先輩からのアドバイス vol.08
【マンガ】一人一人の生徒に対して、指導の手立てをどう考えたらいい?

 iPhoneアプリ「中学美術先生のためのABC」の一部コンテンツをWeb版として収録した本コーナー。指導や授業で、つまづきがちな悩みや疑問をとりあげ、ベテラン教師から読者と同じ目線で問題解決へのアドバイスを提案します。

ここがポイント


教師が持つべき視点

 教師として大切な資質があります。それは「子どもが好きだ」ということです。言い換えれば生徒の視点で物事を見ることができるということです。教師は多くの責任と業務をこなさなければならない職業です。美術は、授業時間数が少ないために学校規模によっては全校生徒と授業をすることもよくあることでしょう。そんな中で、一人一人の生徒と向き合い、授業を組み立てていくことは容易なことではありません。忙しいと、どうしても教師の視点だけで授業を進行させてしまいがちです。しかし大切なことは、子どもたちの心に生まれる内発的な、つくりたいという動機を見失わずに、それを育む教師でいることです。

生徒と向き合う工夫

 生徒一人一人と向き合い、創造の内発的動機に気づくためには、小グループでの活動が効果的です。ペアとか4名ほどのグループで話し合い、そこに教師が入り、グループごとの意見を吸い上げ、指導するなど工夫してはどうでしょうか。
 教師は細心の注意を払い生徒と向き合いましょう。そしてしっかりと評価することが大切です。評価とはまず認めるということです。一人一人の生徒が肯定的に存在することを認める言葉かけが中学生には必要です。作品と向き合う生徒と同じ目線で、一緒に見つめられる教師でいたいものです。

シナリオ・監修、文:川合 克彦