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my実践事例:小学校 社会 No.032
my実践事例:小学校 社会 No.032 “「医療に生かされる情報ネットワーク」(第5学年)”を追加しました。
「医療に生かされる情報ネットワーク」(第5学年)
1.単元名
「医療に生かされる情報ネットワーク」(第5学年)
2.目標
我が国の医療と情報との関わりについて情報の種類、情報の活用方法などに着目して最先端の医療情報技術を取材しまとめる中で、ビッグデータやAIについて各種資料で比べたり、インターネット等で調べたりして医療における情報活用の現状を捉えられるようにする。情報を生かして発展する産業が、国民生活に果たす役割を多角的に考え表現することを通して、情報技術の活用はさまざまな産業を発展させ国民生活を向上させていることを理解できるようにする。その中で、主体的に学習問題を追究・解決しようとする態度や情報化の進展に伴う産業の発展や国民生活の向上について考えようとする態度を養う。
3.評価規準
情報の種類、情報の活用の仕方について聞き取り調査をしたり映像や新聞などの各種資料を調べたりして、必要な情報を集め読み取り、産業における情報活用の現状を理解している。調べたことを図表や文などにまとめ、大量の情報や情報通信技術の活用はさまざまな産業を発展させ、国民生活を向上させていることを理解している。
情報の種類、情報の活用の仕方などに着目して問いを見出し、産業における情報活用の現状について考えを表現している。情報を活用した産業の変化や発展と人々の生活の利便性の向上を関連付けて、情報を生かして発展する産業が国民生活に果たす役割を考え、学習したことをもとに産業と国民の立場から多角的に考えて、情報化の進展に伴う発展や国民生活の向上について考え表現している。
大量の情報や情報通信技術の活用について、予想や学習計画を立てたり、学習をふり返ったりして主体的に学習問題を追究・解決しようとしている。
4.本単元の指導にあたって
企業のフィリップスが開発したeICUを活用して、現在の医療で課題となっている遠隔地医療や新型コロナウィルス感染症治療対策の課題解決に役立っていることについて知る。その中で、高度最先端医療や高度医療機器の操作について、専門の医者が遠隔地より診断し、診療の支援をするシステムについて理解を深める。そして、情報を活用した産業の変化や発展と、人々の生活の利便性の向上を関連付けて、情報を生かして発展する産業が国民生活に果たす役割を考えようとする態度を育てる教材として位置付ける。
学習問題を2段階に設定することで内容が焦点化され、現在の情報ネットワーク技術をより身近に感じられるようになる。また、どのように調べ、どのように探究すると現実の情報ネットワーク技術について調べられるか知ることができる。インターネットの検索エンジンだけでは、真実をより鮮明に捉えられないことを現実のこととして理解することができるようになる。
全7時間扱いの全ての時間で三つの観点の一つずつを評価することにより、児童一人ひとりに寄り添った評価ができる。また、その評価を次時の学習に役立てることができる形成的な評価となり得る。
現在GIGAスクール構想の推進に伴い各校でタブレットPCが一人一台貸与されている。しかし、その情報技術が現実の社会でどのように役立っているのか、あまり理解していない。そこで、実際の医療現場の現実を示すことで情報技術について興味関心を高めることができると考える。
5.単元の指導計画
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時 |
学習のねらい |
子どもの活動と内容 |
評価規準の具体例 |
|---|---|---|---|
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1 |
<遠隔医療の現場から> |
◆医者はどのように診察しているのだろう。 学習問題につながる子どもの疑問例 |
【主体的】自分の生活経験と資料を照らし合わせながら気付きや疑問を抱き、学習問題をつくろうとしている。(発言・ノートの記述) |
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〈学習問題〉患者の情報は、eICUを取り入れることで、どのように活用して医療に生かされているのだろう。 |
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○学習問題に対する予想をし、学習計画を立てる。 |
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2 |
<情報活用する医療> |
◆医者は、患者をどのようにして遠隔診察しているのか。 |
【知・技】医療データが診察に活用されていることを理解する。(発言・ノートの記述) |
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4 |
<eICUの活用> |
◆eICUを活用して、病院はどのようなことに役立てているのか。 さらに考えたい問題につながる子どもの疑問例 |
【知・技】情報を蓄積・活用するために、病院と企業とが連携してシステムを構築していることを理解する。(発言・ノートの記述) |
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〈さらに考えたい問題〉eICUを取り入れることで、医療のどのような課題が解決されるか。 |
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5 |
<AIを活用して進化する医療現場> |
◆病院で活用されている新しい技術にはどのようなものがあるのだろう。 |
【知・技】病院や患者の置かれている状況に合わせて、新しい技術が活用されていることを理解する。(発言・ノートの記述) |
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6 |
<医療への情報技術活用の実態と課題> |
◆新しい技術は、どれくらい普及しているか。 |
【知・技】医療における新システムの導入や普及の課題解決のために、病院や企業が連携して取り組んでいることを理解する。(発言ノートの記述) |
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7 |
<これからの医療> |
◆これからの医療にとって大切なことは何だろう。 |
【思・判・表】学習してきたことをもとに、これからの医療の在り方について考えたことを表現している。(発言・ノートの記述・成果物) |
6.本時の学習
eICUで医療データを活用し、現在の医療の変容について捉えることができる。
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主な学習活動・内容 |
指導の工夫と教師の支援 |
資料 |
|---|---|---|
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1 フィリップスのeICUについての動画を視聴してからさまざまな疑問を出し合う。 |
○前時の学習で学習した、フィリップスのeICUを使う病院について思い出させる。 |
・各児童のタブレットPC |
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2 eICUの利用のされ方について予想する。 eICUを活用して、病院はどのようなことに役立てているのか !専門の医者がいなくても診療が受けられる |
○小グループを組み、eICUで便利になりそうなことを予想させる。 |
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3 eICUの実際について資料から読み取る。 |
○病院と企業が連携して医療データの管理を行っている様子を調べさせる。 |
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4 読み取ったことから感じたことや考えたことを話し合う。 さらに考えたい問題につながる子どもの疑問例 |
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5 医者のインタビュービデオを見る。 |
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6 ビデオや資料からわかったこと、eICUについて優れている点・問題点をノートにまとめ、発表する。 |
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7 本時のまとめをする。 【さらに考えたい問題】eICUを取り入れることで、医療のどのような課題が解決されるか。 |
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8 本時の学習の感想を書く。 |
◆次時は身近なeICUシステムの実際について学ぶことを知り、次時への見通しをもたせる。 |
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9 次時の予告をする。 |
【知・技】情報を蓄積・活用するために、病院と企業とが連携してシステムを構築していることを理解している。(発言・ノートの記述)
【主体的】既習事項をもとに、新たな疑問を見出し、問いを立てようとしている。(発言・ノートの記述)
秋田&フィンランドの後期中等教育の美術教育交流展 2021 “HOME”-フィンランドテキスタイルデザインに学ぶ-
機関誌・教育情報:「社会科NAVI」Vol.30
機関誌・教育情報:「社会科NAVI(小・中学校 社会)」Vol.30 “[ここに注目!]多様な人々といかに共生していくのか” を追加しました。
[ここに注目!]多様な人々といかに共生していくのか
Webマガジンまなびと:「学び!とESD」Vol.26
Webマガジン:「学び!とESD」Vol.26 “ESDと気候変動教育(その9) 本格化する気候変動教育”を追加しました。
ESDと気候変動教育(その9) 本格化する気候変動教育
2021年11月に開催された第26回国連気候変動枠組条約締約国会議(以下、COP26)では各国の首脳や著名人が登壇する場面か、グレタ・トゥーンベリさんらの若者が会場周辺の街をデモする様子がメディアで頻繁に取り上げられていました。しかし、前号(「学び!とESD」Vol. 25)で「気候アクションのための教育(Teaching for Climate Action)」についてお伝えしたように、世界中の学校の先生たちも教育で何ができるのかをアピールした国際会議でもあったことは注目に値します。今回は、メディアにはほとんど取り上げられなかったけれども、ESDにとってもこの上なく重要な、もう一つの教育イベントについてお伝えします。
格上げされた教育セッション
COP26は環境保護のドキュメンタリー作家として世界的に知られるデイビッド・アッテンボロー氏の他、ボリス・ジョンソン英首相はじめ各国の首脳や大統領が登壇し、華々しく開催されましたが、教育についても本格的に議論されました。これまでは教育はどちらかというと脇役で、議論の場もメイン会場ではなくサイドイベントでした。26回目にして初めて教育大臣と環境大臣が一堂に会する画期的なセッションがメイン会場で開かれたのは画期的な出来事でした。国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)として初めて教育をテーマにしたセッションが本会議の一環として組まれ、開催地である英国のグラスゴーに対面で集った環境大臣らのみならず教育をつかさどる大臣もオンラインで繋がり、合同のセッションが設けられたのです。
これは、主に環境担当の大臣らが参加するCOPでの審議の結果はなかなか教育政策・施策に反映されないという積年の課題を打開しようとする刷新的な前進だと言えます。こうした出来事の背景には、ユネスコ/日本ESD賞の受賞者など、ESDを牽引してきた活動家がお膳立てをしたという力学が働いており、ESDが果たす歴史的な役割も垣間見られると言えます。
注目されたイタリアの教育改革
「明日のために共に:教育と気候アクション」と名付けられた上記のセッションは英国政府及びイタリア政府、ユネスコが主催し、さらには気候変動に関する若者中心の活動組織であるMock COP26及びユース・フォー・クライメートも参画しました。全体の司会を務めたのは「国連ESDの10年」時代からESDの国際的な推進役を担ってきた論客のダニエラ・ティルベリー氏(ジブラルタル大学)です。英国およびイタリアの教育大臣のスピーチで始まり、日本を含めた各国の気候変動施策の紹介を行うパネル・ディスカッションも開かれました。
最初の登壇者であるナディム・ザハウィ教育大臣(英国)は、COP26の開催地であるグラスゴーでしくじったら、まだ生まれていない子どもたちから残念な結果として評価されるであろう、というジョンソン首相の開会式での言葉を引用し、気温上昇を1.5度以下に抑えて希望につなぐには教育が重要な役割を担っていることを強調しました。ちなみに、COP26では、バルバドスのミア・モトリー首相が温暖化の上昇を抑えるための「1.5℃目標は生き延びるために必要であり、2℃目標はもはや死刑宣告である」と表現して話題になりました。
各国の大臣やメディアが注目したのは、イタリア政府を代表して登壇した教育大臣、パトリツィオ・ビアンキ氏でした。彼は義務教育段階のすべての学年に気候変動を教え、知識・行動・構造・機会という観点から学校を再生していくというラディカルな改革について熱弁をふるったのです。これは単に気候変動について教える単元を設けるという次元を超えて、気候危機の時代には学校教育は根幹から変わらなくてはならないという意思表明であり、ナショナル・カリキュラムに気候変動教育を本格的に統合していく試みとしてESD関係者にも注目されています。
続いて、ユネスコのステファニア・ジャニーニ教育担当事務局次長は「教育こそ最も力強い武器である」というネルソン・マンデラの言葉を引き、現代ほど人間と地球へのケアが求められている時代はなく、そのために教育を根本から変革していく必要性を「ESD for 2030ベルリン大会」(「学び!とESD」Vol.18)の成果を強調しつつ訴えました。
気候変動に関する意思決定に若者を!
終盤の登壇者として注目されたのが若者代表として気候変動教育の重要性を訴えたフィービ・ハンソンさん(20歳のランカスター大学学部生)でした。彼女は力強く「理科や地理で気候変動を教えたと言うのは危険極まりないメッセージ。全ての若者が問題解決の一部とならなくてはならないのであり、気候変動はあらゆる科目に織り込まれるべき」と訴えました。気候変動教育は理科(科学)教育に留まらず、学校での教育活動全般に浸透されるべき総合的かつ統合的な教育であるという認識はイギリス等の若者にも支持されるに至り、ホールスクール・アプローチ(「学び!とESD」Vol.20,21,22)は国連をこえて、次世代にも支持されるに至っています。
さらにMock COP26から各国の教育大臣への要求として次の3点が伝えられました。
- 先生が自信をもって気候変動について教えられるようにすること
- 「若者のために」気候変動教育を推進するのではなく、彼(女)らと共に、そして若者を通じて推進すること
- カリキュラム全体に気候変動教育を統合すること
ハンソンさんは「すべての生徒が持続可能性を心得た若者にならなくてはならない」という力強いメッセージでスピーチを締めくくりました。グレタさんが気候変動対策の不十分さを訴えるためにスウェーデンの国会前で1人で座り込みをしてから3年半近くになりますが、気づけば、グレタさん以外にも希望をもたらす若者が世界中に現れ、希望に向けた活動を展開し続けています。気候変動に関する意思決定を未来の当事者である若者抜きで行うことは時代遅れとなったと言えましょう。
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