縄の特色を考え,人々の努力や工夫について,考えるようにする。

(思)様々な資料の中から,自分のテーマにふさわしいものを取捨選択し,沖縄の歴史や伝統,現状や将来について,具体的に考え表現している。
(発言・ノート)

○北海道に住む人々は,くらしにどのような工夫をしているのだろうか。

・沖縄と同じように,寒さや雪への備えがある。
・気候に合わせた産業を行っている。
・自然を生かし,文化を大切に守っている。

○日本各地の気候区分について知り,クラスの学習問題について話し合う。

・沖縄をとり上げて調べて分かったことが,北海道やその他の地域においても言えることを確かめることで,クラスの学習問題を解決し,説明できるようにする。

(思)各地域の人々が気候条件に適応して生活していることを具体的に考え,表現している。
(発言・ノート)

気候とわたしたちのくらしや産業は深くかかわっていて,人々は気候に合わせたり,気候の特色を生かしたりしながら工夫してくらしている。

6.本時の学習

①目標
 気候の違いとくらしの関係について自分なりの学習問題をつかみ,学習の見通しをもって追究する。(思考・判断・表現)

②本時の展開

学習活動

支援・留意点 ◇資料

○3つの雨温図は,A~Fのどの都市のものかを予想する。
・ウは,気温が全体的に低いから札幌市ではないかな。
・イは,1年を通して気温が高いから,那覇市だと思う。
・アは,夏は気温が高く,冬は気温
が低いので,京都市ではないかな。

◇2月の気温のようす図
◇札幌市・那覇市・京都市の雨温図
・雨温図の縦軸,横軸が何を表しているかやグラフの見方を説明する。
・予想の根拠をグループで話し合わせることで,南北に長い日本の都市の位置と気温との関係に目を向けることができるようにする。
・予想がしづらい場合は,ヒントとして気候の特徴を伝えるようにする。

(関)気候の違いに関心をもち,進んで調べようとしている。
(行動観察・ノート)

○札幌市と那覇市の写真やイベントのポスターから,どちらも2月の様子であることに気付き,気候条件に特色のある地域であることを確かめる。
・札幌市は,外でスケートができるなんて,やっぱり寒い気候なのだね。
・那覇市は,2月にお花見をしているなんて,あたたかい気候なのだね。
・日本は,南北に長いから,北と南ではこんなにも気候にちがいがあるのだな。

◇2月の札幌市と那覇市の写真
◇2月の本校のホームページ画像
◇札幌雪祭りと那覇桜祭りのポスター
・札幌市と那覇市の写真がどちらも同じ2月の様子であることや雪祭りとお花見という全く季節感の異なるイベントが同時期に行われていることから,気候条件に特色のある北海道と沖縄の人々のくらしに関心をもつことができるようにする。

○台風と大雪の被害について知り,自分の学習問題をつくる。
・台風に備えてどんな対策をしているのか。
・大雪に備えてどんな対策をしているのか。
・きびしい寒さや暑さに対してどんな対策をしているのか。
・寒さを何かに生かしているのではないか。
・あたたかい気候を何かに生かしているのではないか。
・気候のちがいによって人々の生活には,どんなちがいがあるのだろうか。

◇台風と大雪の被害の写真
・台風と大雪の被害について知ることで,その地域でくらす人に目を向けた学習問題をつかむことができるようにする。

○自分の学習問題を交流し,クラスの学習問題をつくる。

(思)気候の違いとくらしの関係について自分なりの学習問題をつかみ,学習の見通しをもって追究している。
(発言・ノート)

気候条件に特色がある地域の人々は,きびしい寒さや暑さ,大雪や台風に対して,どのような工夫をしてくらしているのだろうか。

○予想をノートに書く。
・台風や大雪でこわれないように,家のつくりを工夫していると思う。
・給食に沖縄産のパインゼリーがでるので,あたたかいところで育つ果物をつくっているのではないかな。
・雪祭りのポスターから考えたけど,イベントを行うなど,たくさんの雪を何かに利用していると思う。

・「~するために」「~だから」「~というところから」などの話型を示し,予想にも自分なりの理由や根拠を明確に書かせるようにする。

7.板書計画