「教育情報(教科全般)」カテゴリーアーカイブ
[特集]英語教育の役割
コミュニティ・スクールの展望
「日文の教育情報 No.138」PDFダウンロード(364KB)
今更ではあるが、コミュニティ・スクールとは「学校運営協議会」が設置され、教育委員会から任命された保護者、地域住民等が、一定の権限と責任を持って学校運営の基本方針を承認すること、教育活動に対する意見を述べること、教職員の採用その他の任用に関する事項について任命権者に対して意見を述べることが保証された制度である。
コミュニティ・スクールを全公立学校の1割に拡大するという推進目標が「第二期教育振興基本計画」において掲げられ、「教育再生実行会議・第六次提言」では全ての学校がコミュニティ・スクールの仕組みの必置について検討を進めることが提言されている。
ところで、地域とともに子供を育てるという学校の在り方は、これまでの日本の公立学校の歴史が求めてきたものと言っても過言ではない。
学校運営協議会制度におけるコミュニティ・スクールが求める“地域とともにある学校づくり”をガバナンスとソーシャルキャピタルの視点から検討し、今後の展望について考察したい。
■コミュニティ・スクールとガバナンス
地域と学校との関わり方・在り方は、制度上、大まかに次の三つの段階を辿ってきたといえる。学社融合・連携による地域の教育資源を活用して充実した教育活動を推進する段階、学校評議員・学校関係者評価制度による地域住民の意向を反映した開かれた学校経営・運営を推進する段階、学校支援地域本部事業など地域ぐるみで学校を支援する仕組みを構築し、地域とともにある学校づくりを推進する段階である。
学校運営協議会は、前述した一定の権限が制度上保証されていることから、学校の教育活動に関する「支援活動」のみに留まらず、学校運営に関して合意形成し「参加・意志決定」することをその機能として持っている。学校運営に関わっている主体(保護者、地域住民等)が「地域の課題は地域で」課題解決していこうと相互調整(熟議)する時、「おらが学校」を中心とした“まちづくり”に繋がっていく可能性を持っている。コミュニティ・スクールは“まちづくり”の方向性を持った制度と言える。
今後、教育課程特例校制度の活用や「地域学」の編成・実施などに多くの主体が積極的に参画し、「おらが学校」のカリキュラムの構築に学校運営協議会がかかわっていくというアプローチが考えられる。
■コミュニティ・スクールとソーシャルキャピタル
地域における公立学校の存在意義は、少子高齢化、人口減少の進行する社会において教育の機会均等、地域コミュニティの維持の観点からも極めて大きい。
コミュニティ・スクールを導入することで、より効果的な学校間連携や地域住民のソーシャルキャピタルの醸成が推進されることは実践校の「成果」の一つとして確認されている。保護者、地域住民等が学校運営などへ積極的に参画することに伴って、地域内での各主体間の社会的つながりが増し、そのことが学校の教育活動においてさまざまな好結果―学力向上、生徒指導上の諸問題の減少等―を生み出していくというポジティブフィードバックの存在の可能性も指摘されている。
学校運営協議会制度は、コミュニティ・スクールを中心として多くの保護者、地域住民・団体を巻き込むことでコミュニティの信頼性、互酬性、ネットワークの密度を増し、学校教育の「資本」としての「よき地域づくり」につながる方向性を持っている。
学校運営協議会が福祉関係機関やスクールソーシャルワーカー等と家庭教育支援チーム等を組織し「学校運営に関する意見の申し出」を家庭・地域に対する支援活動につなげるというアプローチも考えられる。
■おわりに
多くの市町村教育委員会では、学校に学校運営協議会を設置し、積極的な支援体制を確立することで、学校が抱える課題の解決を地域社会と一体となってはかり、地域が活性化し“まちづくり”に資する学校となっていくことが期待されている。
コミュニティ・スクールの展望について、二つの視点から検討したが、今後、コミュニティ・スクールの導入がより促進されることが予想される。その際、コミュニティの規範と学校・教員の専門的規範との間で生じる葛藤を軽減するのが学校運営協議会における熟議であり、熟議をとおしてガバナンスやソーシャルキャピタルがさらに醸成されていくものと考える。

授業開発に関する課題
「日文の教育情報 No.137」PDFダウンロード(383KB)
これこそいま求められている授業ではないか,そう思いました。
生徒がそれぞれの「なぜ」を抱いて学習を展開している様子が見てとれました。都内の区立A中学校における,理数教育地区公開講座を参観した折のことです。
「海洋学習」をテーマとするこの講座は,東京都の理数フロンティア校,B区理数教育重点校としての実践を土曜スクールとして実施したものでした。内容は,講師講演とワークショップによって構成されていました。
まず,大学において海洋に関する研究を専門とされている方の講演です。
スクリーンに映し出される映像を生かし,生徒を「海の世界」に誘い込みました。海の深さによって海草の色が違う。海底には,熱水噴出孔というものがあり,そのまわりに,最近話題になっているレアアースなどがある。さらに,多くの生徒が「へー」という声を上げたのは,日本は,国土と海を合わせた面積にすると,世界6位の広さを持つという説明でした。
内容ある講演に引き込まれ,生徒たちが,日本を取り巻く「海」に意識を向けていることが見てとれました。生徒たちの関心は, 「海の利用や保全に関する法律が定められている」といった説明に向け始められていました。
次がワークショップです。
生徒は三つのブースに分かれ,体験活動を行いました。
一つは,ウニの生態。一つは,海草を手にとっての活動。もう一つが,今朝とれたばかりの魚を目の前にする活動でした。ここで教材となったウニ,海草,魚は,いずれも講師の関係者が,わざわざ海浜から持ってきてくださったものでした。生徒たちは,ウニの生態を示す顕微鏡に見入り,海草を見比べて,いま得たばかりの知識と結び付けていました。それらの活動を通して,生徒たちが「海」に対する関心をますます深めている様子がはっきり見てとれました。
平成25年に公表された,国立教育政策研究所プロジェクト研究調査研究報告書「社会の変化に対応する資質や能力を育成する教育課程編成の基本原理」の中に,次のような記述があります。「それ(いま求められる資質・能力)は,未知の問題に答えが出せるような思考力と,教室外の現実の問題も他者との対話を通して解決できるような実践力だといえる」
また,昨年11月の中央教育審議会への教育課程基準等の在り方に関する諮問の理由には,自ら課題を発見し,その解決に向けて主体的・協働的に探究し,学びの成果等を表現することの重要性が述べられています。
知識・技能を習得・活用し,それらを関連付けた探究活動によって思考力等を育成し,よりよい解や新しい知識を創り出す学習活動が求められています。この海洋学習は,その一つのモデルになる,そう思ったのです。
社会全体にわたって急速かつ激烈な変化が進行している現代社会では,これまでに得た固定的な知識では事態の解決は難しい。状況に応じて知識を活用し新しい認識を形成する力,時代に挑戦する基盤になる資質が必要になります。
このことを中学生に即してとらえると,教室での教科学習等を生かし,経験と結び付く形で主体的に知識を獲得することが求められます。知識を身に付けるにとどまらず,身に付けた知識を活用し,さらに新しい認識を創り出し,未来に向かって力強く行動する能力,資質が求められるということになります。
主体的に判断・行動しよりよく問題を解決する,さらに言えば主体的・創造的に生き抜くための能力・資質が求められているのです。今,学校では,そうした資質・能力に結び付く授業の開発が求められています。
再び海洋学習をテーマとする公開講座に戻ります。
そこには,次のような内容がありました。
・日本は海に大きく依存している。
・私たち日本人が摂取する動物性タンパク質の約4割は水産物由来である。
・輸出入貨物の99%は海上輸送に依存している。
・国内輸送に限っても,これだけ鉄道や高速道路が発達している中で,輸送量全体の4割は海運に依存している。
通常の教室内の授業では,こうしたことに関する知識を,行動に結び付く認識として取り込むことは難しい。それだけに,このような専門家の力を借りての,ワークショップを加えた授業の開発が重要だと思ったのです。しかし,同時に,こうした授業を行うことの難しさにも気づかされていました。第一に,適切な講師の確保,第二に活動に適した教室の確保,第三に「なぜ」の喚起に役立つ教材準備の難しさです。その困難さを乗り越え,新しい授業を開発することが課題になっています。

求められる心の健康への配慮
「日文の教育情報 No.136」PDFダウンロード(372KB)
■気になる教職員のメンタルヘルス
複数の学校において学校運営協議会にかかわらせていただいています。委員会の性格上,会議は午後6時ごろに始まり8時過ぎに終わります。
会を終えて職員室前を通りかかっていて気づかされることがあります。多くの職員が職員室に残り,忙しそうに仕事をされているということです。明日の勤務は大丈夫だろうか。心配になっています。
平成25年3月,教職員のメンタルヘルス対策検討会議が「最終まとめ」を公表しました。「まとめ」では,「学校教育は,教職員と児童生徒との人格的な触れ合いを通じて行われるものであることから,教職員が心身ともに健康を維持して教育に携わることができるようにすることがきわめて重要である」としたうえで,「教職員のメンタルヘルス対策の充実・推進が喫緊の課題となっている」と述べています。
■多忙化に意識を向ける
日常的に7~8時までの勤務が行われていると,多忙化への課題意識が乏しくなるのではないでしょうか。まず,多忙化解消への鋭い課題意識が重要です。
多忙化の実態は学校規模や学校の抱える課題等によって一様ではありません。また,メンタルヘルスに関してもケースによって対応は異なります。学校運営に当たっては,自校の実態を的確に把握し,深刻化を予防するという観点と,具体的な問題への対応という観点の両面から,教員の多忙感,孤立・消耗感,同僚間の人間関係などに対する配慮を中心に検討を加え,適切な対応策を講じることが重要です。
特に注意を払いたいのは教職員の心の健康です。
表情が暗く仕事への取り組みが消極的という教職員が見られる,職員室の雰囲気がとげとげしい,というような場合は要注意です。
心の健康にかかわる問題が認められた場合は,その主たる原因がどこにあるのか,その解消のためには何が必要かといった課題意識が大切です。直ちに検討を加え,問題の改善に機能する体制を整え,適正な対応を行うことが求められます。
多くの学校で多忙化の解消が課題になっていることを実感します。しかし,多忙化の実態は学校の規模や当面する課題等によって差があります。また同一の学校でも,職員体制や校務分掌などとの関係があって,教員による差も認められます。的確な実態把握が必要です。
■改善の重点把握
校務に関しては,教育課程の編成,年間指導計画の企画・運営から授業時間の調整,教育評価の企画・実施にいたるまで,その内容は多岐にわたっています。7~8時までかかる仕事の大部分は,子どもの指導にかかわる内容でしょうが,そこにも多くの課題があります。心の健康維持のためには,その内容の整理と分担,職務展開の手順等に目を向けなくてはなりません。
校長・教頭あるいは主任等として,まず校務にかかわる勤務校の実態,問題点等をきめ細かく把握し,校務の合理化の重点を整理してとらえる必要があります。そして,校長の学校運営方針の下,適正な職務の担当,組織マネジメントの確立によってどう多忙化を防ぎ,組織力の強化にどう結びつけようとしているか,学校体制を再確認するのです。
特に,各主任や各学校の重点にかかわる職務の担当者に負担が集中しないこと,経験年数の少ない教職員に対する協働体制を整えることが重要です。また,もし問題を抱える教師があるときは助言をし,周囲の同僚が支えあうような人間関係,職場の雰囲気づくりに働きかけることが必要になります。
■協働の職場づくりを目指す
「新任教師の多忙化は,そのうち解消するだろう」「重要なポストが忙しくなることは,ある程度やむを得まい」こういった認識は事態の深刻化を招く危険をはらんでいます。ここでも,決め手は早期発見早期対応です。次のような早期の働きかけを留意したいものです。
・校長の運営方針のもと,各組織の責任者が各部,各担当の任務と組織運営の基本方針を示し,職務展開の
合理化を図って各主任,その他の重点校務にかかわる担当者が力を発揮しやすくする。
・特定の教師への職務の集中を改善するため,校内体制,校務分掌に検討を加える。
・学年等の会合の設定に工夫を加え,支え合いを可能とする職場づくりに働きかける。

[特集]夢と挑戦、キャリア教育
[特集]保・幼・小・中をつなぐ
大切な「二つの学力」
「日文の教育情報 No.135」PDFダウンロード(344KB)
■学力には二つある
一つは「受験の学力」である。「点数の学力」とも言う。「偏差値」で示される学力である。
もう一つは「その子の学力」という。その子が得意なこと,その子が大好きなこと,一番こだわっていること,それはスポーツでも音楽でも何でもいい。その子が一生懸命になれることである。
「受験の学力」と「その子の学力」とは強くつながっていることが多い。
■「成績下がったから部活やめなさい!」
ある父親が言った。
「私の娘は,ブラスバンド部に入ってトランペットを吹いてます。娘は音楽が大好きで,練習の熱心なブラスバンド部で毎日,一生懸命に励んでいます。
それはそれで,元気に学校に通ってくれているのでありがたいのですが…。
勉強の成績がいまひとつふるいません。
このあいだの中間試験でも成績が下がったので,娘に“このままでは,高校に行けなくなるよ。部活をしばらくやめなさい”と言いました。本人はだいぶショックを受けていたようですけれど…」
■「その子の学力」を奪えば偏差値も下がる
こういう例はたくさんある。
小さいころからピアノを習っていたけれど高学年になったから,ピアノをやめさせて学習塾に行かせるとか,本人が大好きだったスイミングをやめさせて予備校に通わせるだとか,私たち大人は子どもの成長に応じて,その子の大好きなものを順番に取り上げていくことが多い。
最後に残されるのは偏差値の学力だけである。だけど,私たち教師は子どもが頑張っている部活動をやめさせたら,偏差値も下がってしまう子どもたちを多く知っている。
それだけではない。「その子の学力」を奪えば,部活動を通じて自然に身についていた生きる力,例えば,仲間とのチームワークだとか,先輩や後輩など人とのつきあい方などの人間関係だとか,厳しい練習に耐える忍耐力とか,やればできるという自信や自己肯定感まで奪われてしまうことが多いのである。
「それで,お父さん,娘さんの成績は良くなりましたか?」
「いや,それが,なかなか…」
「大好きなトランペットも,おもいっきり頑張って,勉強もおもいっきり頑張りなさいと言う方が,成績も上がりますよ。」
■最近の大学生で心配なこと
どこの大学でも同じような傾向にあると思うのだけど,この三月まで私のいた大阪教育大学の学生の様子を例にあげる。
最近の大学生は,昔に比べて「真面目な子」が多いということである。
真面目だけど,言われたことだけ,受け身,無理しない学生が増えた。
もちろんスポーツのクラブやさまざまなサークルに所属して,積極的でバイタリティーに富んだ学生もたくさんいるのだけれど,全体としては真面目で良い子が増えた。
「何が得意なの?」と尋ねると,
「別に…」と答える。
「なぜ,この大学に来たの?」と尋ねると,
「偏差値が丁度このぐらいだったから」と答える。
学生課の職員が寮の学生に,「このプリント,Aさんに渡して…」と頼むと,
「Aさんって,誰ですか?」
「何言ってるの,寮のあなたの隣の部屋の子やないの」
自分はこんな教師になりたい!とかこんな人生を送りたい!という夢を持たずに,偏差値で自分の人生を決め,友達・仲間のつながりも少ない学生たちが一番心配である。
■二つの学力を見直そう
「受験の学力(偏差値)」はいらないと言っているのではない。点数の学力だけ大切にして学力テストの点数を競争させることに傾いてしまうと,生きる力の弱い子を育ててしまうのではと心配になる。
学力には二つあることを忘れないで欲しい。
著者経歴
元 大阪府堺市教育長
元 大阪府教育委員会理事 兼教育センター所長
元 文部省教育課程審議会委員
元 大阪教育大学 監事

[特集]特別支援教育の果たす役割
年度当初に行いたい生徒指導点検
「日文の教育情報 No.134」PDFダウンロード(364KB)
■指導点検の基本
いま、自校の生徒指導における課題は何か。改善が必要なのはどこか。指導点検に関しては、次のことを中心にまずこの確認を大切にしたい。
①学校全体の生徒指導の目標・重点が明確になり、全教職員に共有されているかどうか。
②指導組織における各担当の役割と、連携・協力して取り組むべき内容。
③仮に緊急対応を必要とする事態が発生したような場合、迅速かつ適正に対応できる体制が整えられている
かどうか。
④家庭、地域、関係機関等との連携をどう生かし、校内体制のどこにどう位置づけるか。
最近起こっている子どもの深刻な問題行動には、学校、家庭、地域の対応のあり方や、子どもの成長過程で形成された意識など、様々な要因が内在する。
困難な問題のほとんどは、個々の教師の力だけでは解決が難しい。効果的な指導・対応には、全教師の共通理解、各担当の連携が欠かせない。さらに、内容に応じて家庭、地域、関係機関等、あるいはスクールカウンセラーなどの専門家との密接な連携の下で対応体制をつくることが重要になる。そうした全校指導体制が整っているかどうかを点検したい。
■子ども理解に基づく指導の点検
①実態調査、面談等を通じて、子どもの抱える課題、個々の子どもの悩みや不安を把握する。
②把握された子どもの状況に基づき、生徒指導組織、学年・学級における対応内容を確認する。
③すべての子どもが自己指導能力、望ましい人間関係づくりの態度を身につけるための、開発的な指導援助体制が整っているかどうかを確認する。
生徒指導の基盤は子ども理解にある。
例えば、いじめに関する指導なども、子どもの発する次のようなサインの受け止めが重要な意味を持つ。
①諸活動において仲間はずれ、孤立化の感じられる子どもがいないか。
②いじめを誘発することば、持ち物隠し、特定の子どもに対する無視やからかいなどが見られないか。
③授業中に元気がなく、教師と目をあわそうとしない子どもがいないか。
④休みがちな子ども、遅刻や早退が多くなっている子どもがいないか。
問題があると思われる場合は、把握された状況に応じ、保護者との協力、個別の相談、学級やグループでの話し合いなどを直ちに実施する必要がある。そうした指導を進めることと重ねて、学級等における人間関係づくり、信頼関係の構築を行い、年間を通じて安定した指導が展開できる基盤を構築することが重要である。
■自己指導の力を育てる体制づくり
子ども一人一人の人間形成の視点を常に大切にしながら生徒指導を進める。その意味からは、全教育活動を通して学校生活が有意義であり、諸活動によって豊かな人間性、自己指導の力を育てるよう配慮されなければならない。その中心に位置づくのが学級である。
学級は学習のための集団であると同時に、子どもが協働の活動を展開し人間的な発達を遂げる集団でもある。子どもの規範意識を育て、自己指導力を獲得させるために、学級にどのような課題があるか。把握された実態を大事にしながら、指導計画を実行に移すことのできる体制を年度初めに築くことが大切である。
4月から5月にかけては、学級として、認め合い励ましあう人間関係づくり、よりよい学級づくりに結び付く活動を配慮したい。学級担任教師としては、次のようなことに留意することが求められる。
①みんなの相談を受け止め、直ちに親身になっての指導・対応をすることを徹底する。
②みんなの力で学級の問題を解決することを徹底する。
③友だちを意味ある他者として認め、ともに学び、活動する、協働の学級づくりを徹底する。
生徒指導体制構築というと、ややもすると問題行動対応が前面に出やすいが、年度当初の取組としては、次のような子どもの自発的、自律的な実践力への働きかけを配慮したい。
①子どもに自己存在感を与える。
②教師と子ども、子ども同士の人間関係を育てる。
③自己決定の場を与え自発性を育てる。
