先輩からのアドバイス vol.19
【マンガ】新1年生の最初の授業は どうすればいいの?

iPhoneアプリ「中学美術先生のためのABC」の一部コンテンツをWeb版として収録した本コーナー。指導や授業で、つまづきがちな悩みや疑問をとりあげ、ベテラン教師から読者と同じ目線で問題解決へのアドバイスを提案します。

ここがポイント

教えようと張り切りすぎないで始めよう
 春の日差しの下、入学式で出会う新1年生は、誰しも緊張気味で大き目の制服などが可愛く映ります。
 緊張しているのは1年生の生徒たちだけではなく、教師も同じです。しかし教師にも緊張があるということはとても大切なことです。期待と不安が入り混じり、どのように出会いをつくり出そうかという問題提起を自分の心に課しているわけですから、これから迎える出会いは大切な時間となることでしょう。それは教科指導でも同じことが言えそうです。美術の時間が始まるときに、どのような授業展開が望ましいのでしょうか?できることなら、2回目以降の美術の授業が待ち遠しくなるような授業ができると理想的ですね。美術という教科はどのようなことを学び、どのようなことを大切にする教科なのか、生徒たち一人一人が感じ取れるオリエンテーションを工夫したいものです。あれも話したい、これも教えたいと気持ちばかりが先走りしそうになりますが、新1年生がイメージできないようなたくさんのことを伝えても消化不良を起こしそうです。目の前の真新しい教科書を生徒たちと一緒にゆっくりと眺めてみてはどうでしょう。各ページの魅力とともに新たな学習が始まるわくわく感を生徒たちと一緒に共有し、生徒たちとの関係性を構築したいものです。
 
ルールとマナー
 美術の活動の中には、時として危険な作業を伴うことがあります。美術室での安全な活動のために、しっかりと共通の認識を持たせましょう。しかしそれ以外はあまりたくさんのルールで生徒たちの学習活動を縛ることは、避けたいものです。美術室は豊かさやよさ、美しい「ものやこと」を生み出す場所です。必要なことはルールではなく、マナーとして、生徒たち自身が考え、常識化できるよう話し合えるとよいですね。創造するエネルギーは心を許せる時間と空間があって初めて生まれるものだからです。

(シナリオ・監修、文 川合 克彦)